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ヤリスとフィットの維持費はどちらが安い?燃費・税金・消耗品費を比較

横長16対9の明るい背景。左側に「ヤリスとフィット 維持費はどちらが安い?」という大きく読みやすい日本語見出し、右側にベージュのヤリス風コンパクトカーと白いフィット風コンパクトカーを同じ縮尺で配置。燃料計、給油ノズル、電卓、硬貨、カレンダーを添えた高品質スタイライズド3Dイラスト 車の維持費
記事内にアフィリエ イト広告が含まれています

ヤリスとフィットの維持費は、ハイブリッド車同士なら燃料代でヤリスが有利になりやすく、購入価格や整備費まで含めると総費用が逆転する可能性があります。

年間1万km走る場合、参考燃費を使った計算では燃料代の差が年間約9,800円、10年間で約9.8万円になります。

今回は2026年10月時点の車種選びを想定し、燃費・税金・車検・消耗品費を整理するとともに、5年・10年の維持費と購入価格差を回収できる条件まで詳しく比較します。

  1. ヤリスとフィットの年間維持費はどちらが安い?比較条件と結論
    1. 比較対象は1.5Lハイブリッドの2WD車
    2. 年間走行距離で燃料代の差はどう変わる?
    3. 維持費と総保有費用は別のもの
  2. ヤリスとフィットの維持費は5年・10年でいくら?
    1. 主要6項目の維持費を試算
    2. 5年間の主要6項目の概算維持費
    3. 10年間の主要6項目の概算維持費
    4. 車検・保険・点検費を加えた年間維持費
  3. ヤリスとフィットの燃費差は?実燃費とガソリン価格で比較
    1. 2025年・2026年の販売店記事ではどう比較された?
    2. 燃費が20%違っても燃料代が20%安くなるとは限らない
    3. 実燃費を想定すると維持費差はどうなる?
    4. ガソリン価格150円・170円・190円では?
  4. ヤリスとフィットの税金・車検・消耗品費はどう違う?
    1. 自動車税はどちらも年間30,500円
    2. 自動車重量税は車両重量と減税条件で変わる
    3. 新車購入後5年・10年で車検は何回ある?
    4. 車検費用は法定費用と整備料金を分ける
    5. エンジンオイル交換は両車とも必要
    6. タイヤサイズの違いは長期維持費に影響する
    7. 補機バッテリーと駆動用バッテリーは別物
    8. ブレーキやワイパーなどの消耗品も確認
  5. ヤリスとフィットの購入価格差は何年で回収できる?
    1. 2026年6月の販売店記事で紹介された中古車価格
    2. 年間走行距離別に購入価格差の回収年数を計算
    3. 5年・10年で逆転する購入価格差はいくら?
    4. 実燃費が近ければ回収できる価格差も小さくなる
    5. 売却価格まで含めた総保有費用で判断する
  6. ヤリスとフィットはどちらがおすすめ?50代からの車選びと私見
    1. 長距離通勤ならヤリスの燃費性能が魅力
    2. 走行距離が短いならフィットの室内空間も評価したい
    3. 中古車は購入直後の整備費で優劣が逆転する
    4. 10年間乗るなら修理予備費も考えておきたい
    5. 50代からは乗り降りのしやすさも確認
    6. 今後の維持費は税制や燃料価格でも変わる
  7. よくある質問
    1. ヤリスとフィットの年間維持費はどちらが安いですか?
    2. ヤリスとフィットの車検費用は同じですか?
    3. 中古のヤリスとフィットはどちらがお得ですか?
  8. まとめ:ヤリスは燃料代、フィットは購入価格と使い勝手も含めて比較

ヤリスとフィットの年間維持費はどちらが安い?比較条件と結論

燃料代を重視するならヤリス、購入価格や室内の使いやすさまで含めるならフィットも有力候補です。

ただし、燃費のよい車が必ずしも総費用で安くなるわけではありません。

まずは、比較する車両と計算条件を整理しておきましょう。

比較対象は1.5Lハイブリッドの2WD車

今回比較するのは、トヨタ・ヤリスHYBRID Gとホンダ・フィットe:HEV HOMEです。

どちらも1.5Lエンジンを搭載する5人乗りのハイブリッド車で、日常の買い物から通勤、長距離移動まで幅広く使えるコンパクトカーです。

2025年5月1日にアクティブコレクションが公開した比較記事と、2026年6月21日にカーマッチ宮城新利府店が公開した比較記事では、代表的な燃費としてヤリス35.4km/L、フィット29.4km/Lが紹介されています。

ただし、この2つの燃費が、今回指定したHYBRID Gとe:HEV HOMEの同一年式・同一装備条件に対応することは確認できていません。

そのため、メーカー公式の確定値と販売店記事の参考値を混同しないよう、今回の比較条件を明示します。

比較項目 ヤリス フィット
メーカー トヨタ ホンダ
比較グレード HYBRID G e:HEV HOME
エンジン排気量 1.5L 1.5L
駆動方式 2WD FF
乗車定員 5人 5人
燃料代試算用燃費 35.4km/L 29.4km/L
燃費数値の扱い 販売店記事の参考値 販売店記事の参考値
自動車税種別割 年30,500円 年30,500円
車両重量 対象年式の公式諸元で要確認 対象年式の公式諸元で要確認
純正タイヤサイズ 対象仕様で要確認 対象仕様で要確認
メーカー希望小売価格 対象年式の価格表で要確認 対象年式の価格表で要確認

今回の数値は、2026年10月25日時点のメーカー公式諸元表と直接照合して確定したものではありません。

特に車両重量、タイヤサイズ、メーカー希望小売価格は、年式や装備条件を特定しなければ正確に比較できません。

トヨタの「ヤリス主要諸元表」とホンダの「フィット主要諸元」、それぞれのメーカー希望小売価格表を購入前に確認してください。

また、2026年仕様と2025年仕様を混ぜると、年次改良による装備や燃費の違いが比較結果に影響する可能性があります。

本記事では、未確認の公式数値を推測で補うことはせず、確認できる税率と明示した仮定条件によって経済性を比較します。

年間走行距離で燃料代の差はどう変わる?

まず、ガソリン価格170円/L、参考燃費35.4km/Lと29.4km/Lを使った場合の結果です。

年間走行距離 ヤリスの年間燃料代 フィットの年間燃料代 年間差額
5,000km 約24,000円 約28,900円 約4,900円
10,000km 約48,000円 約57,800円 約9,800円
20,000km 約96,000円 約115,600円 約19,600円

※販売店記事の参考燃費による仮定計算。燃料代は100円単位に四捨五入しています。

年間5,000kmなら差額は月平均約410円ですが、年間2万kmなら月平均約1,630円になります。

つまり、走行距離が短い方ほど購入価格や使い勝手の影響が大きくなり、長距離を走る方ほど燃費性能が重要になるということです。

私は、コンパクトカーを選ぶときには、この年間走行距離を最初に確認することが大切だと考えています。

維持費と総保有費用は別のもの

ここで、比較の前提をもう一つ整理しておきましょう。

維持費とは、購入後に必要になる燃料代、税金、保険料、車検費用、点検整備費などです。

一方、総保有費用には、購入時の支払総額や売却時の受取額も関係します。

例えば、ヤリスの燃料代が10年間で約10万円安くても、購入価格が20万円高ければ、その時点では価格差を回収できません。

反対に、ヤリスの売却価格が高かったり、フィットに大きな修理費が発生したりすれば、結果は変わります。

この記事で示す5年・10年の概算維持費は、購入費用を含む総保有費用ではありません。

この違いを押さえることが、数字に振り回されない車選びの第一歩になります。


ヤリスとフィットの維持費は5年・10年でいくら?

年間1万km、ガソリン170円/Lという参考条件では、主要な維持費の差は5年間で約4.9万円、10年間で約9.8万円になります。

ただし、両車の税金や整備費を同額と仮定した比較です。

主要6項目の維持費を試算

今回の計算条件を整理します。

  • 年間走行距離:10,000km
  • ガソリン価格:170円/L
  • 燃費:ヤリス35.4km/L、フィット29.4km/L
  • 自動車税:年間30,500円
  • 重量税:比較用に年間12,300円相当
  • エンジンオイル交換:年間10,000円
  • タイヤ交換:4年ごとに60,000円
  • 補機バッテリー交換:5年ごとに25,000円

タイヤは4年目と8年目、補機バッテリーは5年目と10年目に交換する設定です。

重量税は減税を反映しない比較用の年換算額であり、実際の納税時期や税額を再現したものではありません。

また、保有期間の最終日に近い交換を実施するかどうかで、現実の支出は変わります。

5年間の主要6項目の概算維持費

費用項目 ヤリス フィット
燃料代 240,100円 289,100円
自動車税 152,500円 152,500円
重量税相当額 61,500円 61,500円
オイル交換 50,000円 50,000円
タイヤ交換 60,000円 60,000円
補機バッテリー 25,000円 25,000円
5年間合計 589,100円 638,100円

※参考燃費と仮定した費用による試算。車検基本料、自賠責保険、任意保険などは含みません。

この条件では、ヤリスが49,000円安くなります。

ただし、燃料代以外を同額に設定しているため、差額のすべてが燃料代によるものです。

実際には、タイヤサイズや整備内容が異なれば、消耗品費にも差が出ます。

10年間の主要6項目の概算維持費

費用項目 ヤリス フィット
燃料代 480,200円 578,200円
自動車税 305,000円 305,000円
重量税相当額 123,000円 123,000円
オイル交換 100,000円 100,000円
タイヤ交換 120,000円 120,000円
補機バッテリー 50,000円 50,000円
10年間合計 1,178,200円 1,276,200円

※購入費用、保険料、車検基本料、駐車場代、売却価格などは含まない仮定計算です。

10年間では98,000円の差になりました。

年間約1万円の違いでも、長く乗れば無視できない金額になります。

ただし、10年間の保有では車両の状態や修理履歴も重要です。

例えば、片方の車だけで10万円の修理が必要になれば、今回の燃料代差に相当する支出が発生します。

そのため、長期保有では燃費性能と同じくらい、整備状態や保証内容にも目を向けたいところです。

車検・保険・点検費を加えた年間維持費

では、もう少し実際の家計に近い形で計算してみましょう。

先ほどの主要6項目に、車検関連費用や保険料を加えます。

追加費用 年間換算の仮定
自賠責保険 9,000円
車検基本料・検査手数料相当 15,000円
任意保険 50,000円
その他の点検整備 20,000円
年間合計 94,000円

これは実際の請求書から集計した平均額ではなく、比較用に設定した予算モデルです。

なお、検査手数料は法定費用、車検基本料は整備事業者などが設定する料金であり、実際の見積書では分けて確認する必要があります。

この年間94,000円を追加した結果は次のとおりです。

保有期間 ヤリス フィット 差額
年間平均・5年モデル 約21.2万円 約22.2万円 約9,800円
5年間 約105.9万円 約110.8万円 約4.9万円
年間平均・10年モデル 約21.2万円 約22.2万円 約9,800円
10年間 約211.8万円 約221.6万円 約9.8万円

※年間1万km、170円/L、参考燃費による仮定モデル。購入費用、駐車場代、ローン金利、売却価格、大規模修理費などは除外しています。

今回のモデルでは、両車とも年間20万円を超える維持費予算になります。

私が注目したいのは、年間約1万円の車種間の差だけではありません。

車を所有するための年間予算を無理なく確保できるかどうかも、長く安心して乗るためには大切です。

なお、このモデルは車検費用を年平均にしたものなので、実際の支払いは毎年均等には発生しません。

特に車検年にはまとまった支出が必要になるため、日頃から積み立てておくと安心ですね。


ヤリスとフィットの燃費差は?実燃費とガソリン価格で比較

ヤリスの燃費性能は、長距離を走る方にとって魅力的な判断材料です。

ただし、カタログ燃費と実際の燃費には差があり、燃料代の優劣も使用条件によって変わります。

2025年・2026年の販売店記事ではどう比較された?

2025年5月1日、アクティブコレクションはヤリスとフィットの比較記事を公開しました。

そこでは、燃費だけでなく、室内空間や中古車としての特徴なども取り上げられています。

続いて2026年6月21日、カーマッチ宮城新利府店はコンパクトカー5車種を比較する記事を公開しました。

比較対象は、トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、日産・ノート、トヨタ・カローラスポーツ、マツダ・マツダ2です。

燃費、乗り心地、維持費など、購入者が気になる項目を幅広く扱っています。

今回の燃料代試算で採用した35.4km/Lと29.4km/Lは、こうした販売店記事で紹介された参考値です。

ただし、これらを2026年仕様のヤリスHYBRID Gとフィットe:HEV HOMEの正式な公式燃費と断定することはできません。

年次改良、タイヤサイズ、装備、駆動方式などによって燃費が変わるためです。

購入する車が決まった段階では、その車両のメーカー公式WLTCモード燃費に置き換えて計算する必要があります。

燃費が20%違っても燃料代が20%安くなるとは限らない

35.4km/Lと29.4km/Lを比較すると、ヤリスの燃費数値はフィットより約20.4%高くなります。

しかし、同じ距離を走ったときの燃料消費量は、ヤリスのほうが約16.9%少なくなる計算です。

ここは少し分かりにくいですよね。

燃費は「ガソリン1Lで何km走れるか」を示しますが、家計で重要なのは「同じ距離を走るために何L使うか」です。

例えば年間1万kmの場合、燃料消費量は次のようになります。

ヤリスは10,000÷35.4で約282.5L、フィットは10,000÷29.4で約340.1Lです。

差は約57.6Lになります。

ガソリン170円/Lなら、この差に170円を掛けて年間約9,800円となります。

燃費数値の差をそのまま節約率に置き換えないことが、正確な比較につながります。

実燃費を想定すると維持費差はどうなる?

アクティブコレクションの2025年5月1日の記事では、実燃費の参考範囲として、ヤリスのハイブリッド車が25〜30km/L前後、フィットe:HEVが22〜27km/L前後と紹介されています。

ただし、同一条件で両車を測定した比較試験ではありません。

そこで、ヤリス27km/L、フィット24km/Lという仮定で再計算します。

比較項目 ヤリス フィット
仮定した実燃費 27km/L 24km/L
年間燃料代 約63,000円 約70,800円
5年間燃料代 約314,800円 約354,200円
10年間燃料代 約629,600円 約708,300円

※年間1万km、ガソリン170円/L。表示額は100円単位の概算です。

この条件では、10年間の差額は約78,700円になります。

参考燃費を使った約98,000円よりも、差が小さくなりました。

つまり、燃費の前提が変わるだけで、長期的な節約額も変わるということです。

短距離走行を繰り返す場合や、冬場に暖房を多く使う場合などは、燃費が変化する可能性があります。

私は、購入前に燃料代を計算するとき、カタログ燃費だけでなく、少し厳しめの燃費条件でも試算することをおすすめします。

ガソリン価格150円・170円・190円では?

燃料価格も、維持費を左右する重要な要素です。

年間1万km、参考燃費35.4km/Lと29.4km/Lを固定した場合、燃料代の差は次のようになります。

ガソリン価格 年間燃料代差 10年間の差
150円/L 約8,600円 約86,500円
170円/L 約9,800円 約98,000円
190円/L 約10,950円 約109,600円

※丸める前の燃料消費量を使った概算。10年間の差は年間差額の表示値を単純に10倍したものではありません。

ガソリン価格が高くなるほど、燃費性能に優れる車の経済的メリットは大きくなります。

ただし、10年間ずっと同じ価格が続くわけではありません。

将来の燃料価格を正確に予測することは難しいため、複数の条件で考えることが現実的です。

※画像はAIによるイメージ

ヤリスとフィットの税金・車検・消耗品費はどう違う?

1.5Lハイブリッド車同士なら自動車税は基本的に同額ですが、重量税や車検費用、タイヤ交換費用などは車両仕様や整備内容によって変わります。

燃費差だけでなく、数年ごとに必要になる支出も確認しておきましょう。

自動車税はどちらも年間30,500円

2019年10月1日以降に初回新規登録された自家用乗用車では、排気量1,000cc超〜1,500cc以下の自動車税種別割は標準税率で年間30,500円です。

ヤリスHYBRID Gとフィットe:HEV HOMEは、どちらも1.5Lクラスなので、同じ登録条件なら差はありません。

5年間なら152,500円、10年間なら305,000円です。

ただし、2019年9月30日以前に初回新規登録された車両では、適用される税率が異なります。

中古車を購入する場合は、車検証の初回新規登録年月を確認してください。

また、2025年の販売店記事には、自動車税を25,000円とする記載と30,500円とする記載が混在しています。

25,000円は1,000cc以下の区分に対応する標準税率であり、今回の1.5Lハイブリッド車には該当しません。

税率の確認には、総務省や都道府県が公表する自動車税種別割の案内が参考になります。

自動車重量税は車両重量と減税条件で変わる

自動車重量税は、車両重量や登録時期、車齢、環境性能によって変わります。

減税を適用しない車齢13年未満の自家用乗用車について、継続車検時の2年分の基本税額を整理すると次のとおりです。

車両重量 2年分の基本税額
1,000kg以下 16,400円
1,000kg超〜1,500kg以下 24,600円
1,500kg超〜2,000kg以下 32,800円

両車が同じ重量区分に入れば、減税を考慮しない基本税額は同じです。

ただし、実際の重量税を比較するには、対象年式の公式車両重量を確認する必要があります。

さらに、ハイブリッド車ではエコカー減税の適用によって、新車購入時や車検時の税額が変わる場合があります。

2026年時点の具体的な適用可否は、初回登録日、燃費基準達成状況、車検時期などを踏まえて確認しなければなりません。

国土交通省の「自動車重量税の税額表」や「エコカー減税対象車一覧」などで、対象車両の条件を確認してください。

今回の維持費モデルで使った年間12,300円は、24,600円を2年間で割った比較用の金額です。

実際に毎年12,300円を納税するという意味ではありません。

新車購入後5年・10年で車検は何回ある?

新車の自家用乗用車は、原則として初回車検が3年後、その後は2年ごとです。

したがって、購入からの経過年数に応じた車検時期は次のようになります。

経過年数 車検
新車登録時 新規検査・登録
3年目 初回車検
5年目 2回目
7年目 3回目
9年目 4回目

新車購入から5年間なら、5年目の車検まで実施する前提で2回です。

10年間なら、9年目までに4回の車検があります。

ただし、5年目の車検を受けずに売却する場合などは、実際の支払回数が変わります。

この違いは、保有期間を比較するときに重要です。

例えば、5年目の車検直前に乗り換える場合と、車検を受けてから乗り換える場合では、支払う費用が変わります。

そのため、5年間の維持費を計算するときには、単純に年間平均額を5倍するだけでなく、売却予定日と車検満了日を合わせて確認したいところです。

車検費用は法定費用と整備料金を分ける

車検費用は、大きく法定費用と整備関連費用に分かれます。

法定費用には、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などがあります。

一方、整備関連費用には、車検基本料、点検費用、交換部品代、作業工賃などがあります。

同じ重量区分のヤリスとフィットでも、整備状態によって車検総額は変わります。

例えば、片方だけブレーキ関連部品やタイヤの交換が必要になれば、その分の費用が上乗せされます。

自賠責保険については、保険始期や契約期間によって適用される保険料が異なります。

今回の年額9,000円という設定は比較用の仮定であり、2026年10月時点の特定契約期間の確定保険料ではありません。

検査手数料も、検査方法や申請方法によって異なるため、正式な金額は国土交通省などの案内で確認する必要があります。

私は、車検の見積書を比較するとき、合計金額だけでなく、法定費用と整備料金を分けて見ることをおすすめします。

そうすることで、車両の違いによる費用差なのか、整備内容や依頼先による差なのかが分かりやすくなります。

エンジンオイル交換は両車とも必要

ヤリスのハイブリッド車もフィットのe:HEVも、エンジンを搭載しています。

そのため、エンジンオイル交換が不要になるわけではありません。

今回の試算では、1回5,000円で年間2回交換する条件を設定しました。

ただし、実際の交換時期はメーカー指定の交換周期や使用条件によって変わります。

また、必要なオイルの規格、使用量、フィルター交換の有無によって費用も異なります。

メーカーが指定するオイル規格に適合した製品を使い、メンテナンスノートに沿って交換することが基本です。

交換周期を無理に延ばして節約しようとすると、かえって車の状態に悪影響を与える可能性があります。

タイヤサイズの違いは長期維持費に影響する

タイヤは、維持費比較で見落としやすい消耗品です。

ヤリスとフィットは、グレードや年式、装備によってタイヤサイズが異なります。

例えば、両車が185/60R15という同じサイズを装着していれば、同じ銘柄のタイヤ本体価格は基本的に共通です。

一方、15インチと16インチなど異なる仕様を比較する場合、交換費用が変わる可能性があります。

今回の試算では、タイヤ4本の交換費用を60,000円と仮定しました。

10年間で2回交換すれば120,000円です。

ただし、実際の交換時期は走行距離、摩耗状態、ゴムの劣化などによって変わります。

純正タイヤサイズはメーカー公式諸元表や現車で確認し、同じ性能帯のタイヤで見積もることが大切です。

特に中古車では、装着されているタイヤが新しいかどうかで、購入後数年間の支出が大きく変わります。

補機バッテリーと駆動用バッテリーは別物

ハイブリッド車には、一般的に補機バッテリーと駆動用バッテリーがあります。

補機バッテリーは車両の電装システムなどを支えるもので、状態に応じて交換が必要になります。

今回の試算では、1回25,000円、5年ごとの交換と仮定しました。

ただし、交換周期が必ず5年と決まっているわけではありません。

一方、駆動用バッテリーはハイブリッドシステムで使う高電圧のバッテリーです。

補機バッテリーと同じ周期で定期交換するものではありません。

故障や性能低下が生じた場合は、メーカー保証や修理方法を確認する必要があります。

中古車では、ハイブリッドシステムの警告表示、整備記録、保証条件などを確認しておくと安心です。

ブレーキやワイパーなどの消耗品も確認

ヤリスとフィットのハイブリッド車は、減速時のエネルギーを回収する回生ブレーキを利用します。

そのため、運転状況によっては摩擦ブレーキの負担を抑えられる場合があります。

ただし、ブレーキパッドやブレーキフルードの点検が不要になるわけではありません。

ワイパーゴム、エアコンフィルター、冷却水なども定期的な確認が必要です。

こうした消耗品は、車種の違いだけでなく、使用環境や整備履歴によって交換時期が変わります。

私は、消耗品費を比較するときには、車名だけで判断せず、対象車両の状態を確認することが大切だと考えています。


ヤリスとフィットの購入価格差は何年で回収できる?

燃料代だけで購入価格差を回収するには、年間走行距離と購入時の価格差が重要です。

例えば、フィットの購入総額がヤリスより10万円安い場合、参考燃費による計算では、年間1万km走っても回収まで約10.2年かかります。

2026年6月の販売店記事で紹介された中古車価格

カーマッチ宮城新利府店が2026年6月21日に公開した比較記事では、中古車の参考価格として次の範囲が紹介されています。

車種 紹介された中古車参考価格
ヤリス 90万〜120万円
フィット 85万〜110万円

ただし、同一年式・同一グレード・同程度の走行距離にそろえた価格ではありません。

したがって、この価格帯だけでフィットが必ず安いとは判断できません。

また、ガソリン車とハイブリッド車では中古車価格が大きく異なる場合があります。

今回の維持費比較に使うなら、ハイブリッド車同士で条件をそろえることが必要です。

実際の購入判断では、車両本体価格ではなく、諸費用を含めた支払総額を比較してください。

年間走行距離別に購入価格差の回収年数を計算

フィットの購入総額がヤリスより100,000円安かったと仮定します。

ガソリン価格170円/L、参考燃費35.4km/Lと29.4km/Lで計算した結果です。

年間走行距離 年間燃料代差 10万円の回収年数
5,000km 約4,900円 約20.4年
8,000km 約7,900円 約12.7年
10,000km 約9,800円 約10.2年
15,000km 約14,700円 約6.8年
20,000km 約19,600円 約5.1年

※回収年数は丸める前の燃料代差から算出。整備費、保険料、売却価格の差は考慮していません。

年間5,000kmなら、燃料代だけで10万円を回収するには約20年かかります。

一方、年間2万kmなら約5年で同程度の差になります。

つまり、年間走行距離が短い場合は、燃費性能だけを理由に高い車を選ぶと、保有期間中に価格差を回収できない可能性があります。

5年・10年で逆転する購入価格差はいくら?

ここからは、購入判断に使いやすいように、少し視点を変えてみましょう。

「何年で回収できるか」だけでなく、「何万円までの購入価格差なら回収できるか」を計算します。

年間走行距離 5年間の燃料代差 10年間の燃料代差
5,000km 約24,500円 約49,000円
10,000km 約49,000円 約98,000円
20,000km 約98,000円 約196,000円

※170円/L、参考燃費を使った概算。購入後の燃費や燃料価格は一定と仮定しています。

例えば、年間5,000km走る方が5年間保有するなら、燃料代の差は約24,500円です。

この場合、ヤリスの購入総額がフィットより5万円高ければ、燃料代だけでは価格差を回収できません。

一方、年間2万km走って10年間保有するなら、燃料代差は約19.6万円になります。

ヤリスの購入総額がフィットより10万円高くても、他の条件が同じなら、燃料代の節約額が購入価格差を上回る計算です。

ここで大切なのは、購入価格差の回収条件は、車種名だけでは決まらないということです。

年間走行距離と保有年数を変えるだけで、経済的に有利な選択が変わる可能性があります。

実燃費が近ければ回収できる価格差も小さくなる

先ほどの実燃費想定、ヤリス27km/L、フィット24km/Lでも考えてみましょう。

年間1万km、170円/Lの場合、燃料代差は年間約7,870円です。

5年間なら約39,400円、10年間なら約78,700円になります。

つまり、参考燃費を使った場合よりも、回収できる購入価格差が小さくなります。

この違いは中古車選びで特に重要です。

購入価格が数万円違うだけでも、燃費の前提によって経済的な優劣が変わる可能性があるからです。

私は、購入価格差の回収を考える場合、カタログ燃費だけで計算した結果を過信しないことをおすすめします。

売却価格まで含めた総保有費用で判断する

車の経済性を比較するなら、次の計算が基本になります。

総保有費用=購入時の支払総額+保有期間中の維持費-売却時の受取額

例えば、ヤリスの購入総額がフィットより10万円高く、5年間の燃料代では約4.9万円安かったとします。

この段階では、燃料代だけで購入価格差を埋められません。

しかし、5年後の売却価格がヤリスのほうが高ければ、その差によって総保有費用が変わります。

反対に、フィットの購入価格が安く、整備費も少なければ、フィットのほうが経済的になる可能性があります。

2025年5月1日のアクティブコレクションの記事では、ヤリスの中古市場での人気やリセールバリューが評価されています。

一方、フィットについては中古車の選択肢が豊富な点が紹介されています。

ただし、実際の買取価格は年式、グレード、走行距離、車両状態、市場需要によって変わります。

ヤリスのほうが必ず高く売れるとは限りません。

将来の売却価格を楽観的に見積もりすぎず、購入時点で分かる費用を優先して比較することが大切です。


ヤリスとフィットはどちらがおすすめ?50代からの車選びと私見

私なら、年間走行距離が長く、燃料代を重視する方にはヤリスを有力候補としておすすめします。

一方、年間走行距離が短く、室内空間や日常の使い勝手を重視する方には、フィットも十分に魅力的だと考えます。

ただし、どちらが自分に合っているかは、維持費だけでは決まりません。

長距離通勤ならヤリスの燃費性能が魅力

年間1万5,000〜2万km走る方にとって、燃料代は長期的に積み重なる支出です。

今回の参考条件では、年間2万km走る場合、10年間で約19.6万円の燃料代差になります。

もちろん、実際の燃費によって金額は変わります。

それでも、長距離を走る方ほど燃費性能を重視する合理性があります。

特に一人で通勤する機会が多く、後席や荷室をあまり使わないなら、ヤリスのコンパクトな設計は魅力です。

ただし、毎日長時間運転するなら、シートの座り心地や運転姿勢、視界も確認しておきたいところです。

燃料代が安くても、運転中に疲れやすければ、毎日の満足度が下がってしまうかもしれません。

走行距離が短いならフィットの室内空間も評価したい

年間5,000km程度なら、今回の参考条件で燃料代差は年間約4,900円です。

月平均では約410円になります。

この程度の差なら、後席の広さや荷室の使いやすさを優先する選択も十分に考えられます。

フィットは、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトによって、コンパクトな車体の中で室内空間を有効に使う設計が特徴です。

買い物の荷物を積む機会が多い方や、家族を乗せることが多い方には魅力があります。

一方、ヤリスの軽快な運転感覚を好む方もいるでしょう。

この違いは、維持費の数字だけでは判断できません。

購入前には実際に運転席へ座り、後席や荷室も確認してみましょう。

中古車は購入直後の整備費で優劣が逆転する

私が中古車選びで特に重要だと考えるのは、購入時点の整備状態です。

例えば、同じ価格の中古ヤリスと中古フィットがあったとします。

片方はタイヤ交換済みで、補機バッテリーも良好な状態です。

もう片方はタイヤの摩耗が進み、補機バッテリーも交換時期に近づいているとしましょう。

今回の仮定では、タイヤ交換が60,000円、補機バッテリー交換が25,000円です。

両方交換すると85,000円になります。

年間1万km走行時の燃料代差約9,800円と比べると、約8.7年分に相当する金額です。

もちろん、これは実際の修理見積もりではなく、交換費用を仮定した例です。

それでも、中古車では購入直後の整備費が燃費差を上回る場合があることを示しています。

購入前には、次の項目を確認したいところです。

  • 初回新規登録年月と正確なグレード
  • 駆動方式とメーカー公式WLTC燃費
  • 純正タイヤサイズと現在の摩耗状態
  • メーカー指定エンジンオイル規格
  • 点検整備記録簿と過去の交換履歴
  • 補機バッテリーの状態
  • ハイブリッドシステムの警告表示
  • 駆動用バッテリーなどの保証条件
  • 次回車検までの残り期間
  • 諸費用を含む購入支払総額

特に、整備記録簿は単に有無を見るだけでなく、いつ、どの部品が交換されたかまで確認すると判断しやすくなります。

今回の記事では、特定車両の現車確認や整備工場での実見積もりは行っていません。

購入を検討する際は、候補車ごとの見積書を取得し、同じ項目で比較することが必要です。

10年間乗るなら修理予備費も考えておきたい

新車から10年間乗る場合、燃料代や税金だけでなく、経年劣化による修理費も考える必要があります。

例えば、エアコン関連部品、足回り、電装品などは、使用年数や走行距離によって修理が必要になる可能性があります。

ただし、今回の資料だけでは、ヤリスとフィットのどちらが故障しやすいかを判断できません。

根拠のない故障率や修理費を設定して比較することは避けたいところです。

私なら、通常の維持費とは別に修理予備費を確保します。

例えば毎月3,000円を積み立てれば、5年間で180,000円、10年間で360,000円になります。

この金額ですべての修理を賄える保証はありませんが、突然の出費に備える一つの方法になります。

大切なのは、必要な整備を先延ばしにしないことです。

車の状態を定期的に確認しながら使うことが、結果的に無駄な出費を減らすことにつながると考えています。

50代からは乗り降りのしやすさも確認

50代以降の車選びでは、維持費だけでなく、乗り降りのしやすさや運転姿勢も重要になります。

ヤリスとフィットでは、シートの位置や運転席周辺の設計、視界、室内空間の感じ方が異なります。

ただし、どちらが快適かは体格や運転姿勢によって変わります。

実際に運転席へ座り、足の出し入れやシート調整のしやすさを確認してみましょう。

買い物や通勤で毎日使う車なら、こうした小さな違いが長期的な満足度につながります。

年間数千円の燃料代差より、毎日の使いやすさを優先する価値がある場合もあります。

今後の維持費は税制や燃料価格でも変わる

2026年以降の維持費を考えるうえでは、ガソリン価格や税制の変化にも注意が必要です。

今回の試算では170円/Lを使いましたが、燃料価格が上がれば燃費性能の経済的メリットは大きくなります。

一方、エコカー減税などの適用条件は、制度改正や登録時期によって変わる可能性があります。

そのため、数年先までの維持費を計算するときに、現在の制度や価格がずっと続くと決めつけることはできません。

私は、長期保有を前提にするなら、一つの金額だけでなく、燃料価格や修理費に余裕を持たせた複数の条件で試算することが現実的だと思います。

また、車の購入価格だけを見て判断せず、購入後の整備費や将来の売却価格も考えることが重要です。

車は買った瞬間だけでなく、毎日の暮らしの中でお金がかかるものです。

だからこそ、無理なく維持できる一台を選ぶことが、安心して長く乗るための基本になるのではないでしょうか。


よくある質問

ヤリスとフィットの年間維持費はどちらが安いですか?

今回の参考燃費と共通費用を使った試算では、年間1万km走行時にヤリスが約9,800円安くなります。

ただし、これは両車の税金・整備費・保険料などを同額と仮定した場合です。実際の維持費は車両仕様や使用条件によって変わります。

ヤリスとフィットの車検費用は同じですか?

同じ重量区分で課税条件も同じなら、重量税の基本税額は同じです。

ただし、エコカー減税の適用、自賠責保険料、検査手数料、整備内容などによって車検総額は変わります。

特に中古車では、タイヤやブレーキ関連部品などの交換が必要かどうかを確認することが大切です。

中古のヤリスとフィットはどちらがお得ですか?

年間走行距離が長ければ、燃費に優れる仕様のヤリスが有利になる可能性があります。

一方、フィットの購入総額が安い場合や、整備状態が良好な場合は、フィットの総保有費用が低くなることもあります。

年式、走行距離、整備履歴、保証内容、購入総額をそろえて比較することをおすすめします。


まとめ:ヤリスは燃料代、フィットは購入価格と使い勝手も含めて比較

ヤリスとフィットの維持費を比較すると、今回の参考燃費35.4km/Lと29.4km/Lでは、ヤリスが燃料代で有利です。

年間1万km、ガソリン170円/Lなら、燃料代差は年間約9,800円、5年間で約49,000円、10年間で約98,000円になります。

ただし、これらは販売店記事の参考燃費を使った仮定計算であり、対象グレードの公式確定値による比較ではありません。

自動車税は、同じ登録条件の1.5L車なら年間30,500円です。

重量税は車両重量や減税条件によって変わり、車検費用や消耗品費も整備内容によって異なります。

車検・保険・点検費まで含めた今回の仮定モデルでは、年間維持費はヤリス約21.2万円、フィット約22.2万円という結果になりました。

ただし、購入費用や売却価格を含む総保有費用ではなく、両車の共通費用を同額に設定した概算です。

購入価格差が10万円ある場合、年間1万km走行では、燃料代だけでその差を回収するまで約10.2年かかります。

一方、年間2万km走る場合は、約5.1年で同じ金額に達する計算です。

このように、走行距離・保有年数・購入価格差によって、経済的に有利な車は変わります。

長距離を走るならヤリスの燃費性能を重視し、走行距離が短いならフィットの購入価格や室内の使いやすさも含めて判断する。

これが、今回の比較から私が導いた結論です。

車選びは、燃費の数字だけで決めるものではありません。

年間走行距離を確認し、購入総額と整備状態を見比べながら、自分に合った一台を選んでいきましょうね。

モーターライフ・アドバイザー
杉原健一

車選びには、数字だけでは分からない不安や迷いもありますよね。これからも特定のメーカーに偏らず、皆さんが安心してモーターライフを楽しめるよう、分かりやすく丁寧な情報をお届けしていきます。

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