50代でレヴォーグを選ぶ価値は、走る楽しさを残しながら、長距離の快適性と荷室の実用性まで一台でこなせる点にあります。
2024年6月8日にベストカーWebが公開した「50代で乗りたいクルマ9選」で、伊達軍曹氏が「おすすめ1」として挙げたのがスバル レヴォーグ STI Sport Rでした。正式な順位表というより、9台の中で最初に紹介された「おすすめ1」という位置づけです。
50代でレヴォーグが「おすすめ1」に選ばれた理由とは?
結論から言うと、元記事でレヴォーグ STI Sport Rが評価された核心は、快適性・実用性・スポーツ性を一台でまとめて味わえることです。
元記事は2024年6月8日にベストカーWebで公開され、内容は2024年4月時点の情報。初出は『ベストカー』2024年5月10日号で、執筆は伊達軍曹氏です。
企画のテーマは「50代で乗りたいクルマ9選」。
単に燃費の良い車や便利な車を選ぶのではなく、人生の折り返し地点に差しかかった50代だからこそ、もう一度運転を楽しめる車を選んでみよう、という視点で構成されています。
その「おすすめ1」がスバル レヴォーグ STI Sport Rでした。
元記事では2024年4月時点の新車価格を502.7万円とし、ステーションワゴンとして快適で実用的でありながら、「Sport+」を選んだときには強烈な走りも楽しめる点を高く評価しています。
一方で燃費については弱点として指摘しています。
つまり、「何をやらせても100点」という車ではありません。
それでも元記事では、レヴォーグで得られるものを「快適性・実用性・スポーツ性」のすべてと整理していました。
ここが重要ですよね。
50代で車を選ぶとき、「スポーツカーに乗りたい」という気持ちだけでは決めにくくなる人もいるでしょう。
夫婦で旅行にも行きたい。
趣味の荷物も積みたい。
日常の買い物にも使いたい。
高速道路では疲れにくい車がいい。
でも、アクセルを踏んだときに何も感じない車では少し寂しい。
そんな少し欲張りな条件に、レヴォーグはうまく応えてくれるのです。
私は長年ディーラーの店頭でお客様の話を聞いてきましたが、年齢を重ねるほど車選びは「速い・安い」といった一つの物差しだけでは決まりにくくなります。
家族、荷物、乗る距離、維持費、そして自分自身の楽しさ。
条件が増えるんですね。
その意味でレヴォーグは、革靴の落ち着きとスポーツシューズの軽快さを一足にまとめたような車だと私は感じます。
レヴォーグ STI Sport Rの2.4Lターボは長距離で何がいい?
レヴォーグ STI Sport Rの魅力を数字で見るなら、2.4L水平対向ターボは外せません。
SUBARU公式の2024年12月モデル「レヴォーグ STI Sport R EX」のカタログ情報では、FA24型2.4L水平対向4気筒ターボの最高出力は275ps(202kW)/5600rpm、最大トルクは375N・m/2000~4800rpmです。
ボディサイズは全長4755mm、全幅1795mm、全高1500mm。
数字だけ並べると、かなり本格的なスポーツモデルですよね。
ただ、50代の長距離ドライブという視点なら、「275psもあるから速い」で終わらせないほうがいいでしょう。
私が注目したいのは、375N・mという大きなトルクを2000~4800rpmという幅広い回転域で発生するところです。
高速道路で考えてみましょう。
料金所を抜けて本線へ合流する。
緩い上り坂を走る。
前を走る車との速度差を調整する。
追い越し後に巡航速度へ戻す。
長距離ドライブは、この小さな加減速の繰り返しです。
そのたびにエンジンを高回転まで回して頑張らなければならない車より、アクセルを少し踏み増すだけで余裕を感じられる車のほうが疲れにくいですよね。
大パワーの価値は、いつも全開にすることではなく、全開にしなくても余裕があること。
50代のレヴォーグ選びでは、ここを見てほしいと思います。
元記事で「Sport+」を選んだときの走りが強く評価されたのも、レヴォーグがただの実用ワゴンではないことを示しています。
普段は落ち着いて走れる。
必要なら走りの表情を変えられる。
私は、この刺激を必要なときまでしまっておける性格が、大人が乗るスポーツワゴンとしてレヴォーグの面白いところだと考えています。
一方で、その性能には代償もあります。
SUBARUが公表する2.4Lターボ仕様のWLTCモード燃費は11.0km/L。市街地モード7.4km/L、郊外モード11.6km/L、高速道路モード13.3km/Lという数値が示されています。
燃費を最優先する車ではありません。
ここは元記事が弱点として挙げた点とも一致します。
「275psが魅力だから燃費は見ない」ではなく、楽しさと燃料費をセットで受け入れられるかを確認しておくことが大切ですね。
レヴォーグは50代の長距離旅行に本当に向いている?
結論として、高速道路を使った夫婦旅行や趣味の遠出は、レヴォーグの長所を生かしやすい使い方です。
理由はエンジンだけではありません。
SUBARU公式の現行レヴォーグ諸元では、荷室高771mm、荷室開口部最大幅1120mm、荷室フロア長1070mm。
さらに荷室フロア最大幅は1602mm、ホイールハウス部分でも1100mmあります。
カーゴルーム容量はVDA法で561L。
内訳はカーゴフロアボード上部492L、床下のサブトランク69Lです。
561Lという数字だけを見ても、なかなか生活は想像しにくいですよね。
そこで夫婦二人の旅行を考えてみましょう。
キャリーケースや旅行バッグを積む。
上着を入れる。
カメラや靴を追加する。
帰りにはお土産が増える。
趣味によってはゴルフ用品やアウトドア用品も載せたい。
こうした場面で、荷室を毎回パズルのように組み直さなくても済む余裕は大きいものです。
さらに69Lの床下収納がありますから、細かい道具や普段あまり見せたくない物を分けて置くこともできます。

私は、50代の長距離車選びでは「荷室容量」だけでなく、「旅行が終わった日の疲れ」まで考えたほうがいいと思っています。
行きは荷物も整理されていますし、気分も高揚しています。
ところが帰りは、お土産が増え、脱いだ上着があり、飲み物もあり、「とりあえずこれも積んでおこう」という荷物が増えますよね。
そこで荷室に余裕がある車は助かります。
そして長距離では、もう一つ重要なのが運転支援です。
レヴォーグには高度運転支援システム「アイサイトX」が設定されています。
SUBARUによると、高速道路などで条件を満たした場合、渋滞時ハンズオフアシストを利用できます。
渋滞時ハンズオフアシストは、おおむね0~約50km/hの範囲で作動条件が設定されています。
さらにアイサイトXには、カーブへ入る前の速度制御、料金所前の速度制御、条件を満たした場合の車線変更アシストなど、高速道路での操作負担を軽くする機能があります。
もちろん、アイサイトXは自動運転ではありません。
システムには作動条件と限界があり、ドライバーが周囲を確認し、必要に応じて操作する必要があります。
それでも長距離では、「車に全部任せられるか」ではなく、小さな操作をどれだけ車が手伝ってくれるかが疲れ方に影響します。
片道20kmのドライブなら気にならなくても、200km、300kmとなれば話は変わります。
パワー。
荷室。
高速道路での運転支援。
この三つが一台にまとまっていることが、レヴォーグの長距離適性を支えているのです。
WRX S4やGRヤリスよりレヴォーグが50代に合う人は?
ベストカーWebの企画では、レヴォーグ以外にもかなり個性的な車が選ばれていました。
おすすめ2はスバル WRX S4、おすすめ3はトヨタ GRヤリス、おすすめ4はホンダ シビック タイプR、おすすめ5はマツダ ロードスターです。
さらに三菱 アウトランダーPHEV、タイプ997世代のポルシェ911、先代メルセデスAMG C43 4マチック、先代BMW M3セダンも候補として取り上げられています。
つまりこの企画は、「50代向け実用車ランキング」ではありません。
むしろ、大人になった今だからこそ楽しみたい、少し熱量の高い車を集めた企画なんですね。
そのなかでレヴォーグが「おすすめ1」に置かれた意味を考えると、違いが見えてきます。
元記事ではWRX S4について、レヴォーグと同系統の2.4Lターボを搭載しながら、より走りに振ったセッティングで、ワゴンの荷室が不要ならこちらを勧めるという趣旨で紹介しています。
GRヤリスは304psの1.6Lターボを搭載する本格派ホットハッチとして紹介され、2024年4月時点の掲載価格は349万~533万円。
シビック タイプRは499.73万円、ロードスターは289.85万~367.95万円と掲載されていました。
どれも魅力があります。
ただし、選ぶ基準は「どれが一番速いか」ではありません。
- 夫婦旅行・買い物・趣味の荷物・高速道路まで一台でこなすならレヴォーグ
- ワゴンの荷室が不要で、スポーツセダンとしての濃さを優先するならWRX S4
- 運動性能そのものを強く楽しみたいならGRヤリスやシビック タイプR
- 荷物や後席より、軽快さやオープンカーの体験を優先するならロードスター
この分け方なら分かりやすいですよね。
レヴォーグがすべての車より優れているわけではありません。
むしろレヴォーグの強さは、一つの能力へ極端に振り切らないことにあります。
スポーツカーを一台、実用車をもう一台持てるなら、もっと尖った選択もできます。
しかし一台ですべてをこなすなら話は別です。
月曜日は買い物。
土曜日は夫婦旅行。
次の週は趣味の道具を積んで遠出。
帰りには高速道路の渋滞。
それでも運転そのものを楽しみたい。
そんな使い方なら、レヴォーグの「万能さ」がかなり具体的な価値になってきます。
50代でレヴォーグを買う前に確認したい弱点は?
レヴォーグ STI Sport Rは魅力的ですが、50代なら誰にでもおすすめできるわけではありません。
まず確認したいのは、購入費だけでなく維持費まで無理なく負担できるかです。
元記事で紹介された2024年4月時点のレヴォーグ STI Sport Rの新車価格は502.7万円。
さらに2.4Lターボ仕様のWLTCモード燃費は11.0km/Lです。
しかも使用燃料は無鉛プレミアムガソリン。
年間走行距離が多い人ほど、燃料費の差は無視しにくくなります。
また、18インチタイヤを履くスポーツモデルですから、タイヤ交換費用もコンパクトカーと同じ感覚では考えないほうがいいでしょう。
50代は人によって、住宅ローン、子どもの教育費、親の生活支援、老後資金などが重なりやすい時期でもあります。
ここは年齢だけで一括りにはできませんが、少なくとも車両本体価格だけを見て判断しないことは大切です。
購入前には、
- 車両本体とオプションを含めた支払総額
- ローンを利用する場合の総支払額
- 年間の燃料代
- 任意保険
- 税金と車検
- タイヤなど消耗品
- 定年前後までローンが残るか
まで確認してみてください。
車は買った瞬間より、買った後に気兼ねなく乗れるかのほうが大切です。
休日に遠出したいのに、「ガソリン代が気になるから今日はやめておこう」と毎回ためらうようでは、せっかくレヴォーグを選んだ意味が薄れてしまいますよね。
残価設定ローンは50代でも使って大丈夫?
元記事では残価設定ローンについても触れています。
高額な車を購入するとき、月々の負担を抑える方法として魅力を感じる人もいるでしょう。
ただし残価設定ローンは、車両価格そのものを安くする仕組みではありません。
契約時に設定した残価を最後に残すことで、通常のローンより月々の支払いを抑えて見せる仕組みです。
金利、残価、走行距離条件、車両返却時の条件、最終回の支払方法などは契約によって異なります。
元記事では筆者自身のレヴォーグ所有経験にも触れていますが、中古車相場や乗り換え時期による結果は人によって変わります。
同じ結果になるとは限りません。
50代で利用するなら、「月々○万円だから払える」で判断するのではなく、契約終了時に自分が何歳になっているかまで見てください。
55歳で5年契約なら終了時は60歳。
収入条件が変わる予定がある人なら、最終回の支払いをどうするかまで先に考えておきたいですね。
50代のレヴォーグ試乗では何を確認すればいい?
レヴォーグを試乗するとき、「275psはすごいな」で帰ってしまうのは少しもったいありません。
私なら、自分の休日を30分だけ再現するつもりで乗ってみてくださいとおすすめします。
まず運転席では、シートの高さと前後位置をきちんと合わせます。
格好よく低く座ることより、肩や腰に余計な力が入らない姿勢を探してください。
次に車幅感覚です。
レヴォーグは全幅1795mmあります。
これまで1695mm前後の5ナンバーサイズに慣れていた人なら、数字上は約10cmの差でも、狭い住宅街や駐車場では印象が変わる可能性があります。
広い幹線道路だけでなく、可能なら低速の右左折、狭めの道、駐車も試したいところです。
高速道路をよく利用するなら、次も確認してください。
直進安定性、ロードノイズ、乗り心地、シートの支え方、アクセルを少し踏み増したときの反応です。
瞬間的な加速だけではなく、一定速度で走っているときに落ち着けるかを見てみましょう。
そしてアイサイトXについては、機能名だけ覚えて帰らず、自分がよく使う道路で何が利用できるのか販売店で確認してください。
作動条件がありますから、「アイサイトX付きならどこでも同じように使える」と考えないほうが安心です。
夫婦で使う予定なら、私は助手席にも評価してもらうことを強くおすすめします。
運転している本人は楽しくても、助手席では乗り心地の感じ方が違うことがあります。
乗り降りしやすいか。
シートが合うか。
長時間座っていられそうか。
景色が見やすいか。
夫婦旅行の車なら、助手席の一票は運転席と同じくらい大切ですよ。
最後は荷室です。
561Lという数字だけで決めず、自分が普段使うキャリーケース、ゴルフバッグ、キャンプ用品などがどう収まるか想像してください。
できれば販売店へ相談したうえで、実物の荷物に近いサイズを確認すると分かりやすいでしょう。
カタログを生活へ翻訳する。
これが後悔を減らす試乗のコツです。
私が考える50代×レヴォーグの本当の価値
ここからは私自身の考えです。
元記事では、50代を「まだ熱い車を楽しめる時期」と捉え、今のうちに好きな車へ乗ることを勧めています。
その考え方は、とても面白いと思います。
ただ私は、「50代だから急いでスポーツカーへ乗らなければ」と焦る必要まではないと考えています。
体力や視力、生活環境には大きな個人差がありますし、60代、70代になっても元気にスポーツモデルを楽しむ方はいらっしゃいます。
年齢そのものより大切なのは、これから車で何をしたいのかです。
ここでレヴォーグを見ると、面白い立ち位置が見えてきます。
本格的な2.4Lターボの走りがある。
561Lの荷室がある。
高速道路ではアイサイトXの支援が使える。
5人乗りのステーションワゴンとして日常生活にも使える。
この一つひとつは、単なるスペックです。
しかし組み合わせると、一つの休日が見えてきます。
朝、荷室へバッグを載せる。
夫婦で高速道路へ入る。
山道へ差しかかったら、少しだけ車との対話を楽しむ。
観光地へ着いたら普通のワゴンとして使う。
帰り道に渋滞しても、運転支援を利用しながら落ち着いて帰る。
私は、これこそレヴォーグの価値だと思います。
スポーツカーを卒業するための車ではなく、スポーツ性を日常へ連れて帰るための車。
これが私なりのレヴォーグ像です。
そしてもう一つ、50代だからこそ考えたい新しい視点があります。
それは「最高性能を使えるか」ではなく、車の性能を使う休日が自分にあるかということです。
年間3000kmほどしか走らず、ほぼ近所の買い物だけ。
高速道路は年に一度。
大きな荷物も載せない。
そんな使い方なら、275psも561LもアイサイトXの長距離能力も、十分には生かせない可能性があります。
反対に月に何度も遠出し、夫婦旅行や趣味で高速道路を走るなら、一見ぜいたくに思える性能が毎回役立ちます。
車の価値はスペック表ではなく、その性能を使った回数で変わるんですね。
500万円前後のスポーツワゴンを「高いか安いか」だけで決めるのではなく、自分の休日に何度登場する車なのかを考えてみてください。
そこまで想像したうえで「これなら使う」と思えるなら、レヴォーグはかなり筋の通った選択になるでしょう。
まとめ|50代のレヴォーグは「走りと生活」を両方楽しみたい人向け
2024年6月8日に公開されたベストカーWeb「50代で乗りたいクルマ9選」で、伊達軍曹氏はスバル レヴォーグ STI Sport Rを「おすすめ1」として紹介しました。
正式な総合ランキング1位と表現するより、9台の中で最初に紹介されたおすすめ1と理解するのが正確です。
元記事が評価した中心は、快適性・実用性・スポーツ性を一台で味わえること。
一方、燃費は明確な弱点として挙げられていました。
2.4Lターボ仕様は275ps、375N・mという余裕のある性能を持ち、荷室はVDA法561L。アイサイトXによる高速道路での運転支援も、長距離を使う人には魅力になります。
ただしWLTCモード燃費11.0km/Lという数字やプレミアムガソリン指定、車両価格、タイヤなどを含む維持負担は購入前に確認しておきたいところです。
「50代だからレヴォーグ」ではありません。
夫婦で遠くへ出掛けたい。
趣味の荷物を積みたい。
高速道路をよく走る。
便利なだけではなく、運転そのものも楽しみたい。
そんな休日を持つ人なら、レヴォーグは一度じっくり試乗してみる価値のある一台だと私は考えています。
よくある質問
「50代で乗りたいクルマ」のレヴォーグは正式な1位ですか?
ベストカーWebの記事ではレヴォーグ STI Sport Rが「おすすめ1」、WRX S4が「おすすめ2」という形で紹介されています。この記事では誤解を避けるため、「ランキング1位」ではなく「おすすめ1」と表現しています。
レヴォーグ STI Sport Rの燃費はどれくらいですか?
SUBARU公式資料で確認できる2.4Lターボ仕様は、WLTCモード11.0km/Lです。市街地モード7.4km/L、郊外モード11.6km/L、高速道路モード13.3km/Lで、使用燃料は無鉛プレミアムガソリンです。実燃費は道路状況や運転方法などで変わります。
レヴォーグとWRX S4なら50代にはどちらが向いていますか?
旅行用品や趣味の荷物を積み、一台で日常から長距離移動までこなしたいならレヴォーグが合わせやすいでしょう。荷室よりスポーツセダンらしい走りやスタイルを優先するならWRX S4も有力です。年齢より、休日の使い方で選ぶことをおすすめします。
杉原健一(すぎはらけんいち)
モーターライフ・アドバイザー



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