
この記事では、MLBでの通算本塁打の日本人選手ランキングを紹介します。
1964年、村上雅則が初めての日本人メジャーリーガーとして誕生しましたが、MLB在籍2年間でホームランは打てませんでした。
それから30年後の1995年に、野茂英雄が投手としてMLBデビューし、「トルネード旋風」を巻き起こすなどして新人王を獲得する大活躍をしました。
その野茂選手が、1998年4月28日に日本人メジャー初ホームランを記録しました。
この記事を読めば
- MLBで本塁打を放った日本人選手
- MLBで日本人の各選手が放った初本塁打
- MLBでの日本人選手の通算本塁打数
が分かります。
MLBでの通算本塁打の日本人ランキング
1位 松井秀喜選手 通算本塁打数175本
年 | 本塁打数 | 所属球団 |
2003年 | 16本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2004年 | 31本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2005年 | 23本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2006年 | 8本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2007年 | 25本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2008年 | 9本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2009年 | 28本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2010年 | 21本 | ロサンゼルス・エンゼルス |
2011年 | 12本 | オークランド・アスレチックス |
2012年 | 2本 | タンパベイ・レイズ |
2002年オフにニューヨーク・ヤンキースと3年契約を結びました。
2003年4月8日、本拠地開幕ミネソタ・ツインズ戦で、ジョー・メイズの145km/hの高速チェンジアップをライトスタンドに叩き込み、メジャー初本塁打となる満塁本塁打を放ちました。
2004年の31本塁打は、2021年に大谷選手が抜くまで日本人のシーズン記録でした。

MLBに移籍したスラッガーと代表選手と言えば松井選手ですね。プロ野球に残っていたら、どれだけの記録を残したんでしょう?
2位 イチロー選手 通算本塁打数117本
2001年 | 8本 | シアトル・マリナーズ |
2002年 | 8本 | シアトル・マリナーズ |
2003年 | 13本 | シアトル・マリナーズ |
2004年 | 8本 | シアトル・マリナーズ |
2005年 | 15本 | シアトル・マリナーズ |
2006年 | 9本 | シアトル・マリナーズ |
2007年 | 6本 | シアトル・マリナーズ |
2008年 | 6本 | シアトル・マリナーズ |
2009年 | 11本 | シアトル・マリナーズ |
2010年 | 6本 | シアトル・マリナーズ |
2011年 | 5本 | シアトル・マリナーズ |
2012年 | 9本 | シアトル・マリナーズ(4本) ニューヨーク・ヤンキース(5本) |
2013年 | 7本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2014年 | 1本 | ニューヨーク・ヤンキース |
2015年 | 1本 | マイアミ・マーリンズ |
2016年 | 1本 | マイアミ・マーリンズ |
2017年 | 3本 | マイアミ・マーリンズ |
2018年 | 0本 | シアトル・マリナーズ |
2019年 | 0本 | シアトル・マリナーズ |
2000年オフにポスティングシステムでMLBに移籍、シアトル・マリナーズと3年契約を結びました。
2001年4月6日のテキサス・レンジャーズ戦でMLB初本塁打を放ちました。
ポストシーズンには、あまり縁がありませんでしたが、2012年のニューヨーク・ヤンキース時代に、リーグ優勝決定シリーズで本塁打を記録しています。
また、先頭打者本塁打37本は、MLB歴代4位です。

長距離打者ではないイチロー選手ですが、19シーズンもMLBに在籍したので通算本塁打数も多いですね。本塁打を打たなくてもファンの心を魅了するプレーがたくさんありました。
3位 大谷翔選手 通算本塁打数93本
2018年 | 22本 | ロサンゼルス・エンゼルス |
2019年 | 18本 | ロサンゼルス・エンゼルス |
2020年 | 7本 | ロサンゼルス・エンゼルス |
2021年 | 46本 | ロサンゼルス・エンゼルス |
2017年オフにポスティングシステムでMLB、ロサンゼルス・エンゼルスに移籍しました。
2018年4月3日の本拠地初戦のクリーブランド・インディアンス戦で初本塁打を放つなど、打者として打率.285、22本塁打、61打点をマークしたほか、投手としても4勝2敗、63奪三振、防御率3.31と活躍し、新人王に輝きました。
2021年には、リーグ3位の46本塁打を放ったのをはじめ投打に大活躍し、リーグMVPに輝いています。

ただいま絶賛記録更新中の大谷選手。こんなに凄い選手ですと、これから、どれだけの記録を作っていくのか、とても楽しみですね。
4位 城島健司選手 通算本塁打数48本
2006年 | 18本 | シアトル・マリナーズ |
2007年 | 14本 | シアトル・マリナーズ |
2008年 | 7本 | シアトル・マリナーズ |
2009年 | 9本 | シアトル・マリナーズ |
2005年オフにシアトル・マリナーズと3年契約を結び、日本人捕手として史上初のMLB選手となりました。
2006年4月3日のロサンゼルス・エンゼルスとの開幕戦で、バートロ・コロンから第2打席にメジャー初安打を本塁打で記録しました。
この年は144試合に出場し、打率.291、18本塁打は、捕手としてリーグ4位の数字でした。
5位 井口資仁選手 通算本塁打数44本
2005年 | 15本 | シカゴ・ホワイトソックス |
2006年 | 18本 | シカゴ・ホワイトソックス |
2007年 | 9本 | シカゴ・ホワイトソックス(6本) フィラデルフィア・フィリーズ(3本) |
2008年 | 2本 | サンディエゴ・パドレス(2本) フィラデルフィア・フィリーズ(0本) |
2004年オフにシカゴ・ホワイトソックスと2年契約を結びました。
1年目の2005年、「2番・二塁」で開幕スタメンを勝ち取り、5月3日の対カンザスシティ・ロイヤルズ戦でブライアン・アンダーソンから初本塁打を放ちました。
135試合に出場し、打率.278、15本塁打、71打点、15盗塁をマークして地区優勝に大きく貢献、ポストシーズンでも本塁打を記録し、ワールドシリーズ優勝に貢献しました。

走・攻・守三拍子そろった井口選手は、ここぞの活躍が目を引きましたね。
6位 福留孝介選手 通算本塁打数42本
2008年 | 10本 | シカゴ・カブス |
2009年 | 11本 | シカゴ・カブス |
2010年 | 13本 | シカゴ・カブス |
2011年 | 8本 | シカゴ・カブス(3本) クリーブランド・インディアンス(5本) |
2012年 | 0本 | シカゴ・ホワイトソックス |
2007年オフにシカゴ・カブスと4年契約を結びました。
2008年3月31日のMLB開幕ミルウォーキー・ブルワーズ戦に、「5番・右翼手」としてスタメンで出場、9回無死の場面ではエリック・ガニエから初本塁打を放ちました。

WBCで見せた勝負強さを持つ福留選手は、チャンスのときに何かをやってくれそうな期待感がありました。
7位 青木宣親選手 通算本塁打数33本
2012年 | 10本 | ミルウォーキー・ブルワーズ |
2013年 | 8本 | ミルウォーキー・ブルワーズ |
2014年 | 1本 | カンザスシティ・ロイヤルズ |
2015年 | 5本 | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
2016年 | 4本 | シアトル・マリナーズ |
2017年 | 5本 | ヒューストン・アストロズ(2本) トロント・ブルージェイズ(3本) ニューヨーク・メッツ(0本) |
2012年1月にミルウォーキー・ブルワーズと2年契約を結びました。
2012年4月20日のコロラド・ロッキーズ戦では、メジャー初本塁打かつプロ入り初のランニング本塁打を記録しました。

足が速い青木選手は、打って本塁打というより、走って本塁打というイメージがあります。
8位 松井稼頭央選手 通算本塁打数32本
2004年 | 7本 | ニューヨーク・メッツ |
2005年 | 3本 | ニューヨーク・メッツ |
2006年 | 3本 | ニューヨーク・メッツ(1本) コロラド・ロッキーズ(2本) |
2007年 | 4本 | コロラド・ロッキーズ |
2008年 | 6本 | ヒューストン・アストロズ |
2009年 | 9本 | ヒューストン・アストロズ |
2010年 | 0本 | ヒューストン・アストロズ |
2003年オフにニューヨーク・メッツと3年契約を結びました。
2004年4月6日の開幕アトランタ・ブレーブス戦で、「1番・ショート」で先発出場すると、1回表に、前年に21勝のラス・オルティスからMLB史上初となる開幕戦新人の初球初打席本塁打を記録しました。

現在の西武ライオンズの源田選手を見ていると、松井選手を思い出してしまうのは、わたしだけでしょうか?
9位 新庄剛志選手 通算本塁打数20本
2001年 | 10本 | ニューヨーク・メッツ |
2002年 | 9本 | サンフランシスコ・ジャイアンツ |
2003年 | 1本 | ニューヨーク・メッツ |
2000年オフにFA宣言、ニューヨーク・メッツと3年契約を結びました。
2001年4月9日の本拠地開幕アトランタ・ブレーブス戦でジェイソン・マーキーから初本塁打を放ちました。

「常識はずれ」と表現すると悪口のように感じますが、新庄選手についてみれば、良い意味に感じます。「BIGBOSS」として、もっと野球ファンを楽しませてほしいです。
10位 田口壮選手 通算本塁打数19本
2002年 | 0本 | セントルイス・カージナルス |
2003年 | 3本 | セントルイス・カージナルス |
2004年 | 3本 | セントルイス・カージナルス |
2005年 | 8本 | セントルイス・カージナルス |
2006年 | 2本 | セントルイス・カージナルス |
2007年 | 3本 | セントルイス・カージナルス |
2008年 | 0本 | フィラデルフィア・フィリーズ |
2009年 | 0本 | シカゴ・カブス |
2002年1月にセントルイス・カージナルスと3年契約を結びました。
2003年9月12日のヒューストン・アストロズ戦では、二塁手として日本人初の内野守備に就き、メジャー初本塁打も放ちました。

どんな時も紳士的に振る舞う田口選手に、いつも感激させられていました。
11位 岩村明憲選手 通算本塁打数16本
2007年 | 7本 | タンパベイ・レイズ |
2008年 | 6本 | タンパベイ・レイズ |
2009年 | 1本 | タンパベイ・レイズ |
2010年 | 2本 | ピッツバーグ・パイレーツ(2本) オークランド・アスレチックス(0本) |
2006年オフにポスティング・システムでタンパベイ・デビルレイズと3年契約を結びました。
2007年4月6日のブルージェイズ戦でMLB初ホームランを放っています。

MLBでも連敗中に監督に緊急ミーティングを直訴したり、若手を指導したり、責任感の強い選手でしたね。
12位 筒香嘉智選手 通算本塁打数16本
2020年 | 8本 | タンパベイ・レイズ |
2021年 | 8本 | タンパベイ・レイズ(0本) ロサンゼルス・ドジャース(0本) ピッツバーグ・パイレーツ(8本) |
2019年オフにタンパベイ・レイズと2年契約を結びました。
2020年7月24日のトロント・ブルージェイズ戦に「3番・三塁手」で先発出場し、5回裏に柳賢振からメジャー初安打となる本塁打を放っています。

日本プロ野球で見せた豪快なホームランをMLBでも打ってほしいですね。
13位 野茂英雄選手 通算本塁打数4本
1998年 | 1本 | ロサンゼルス・ドジャース |
2002年 | 1本 | ロサンゼルス・ドジャース |
2003年 | 1本 | ロサンゼルス・ドジャース |
2004年 | 1本 | ロサンゼルス・ドジャース |
1995年2月13日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、5月2日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で先発投手を務めMLBデビューを果たしています。
1998年4月28日、ミルウォーキー・ブルワーズ戦でJosé Mercedesから初本塁打を放ちました。

今の日本選手がMLBに挑戦する道を作ったと言っても大げさじゃないですね。見た目にも、パワーがありそうな体格をしているので、本塁打の数も頷けます。
14位 川崎宗則選手 通算本塁打数01本
2013年3月13日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、6月21日のボルチモア・オリオールズ戦でトミー・ハンターからMLB初本塁打を放っています。
14位 吉井理人選手 通算本塁打数01本
1997年オフにFA権を行使し、ニューヨーク・メッツに移籍しました。
2000年1月14日にトレードでニューヨーク・メッツからコロラド・ロッキーズへ移籍し、4月26日のピッツバーグ・パイレーツ戦で日本人メジャーリーガー史上2人目となる初本塁打を放っています。
14位 石井一久選手 通算本塁打数01本
2002年1月7日にロサンゼルス・ドジャース3年契約を結びました。
2004年7月31日のサンディエゴ・パドレス戦で、ジェイク・ピービーから初本塁打を放っています。
14位 前田健太選手 通算本塁打数01本
2016年1月7日にロサンゼルス・ドジャースと8年契約を結びました。
2016年4月6日の開幕サンディエゴ・パドレス戦でMLB初登板・初先発、MLB初勝利を挙げるとともに、4回には、MLB初安打となるソロホームランを放ちました。
14位 ダルビッシュ有選手 通算本塁打数01本
2012年1月18日にテキサス・レンジャーズと6年契約を結びました。
2016年8月24日のシンシナティ・レッズ戦では、日本プロ野球、MLB通じての初本塁打を放っています。
MLBでの通算本塁打の日本人ランキング:まとめ

この記事では、MLBで活躍した日本人選手の通算本塁打数をランキングで紹介しました。
村上雅則選手が日本人として初めてMLBに挑戦してから30年後、野茂英雄選手があらためてMLBに挑戦し、その道が開けました。
それ以来、多くの日本人選手がMLBに挑戦し、活躍してきました。
これからも、多くの日本人選手がMLBに挑戦するでしょうし、どんな本塁打の記録をつくってくれるのか楽しみです。
コメント