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乗り降りしやすい車はどう選ぶ?座面の高さとドア開口部をチェック

軽スーパーハイトワゴンと低床ミニバンを並べ、地面から乗り込み口、座面、ドア開口部、乗降グリップを比較しているシーン 車選び
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乗り降りしやすい車は「地面→床→座面」の2段階と、ドア開口部・グリップを実車で確かめると選びやすくなります。

「低床なら乗りやすい?」「SUVは座面が高いから楽?」「高齢の親を乗せるならどんな車がいい?」と迷いますよね。大切なのは車高だけではなく、体がどんな順番で動くかを見ることです。

乗り降りしやすい車とは?まず5つの判断基準を確認

結論からいうと、乗り降りしやすさは一つの寸法だけでは決まりません。

私は長年ディーラーでお客様の車選びに接してきましたが、次の5項目をセットで見るのが分かりやすいと考えています。

  • 地面から乗り込み口まで無理なく足を上げられる
  • 立った位置から自然に座面へ腰を下ろせる
  • ドア開口部で頭や肩を大きくかがめなくてよい
  • 乗降時に腰や上半身を強くひねらなくてよい
  • 立ち上がるとき、自然な位置にグリップがある

そして、さらに簡単に確認するために、私は乗降動作を「一歩目」と「二歩目」に分けて考えています。

一歩目は、地面からステップや車内床まで。

二歩目は、そこから座面へ腰を移すまでです。

一歩目で脚を高く上げすぎないか。二歩目で体を持ち上げたり、強くひねったりしないか。

この2段階を見るだけでも、「なぜこの車は楽なのか」「なぜこちらは少し大変なのか」がかなり分かりやすくなります。

例えば背の高いSUVは、座った後の姿勢が自然でも、床へ足を上げる一歩目が高く感じることがあります。

逆に車高の低いセダンやスポーツカーでは、一歩目は小さくても、座面へ腰を大きく落とし、降りるときに低い位置から立ち上がる必要があります。

ですから、「背が高い車=乗りやすい」「低床=誰にでも楽」と単純には決められないんですね。

車選びというとカタログの数字へ目が向きますが、乗降性に関しては「人の動き」を中心に考えたほうが失敗を減らしやすいですよ。


低床は何mmが目安?400mm以下は公的な基準ではない

乗り降りしやすい車について調べると、「地面から床まで400mm以下」という数字を見かけることがあります。

2026年1月30日更新のネクステージ「高齢者が乗り降りしやすい車の特徴を解説!おすすめ車種も紹介」でも、400mm以下が乗降しやすさを考える参考値として紹介されています。

ただし、ここは誤解しないようにしておきたいところです。

400mm以下は、国が定めた乗降性の認定基準でも、JISなどによる統一された「乗りやすい車」の合格ラインでもありません。

400mmを1mm超えれば急に乗りにくくなるわけではありませんし、350mmならすべての人が楽に乗れるという意味でもありません。

その人の身長、脚の長さ、膝や股関節の動かしやすさによって、楽に感じる高さは変わります。

さらに注意したいのが、メーカーによって公表する位置の名称が違うことです。

「フロア高」「ステップ地上高」「リヤステップ地上高」「乗り込み口までの高さ」など、似ているようで測っている場所は必ずしも同じではありません。

つまり、A車が330mm、B車が345mmだったとしても、15mmの差だけを見てA車のほうが乗り降りしやすいとは判断できないわけです。

これは車選びでかなり大切なポイントですよ。

同じ30cm定規を使っていても、測り始める場所が違えば単純比較できませんよね。それと同じです。

座面は高いほうが乗り降りしやすい?

座面についても「何mmなら正解」という万人共通の数字はありません。

目安にしたいのは、車の横に立って後ろ向きになり、そのまま腰を下ろしたとき、お尻が自然に座面へ届くかです。

深くしゃがみ込むようにしないと座れないなら、自分にとって座面が低い可能性があります。

反対につま先立ちになるように腰を持ち上げたり、ステップへ先に体重を預けたりしないと座れないなら、高すぎるかもしれません。

家庭のダイニングチェアへ座るときのように、「特別な動作をしなくてもお尻を預けられる」という感覚が理想に近いでしょう。

また、座面の高さだけではなくシート横の張り出しも見てください。

スポーティーなシートには、走行中に体を支えるため、座面の左右が盛り上がったものがあります。

走っているときには頼もしいのですが、乗降時にはその出っ張りをまたぐように脚や腰を動かすことがあります。

座面高の数字だけを見ても分からない部分ですね。

私なら、

足を入れる→お尻を置く→両脚を車内へ入れる

という一連の動作が自然かどうかを確認します。

一つ一つは小さな違いでも、毎日の車となれば積み重なりますからね。


乗り降りしやすい車の具体例|スペーシア・ルークス・シエンタ

ここでは、乗降性を考える材料として、メーカーから具体的な寸法が示されている代表例を見てみましょう。

先に結論をお伝えすると、公表寸法から「低い」「開口部が広い」といった特徴は確認できますが、測定箇所が異なるため、この3車に乗り降りしやすさの順位を付けることはできません。

車種 メーカー公表・案内の乗降関連寸法 数字を見るときの注意点
スズキ スペーシア リヤステップ地上高345mm 「リヤステップ」の高さ
日産 ルークス ステップ地上高2WD 370mm・4WD 390mm、開口幅650mm・開口高1,225mm 2025年10月以降のモデルについて案内された値
トヨタ シエンタ 乗り込み口まで2WD 330mm・E-Four 350mm 空車状態での目安

スズキ スペーシアはリヤステップ地上高345mm

スズキは現行スペーシアについて、公式サイトでリヤステップ地上高345mmと案内しています。

さらに後席両側には、乗り降りするときにつかみやすい大きな乗降グリップを設けています。スズキ自身も低床フロアと乗降グリップを、後席の乗降性を考えた設計として紹介しています。スズキ

スペーシアの現行世代は2023年11月9日に発表され、同年11月22日に発売されました。スズキ

ここで私が注目したいのは345mmという数字だけではありません。

低い一歩目と、手を添える場所がセットで用意されていることです。

足を上げる動作だけが楽でも、体重を移す瞬間につかむ場所が遠ければ、乗り降り全体としては楽とは限りません。

数字と人の動きを一緒に見る、という好例だと思います。

日産ルークスは開口部の大きさも確認したい

元記事で参照していた2025年10月以降のルークスについては、ステップ地上高が2WD車370mm、4WD車390mm、スライドドア開口幅650mm、開口高1,225mmと案内されています。

ここではステップの高さだけでなく、開口幅と開口高も一緒に見ることがポイントです。

足元が低くても、乗るときに頭を大きく下げたり、肩をすぼめたりする必要があれば、別の場所へ負担が移ります。

反対に開口部に余裕があれば、体を車内へ滑り込ませるような動作を減らしやすくなります。

特に後席へ高齢の家族を乗せる場合には、「足が上がるか」だけでなく「頭と腰を無理なく通せるか」も実車で見ておきたいところです。

シエンタは2WDで乗り込み口330mm

トヨタはシエンタについて、スライドドアを開けたときの地面から乗り込み口までを2WD車で約330mm、E-Four車で約350mmと公式FAQで案内しています。

ただし、この値は燃料満タン、人や荷物を載せていない空車状態での目安です。乗車人数や荷物などによって高さは変わります。トヨタ自動車WEBサイト

トヨタも2WD車の330mmという低い乗り込み口を、シエンタの乗降性に関する特徴として紹介しています。トヨタ自動車WEBサイト

※画像はAIによるイメージ

ここでも覚えておいていただきたいのは、345mmと330mmだけを引き算して優劣を決めないことです。

スペーシアは「リヤステップ地上高」、シエンタは「地面から乗り込み口まで」とメーカーの表現が異なります。

公表数値は候補を探すには便利ですが、最終順位を付ける物差しにはしにくいんですね。

私なら数字を「一次選考」に使います。

「なるべく一歩目の低い車を探したい」という条件で候補を2〜3台へ絞り、そこから本人が実車へ乗る。

この順番なら、数字にも頼りすぎず、感覚だけにも頼りすぎない車選びができます。


ドア開口高1,200mm以上なら高齢者も乗りやすい?

ドア開口部についても、1,200mm以上という数字が乗降性を考える参考値として紹介されることがあります。

先ほどの400mmと同じく、これも「1,200mm以上なら高齢者向けの乗りやすい車として認定される」といった公的統一基準ではありません。

あくまで候補選びの参考値として扱うのが適切です。

開口部で本当に見たいのは、高さだけではありません。

頭・肩・腰が自然な姿勢のまま通過できるかを確認してください。

開口部が小さい車では、頭を下げながら片足を入れ、腰をひねり、最後に体をシートへ滑り込ませるような動作になることがあります。

若いころには気にならなかった「ちょっと腰をひねる」が、年齢や体の状態によって気になる場合もありますよね。

そこで私は、後席や助手席なら「先にお尻を座面へ置き、そのあと両脚を車内へ入れられるか」を見ます。

この方法なら、脚を上げながら同時に体をひねる動きを減らせる場合があります。

スライドドアも有力な選択肢です。

一般的なヒンジ式ドアは外側へ開くため、隣の車との間隔が狭い駐車場では十分な開口を確保できないことがあります。

スーパーや病院で「隣の車が近くて、ドアを半分しか開けられない」という経験をした方もいらっしゃるでしょう。

スライドドアなら車体に沿うように開くため、横方向のスペースが限られた場所でも乗降スペースを確保しやすくなります。

ただし、スライドドアだけで乗降性が決まるわけではありません。

玄関の扉だけ立派でも、その先に高い段差があれば出入りしやすい家とは言えませんよね。

車も同じです。

ドアを開けた先に高いステップがないか。

ステップから座面まで体を持ち上げなくてよいか。

乗ったあと足元へ十分なスペースがあるか。

この流れまで確認して初めて、スライドドアのメリットを判断できます。

アシストグリップは「付いているか」より位置が重要

乗り降りするときは、片足を地面または車内へ移した瞬間に体重の位置が変わります。

そのとき自然に手を添えられるグリップがあると、姿勢を保ちやすくなります。

ただし「グリップ付き」という装備表だけでは十分ではありません。

見るべきなのは、

座った位置から無理なく届き、立ち上がる途中でも自然に握れるか

という点です。

天井近くにあるグリップは走行中に体を支えるには便利でも、人によっては乗降時に高すぎることがあります。

一方、ピラー周辺に縦方向のグリップがあれば、自分の手が届きやすい位置を選びやすい場合があります。

靴を置く足元の広さも確認してください。

ステップが低くても足を置ける面積が小さかったり、室内床との境目につま先が引っかかりそうだったりすると、乗降時の動きがぎこちなくなることがあります。

数字では見つけにくい部分だからこそ、ショールームで確かめる価値がありますよ。


軽ハイトワゴン・ミニバン・SUVならどれが乗り降りしやすい?

後席を頻繁に使うなら、低めの乗り込み口と大きなスライドドアを組み合わせた軽スーパーハイトワゴンや低床ミニバンは候補にしやすいでしょう。

スペーシアやルークスのような軽スーパーハイトワゴンは、限られたボディサイズの中で室内高を確保し、後席にスライドドアを採用しているのが特徴です。

買い物や通院で高齢の家族を後席へ乗せる家庭では、検討しやすい形ですね。

シエンタのような低床ミニバンも、後席を日常的に使う家庭では有力です。

一方で、コンパクトカーやSUVを最初から除外する必要はありません。

コンパクトカーは着座位置が極端に高くない車が多く、運転席や助手席については「ちょうどいい」と感じる人もいます。

SUVは座面が比較的高いため、低いセダンから立ち上がるより楽だと感じる場合があります。

ただしSUVの場合は、座面へ座った後は楽でも、そこまで上がる一歩目が高いことがあります。

つまり、

軽だから楽、SUVだから大変ではなく、自分の体が地面から座面までどう移動するかを見る。

この考え方がいちばん大切です。

長年お客様の車選びを見ていると、車種名やカテゴリーから予想した結果と、実際に座ってみた感想が逆になることもあります。

以前、高齢の親御さんを後席へ乗せる前提で車を探していたご家族でも、ご本人は「背の高い車なら楽だろう」と考えていました。

ところが実車を比較すると、最初の一歩は上がれても、床から座面へ腰を移す際に体を持ち上げる必要があり、グリップにも自然には手が届きませんでした。

一方、別の候補では一歩目が低く、先に腰を座面へ置いてから両脚を入れられました。

そこで候補順位が変わったんですね。

もちろんこれはすべての人に当てはまる例ではありません。

ただ、私がここから強く感じるのは、「車の形を見る前に、誰がどの席へどう乗るのかを見るべき」ということです。

車から生活を考えるのではなく、生活から車を逆算する。

これは今でも私が大切にしている車選びの考え方です。

※画像はAIによるイメージ

高齢者にも合う?杉原式「同じ席で3回乗降テスト」

候補車が決まったら、私は実際に使う席で3回続けて乗り降りすることをおすすめします。

1回だけでは、小さな違和感を見逃すことがあるからです。

ショールームでは新しい車に意識が向きますし、スタッフがドアを全開にしてくれていたり、シート位置がちょうどよく調整されていたりします。

そこで2回、3回と同じ動きを繰り返してみます。

確認する順番は難しくありません。

①一歩目:地面→床

足を大きく持ち上げていないかを見ます。

②二歩目:床→座面

体を持ち上げたり、腰を強くひねったりしていないかを確認します。

③開口部

頭を無意識に大きく下げていないか、肩をすぼめていないかを見ます。

④グリップ

立ち上がる途中で探さなくても自然に手が届くかを確かめます。

⑤降りる動作

乗るときだけでなく、低い位置から立ち上がる力や、地面へ足を下ろす際の姿勢まで確認します。

3回目になると、

「右足だけ少し高く上げているな」

「毎回ここで頭を下げているな」

「降りる瞬間に左手で体を支えたくなるな」

といった小さな癖が見つかりやすくなります。

これこそ、カタログでは分からない情報です。

そして必ず、実際に使う本人が、普段座る席で試してください。

親御さんを病院へ送迎するなら、その方が助手席へ座るのか後席へ座るのかで確認項目は変わります。

私はディーラー勤務時代、「誰が、どの席へ座りますか?」と先に伺うことを大切にしていました。

運転者が快適でも、毎回後席へ乗る家族が大変なら、その家庭にとって本当に使いやすい車とは言いにくいですよね。

また、基準を「何とか乗れる」にしないことも大切だと私は考えています。

車は数年間使うことが多い買い物です。

将来の体の状態を医学的に予測することはできませんが、車選びの余裕という意味では、今の時点でぎりぎりの動作を必要とする車より、自然な姿勢で余裕を持って乗れる車を選ぶほうが安心材料になります。

仮に乗車と降車を合わせて1日2回の乗降動作をすると、365日なら年間730動作です。

買い物や送迎で1日に何度も乗れば、さらに増えます。

一度だけなら気にならない「少し足を高く上げる」という動作も、生活の中では何百回と繰り返します。

だから私は、馬力や燃費、安全装備と同じように、毎回の乗り降りも立派な車の性能だと思っています。


通常の車で乗降が難しいなら福祉車両という選択肢もある

通常の乗用車では乗り降りそのものに負担を感じる場合、無理に一般車の中だけで探す必要はありません。

回転シートや昇降機能を備えた福祉車両も選択肢になります。

具体例として、トヨタはシエンタの福祉車両「ウェルキャブ」にターンチルトシートを設定しています。

助手席が回転しながら傾くことで、地面へ足を着きやすい姿勢をつくり、乗降をサポートする仕組みです。トヨタも、利用者の身長によって状態が異なることや、介助が必要な場合には介助者が操作することなどの注意点を案内しています。トヨタ自動車WEBサイト+1

またシエンタには、車いすに乗ったまま乗車できる仕様車も設定されています。トヨタ自動車WEBサイト

ここで大切なのは「福祉車両が必要になるまで我慢する」という考え方ではありません。

人が車へ無理に合わせるのではなく、車の機能で人の動きを助ける。

そういう選択肢も最初から知っておくと、家族で車を選ぶときの視野が広がりますよ。

福祉車両の仕様や設定車種は変更されることがありますので、検討時にはメーカー公式情報や販売店で最新のラインアップを確認してください。


乗り降りしやすい車を選ぶとき私が一番大切だと思うこと

ここからは私見です。

「高齢者が乗り降りしやすい車はどれですか?」と聞かれると、車種名を一つ挙げるほうが分かりやすいかもしれません。

けれど私は、年齢だけでおすすめ車種を決めるのは少し違うと考えています。

同じ70代でも、深く膝を曲げることが気になる方もいれば、高い位置へ足を上げることが気になる方もいます。

背の高さも脚の長さも違います。

さらに運転席を使うのか、助手席なのか、後席なのかでも答えは変わります。

だからこそ、330mm、345mm、370mmといった数字は「答え」ではなく「候補を探すための地図」として使うのがおすすめです。

数字を見て候補を絞る。

杉原式の「一歩目=地面から床、二歩目=床から座面」で動きを確認する。

そして同じ席で3回乗り降りする。

この順番なら、数字と体感の両方を使って判断できます。

私は、乗り降りしやすい車とは「乗るために気合いを入れなくていい車」だと思っています。

ドアを開ける。

自然に手を添える。

お尻を座面へ置く。

脚を中へ入れる。

それが毎回ほとんど無意識にできる。

そんな車なら、買い物でも通院でも旅行でも、「さあ乗るぞ」と身構える場面を減らしやすいですよね。

車は暮らしを便利にするための道具です。

スペック表の数字が一番優秀な車ではなく、自分や家族の体が一番自然に動ける車を選んでほしいと思います。


まとめ

乗り降りしやすい車を選ぶなら、座面の高さだけでなく「地面→床→座面」、ドア開口部、乗降グリップまで一連の動作で確認することが大切です。

地面から床まで400mm以下、ドア開口高1,200mm以上といった数字は候補探しの参考にはなりますが、公的な統一基準ではありません。

メーカーの公式情報では、スペーシアはリヤステップ地上高345mm。シエンタはスライドドア部の乗り込み口まで2WD車330mm、E-Four車350mmと案内されています。ルークスにもステップ高や開口部に関する具体的な寸法があります。

ただし「リヤステップ」「ステップ」「乗り込み口」では測定位置や条件が異なるため、数値だけで車種間の乗り降りしやすさを順位付けすることはできません。

候補を絞ったら、実際に使う本人が普段座る席で3回乗り降りしてみてください。

一歩目は地面から床。

二歩目は床から座面。

そこへドア開口部とグリップを加えて確認します。

「乗れるか」ではなく、「毎日繰り返しても自然に乗れるか」。

この視点を持つと、今の使いやすさだけではなく、長く付き合いやすい一台を見つけやすくなりますよ。


よくある質問

高齢者が乗り降りしやすい車は座面が高いほうがいいですか?

高ければよいとは限りません。

座面が低すぎれば降りるときに低い位置から立ち上がる必要があり、高すぎれば乗るときに足を大きく上げることがあります。立った状態から後ろ向きに自然に腰を預けられるか、実車で確認してみましょう。

フロア高400mm以下なら必ず乗り降りしやすいですか?

必ずしもそうではありません。

400mm以下は参考にされることがある目安で、公的な統一基準ではありません。「フロア」「ステップ」「乗り込み口」などメーカーによって測定箇所も異なるため、数字は候補を絞る材料として使うのが適切です。

スライドドアの車なら高齢者も乗り降りしやすいですか?

スライドドアは狭い駐車場でも開口を確保しやすいメリットがありますが、それだけでは決まりません。

乗り込み口の高さ、床から座面への移動、開口部の高さと幅、グリップの位置まで一緒に確認してください。通常車で乗降が難しい場合は、回転シートなどを備えた福祉車両も選択肢になります。

杉原健一(モーターライフ・アドバイザー)

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