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日産キックスは大きすぎる?車幅・駐車・狭い道で困らないか検証

2020年型日産キックス風コンパクトSUVを狭い駐車場と住宅街で取り回すイメージ 車選び
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2020年型日産キックスは大型SUVではありませんが、全幅1760mmが自宅駐車場や狭い生活道路に合うかが「大きすぎるか」を判断する最大のポイントです。

日産は新型キックスを2020年6月24日に発表し、6月30日に発売しました。全長4290mm・全幅1760mm・最小回転半径5.1mという寸法を、トヨタ ライズや実際の駐車スペースと比べながら、取り回しやすさを具体的に分析します。

2020年型日産キックスは大きすぎる?まずサイズを比較

結論から言うと、2020年型日産キックスは全長が極端に長いわけではない一方、5ナンバー車から乗り換えると全幅1760mmの広さを感じやすいSUVです。

2020年6月24日に日産が発表した新型キックスは、同月30日に国内発売されました。当初は「X」と「X ツートーンインテリアエディション」の2グレードで、いずれもe-POWERを搭載した2WD車として登場しています。

まず、2020年型キックスと、比較対象として分かりやすい2019年11月発売のトヨタ ライズを並べてみましょう。

項目 2020年型 日産キックス 2019年型 トヨタ ライズ
全長 4290mm 3995mm
全幅 1760mm 1695mm
全高 1610mm 1620mm
ホイールベース 2620mm 2525mm
最小回転半径 5.1m 5.0m
室内長 1920mm 1955mm
室内幅 1420mm 1420mm
室内高 1250mm 1250mm

ライズについてトヨタは、全長3995mm・全幅1695mmの5ナンバーサイズであることを公式発表しています。ホイールベースは2525mm、室内寸法は1955×1420×1250mmで、Zでは最小回転半径5.0mです。

これに対してキックスは全長4290mm・全幅1760mm・全高1610mm、ホイールベース2620mm、最小回転半径5.1m。2020年型の主要諸元として確認できる数値です。

差を計算すると、キックスはライズより全長295mm、全幅65mm、ホイールベース95mm大きいことになります。

ここで私が最も注目したいのは、やはり全幅です。

全長29.5cmの差は縦列駐車や車庫の奥行きで効いてきますが、日常の狭い道やスーパーの駐車場で頻繁に意識するのは横方向ですよね。

ライズの1695mmからキックスの1760mmになると、車幅は6.5cm広がります。車体を中央に置けたと仮定すれば、左右それぞれ約3.25cmずつ余裕が減る計算です。

「3cmちょっとなら、大した違いではないでしょう」と感じるかもしれません。

広い道路だけを走っているなら、その感覚で済むこともあるでしょう。しかし、塀や柱、隣の車がすぐ横にある環境では、この数センチがじわじわ効いてきます。

ですから2020年型キックスを「大きすぎるか」と考えるとき、私はSUVという呼び名より1760mmという実寸を見ることをおすすめします。


キックスの車幅1760mmは駐車場でどのくらい余裕がある?

駐車のしやすさを考えるなら、車幅1760mmという数字を駐車枠の幅から引いてみると、かなりイメージしやすくなります。

国土交通省が示している「駐車場設計・施工指針」では、設計対象車両に応じた駐車ますの目安として、小型乗用車は幅2.3m、普通乗用車は幅2.5mとされています。これはすべてのスーパーや住宅駐車場がこの寸法だという意味ではありませんが、余裕を考える一つの物差しにはなります。

仮に幅2500mmの駐車枠へ、キックスをきれいに中央へ止めたとしましょう。

2500mm-1760mm=740mmです。

つまり左右を均等にすれば、車体から白線まで片側約370mm残ります。

同じ条件で全幅1695mmのライズなら、

2500mm-1695mm=805mm。

片側約402.5mmです。

つまり2500mm幅の駐車枠では、キックスはライズより片側約32.5mm、左右合計65mmだけ白線までの余裕が少なくなるわけです。

まさに車幅差が、そのまま駐車時の余白差として現れます。

さらに小型乗用車向けの目安として示されている2300mm幅で同じ計算をすると、キックスの場合は、

2300mm-1760mm=540mm。

中央に止めれば片側270mmです。

ライズなら605mm残るので、片側約302.5mm。ここでもキックスは片側32.5mmずつ余裕が減ります。

ただし、ここで注意してほしいことがあります。

白線まで37cmあるから、37cm自由に使えるという意味ではありません。

実際にはドアを開けますし、隣の車も白線中央にきれいに止まっているとは限りません。柱、壁、タイヤ止め、買い物カート、人の通行などもあります。

国土交通省の資料でも、駐車スペースを考えるうえでは車両そのものの寸法だけでなく、乗降やドア開閉に必要な余裕を考慮する考え方が示されています。

ここが、カタログの「1760mm」だけを眺めていても分かりにくいところなんですね。

また、自宅駐車場なら白線よりも壁と門柱の間の実測値のほうが重要です。

幅2500mmのスペースでも、片側が壁なら事情が変わります。中央に止めるのではなく、助手席側を寄せて運転席側の乗降スペースを確保することもありますよね。

私なら購入前に、駐車場所の「入り口」「最も狭い部分」「駐車位置」の3か所をメジャーで測ります。

そして車体が入るかだけでなく、駐車後に運転席のドアを現実的に開けられるかまで考えます。

毎日の駐車は、難しい操作を一度成功させれば終わりではありません。

雨の日も、疲れて帰ってきた夜も、買い物袋を持っている日も繰り返します。だから私は、「ギリギリ入る」より「気を張らずに使える」を重視したいと思っています。


日産キックスは狭い道で大きすぎる?5.1mの小回りも確認

狭い道では、キックスの最小回転半径5.1mは極端に大きくありませんが、車幅1760mmそのものは消せないという点がポイントです。

2020年型キックスの最小回転半径は5.1m。一方、比較しているライズZは5.0mです。車体サイズには差がありますが、最小回転半径の差は0.1mにとどまります。

ですから、

「キックスはライズより大きいから、ものすごく曲がりにくい」

と考えるのは少し違います。

ハンドルを切ったときの取り回しと、車体が物理的に占有する横幅は分けて考えたほうが分かりやすいんですね。

たとえば住宅街ですれ違う場面を想像してみましょう。

道路の左側には側溝があり、その先には電柱。右から対向車が近づいてきます。

こんな場面で気になるのは、最小回転半径より、

「左側をあと何cm寄せられるかな」

「対向車との間隔は大丈夫かな」

という横方向の距離です。

キックスとライズの車幅差は65mmですから、同じ車体中心位置を走った場合、キックスは左右それぞれ約32.5mm外側へ張り出します。

3.25cmというと、スマートフォンの半分にも満たない程度の長さですよね。

それでも狭い生活道路では、その数センチを「余裕」と感じるか「緊張」と感じるかが人によって変わります。

特に軽自動車や5ナンバーコンパクトカーから乗り換える人は注意したいところです。

大きな道路を走った試乗では「思ったより普通に運転できるな」と感じても、自宅直前の狭路へ戻った瞬間に印象が変わることがあります。

私はこれを、「最後の300m問題」として考えています。

通勤経路のほとんどが広い道路でも、自宅までの最後の300mにすれ違い困難な道路があるなら、そこが毎日の使いやすさを決めます。

車選びでは平均的な道路幅を見るより、必ず通るルートの中で最も条件が厳しい場所を見るほうが実生活に合った判断ができます。


軽・5ナンバー車からキックスへ乗り換えると車幅はどう変わる?

キックスを大きく感じるかどうかは、絶対的な1760mmという数字だけでなく、今まで乗ってきた車との車幅差にも左右されます。

たとえば全幅1695mmの5ナンバー車からキックスへ乗り換えれば、増える幅は65mmです。

左右に分ければ、車体中心を同じ位置に置いたときに片側約32.5mmずつ外側へ広がります。

一方、仮に現在の車が全幅1750mm程度なら、キックスとの差はわずか10mmほどです。

この場合、「SUVだから急に大きくなった」という感覚はかなり小さくなるでしょう。

逆に、軽自動車からの乗り換えでは横幅の変化そのものが大きくなるため、狭路や駐車場で慎重になる可能性があります。

ここで大切なのは、「1760mmは運転できる幅か」という抽象的な質問をしないことです。

「今の車より何mm広くなるのか」へ置き換えると、自分ごとの問題として判断しやすくなります。

長年お客様の車選びに接していると、「数字そのもの」より「慣れている数字との差」で不安が生まれる場面をよく感じます。

たとえば靴でも、26cmという数字だけなら大きいか小さいか分かりませんよね。普段25.5cmを履いているのか、27cmを履いているのかで受け止め方が違います。

車幅も、それと少し似ています。

そこで中古の2020年型キックスを検討するときは、現在の愛車の車検証やメーカー諸元で全幅を確認し、1760mmとの差を出してみてください。

差が65mmなら「片側約32.5mm」。

差が100mmなら「片側約50mm」。

こうして数字を半分にすると、運転席から見たときに車体がどの程度外側へ広がるのか想像しやすくなります。

ただし、カタログ上の全幅だけですべてを判断するのも避けたいところです。

狭い場所ではドアミラーの位置や見え方、着座位置、ボンネット先端の把握しやすさなども運転感覚に関係します。だからこそ、最後は実車で確認することが大切なんですね。


キックスはライズより大きいぶん何が得られる?

キックスはライズよりひと回り大きいものの、「小さいほうが優秀」と単純には言えません。大きくなったボディと、自分が得たい使い勝手をセットで考える必要があります。

2020年型キックスの室内寸法は、室内長1920mm・室内幅1420mm・室内高1250mmです。

ライズは室内長1955mm・室内幅1420mm・室内高1250mmとトヨタの車両情報で確認できます。

つまり外寸ではキックスのほうが大きいのに、室内幅と室内高は同じ数値で、室内長についてはライズのほうが35mm長いことになります。

ここは、スペックを見るうえで面白いところです。

車体が大きくなった分だけ、室内のすべての寸法が比例して広くなるわけではありません。

だからこそ「3ナンバーだから室内も絶対に広いだろう」と外寸だけで決めるのはおすすめできません。

一方、2020年6月から2022年7月のキックス2WDについて、日産のFAQでは荷室容量をVDA方式で423Lとしています。

旅行バッグや買い物用品などを積む機会が多い人にとって、こうした荷室の使い勝手はサイズを受け入れる理由の一つになるでしょう。

以前の記事ではライズの荷室容量と数字だけを直接比較していましたが、荷室容量は測定方法や床の位置、各メーカーの表示条件をそろえて確認する必要があります。

そのためこの記事では、条件が明確に確認できるキックスの「VDA方式423L」を中心に扱い、異なる資料の容量値を単純に引き算して優劣を決めることはしません。

こういうところは少し地味ですが、車選びでは大事なんです。

数字が並んでいると、つい「423対○○だからこちらが広い」と言いたくなります。

しかし測り方の違うコップに入れた水を比べても、公平な比較にはなりませんよね。

荷室は容量だけでなく、開口部の形、床面の高さ、奥行き、後席を使った状態で荷物が積みやすいかまで実車で見るのがおすすめです。


2020年型キックスはどんなSUVとして発売された?

2020年型キックスは、単に「少し幅の広いコンパクトSUV」として登場したわけではありません。

日産は2020年6月24日に新型キックスを発表し、国内では6月30日から販売を開始しました。日産の企業サイトにも2020年6月24日の新型キックス発表が記録されています。

発売当初は「X」と「X ツートーンインテリアエディション」の2グレードで、全車がe-POWER搭載の2WDでした。発売時価格はXが275万9900円、X ツートーンインテリアエディションが286万9900円と発表されています。

e-POWERは、エンジンを主に発電に使い、モーターで車輪を駆動する日産の電動パワートレーンです。

2020年型キックスでは1.2LのHR12DEエンジンとEM57モーターが組み合わされ、モーター最高出力は95kW(129PS)、最大トルク260N・mとされていました。

さらに当時のキックスにはプロパイロットが採用されていました。

これは高速道路などでアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援する運転支援技術ですが、もちろん自動運転ではありません。

こうした装備が充実していても、住宅街で塀との距離を確認したり、駐車場で左右の安全を確認したりする責任はドライバーにあります。

私はここを分けて考えたほうがよいと思っています。

「運転を支援してくれる車」と「狭い場所で自分が扱いやすい車」は、必ずしも同じではありません。

中古車選びでは装備の豪華さに目が向きやすいものですが、毎日家を出るときに苦労する車幅ではないかという基本条件を先に確認したほうが、後悔は少なくなります。


キックスの「大きすぎる・大丈夫」を決める一番厳しい場所テスト

ここからは、諸元を踏まえた私なりの判断方法です。

2020年型キックスについて私は、「3ナンバーだから大きすぎる」とも「コンパクトSUVだから心配ない」とも一律には言えないと考えています。

判断するときは、次の3点だけに絞ると分かりやすいです。

  • 今の車から全幅が何mm増えるか
  • 自宅駐車場で車体と乗降スペースを確保できるか
  • 毎日通るルートの最も狭い場所を無理なく通れるか

特におすすめしたいのが、3つ目の「一番厳しい場所テスト」です。

自宅から職場、スーパー、病院、家族の家など、よく走るルートを思い浮かべてみてください。

そして一番気になる場所を一つ選びます。

たとえば「自宅の門柱」「住宅街の電柱」「職場駐車場の柱」「いつものスーパーの狭い駐車枠」といった場所です。

その場所で全幅1760mmのキックスを無理なく扱えそうなら、普段の大部分の道路ではそれほど神経質にならずに済む可能性があります。

反対に、その場所を通るたびに「今日は擦らないかな」と緊張しそうなら、たとえ高速道路や広い国道では快適でも、毎日の愛車としては慎重に考えたほうがいいでしょう。

試乗できるなら、私は広い幹線道路だけで終わらせません。

販売店に相談したうえで、可能な範囲で右左折、住宅街に近い道路、バック駐車まで確認します。

そして駐車後に車から降りて、左右の余白も見てください。

できれば、

「ちゃんと駐車できた」

だけではなく、

「これを疲れた日の夜でも普通にできそうか」

まで想像してみてほしいんです。

車は試験ではありません。

一度うまく駐車できれば合格、というものではなく、それを何年も繰り返す生活道具ですからね。

なお、車幅だけでなく全長も忘れてはいけません。

キックスは4290mmですから、ライズより295mm長くなります。

自宅駐車場の奥行きが短い場合や、駐車場前の通路が狭く何度も切り返す必要がある場合は、1760mmの幅とあわせて4290mmの長さも確認してください。

最小回転半径5.1mだけを見て「小回りが利くから大丈夫」と判断するのではなく、車幅・全長・駐車場前のスペースを一つのセットとして見るのが現実的です。


まとめ|2020年型日産キックスは1760mmの車幅で判断しよう

2020年型日産キックスは、2020年6月24日に発表され、6月30日に国内発売されたe-POWER搭載SUVです。発売当初はXとX ツートーンインテリアエディションの2グレードでした。

主要寸法は全長4290mm・全幅1760mm・全高1610mm、最小回転半径5.1mです。

全幅1695mmのライズと比べるとキックスは65mm広く、車体中心が同じなら左右それぞれ約32.5mmずつ外側へ広がります。

仮に2500mm幅の駐車枠へ中央に止めた場合、車体から白線までの計算上の余裕は片側約370mmです。ただし実際にはドア開閉や隣の車、壁、柱なども考える必要があります。

ですから「キックスは大きすぎる?」への私の答えは、大型すぎる車ではないものの、軽自動車や5ナンバー車から乗り換える人、自宅周辺に狭路がある人は全幅1760mmを実生活の場所で確認してから決めたい、となります。

中古車を検討するなら、カタログを眺めるだけで終わらせず、今の愛車との車幅差を計算し、自宅駐車場を測り、普段通る一番狭い場所を思い浮かべてみてください。

そのうえで実車をバック駐車してみて「これなら毎日でも苦にならない」と感じられるなら、1760mmはあなたにとって「大きすぎる数字」ではない可能性が高いですよ。

なお、本記事は2020年6月発売時の日本仕様キックスを中心に分析しています。その後の年次改良や仕様変更では装備・駆動方式・寸法などが異なる場合がありますので、中古車購入時は車両の年式・型式・グレードを確認し、最新情報は日産や販売店の資料で確認してください。


よくある質問

2020年型日産キックスの車幅は何mmですか?

2020年6月発売時の日産キックスは全幅1760mmです。全長4290mm、全高1610mm、最小回転半径は5.1mです。

全幅1695mmのライズより65mm広いため、5ナンバー車から乗り換える場合は左右それぞれ約32.5mm車体が広がるイメージで考えると分かりやすいでしょう。

日産キックスは駐車しにくい車ですか?

最小回転半径は5.1mなので、サイズだけを理由に「極端に小回りが苦手」とはいえません。

ただし全幅1760mmあるため、狭い駐車枠や片側に壁・柱がある自宅駐車場では、車体が収まるかだけでなく、駐車後のドア開閉や乗降スペースまで確認することが大切です。

キックスとライズはどちらが狭い道で扱いやすいですか?

寸法だけなら、全幅1695mm・全長3995mmのライズのほうが、全幅1760mm・全長4290mmの2020年型キックスよりコンパクトです。トヨタもライズを全長4m以下の5ナンバーサイズとして発売しています。

ただし運転のしやすさは着座位置や視界、前車への慣れなどにも左右されます。最終的には、ご自身が毎日使う狭路や駐車場に近い条件で両車を確認するのが安心です。

杉原健一

モーターライフ・アドバイザー

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