新型CX-5は、車幅1,860mmを無理なく扱えるなら、60代から先の「最後の車」候補になり得るSUVです。
2026年5月21日に日本でも3代目CX-5が発売され、360°ビュー・モニター、進化した安全支援、後席の乗り降りしやすさなど、年齢を重ねてから助けになる装備も充実しました。
一方で、旧型より大きくなったボディは見逃せません。「今乗れるか」ではなく、70代になっても駐車や乗り降りで疲れないかという視点から、新型CX-5を最後の車として検証していきましょうね。
- 新型CX-5は最後の車に向いている?結論は「車幅を許容できるか」が分かれ目
- 新型CX-5は2026年5月21日に日本発売、旧型から何が変わった?
- 60代・70代でCX-5に乗るなら全幅1,860mmをどう考える?
- CX-5は高齢者でも乗り降りしやすい?新型は後席まで改善された
- 新型CX-5の360°ビューと安全支援は70代まで乗る助けになる?
- 大型ディスプレイは60代・70代に使いやすい?新型CX-5で必ず試したい操作
- 新型CX-5と先代CX-5、最後の車ならどちらが合う?
- CX-5を「最後の車」にできる人、少し小さいSUVが合う人
- CX-5を最後の車として買う前に試乗で確認したい7項目
- 考察|新型CX-5は「70代でも乗れるか」より「70代でも乗りたいか」で選びたい
- まとめ|新型CX-5は全幅1,860mmを無理なく扱えるなら最後の車候補になる
- よくある質問
新型CX-5は最後の車に向いている?結論は「車幅を許容できるか」が分かれ目
新型CX-5を最後の車として考えるなら、最大の判断ポイントは全幅1,860mmを日常生活で無理なく扱えるかです。
2026年5月21日に日本で発売された3代目CX-5のボディサイズは、全長4,690mm×全幅1,860mm×全高1,695mmです。
先代2代目の4,575mm×1,845mm×1,690mmと比べると、全長は115mm、全幅は15mm拡大しました。
15mmという数字だけを見ると、小さな変更に思えますよね。
しかし先代の時点ですでに全幅1.8mを超えていました。最後の車として見るなら、「15mm広くなった」というより、1,860mm級のSUVを70代になっても扱いたいかと考えるほうが現実的です。
一方、新型CX-5には年齢を重ねてから心強い部分もあります。
360°ビュー・モニターにはシースルービューが用意され、低速走行時や駐車時に車両周囲だけでなく、床下やタイヤ位置の確認まで支援します。
後席も、リアドア開口を広げ、着座位置を自然に乗り降りしやすい場所へ見直しています。
つまり新型CX-5は、
- 大きさでは慎重な確認が必要
- 駐車支援は先代より充実
- 後席乗降性も改善
- 先進安全装備も進化
- 長距離移動や夫婦旅行との相性は良好
という性格です。
私は、最後の車選びでは「乗れる・乗れない」の二択だけで考えないほうがよいと思っています。
運転できることと、疲れずに日常的に使えることは別だからです。
CX-5に乗ってスーパーへ行き、病院へ行き、自宅へ戻って車庫入れする。その一連の動作を何年先まで気楽に続けられそうか。
そこまで想像できれば、最後の車としての答えがかなり見えてきますよ。
新型CX-5は2026年5月21日に日本発売、旧型から何が変わった?
CX-5は2012年に初代が登場しました。
マツダのデザインテーマ「魂動-SOUL of MOTION」とSKYACTIV技術を全面採用した第1弾モデルで、2017年2月には2代目へ移行しています。
そして2025年7月10日、3代目となる新型CX-5が欧州で世界初公開されました。
日本ではその後、2026年5月21日に販売を開始しています。
従来の記事では「新型の日本仕様は未確定」と考える必要がありましたが、現在は違います。新型はすでに国内販売されており、全国のマツダ販売店で試乗できる段階に入っています。
価格はSの2WDが330万円からで、4WDは353万6,500円から。価格や仕様は変更される可能性があるため、購入時には販売店や公式情報で最新内容を確認してください。
注目したいのは、単なる外観変更ではなく、9年ぶりのフルモデルチェンジとして中身まで大きく見直されたことです。
開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。
15.6インチまたは12.9インチのタッチパネル式大型センターディスプレイ、マツダ初となるGoogle搭載インフォテインメントシステム、新しい電子プラットフォーム「MAZDA E/E ARCHITECTURE+」などを採用しています。
安全面でもADASが進化し、グレードによってはドライバー異常時対応システム「DEA」も用意されました。
DEAは、運転者が急病などによって運転を続けることが困難になった場合、車両を減速・停止させて被害軽減を支援する仕組みです。
もちろん、こうした機能があれば高齢になっても無条件で安心という意味ではありません。
しかし60代、70代と乗り続ける車を考えたとき、10年前にはなかった安全の補助輪が増えているという事実には大きな意味があります。
なお先代CX-5は、ガソリンエンジン車が2026年3月末、ディーゼルエンジン車が同年6月末で生産終了と案内されました。
つまり現在のCX-5選びは、基本的に3代目新型を中心に考える時期へ移っています。
さらにCX-5は2026年1月までに、世界累計生産・販売台数500万台を達成しました。
発売直後の新型も、2026年6月21日時点で国内累計受注1万台を突破。月間販売計画2,000台に対して5倍を超える受注となっています。
人気が高いこと自体が最後の車への適性を保証するわけではありません。
ただ、長く続く主力車種であることは、整備や中古車流通も含めて、長期保有を考えるうえで安心材料の一つにはなりますね。
60代・70代でCX-5に乗るなら全幅1,860mmをどう考える?
新型CX-5を60代・70代まで乗るうえで、私は最も注意すべきポイントを駐車時の負担だと考えています。
走っているときだけなら、全幅1,860mmはそれほど気にならない方もいるでしょう。
郊外の広い道路や高速道路では、むしろ車体の安定感や室内のゆとりが魅力になります。
問題は日常生活です。
たとえば、
- 自宅駐車場の片側が壁
- スーパーの区画が狭い
- 病院の立体駐車場をよく使う
- 古い住宅街を通る
- 対向車とのすれ違いが多い
- 機械式駐車場を利用する
こうした生活なら、毎日の数センチが意外と効いてきます。
比較すると分かりやすいでしょう。
車種 全幅 最小回転半径の目安 最後の車で見る特徴
新型CX-5 1,860mm グレード・仕様確認が必要 室内・安全支援重視
先代CX-5 1,845mm ― 新型より15mm狭い
CX-30 1,795mm 約5.3m CX-5より65mm狭い
ヴェゼル 1,790mm 約5.3~5.5m CX-5より70mm狭い
ヤリスクロス 1,765mm 5.3m CX-5より95mm狭い
たった95mmと思うかもしれません。
しかし左右に分ければ約47.5mmずつです。
狭い駐車枠でドアを開けたり、壁との隙間を見ながらバックしたりすると、この数センチが気持ちの余裕につながります。
もちろん「小さいほど正義」ではありません。
CX-5には大きさと引き換えに、室内空間、荷室、長距離でのゆとりなどがあります。
ですから最後の車選びでは、スペック表を見て大きいから諦めるのではなく、自宅と普段使う駐車場を想定して実車を動かすことが重要です。
長年ディーラーの店頭で車選びの相談を受けてきた中でも、大きな車からの乗り換え相談では「走っている最中」より「車庫入れが面倒になった」という声が判断のきっかけになることが少なくありません。
特に年齢を重ねると、首を左右へ何度も振ったり、身体をひねって後方を確認したりする動作が以前より億劫になることがあります。
車幅そのもの以上に、確認動作を何度繰り返さなければならないかが疲労につながるんですね。
ここで新型CX-5の360°ビュー・モニターが効いてきます。
新型ではシースルービューによって車両周辺を俯瞰表示できるほか、床下透過表示やタイヤ位置の確認、3Dカメラビュー、狭い場所ですれ違う際に役立つサイドビューも用意されています。
予想進路線もハンドル操作に連動します。
こうした装備は1,860mmの車体を急に小さくしてくれるわけではありませんが、「あと何センチあるのだろう」という不安を減らす補助にはなります。
私は安全支援を、苦手を隠す魔法ではなく、人間の確認にもう一枚重ねる安全網と考えています。
モニターを見れば入れられるけれど、毎回ものすごく緊張する。
そんな状態なら、最後の車としては一回り小さいSUVを考える余地があります。
反対に、ミラーでも自然に位置を把握でき、360°ビューが加わることでさらに安心できるなら、CX-5のサイズは十分付き合える範囲でしょう。
CX-5は高齢者でも乗り降りしやすい?新型は後席まで改善された
60代・70代の車選びでは、駐車と同じくらい乗り降りのしやすさを見てほしいと思います。
新型CX-5で特に注目したいのは、マツダ自身が後席乗降性を具体的に改善していることです。
リアドアの開口を高く広げ、大きくかがんだり首を傾けたりしにくい設計へ変更。
さらに後席の着座ポイントについても、身体を大きくひねるのではなく、腰を横へ移動させるような動作で座りやすくする考え方が採用されています。
ここは「SUVだから乗りやすいはず」という一般論より、最後の車ではずっと重要です。
高齢になると、車への乗降で負担になりやすいのは単純な座面の高さだけではありません。
見るべきなのは、
足をどれだけ持ち上げるか。腰をどれだけひねるか。頭をどれだけ下げるか。そして立ち上がるときに身体を支えやすいか。
この4つです。
試乗車へ座ったとき、「ちょうどいい高さですね」で終わらせないでください。
運転席に3回ほど乗り降りしてみましょう。
1回目は意識しているので問題なくても、2回、3回と繰り返すと身体との相性が分かってきます。
そして夫婦二人で使うなら助手席も同じです。
さらに親を乗せる可能性がある方は、後席を必ず確認してください。
私は最後の車選びで意外に見落とされやすいのが、この「自分以外の乗降」だと感じています。
運転者が快適でも、配偶者が毎回「よいしょ」と身体をひねっているなら、数年後には外出そのものが億劫になるかもしれません。
新型CX-5では室内高も1,299mmとされ、後席空間そのものにも余裕を持たせています。
後席の膝前や頭上空間も拡大しており、先代より居住性を重視した設計です。
ここは車体大型化のデメリットと表裏一体ですね。
全長4,690mm、全幅1,860mmへ大きくなった分、乗員側にはゆとりが返ってきています。
したがって最後の車としては、「大きくなったから悪い」と単純に切るのではなく、駐車の負担と乗車中の快適性のどちらを重く見るかで考えると分かりやすいですよ。
新型CX-5の360°ビューと安全支援は70代まで乗る助けになる?
新型CX-5の安全装備は、「最後の車」というテーマと非常に相性のよい進化をしています。
まず駐車では、先ほど触れた360°ビュー・モニターのシースルービューが周囲確認を支援します。
走行時にはスマート・ブレーキ・サポート、ブラインド・スポット・モニタリングなど、多数の検知・支援機能が用意されています。
ブラインド・スポット・モニタリングは後方から接近する車両を知らせるほか、降車時や右左折時の後方確認も支援します。
さらにLではドライバー異常時対応システム「DEA」を標準装備。Gではメーカーオプションとして設定されています。
運転者の異常を前提に車を選ぶというのは、少し気が重い話かもしれませんね。
ただ「最後の車」を本気で考えるなら、元気な現在だけを見て装備を選ばないほうがよいと私は思っています。
年齢を重ねれば、目の疲れや反応速度だけでなく、長距離運転中に体調を崩す可能性についても若いころとは違った考え方が必要になります。
そういう意味で、新型CX-5の安全装備は単に「最新だから豪華」というものではありません。
10年先の自分に少し余裕を残しておく装備と考えることができます。
ただし、ここには大切な注意があります。
マツダも各安全機能について、ドライバーの安全運転を前提とした支援システムであり、機能には限界があると案内しています。
360°ビューがあるから目視しなくてよいわけではありません。
衝突被害軽減ブレーキがあるから注意しなくてもよいわけでもありません。
私は、最後の車ほど「支援装備の数」ではなく、支援を使ったとき自分が楽になるかを試乗で確かめてほしいと思います。
警報が頻繁で落ち着かない人もいますし、画面を見ること自体が苦手な人もいます。
自分が自然に使える支援機能こそ、将来まで役立つ機能ですよ。
大型ディスプレイは60代・70代に使いやすい?新型CX-5で必ず試したい操作
新型CX-5は15.6インチまたは12.9インチの大型タッチパネル式センターディスプレイを採用し、Googleを搭載しました。
大きな画面は文字や地図が見やすく、Googleマップも利用できます。
一方で、最後の車という視点では「画面が大きいから高齢者にも使いやすい」とは限りません。
ここは購入前に実際に触ってほしいところです。
若いころなら新しいスマートフォンへ替えても数日で慣れたのに、年齢とともに「前のやり方のほうが分かりやすかった」と感じることがありますよね。
車も同じです。
新型CX-5を試乗するなら、営業スタッフの説明を聞いた直後だけでなく、自分自身で次の操作を試してみてください。
ナビで目的地を入れる。
エアコンを調整する。
360°ビューを表示する。
音量を変える。
運転支援機能の状態を確認する。
そして一度画面を閉じ、「もう一回同じ操作をしてください」と言われても迷わずできるか確かめます。
ここが重要です。
最後の車で毎回説明書を開かなければ使えない機能は、数年すると使わなくなる可能性があります。
その点、新型CX-5は音声操作も利用できるため、タッチ操作が苦手な人には別の選択肢があります。
逆に物理スイッチを好む人なら、「以前のCX-5のほうが分かりやすかった」と感じることもあるでしょう。
これは性能の優劣ではありません。
自分との相性の問題です。
車選びで「最新装備を使いこなせないと恥ずかしい」と考える必要はまったくありません。
毎日使う道具なのですから、いちばん楽に使えるほうを選べばいいんですよ。
新型CX-5と先代CX-5、最後の車ならどちらが合う?
現在、新車でCX-5を考えるなら新型3代目が中心になります。
一方、中古車まで視野を広げれば先代2代目も大量に流通しており、最後の車として比較する価値があります。
比較ポイント 先代2代目CX-5 新型3代目CX-5
全長 4,575mm 4,690mm
全幅 1,845mm 1,860mm
全高 1,690mm 1,695mm
国内販売 2017年2月~ 2026年5月21日~
操作系 10.25インチ画面+コマンダー 12.9/15.6インチタッチ画面+Google
駐車支援 360°ビュー等を装備 シースルービューなどへ進化
後席乗降 従来設計 ドア開口・着座位置を改善
安全支援 先代世代のADAS 最新ADAS、DEA設定あり
パワートレイン ガソリン・ディーゼル e-SKYACTIV G 2.5+Mハイブリッド
最後の車として サイズと熟成度を重視する人向き 安全・快適性を重視する人向き
先代の魅力は、何といっても9年間販売されてきた熟成度です。
中古車なら価格帯も広く、ディーゼルを含めてパワートレインの選択肢もあります。
しかも全幅は新型より15mm狭い。
小さな差ではありますが、毎日狭い車庫へ入れる人なら無視できません。
新型の魅力は、安全支援と日常の使いやすさを今の基準で作り直していることです。
後席乗降性、室内空間、360°ビュー、大型画面、Google搭載、DEAなど、これから10年乗ることを意識すると安心材料が増えています。
パワートレインは2.5L直噴ガソリンの「e-SKYACTIV G 2.5」にMハイブリッドを組み合わせます。
さらにマツダは、独自の新ハイブリッドシステムと「SKYACTIV-Z」を組み合わせたモデルを2027年中に導入する予定としています。
ただ、最後の車だからといって「もっと新しいものが出るまで待とう」と延々待つ必要はありません。
将来モデルは価格や具体仕様が変わる可能性もあります。
乗り換え時期が来ていて、現在販売されている新型CX-5が身体と生活に合うのであれば、現物を基準に判断するほうが現実的です。
CX-5を「最後の車」にできる人、少し小さいSUVが合う人
ここからは、車選びの相談を長く受けてきた立場からの私見です。
新型CX-5を最後の車にしやすいのは、SUVの余裕をまだ楽しみたい人だと思います。
自宅周辺の道路に余裕がある。
駐車場も狭すぎない。
夫婦で旅行する機会がある。
荷物もある程度積みたい。
低い車よりSUVの乗車姿勢が身体に合う。
そして何より、全幅1,860mmの車を駐車するときに強い緊張を感じない。
こういう方なら、新型CX-5はかなり魅力的です。
荷室も広く、後席収納時には奥行き1,845mm、幅1,050mmのフラットな空間が確保されています。
夫婦旅行の荷物を積む、趣味の道具を載せる、ときには車中泊も楽しむ。
「年齢を重ねたから車は移動だけでいい」と決めつけたくない方には、CX-5らしい余裕がありますね。
反対に、一回り小さいSUVも比較したほうがよいのは、車庫入れですでに少し不安を感じている方です。
今乗っている1,700mm台の車でも左右確認が大変になってきた。
狭い道ですれ違うのが嫌になった。
病院の立体駐車場へ行くのが億劫になった。
そんな変化を感じているのなら、「最後だから憧れのCX-5」と無理をしないほうがよいでしょう。
CX-30なら全幅1,795mm、ヴェゼルなら1,790mm、ヤリスクロスなら1,765mmです。
CX-5から見れば室内や荷室の余裕は減りますが、その代わり日常の心理的負担も小さくなる可能性があります。
ここで私が大切だと思うのは、最後の車を「人生最後まで何があっても乗り続ける車」にしないことです。
60代でCX-5を選び、70代前半まで楽しく乗る。
その後、車幅が負担になればコンパクトSUVへ乗り換える。
さらに運転そのものに不安を感じたら、家族と相談して免許返納も考える。
それでいいのです。
「最後」という言葉に縛られると、必要以上に小さい車を選んで後悔したり、反対に「最後だから」と大きすぎる車を選んだりします。
私は「次の10年を任せられる車」くらいに考えるほうが、自分に正直な選択ができると思っています。
CX-5を最後の車として買う前に試乗で確認したい7項目
新型CX-5が自分に合うかどうかは、カタログだけでは決められません。
特に50代・60代で購入して70代まで乗るつもりなら、試乗では「加速が気持ちいい」だけで終わらせないでください。
まず運転席へ何度か乗り降りします。
次に、ミラーだけで車体の左右がどこまでイメージできるか確かめます。
バック駐車を行い、360°ビューも使ってみましょう。
できれば前向き駐車からの退出も試してください。
さらに可能なら、販売店周辺の少し狭い道路も走らせてもらいます。
確認したいのは次の7点です。
- 運転席へ3回続けて乗り降りしても腰や膝がつらくないか
- 左前輪・右前輪の位置を想像しやすいか
- 全幅1,860mmに緊張しすぎないか
- 360°ビューを直感的に使えるか
- バック駐車後に左右のドアを十分開けられるか
- 助手席・後席へ家族が無理なく乗り降りできるか
- 大型ディスプレイを説明なしでも操作できそうか
できれば夫婦で販売店へ行きましょう。
助手席へ座ってもらい、後席にも移ってもらいます。
そして「乗りやすい?」「降りるとき足は出しやすい?」「長く座っていられそう?」と聞いてみてください。
最後の車はスペック表の点数競争ではありません。
高速道路を20分走って分かることもありますが、私は最後の車なら試乗後の5分間の車庫入れのほうが重要な場合さえあると思っています。
毎日使う車ですからね。
自宅へ帰るたびに「また駐車か……」と思う車より、「今日も普通に停められた」と感じられる車のほうが、結果として長く乗れます。
考察|新型CX-5は「70代でも乗れるか」より「70代でも乗りたいか」で選びたい
私が新型CX-5を見て感じるのは、単純に大型化したSUVではなく、日常の使い勝手へかなり軸足を移しているということです。
リアドア開口や後席着座位置まで乗り降りを考えて作り直し、360°ビューには床下透過表示を加え、ドライバーの異常にも対応するシステムを用意しました。
これは「走りが良ければいい」というCX-5ではありません。
年齢や家族構成が変わっても使い続けてもらうことをかなり意識したモデルだと私は受け取っています。
一方、その進化と引き換えにボディは大きくなりました。
ここが最後の車として面白くも難しい部分です。
大きくしたことで後席や荷室は快適になる。
しかし1,860mmの車幅は、高齢期の日常では負担になる可能性がある。
つまり新型CX-5は、長距離では優しくなり、狭い場所では慎重さが増した車とも言えるでしょう。
ですから「70代でもCX-5に乗れますか?」という質問には、年齢だけでは答えられません。
70歳でも毎日1,860mm級SUVを楽に扱える人はいます。
60代でも狭い車庫への駐車が大きなストレスになる人はいます。
見るべきなのは年齢ではなく、
視界、首や腰の動き、車幅感覚、駐車環境、家族の乗降性、そして運転後の疲れ方です。
私はこの中でも「疲れ方」を大切にしています。
事故を起こさず運転できたから合格、ではありません。
スーパーへ行って帰ってきただけなのに、車庫へ入れ終わった瞬間にどっと疲れる。
それが繰り返されるようになると、やがて「今日は車で行くのをやめよう」となります。
反対にCX-5のサイズを無理なく扱え、360°ビューが確認を助け、乗り降りも身体に合うなら、新型の室内のゆとりや落ち着いた移動感は年齢を重ねてからこそ価値を感じやすいはずです。
だから私はCX-5を「最後の車」ではなく、人生後半の行動範囲を狭めないための車になれるかという目線で見たいですね。
旅行へ行きたい。
少し遠い温泉へ行きたい。
趣味の荷物を載せたい。
夫婦で景色を見に行きたい。
その気持ちを支えてくれるなら、大きさにも意味があります。
逆に車体を扱うこと自体が外出をためらわせるようになれば、小さな車のほうが自由を広げてくれます。
「大きな車に乗れること」が若さではありません。
自分が楽に出かけられる車を選べることのほうが、ずっと大切だと私は思います。
まとめ|新型CX-5は全幅1,860mmを無理なく扱えるなら最後の車候補になる
新型CX-5は2026年5月21日に日本で発売された3代目モデルです。
ボディサイズは全長4,690mm×全幅1,860mm×全高1,695mmで、先代より全長115mm、全幅15mm拡大しました。
一方、360°ビュー・モニターのシースルービュー、後席乗降性の改善、最新ADAS、グレードによって用意されるドライバー異常時対応システムなど、60代・70代まで乗り続けるうえで助けになる機能も増えています。
最後の車として最大の判断材料は、「今運転できるか」ではなく「何年後も駐車で疲れないか」です。
自宅の車庫、スーパー、病院、狭い生活道路まで含めて1,860mmの幅を自然に扱えるなら、新型CX-5は十分有力な候補でしょう。
さらに夫婦旅行や趣味を続けたい方には、広い後席や荷室も魅力になります。
反対に、すでに狭い場所で車幅にストレスを感じているなら、CX-30やヴェゼル、ヤリスクロスなど一回り小さいSUVも同じ日に試乗してみてください。
最後の車だから、小さくしなければならないわけではありません。
最後の車だから、大好きな大きなSUVに乗らなければならないわけでもありません。
10年後の自分が「今日もこの車で出かけよう」と自然に思えるか。
新型CX-5を選ぶときは、その感覚をいちばん大切にしてみてくださいね。
よくある質問
新型CX-5は70代でも乗り続けられますか?
年齢だけで決めることはできません。
新型CX-5は360°ビュー・モニターや先進安全支援、改善された後席乗降性を備えていますが、全幅は1,860mmあります。70代まで乗る予定なら、狭い道路や自宅駐車場で実際に扱い、首・腰の動きや駐車時の疲れまで確認することをおすすめします。
新型CX-5はいつ日本で発売されましたか?
3代目の新型CX-5は、2026年5月21日に日本で販売開始されました。
2025年7月10日に欧州で世界初公開された後、日本仕様も正式発売されており、現在は全国のマツダ販売店で実車を確認できる段階です。
CX-5を最後の車にするなら先代と新型のどちらがいいですか?
取り回しと熟成度を重視するなら全幅1,845mmの先代、最新の安全支援や後席乗降性、室内のゆとりを重視するなら全幅1,860mmの新型が有力です。
中古車を含めて先代も比較し、同じ日に両方へ乗ってみると、自分が将来まで扱いやすいサイズを判断しやすくなります。
杉原健一
モーターライフ・アドバイザー


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