『嘆きの亡霊は引退したい』は、槻影による人気ライトノベルで、2025年10月よりアニメ第2クールが放送開始となります。
小説12巻・13巻ではクライが挑む「レベル9昇格試験」や、帝都を舞台にした「星神の箱庭」事件が描かれ、物語は大きな転換点を迎えました。
アニメ第2クールでは、小説のどの範囲が映像化されるのか気になる方も多いでしょう。本記事では小説12・13巻の内容を整理しつつ、アニメ第2クールがどこまでを描くのか最新情報をまとめます。
- 小説12巻「レベル9昇格試験編」と13巻「星神の箱庭事件」の詳細
- アニメ第2クールの放送開始日と原作のどこまで描かれるか
- 安野希世乃・i☆Risが担当する新主題歌や新キャラ登場の注目点
小説12巻の内容:レベル9昇格試験編
小説12巻は、クライに課されたレベル9昇格試験を中心に展開します。
舞台は「高機動要塞都市コード」。ここで捕らわれた王族を救出する任務を担うことになり、物語は一気に緊張感を増します。
クライの意図しない行動が勘違いされ、周囲から「英雄」と崇められる姿が強調される巻です。
高機動要塞都市コードへの潜入
試験はコード内部への潜入から始まります。
クライは偶然の連続によって市民階級を次々と昇格し、第二王女アリシャの護衛に採用されました。
本来なら足手まといのはずのクライが、なぜか要塞都市で中心的存在となってしまう過程が、コミカルかつスリリングに描かれています。
第二王女アリシャとの共闘
アリシャ王女は、後の物語で大きな役割を担う重要人物です。
彼女は囚われの身から解放され、クライと行動を共にする中で強い信頼を寄せるようになります。
一方クライは「なるべく関わりたくない」というスタンスでいるものの、結果的にアリシャを導く存在として描かれました。
王位継承戦と意外な結末
要塞内では王位継承戦が勃発し、権力争いは混迷を極めます。
クライは状況を収めようとしたわけではなく、ただ「逃げたい」と願っただけでした。
しかし、彼が押したボタンひとつが全てを終わらせ、試験を成功に導いてしまいます。
周囲からは「神算鬼謀の采配」と讃えられるものの、実態はただの偶然という皮肉な結末でした。
小説13巻の内容:星神の箱庭事件編
小説13巻では、クライが昇格試験を終えた後の謹慎期間から物語が始まります。
しかし平穏を望む彼に訪れたのは「神隠し事件」。帝都で人々が次々に姿を消す異常事態が発生します。
ここから物語は、別次元に存在する宝物殿「星神の箱庭」を舞台に、大規模な異変へと展開していきます。
クライの謹慎とスマホ事件の始まり
探索者協会から「何もするな」と謹慎を命じられたクライは、退屈しのぎにコードで入手したスマホを弄びます。
そのスマホに届いたスパムメールが、彼を新たな宝物殿へと導いてしまいました。
恐怖の象徴たる怨霊も、霊感ゼロのクライには一切認識されず、彼だけが異様な行動を取り続ける様子は本巻屈指のコメディシーンです。
サヤとルシアの探索
一方、帝都ではサヤとルシアが行方不明者の調査を進め、次元の狭間に存在する「星神の箱庭」を発見します。
侵入した二人は強大な幻影の猛攻を受け、ルシアの弱点を突かれたことで危機に陥ります。
サヤの奮闘と成長が描かれる一方で、クライの「無自覚な介入」が彼女たちを救う結果につながるのが皮肉な展開です。
帝都と宝物殿の融合という衝撃の展開
クライは偶然見つけた隠し部屋で「王冠」と「ボタン」を発見します。
深く考えず王冠をかぶり、部屋を出る直前にボタンを押してしまうのですが、その瞬間帝都と星神の箱庭が融合するという大災害が発生しました。
このラストはシリーズでも屈指の衝撃シーンであり、アニメ第2クールのクライマックス候補として大きな注目を集めています。
アニメ第2クールの放送情報と対応範囲
アニメ『嘆きの亡霊は引退したい』第2クールは、2025年10月6日からTOKYO MX・BS日テレほかで放送開始となります。
第1クールは小説11巻序盤までを描き切り、第13話でゼブルディア・オークションのエピソードが幕を閉じました。
第2クールでは小説12巻の「レベル9昇格試験編」から13巻「星神の箱庭事件」序盤までを描くと予想されています。
2025年10月6日より放送開始
放送は毎週月曜23:30からの枠で展開されます。
初回の第14話は「思い出話を語りたい」と題され、ティノがクライとの出会いを語る回想エピソードから物語が再始動します。
この導入は新規視聴者にとっても入りやすい構成となっています。
第14話から新章に突入
第2クールは、小説12巻の「高機動要塞都市コード編」がメインストーリーとなります。
クライが不本意ながらも王族の争いに巻き込まれ、レベル9昇格試験を突破していく過程が描かれるでしょう。
さらに13巻冒頭の「星神の箱庭」序盤もアニメで触れられる可能性が高いです。
第2クールの対応範囲
- 小説12巻「レベル9昇格試験編」:ほぼ全編をアニメ化
- 小説13巻「星神の箱庭事件」:序盤のみ映像化予定
この流れにより、第2クールのクライマックスは帝都と宝物殿が融合する衝撃シーンに到達する可能性があります。
原作読者にとっても、アニメの演出でどう再現されるかが大きな見どころとなるでしょう。
アニメ第2クールの主題歌と新要素
第2クールでは、新しい主題歌やキャラクター描写が発表され、物語の盛り上がりをさらに引き立てます。
第1クールからの継続メンバーに加え、新キャラクターの登場も予定されており、作品世界が大きく広がるクールとなりそうです。
音楽やキャストの発表からも、制作陣の力の入れ具合が伝わってきます。
オープニングは安野希世乃「アルゴリズム」
第2クールのオープニングテーマは安野希世乃さんが歌う「アルゴリズム」です。
疾走感と透明感をあわせ持つ楽曲で、クライたちが巻き込まれる混沌とした事件の幕開けを彩ります。
映像も新規カット満載で、各キャラクターの動きや戦闘シーンに期待が高まります。
エンディングはi☆Ris「夢へのヒトカケラ」
エンディングテーマはアイドルユニットi☆Risの「夢へのヒトカケラ」。
前向きで温かいメッセージ性のある曲で、第2クールのシリアスな展開の後にやわらかい余韻を残してくれるでしょう。
1クール目の「すくりぃむ!」とは対照的に、やや落ち着いた雰囲気が楽しめそうです。
ティノの成長と新キャラクター
第14話からはティノの過去と成長が丁寧に描かれます。
また、小説12巻で登場した第二王女アリシャをはじめとする新キャラクターも続々と登場予定です。
この新要素がアニメでどのように表現されるか、原作ファンも大いに注目しています。
『嘆きの亡霊は引退したい』12巻・13巻とアニメ第2クールのまとめ
ここまで見てきたように、小説12巻・13巻は物語の大きな転換点を描いた重要な巻でした。
12巻では「レベル9昇格試験」が描かれ、13巻では「星神の箱庭事件」に突入し、帝都全体を巻き込む大事件へと発展します。
アニメ第2クールでは、これらのエピソードがどこまで映像化されるかが大きな見どころとなります。
特に、帝都と宝物殿の融合シーンが描かれるかどうかは原作ファン必見のポイントです。
また、安野希世乃さんとi☆Risによる新主題歌が作品世界を彩り、映像演出をさらに盛り上げてくれるでしょう。
新キャラクターの登場やティノの成長描写もあり、アニメは原作読者と新規視聴者双方にとって楽しめる内容になるはずです。
シリーズ累計240万部を突破し、勢いを増す『嘆きの亡霊は引退したい』。
アニメ第2クールは、原作の核心に迫る重要なストーリーを描く舞台となります。
今後の展開を見逃さず、クライたちの勘違いだらけの冒険譚を一緒に楽しみましょう。
- 小説12巻はレベル9昇格試験が中心
- 13巻では帝都と宝物殿の融合事件が発生
- アニメ第2クールは2025年10月放送開始
- 対応範囲は12巻全編〜13巻序盤と予想
- 第14話はティノの回想から新章が開幕
- OPは安野希世乃、EDはi☆Risが担当
- アリシャ王女など新キャラクターが登場
- ティノの成長とクライの勘違い采配に注目

クライの勘違いと偶然が、ますます大事件へ広がるのを追いながら、アニメでどう描かれるのか今から楽しみです。
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