PR

65歳で最後の車に買い替えるなら?老後を見据えた車選びと失敗しない判断基準

横長16対9の高品質3Dイラスト。明るく上品な自動車ショールームに、ホワイトの軽ハイトワゴン、シルバーのコンパクトカー、落ち着いたブルーのコンパクトSUVを並べる。手前に車の鍵、電卓、カレンダー、老後の資金計画を象徴する書類を配置。65歳からの最後の車選びを表現する温かく洗練され 車の買い替え
記事内にアフィリエ イト広告が含まれています

65歳で最後の車を選ぶなら、近距離中心はN-BOXやフィット、家族の送迎にはシエンタ、旅行にはヤリスクロスやヴェゼルが有力候補です。

ただし、本当に大切なのは「今乗りたい車」と「75歳になっても使いやすい車」の両方を考えること。安全装備、乗り降りのしやすさ、維持費を比べれば、自分に合った一台が見えてきます。

退職金で憧れの高級車を買うべきか、実用的な車に乗り換えるべきか。長年ディーラーで車選びの相談に向き合ってきた立場から、5車種の違いと老後に後悔しにくい判断方法を具体的に解説します。

  1. 65歳で最後の車を買うなら?おすすめ5車種と選定理由
    1. 5車種を選んだ4つの基準
    2. 5車種の価格・燃費・サイズ比較表
    3. 予算と使い方で選ぶならどの車?
  2. 65歳の最後の車におすすめの5車種は?長所と弱点を徹底比較
    1. ホンダN-BOX|近距離中心で小回りを重視する方に
    2. ホンダ・フィット|普通車の安心感と扱いやすさを両立したい方に
    3. トヨタ・シエンタ|家族の送迎や荷物の積み下ろしを重視する方に
    4. トヨタ・ヤリスクロス|旅行や趣味を楽しみたい方に
    5. ホンダ・ヴェゼル|夫婦で長距離旅行を楽しみたい方に
  3. 65歳の車選びでN-BOXとフィット、シエンタとヤリスクロスはどちらがいい?
    1. N-BOXとフィットは乗り降りと高速道路の利用頻度で選ぶ
    2. シエンタとヤリスクロスは車幅と後席の使い方で選ぶ
    3. 65歳からの試乗では5つの動作を確認したい
  4. 65歳で最後の車を買うと維持費はいくら?燃料代・税金・老後資金を比較
    1. 5車種の年間ガソリン代を比較
    2. 800万円のBMWと300万円の車では老後資金にどれほど差が出る?
    3. 現金・ローン・リースはどれを選ぶ?
    4. 車を手放した後の移動費も忘れずに
  5. 65歳で最後の車を買うのは早い?75歳以降の運転と安全装備を考える
    1. 65歳から10年間を一つの計画期間にする
    2. 車の平均使用年数13.35年は何を意味する?
    3. 75歳になったら免許返納が必要?
    4. 安全装備は車名ではなく機能と作動条件で比較する
  6. 考察|65歳の最後の車は「75歳の自分が困らない一台」を選びたい
    1. 「最後の車」という言葉に縛られない
    2. 車の大きさより「毎日使う動作」を優先する
    3. 5車種の中で私が重視する選び方
    4. 75歳以降の生活まで考えると車の価値が変わる
  7. まとめ|65歳で最後の車を買うなら価格・安全性・維持費を比較しよう
  8. よくある質問
    1. 65歳で車を買い替えるなら何年乗ることを想定すればいい?
    2. 65歳で最後の車を買うなら軽自動車が一番おすすめ?
    3. 65歳で退職金を使って高級車を購入しても大丈夫?
    4. 65歳で購入した車は80歳まで乗り続けられる?
    5. 最後の車は新車と中古車のどちらがいい?

65歳で最後の車を買うなら?おすすめ5車種と選定理由

65歳からの車選びでは、単純に人気車種を選ぶのではなく、毎日の運転負担が少なく、将来の生活変化にも対応しやすい車を選ぶことが重要です。

今回比較するのは、ホンダN-BOX、ホンダ・フィット、トヨタ・シエンタ、トヨタ・ヤリスクロス、ホンダ・ヴェゼルの5車種です。

この5車種は、販売台数の順位で選んだものではありません。

軽自動車、コンパクトカー、コンパクトミニバン、コンパクトSUVという異なる車種カテゴリーから、65歳以降の生活に合わせて比較しやすいモデルを選びました。

5車種を選んだ4つの基準

選定にあたって重視したのは、次の4点です。

  • 安全性: 衝突被害軽減ブレーキや踏み間違い加速抑制など、運転を支援する装備があること
  • 取り回し: 車幅や最小回転半径が日常の道路・駐車場に適していること
  • 使いやすさ: 乗り降り、運転席からの視界、荷物の積み下ろしを確認できること
  • 維持費: 購入価格だけでなく、燃料代、税金、保険料、整備費を比較できること

例えば、近所のスーパーや病院への移動が中心なら、車体の小さなN-BOXが便利でしょう。

一方、夫婦で高速道路を使った旅行を楽しみたいなら、フィットやヴェゼルのような普通車も魅力的です。

ただし、車体が小さいから安全、車体が大きいから快適とは一概にいえません。

車種ごとの特徴を理解し、自分の生活に照らして選ぶことが大切ですね。

5車種の価格・燃費・サイズ比較表

まずは、メーカーが公表している代表仕様をもとに、基本的な違いを整理しましょう。

車種・代表仕様参考車両価格WLTC燃費全長×全幅最小回転半径
ホンダ N-BOX 標準 FF1,768,800円21.6km/L3,395×1,475mm4.5m
ホンダ フィット e:HEV HOME FF約240万円台約29km/L約3,995×1,695mm約4.9m
トヨタ シエンタ HYBRID Z 5人 2WD3,083,300円28.4km/L4,260×1,695mm5.0m
トヨタ ヤリスクロス HYBRID Z 2WD2,887,500円27.8km/L4,180×1,765mm5.3m
ホンダ ヴェゼル e:HEV Z FF3,268,100円25.3km/L4,340×1,790mm5.5m

※価格は税込みの参考値で、オプションや諸費用を含みません。フィットの価格・燃費・回転半径は仕様を厳密に固定していない概算値です。各車の価格・燃費・寸法は、購入時点のメーカー公式カタログで照合してください。

※WLTCモード燃費は国の試験方法による数値で、実際の燃費は走行環境や運転方法、エアコンの使用状況などによって変わります。

この表で最初に注目したいのは、車幅の違いです。

N-BOXの全幅は1,475mmですが、ヴェゼルは1,790mm。その差は315mm、つまり31.5cmあります。

住宅街の細い道路や、隣の車との間隔が狭い駐車場では、この違いが日常の運転負担につながります。

また、N-BOXの最小回転半径は4.5m、ヴェゼルは5.5mです。

最小回転半径だけで駐車のしやすさが決まるわけではありませんが、切り返しの必要性を考える参考になります。

予算と使い方で選ぶならどの車?

今回の5車種を、使い方別に整理すると次のようになります。

普段の使い方第一候補比較したい車
買い物・通院が中心N-BOXフィット
夫婦2人で街乗りと旅行フィットヴェゼル
家族の送迎や荷物が多いシエンタフィット
趣味や旅行を楽しみたいヤリスクロスヴェゼル
狭い道路や駐車場が多いN-BOXフィット
高速道路の利用が多いヴェゼルフィット

予算200万円前後で考えるなら、N-BOXが有力候補になります。

250万〜300万円程度ならフィットやヤリスクロス、300万円台まで広げるならシエンタやヴェゼルも比較対象です。

ただし、価格はグレードや装備によって変わります。

特にハイブリッド車は、燃費の良さだけで購入価格の差を回収できるとは限りません。

年間走行距離が少ない方ほど、燃費より購入価格や使いやすさを優先した方が合理的な場合があります。

ここからは、それぞれの車がどのような65歳の方に向いているのか、反対にどんな条件では選ばない方がよいのかを詳しく見ていきましょう。


65歳の最後の車におすすめの5車種は?長所と弱点を徹底比較

同じ65歳でも、車の使い方は人によって大きく異なります。

毎日スーパーへ出かける方もいれば、月に何度も高速道路を走って旅行を楽しむ方もいるでしょう。

そこで、5車種を「向いている人」「主な長所」「注意したい条件」の順に整理します。

ホンダN-BOX|近距離中心で小回りを重視する方に

ホンダN-BOXは、買い物や通院など、日常の移動が中心の方に向いています。

全長3,395mm、全幅1,475mmという軽自動車のコンパクトな車体は、狭い道路や駐車場で扱いやすいことが魅力です。

最小回転半径は4.5m。今回比較した5車種では最も小さい数値です。

車高は約1,790mmあり、室内高も約1,400mm確保されています。

背の高い車なので、車内での頭上空間に余裕を感じやすいでしょう。

後席にはスライドドアを採用しています。

隣の車との間隔が狭い駐車場でも、後席のドアを大きく外側へ開かずに乗り降りできるのは便利ですね。

安全装備では、ホンダの「Honda SENSING」を採用しています。

衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能など、運転を支援する機能が用意されていますが、対象物や作動条件には制限があります。

N-BOXの長所は、取り回しの良さと室内空間の広さを両立していることです。

一方、注意したいのは乗車定員が4人であること。

お孫さんを含めて5人で出かける機会があるなら、普通車を選ぶ必要があります。

また、高速道路を頻繁に利用する場合には、エンジンの余裕や走行音、横風の影響などを実際に確認したいところです。

軽自動車だから長距離移動ができないわけではありませんが、普通車と比較すると走行感覚には違いがあります。

私なら、近距離中心で年間走行距離が少なく、駐車場も狭い方にはN-BOXを優先して検討します。

ただし、高速道路での旅行が大きな楽しみなら、フィットとも比較してから判断します。

ホンダ・フィット|普通車の安心感と扱いやすさを両立したい方に

ホンダ・フィットは、軽自動車より少し余裕のある車を希望しながら、大きな車には乗りたくない方に向いています。

全幅は1,695mmで、一般的なコンパクトカーとして扱いやすいサイズです。

フィットの特徴は、運転席からの視界を考えた車体設計と、室内空間の使い方にあります。

前方の見通しや周囲の確認のしやすさは、長く運転を続けるうえで重要なポイントですね。

また、後席の座面を持ち上げられるシート構造など、荷物の積み方に工夫があることも特徴です。

e:HEV搭載車では、走行状況に応じてエンジンとモーターを効率よく使い分けます。

今回の比較では、WLTC燃費が約29km/Lの仕様を参考にしていますが、正確な数値はグレードやタイヤ仕様で確認してください。

安全装備には「Honda SENSING」が用意され、衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援などを利用できます。

ただし、すべての装備が全グレードで同じ条件とは限りません。

フィットの魅力は、日常の取り回しと普通車としての使い勝手のバランスにあります。

一方、N-BOXのような背の高い軽自動車と比べると、運転席の座面が低く感じられる方もいるでしょう。

膝や腰に負担がある場合には、乗り込むときに身体を深く沈める動作が気になるかもしれません。

また、後席はスライドドアではありません。

狭い駐車場で後席の乗り降りを頻繁に行うなら、N-BOXやシエンタの方が便利な場合があります。

私なら、夫婦2人で街乗りから旅行まで幅広く使いたい方には、フィットを有力候補としておすすめします。

トヨタ・シエンタ|家族の送迎や荷物の積み下ろしを重視する方に

トヨタ・シエンタは、65歳以降も家族を乗せる機会があり、荷物の積み下ろしを楽にしたい方に向いています。

全長4,260mm、全幅1,695mmという車体は、ミニバンでありながら比較的コンパクトです。

後席にはスライドドアを採用しています。

買い物袋を積み込むときや、家族が後席に乗り降りするときに便利ですね。

シエンタには5人乗りと7人乗りが用意されています。

夫婦2人で使うことが多く、荷物を積む機会が多いなら5人乗りが候補です。

一方、お孫さんを含めて6人以上で移動する機会があるなら、7人乗りも検討できます。

ただし、3列目の広さや快適性は、大型ミニバンと同じではありません。

安全装備では、トヨタの「Toyota Safety Sense」が採用されています。

衝突被害軽減ブレーキに相当するプリクラッシュセーフティなど、複数の運転支援機能が用意されています。

また、ハイブリッド車の燃費性能も魅力です。

今回の代表仕様では、WLTC燃費28.4km/Lを参考にしています。

シエンタの強みは、家族を乗せる便利さとコンパクトな車体を両立していることでしょう。

ただし、普段は1人か2人しか乗らず、荷物も少ないなら、室内空間を持て余す可能性があります。

車両価格もN-BOXや一部のフィットより高くなるため、必要な広さかどうかを考えたいですね。

私なら、家族の送迎が多い方や、後席への乗降を重視する方には、シエンタを積極的に比較候補へ入れます。

トヨタ・ヤリスクロス|旅行や趣味を楽しみたい方に

トヨタ・ヤリスクロスは、日常の買い物だけでなく、旅行や趣味の外出も楽しみたい方に向いています。

全長4,180mm、全幅1,765mmで、SUVとしては比較的コンパクトな車体です。

シエンタと比較すると、全長は80mm短い一方、全幅は70mm広くなっています。

この違いは、65歳からの車選びでは見逃せません。

全長が短いからといって、必ずしも駐車しやすいわけではないからです。

特に、左右の余裕が少ない駐車場では、車幅の違いが乗り降りにも影響します。

ヤリスクロスの魅力は、SUVらしい着座位置と荷室の使い勝手です。

前方を見渡しやすいと感じる方もいるでしょう。

また、ハイブリッド車の代表仕様ではWLTC燃費27.8km/Lと、燃費性能にも優れています。

安全装備には「Toyota Safety Sense」が用意されています。

ただし、装備の内容や作動条件は年式・グレードによって異なります。

注意したいのは、SUV特有の乗降動作です。

着座位置が高いことは視界の面でメリットになる一方、足を持ち上げる動作が負担になる方もいます。

また、最小回転半径は5.3mで、シエンタの5.0mより大きい数値です。

私なら、普段の道路が比較的広く、旅行や趣味を楽しみたい方にはヤリスクロスをおすすめ候補にします。

反対に、狭い駐車場を頻繁に使う方や、後席への乗り降りを重視する方には、シエンタとの比較をおすすめします。

ホンダ・ヴェゼル|夫婦で長距離旅行を楽しみたい方に

ホンダ・ヴェゼルは、夫婦で旅行を楽しみたい方や、高速道路を利用する機会が多い方に向いています。

全長4,340mm、全幅1,790mmで、今回の5車種では最も幅が広いモデルです。

e:HEV Zの代表仕様では、WLTC燃費25.3km/Lを参考にできます。

車内の快適性や荷室の使い勝手、運転支援機能などは、長距離移動を考えるうえで魅力的なポイントです。

また、SUVらしいデザインを楽しめることも、車好きの方には大切な要素でしょう。

ただし、最小回転半径は5.5mです。

今回比較した5車種では最も大きく、狭い道路や駐車場では切り返しが必要になる場面も考えられます。

さらに、SUVの乗り心地や走行音は、タイヤのサイズや路面状況によって変わります。

ヴェゼルのすべての仕様が、ほかの4車種より静かで快適だと断定することはできません。

ヴェゼルは、車体の大きさを負担に感じず、長距離移動やデザインへの満足感を重視する方に向く一台です。

一方、近距離の買い物だけに使うなら、車両価格や車幅の大きさが負担になる可能性があります。

私なら、ヴェゼルを選ぶ前に、普段利用する駐車場と高速道路に近い環境で試乗することをおすすめします。


65歳の車選びでN-BOXとフィット、シエンタとヤリスクロスはどちらがいい?

5車種の特徴を理解しても、実際には似た用途の車同士で迷いますよね。

ここでは、特に比較する価値が高い2組について、どのような条件で評価が逆転するのかを考えます。

N-BOXとフィットは乗り降りと高速道路の利用頻度で選ぶ

N-BOXとフィットを比較するとき、私は車両価格や燃費だけでなく、運転席への乗り降りを重視します。

N-BOXは背の高い車体を生かした室内空間が特徴です。

一方、フィットは普通車のコンパクトな車体と、視界を考えた設計が魅力です。

例えば、膝を深く曲げて座る動作が負担になる方は、N-BOXの方が乗り降りしやすいと感じる可能性があります。

反対に、座面が高い車では足を持ち上げにくい方なら、フィットの方が自然に乗り込める場合もあります。

つまり、高齢者だから背の高い車がよい、という単純な話ではないのです。

また、高速道路を頻繁に利用する方なら、フィットの走行感覚やエンジン・モーターの余裕を比較する価値があります。

一方、近距離中心で狭い道をよく走る方には、N-BOXの小回りが大きなメリットになります。

この2台は、身体の状態と走行環境によって評価が逆転しやすい組み合わせだと私は考えています。

シエンタとヤリスクロスは車幅と後席の使い方で選ぶ

シエンタとヤリスクロスでは、車体の形が大きく異なります。

シエンタは全幅1,695mm、ヤリスクロスは1,765mmです。

その差は70mmですが、狭い道路や駐車場では無視できない違いです。

また、シエンタには後席スライドドアがあります。

家族を乗せる機会が多い方や、後席へ荷物を積み込むことが多い方には便利でしょう。

一方、ヤリスクロスはSUVらしい着座位置や荷室の使い方が魅力です。

趣味の道具を積んで旅行へ出かける方には、こちらが合う場合もあります。

ただし、SUVは荷室の床面が高めになる場合があります。

重い荷物を頻繁に積むなら、荷室容量の数字だけでなく、持ち上げる高さも確認したいですね。

私なら、家族の送迎と日常の使いやすさを優先するならシエンタ、趣味や旅行を重視するならヤリスクロスを第一候補にします。

65歳からの試乗では5つの動作を確認したい

ディーラーで車を確認するとき、私はカタログの数値だけで判断しないことをおすすめしています。

特に65歳以降の車選びでは、次の5つの動作が重要です。

  • 乗る: 運転席に座るとき、腰や膝に無理がないか
  • 降りる: 身体を大きくひねらず、自然に立ち上がれるか
  • 見る: 前方、左右、後方の視界を確保しやすいか
  • 操作する: シフト、エアコン、駐車ブレーキなどを迷わず扱えるか
  • 駐車する: バック駐車や切り返しを無理なく行えるか

特に見落としやすいのが、駐車した状態での乗り降りです。

ショールームではドアを大きく開けられても、自宅の駐車場では同じように開けられない場合があります。

また、車体が小さくなっても、運転席からの見え方が変わることで車両感覚に慣れるまで時間がかかることがあります。

私が重視したいのは、試乗で感じる一瞬の楽しさだけではありません。

毎日繰り返す動作に、余計な負担がないことです。

これは、長く付き合う車だからこそ大切にしたい判断基準ですね。


65歳で最後の車を買うと維持費はいくら?燃料代・税金・老後資金を比較

65歳からの車選びでは、購入価格だけでなく、毎年必要になる維持費も考えておきたいところです。

特に退職後は、現役時代と比べて収入の構成が変わる可能性があります。

車を購入した後も安心して暮らせるように、維持費を具体的に計算してみましょう。

5車種の年間ガソリン代を比較

年間8,000km走行し、ガソリン価格を1L当たり170円と仮定します。

計算方法は、年間走行距離をWLTC燃費で割り、ガソリン単価を掛けるだけです。

車種比較用WLTC燃費年間燃料代の目安
N-BOX21.6km/L約63,000円
フィット e:HEV29.0km/L(概算)約46,900円
シエンタ HV28.4km/L約47,900円
ヤリスクロス HV27.8km/L約48,900円
ヴェゼル e:HEV25.3km/L約53,800円

※すべて同じ走行距離とガソリン単価で計算した参考値です。実際の燃費や燃料価格は異なります。フィットの燃費は概算値を使用しています。

この条件では、N-BOXとフィットの年間燃料代には約16,100円の差が生じます。

ただし、N-BOXは軽自動車なので、自動車税や重量税では普通車より負担が軽くなる場合があります。

そのため、燃料代だけで維持費の優劣を判断することはできません。

例えば、N-BOXの自家用軽乗用車の軽自動車税は、2015年4月以降に初度検査を受けた標準税率の車両で年10,800円です。

一方、排気量1.0L超〜1.5L以下の自家用普通乗用車では、2019年10月以降の初回新規登録車に適用される自動車税の標準税率は年30,500円です。

この条件なら、自動車税だけで年間19,700円の差があります。

燃料代では普通車のハイブリッドが有利でも、税金を含めると差が縮まることがあります。

また、任意保険料は年齢、等級、補償内容、車両保険の有無などによって変わります。

タイヤやバッテリー、車検、修理費なども車種によって異なるため、最終的には見積もりを取って比較することが重要です。

800万円のBMWと300万円の車では老後資金にどれほど差が出る?

65歳で最後の車を購入するとき、退職金を使って憧れの高級車を選びたいと考える方もいるでしょう。

2026年10月27日付として紹介されたファイナンシャルフィールドのBMW購入に関する話題では、65歳の夫が退職金から800万円のBMWを購入したいと考え、妻が老後資金への影響を心配するというケースが提示されています。

この話題で考えたいのは、高級車を買うことが正しいか間違っているかではありません。

車に使うお金と、これからの生活に残すお金をどう配分するかという問題です。

800万円の車と300万円の車を比較すると、購入価格だけで500万円の差があります。

この差額を10年間で均等に割ると、年間50万円、月平均では約41,700円に相当します。

ただし、これは購入価格の差を比較のために月割りしたもので、実際の毎月の支払いではありません。

また、購入後の税金や保険料、整備費、売却価格は含んでいません。

例えば、排気量3.0L超〜3.5L以下の自家用乗用車では、2019年10月以降の初回新規登録車に適用される自動車税の標準税率は年57,000円です。

一方、排気量1.5L超〜2.0L以下では年36,000円となります。

この排気量区分だけを比較すると、年間21,000円の差があります。

ただし、BMWというブランド名だけで排気量や税額が決まるわけではありません。

実際の車種やグレードによって異なるため、購入する車の仕様を確認する必要があります。

私は、憧れの車を購入する喜びを否定したくありません。

長年働いてきた自分へのご褒美として、好きな車に乗ることには大きな価値があります。

しかし、そのために老後の生活費や住宅の修繕費、医療・介護への備えが不足するなら、慎重に考える必要があります。

車を購入した後も、旅行や趣味を楽しめる余裕が残るかどうか。

そこまで含めて判断したいですね。

※画像はAIによるイメージ

現金・ローン・リースはどれを選ぶ?

65歳からの車購入では、支払い方法によって将来の負担が変わります。

現金一括払いは利息がかからない一方、預貯金を大きく減らす可能性があります。

通常のローンは手元資金を残せますが、利息を含む総支払額が増えます。

残価設定型クレジットは月々の支払いを抑えやすい反面、契約終了時に返却や買い取りなどの判断が必要です。

カーリースは月額料金に税金や整備費を含む商品もありますが、途中解約時の負担に注意が必要です。

特に65歳以降は、将来の健康状態や運転継続の判断が変わる可能性があります。

そのため、私は月々の支払額だけでなく、途中で車を手放す場合にどのような費用が発生するかを確認することが重要だと考えています。

車を手放した後の移動費も忘れずに

65歳で最後の車を購入するなら、免許返納後の生活まで考えておきたいですね。

例えば、75歳で運転をやめ、その後タクシーや公共交通機関に毎月2万円を使うと仮定します。

年間では24万円、10年間では240万円です。

もちろん、これは仮定の計算です。

実際の移動費は住んでいる地域や外出頻度、公共交通機関の利便性によって異なります。

それでも、車を手放した後にも移動のためのお金が必要になることは分かります。

800万円と300万円の車の購入価格差500万円は、毎月2万円の移動費なら単純計算で約20年10か月分に相当します。

この比較をすると、車の購入予算を抑えることには、将来の移動手段を確保する意味もあると感じます。

ただし、これは高級車を買わない方がよいという結論ではありません。

今の楽しみと将来の安心を、どのように両立させるかが大切なのです。


65歳で最後の車を買うのは早い?75歳以降の運転と安全装備を考える

65歳で車を買い替えることは、決して早すぎる判断ではありません。

ただし、「最後の車だから15年間は乗り続ける」と最初から決めてしまうのはおすすめしません。

車の状態だけでなく、運転者の健康状態や生活環境も変わる可能性があるからです。

65歳から10年間を一つの計画期間にする

厚生労働省が公表する「令和6年簡易生命表」では、65歳男性の平均余命は19.47年、女性は24.38年です。

平均余命は、その年齢の人が平均的にあと何年生きるかを示す統計上の数字です。

個人の寿命や、何歳まで運転できるかを予測するものではありません。

それでも、65歳から先の暮らしが長く続くことを考える参考になります。

65歳で新車を購入し、10年間乗れば75歳です。

15年間なら80歳になります。

その間に、家族構成や健康状態、車の使い方が変わる可能性がありますよね。

私は、65歳で購入する車について、まず10年間を一つの計画期間として考えることをおすすめします。

75歳になったときに、車の状態や運転能力、生活環境を確認して、乗り続けるかどうかを判断するのです。

車の平均使用年数13.35年は何を意味する?

一般財団法人自動車検査登録情報協会が公表する令和7年3月末時点の統計では、乗用車の平均使用年数は13.35年とされています。

普通乗用車に限ると12.74年です。

ただし、この数字は同じ所有者が一台の車を保有する平均期間ではありません。

初度登録から抹消登録までの年数をもとにした統計で、中古車として所有者が変わった期間も含まれます。

そのため、65歳で新車を購入すれば78歳まで故障せずに乗れるという意味ではないのです。

実際の使用可能期間は、走行距離や整備状況、保管環境などによって変わります。

私なら、10年間を基本計画としながら、定期点検や修理費の状況に応じて柔軟に判断します。

75歳になったら免許返納が必要?

75歳になったからといって、必ず免許を返納しなければならないわけではありません。

警察庁が案内する高齢運転者の免許更新制度では、75歳以上の運転者は更新時に認知機能検査を受ける必要があります。

また、一定の違反歴がある場合には、運転技能検査の対象になります。

認知機能検査の結果によっては、医師の診断が必要になる場合もあります。

つまり、75歳は運転を一律に終了する年齢ではなく、運転能力や健康状態を確認する重要な節目です。

地方では、買い物や通院に車が欠かせない方も多いでしょう。

そのため、免許返納を年齢だけで決めるのではなく、運転を続ける条件と、運転を見直す条件を家族と共有しておくことが大切です。

安全装備は車名ではなく機能と作動条件で比較する

65歳からの車選びでは、先進安全装備も重要な判断材料です。

今回の5車種には、ホンダの「Honda SENSING」やトヨタの「Toyota Safety Sense」など、運転を支援する仕組みが採用されています。

ただし、同じ名称の安全システムでも、車種や年式、グレードによって機能が異なります。

特に確認したいのは、次のような機能です。

  • 衝突被害軽減ブレーキ
  • 踏み間違い時の加速抑制
  • 車線逸脱警報や車線維持支援
  • 駐車時の周囲確認を助けるカメラやセンサー
  • 高速道路で車間距離を保つ運転支援

例えば、衝突被害軽減ブレーキは、歩行者や自転車などへの対応範囲が車種によって異なります。

また、夜間や悪天候、障害物の位置などによって、作動しない場合もあります。

安全装備があれば事故を完全に防げるわけではありません。

国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が実施する「自動車アセスメント」の評価も参考になりますが、評価対象となった年式や仕様を確認する必要があります。

私なら、販売店で安全装備の説明を受けるだけでなく、警告表示や操作方法まで確認します。

便利な装備でも、使い方が分からなければ十分に活用できないからです。


考察|65歳の最後の車は「75歳の自分が困らない一台」を選びたい

私は、65歳で最後の車を選ぶとき、最も大切なのは高級車か実用車かという二択ではないと考えています。

本当に重要なのは、今の暮らしを楽しみながら、将来の自分にも選択肢を残しておくことです。

「最後の車」という言葉に縛られない

「人生最後の車だから、少し無理をしてでも好きな車を買いたい」

車が好きな方なら、そんな気持ちになることもありますよね。

長年働いてきた自分へのご褒美として、憧れの車を選ぶことには大きな意味があります。

ただし、私は「最後の車」という言葉には少し注意が必要だと感じています。

最後と決めてしまうと、購入時に必要以上の期待を込めたり、高額な車を選ぶ理由にしたりすることがあるからです。

しかし、65歳で購入した車が本当に最後になるかどうかは、誰にも分かりません。

75歳になっても元気に運転しているかもしれませんし、70歳で生活環境が変わり、車が不要になるかもしれません。

また、家族の事情で車のサイズを変える必要が出てくることもあるでしょう。

だからこそ、私は「人生最後の車」ではなく、これからの10年間を安心して楽しむための車と考えることをおすすめします。

そう考えると、無理に高級車を選ぶ必要もなければ、必要以上に小さな車へ我慢して乗り換える必要もありません。

車の大きさより「毎日使う動作」を優先する

長年ディーラーで車選びの相談に向き合ってきた立場から、私が重視したいのは、毎日の運転で繰り返す動作です。

例えば、運転席に座る、シートベルトを締める、エアコンを操作する、駐車する、車から降りる。

こうした動作は、車を使うたびに繰り返します。

新車を選ぶときは、燃費やデザイン、装備の多さに目が向きがちです。

しかし、毎日の動作が負担になれば、どれほど魅力的な車でも使いにくく感じる可能性があります。

特に65歳からの買い替えでは、長年慣れ親しんだ車から新しい車へ乗り換えることになります。

シフト操作やパーキングブレーキ、エアコン、ナビゲーションなど、操作方法が大きく変わる場合もあります。

私なら、試乗時に運転席へ座り、よく使う機能を一通り試します。

エアコンの温度変更、ミラーの調整、駐車時のカメラ表示などを迷わず操作できるでしょうか。

こうした確認は地味ですが、毎日使う車では大きな違いになります。

5車種の中で私が重視する選び方

今回比較した5車種には、それぞれ異なる魅力があります。

私なら、近距離中心で狭い道路をよく走る方には、N-BOXを第一候補にします。

ただし、高速道路を使う機会が多いなら、フィットとも比較します。

夫婦2人で街乗りから旅行まで楽しみたいなら、フィットのバランスは魅力的です。

家族を乗せる機会が多く、後席の使いやすさを重視するなら、シエンタが有力でしょう。

一方、旅行や趣味を楽しみたい方には、ヤリスクロスやヴェゼルも候補になります。

ただし、SUVを選ぶ場合には、車幅と乗り降りのしやすさを十分に確認したいですね。

このように考えると、65歳の車選びに万人共通の正解はありません。

それでも、判断する順番は整理できます。

まず、普段の使い方を確認する。

次に、必要な安全装備と車体サイズを考える。

そして、実車で乗り降りや操作方法を確かめ、最後に購入費用と維持費を比較する。

この順番なら、価格やデザインだけで決めてしまう失敗を減らせると考えています。

75歳以降の生活まで考えると車の価値が変わる

65歳で車を購入するとき、10年後の生活を正確に予測することはできません。

それでも、将来の選択肢を残しておくことはできます。

例えば、75歳で運転を続けられるなら、車の状態を確認して乗り続ければよいでしょう。

反対に、運転をやめる必要が出てきたら、公共交通機関やタクシーなどへ移行することも考えられます。

そのとき、預貯金に余裕があれば、移動手段の選択肢も広がります。

私は、65歳からの車選びでは、購入価格の安さだけでなく、将来の生活に残せる余裕も大切にしたいと考えています。

高級車を購入することが悪いわけではありません。

好きな車に乗る喜びも、人生を豊かにする大切な要素です。

ただし、その満足感のために、将来の暮らしを必要以上に圧迫しないこと。

これが、65歳からの最後の車選びで忘れたくない視点です。


まとめ|65歳で最後の車を買うなら価格・安全性・維持費を比較しよう

65歳で最後の車を購入するなら、安全性能、乗り降りのしやすさ、維持費を重視することが大切です。

今回比較した5車種には、それぞれ異なる魅力があります。

近距離中心ならN-BOX、街乗りと旅行を両立するならフィット、家族の送迎が多いならシエンタが候補になります。

旅行や趣味を楽しみたい方には、ヤリスクロスやヴェゼルも魅力的でしょう。

ただし、車体が小さいから必ず運転しやすい、燃費が良いから必ず経済的とは限りません。

自分の身体に合った乗降性、普段利用する道路や駐車場、年間走行距離まで考える必要があります。

また、退職金を使って高級車を購入する場合には、老後の生活費や将来の移動費を確保できるかを確認しましょう。

私が65歳からの車選びでおすすめしたいのは、65歳の今、乗りたい車を選びながら、75歳の自分にも選択肢を残しておくことです。

車を買い替えることも、今の愛車に乗り続けることも、いつか運転を卒業することも、それぞれ大切な選択です。

焦って結論を出す必要はありません。

これからの暮らしを思い描きながら、ご自身にとって心地よい一台を選んでいきましょうね。


よくある質問

65歳で車を買い替えるなら何年乗ることを想定すればいい?

まずは10年間を一つの目安として、75歳になったときに乗り続けるか、買い替えるか、免許返納するかを見直す計画がおすすめです。

ただし、10年で必ず手放す必要はありません。車の状態や健康状態、生活環境に応じて柔軟に判断しましょう。

65歳で最後の車を買うなら軽自動車が一番おすすめ?

軽自動車は税金や取り回しの面でメリットがありますが、すべての方に最適とは限りません。

長距離移動が多い方や5人以上で乗る機会がある方には、コンパクトカーや普通車が向いている場合もあります。

安全性能、乗降性、普段の使い方を比較して選びましょう。

65歳で退職金を使って高級車を購入しても大丈夫?

購入後も生活費や緊急時の資金に十分な余裕が残るなら、選択肢の一つになります。

ただし、車両価格だけでなく、税金、保険料、整備費、燃料代などを含めて考えることが重要です。

退職金を使う前に、老後の資金計画と照らし合わせて確認しましょう。

65歳で購入した車は80歳まで乗り続けられる?

適切な整備を行えば15年間使用できる車もありますが、すべての車で保証されるわけではありません。

また、車の状態だけでなく、運転者自身の健康状態や運転能力も重要です。

定期的な点検と運転能力の確認を行い、無理のない判断を続けましょう。

最後の車は新車と中古車のどちらがいい?

どちらにもメリットがあります。

新車は最新の安全装備やメーカー保証を利用しやすい一方、購入費用が高くなる傾向があります。

中古車は購入価格を抑えられる可能性がありますが、年式やグレードによって安全装備が異なり、整備状態にも個体差があります。

65歳から長く乗る予定なら、購入価格だけでなく、安全装備の内容、保証、整備履歴、今後の修理費用まで確認して選びましょう。

杉原健一(すぎはら けんいち)

モーターライフ・アドバイザー

長年メーカー直営ディーラーでお客様の車選びやカーライフに関する相談に向き合ってきました。現在は、特定のメーカーに偏らない視点から、車の購入や維持費、安全性能について分かりやすくお伝えしています。

車選びに正解は一つではありません。これからも、一人ひとりの暮らしに合った、安心できるモーターライフを一緒に考えていきたいと思います。

コメント