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55歳の車にかかる税金・車検・ガソリン代はいくら?固定費と変動費を整理

維持費
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税金・ガソリン・車検積立の3費目だけなら、1.5L車・年1万kmの例で年約20.7万円、10年約207.2万円です。任意保険・駐車場・タイヤ・修理費などは別に考えます。

55歳から車の維持費を考えるなら、1年だけでなく65歳までの10年間に置き換えると、今の車に乗り続けるか、次の車へ買い替えるかも判断しやすくなりますよ。

55歳の車維持費はいくら?まず3費目を10年で計算

「55歳から車にあといくらかかるのだろう」と考えると、少し不安になりますよね。

最初に押さえておきたいのは、55歳という年齢そのものによって自動車税や車検代、ガソリン代が高くなるわけではないということです。

維持費を左右するのは、排気量、車両重量、初度登録からの年数、年間走行距離、燃費、整備状態などです。

ここでは比較しやすいように、次の条件で55歳から65歳までを試算してみましょう。

費目 試算条件 年間 10年間
自動車税種別割 1.0L超~1.5L以下・2019年10月以降登録 30,500円 305,000円
ガソリン代 年1万km・実燃費15km/L・175円/L 約116,700円 約1,167,000円
車検積立 2年で12万円と仮定 60,000円 600,000円
合計 3費目のみ 約207,200円 約2,072,000円

つまり、年間約20万7,200円、月平均では約1万7,300円、10年間では約207万2,000円です。

ここでいう「車検積立2年12万円」は、公的に定められた標準額ではなく、この記事で家計を考えるために置いた仮定です。

この12万円には、重量税や自賠責保険料、検査に関する費用、車検基本料、一定の整備費などをまとめて見込む考え方としています。そのため、重量税や自賠責を別項目でさらに足すと二重計上になります。

反対に、実際の車検でタイヤ交換や高額修理が重なれば12万円を超える場合もあります。

そして何より大切なのは、約207万2,000円は「車の全維持費」ではないという点です。

任意保険、駐車場、タイヤ、バッテリー、オイル、故障修理、高速道路代、ローン返済、買い替え費用などは入っていません。

ですから「55歳の車維持費は年20万円」と覚えるのではなく、税金・ガソリン・車検という土台だけで約20.7万円と考えるのが正確ですね。

私が長年ディーラーでお客様の相談を受けてきた中でも、「車両価格は分かるけれど、買った後のお金が見えない」という声は少なくありませんでした。

車の家計は、大きな袋に全部入れるより、まず費目ごとの小さな箱に分けると見えやすくなりますよ。


車の税金はいくら?55歳では年齢より排気量と車齢が重要

55歳になったから自動車税が上がる、という制度ではありません。

自動車税種別割は、主に排気量や初回新規登録の時期などによって決まります。

2019年10月1日以降に初回新規登録された自家用乗用車なら、主な年額は次のとおりです。

  • 1.0L以下:25,000円
  • 1.0L超~1.5L以下:30,500円
  • 1.5L超~2.0L以下:36,000円
  • 2.0L超~2.5L以下:43,500円

一方、2015年4月以降に新規登録された自家用乗用の軽自動車では、軽自動車税種別割は年10,800円が基本です。

今回の1.5Lクラス30,500円と軽自動車10,800円を比べれば、差は年間19,700円です。

今の税額が10年間変わらないと仮定すると、

19,700円×10年=197,000円

になります。

1年だけなら「2万円弱か」と感じる金額でも、55歳から65歳まで積み重ねれば約20万円です。

50代からの車選びでは、このように年額では小さく見える差を10年単位で眺めると、車格を変えたときの家計差が分かりやすくなります。

13年を超える車は税負担が増える場合がある

車を長く所有するときは、初度登録からの年数も確認しておきたいところです。

一定のガソリン車やLPG車などでは、新車登録から13年を超えると、自動車税種別割が概ね15%重くなる仕組みがあります。

たとえば2019年9月30日以前に登録された1.0L超~1.5L以下の車では、標準税額34,500円が、重課対象では約39,600円となるケースがあります。

差は年間約5,100円です。

この数字だけを見ると、「13年を超えるなら買い替えた方がいいのかな」と心配になるかもしれません。

ただし、税負担が年間数千円増えたことと、数百万円の車へ買い替えることは、金額の桁が違います。

13年超=即買い替えとは考えず、税金の増加と、これから必要になりそうな整備費を一緒に見た方が現実的です。

なお、ディーゼル車では重課となる時期が異なる場合があり、電気自動車や環境性能に応じた車では税制上の扱いも変わります。

13年前後の車に乗っている方は、車検証の初度登録年月を確認し、その年度の最新制度と照らし合わせてくださいね。


車検はいくら?12万円積立の意味と13年・18年の注意点

一般的な自家用乗用車や軽乗用車は、新車の初回車検が3年、その後は基本的に2年ごとです。

「10年以上乗ると毎年車検になる」と思われることがありますが、現在は10年を超えたことだけを理由に毎年車検になるわけではありません。

今回の記事では、家計を分かりやすくするため、2年ごとの車検に12万円を用意する=年間6万円、月5,000円を積み立てると仮定しています。

繰り返しになりますが、この12万円は全国一律の車検料金ではありません。

車検には、重量税、自賠責保険料、検査に関する費用などに加え、店舗の基本料金や整備費、部品代が含まれるため、実際の総額にはかなり幅があります。

自動車重量税は13年・18年で変わる

長く乗る場合は、自動車重量税の変化にも注意したいところです。

エコカー以外の自家用乗用車では、車齢に応じて重量税が上がる場合があります。

2年車検で車両重量1.0t以下なら、一つの基準として、

  • 13年未満:16,400円
  • 13年経過:22,800円
  • 18年経過:25,200円

となります。

1.5t以下なら、

  • 13年未満:24,600円
  • 13年経過:34,200円
  • 18年経過:37,800円

です。

軽自動車でも、自家用・2年分では13年未満6,600円、13年経過8,200円、18年経過8,800円と変化します。

ただし、エコカーなどでは扱いが異なることがあります。

55歳で今の車を10年乗るなら、その途中で13年や18年の節目を迎える可能性もありますよね。

そのため10年計画を立てるときは、現在の税額だけでなく、今の車が65歳時点で何年目になるかも確認しておくと安心です。

車検総額より「何にお金がかかったか」を見る

実際の車検費用は、同じ年式でも車の状態によって大きく変わります。

参考例として、北海道旭川市のアウトバーン/スズキアリーナ神居店が、2024年4月から2025年3月までに車検を実施した約1,300台のうち300台を抽出したデータでは、経過年数によって平均額に差が出ています。

3年目までの車は平均64,141円・中央値59,640円、7年目まででは平均75,550円・中央値73,483円、13年目まででは平均84,716円・中央値81,307円、15年目まででは平均93,880円・中央値91,810円でした。

ただし、これは特定店舗の300台を集計した事例であり、全国平均ではありません。

車種、整備内容、交換部品、依頼先によって車検総額は変わります。

私が実務で重視してきたのも、「車検が10万円だった」という総額だけではなく、その中身です。

見積書を見るときは、

  • 法定費用など避けにくい支出
  • 車検を通すために必要な整備
  • 安全のため早めに実施したい整備
  • 今回たまたま重なったタイヤやバッテリーなどの消耗品

という具合に分けてみてください。

たとえばタイヤ交換8万円が重なって車検総額が15万円になった場合、「車検そのものが15万円」と考えるより、「車検の時期にタイヤ交換も来た」と捉えた方が家計の実態に近いですよね。

※画像はAIによるイメージ

ガソリン代はいくら?年1万kmなら10年で約116.7万円

ガソリン代は、車の維持費の中でも使い方による差が大きい費目です。

計算式はシンプルです。

年間ガソリン代=年間走行距離÷実燃費×ガソリン単価

年間1万km、実燃費15km/L、ガソリン175円/Lなら、

10,000km÷15km/L=約667L

約667L×175円=約116,700円

です。

この条件が10年間続けば、

約116,700円×10年=約1,167,000円

となります。

つまり、今回の10年試算約207万2,000円のうち、半分以上を燃料費が占めます。

これは意外に見落としやすいポイントですね。

税金は年1回なので目につきやすいのですが、ガソリン代は少額ずつ支払うため、10年で100万円を超えていても実感しにくいんです。

燃費20km/Lなら10年で約29万円差が出る

同じ年間1万kmでも、実燃費20km/Lなら年間の使用量は500Lです。

500L×175円=87,500円

となります。

実燃費15km/Lの約116,700円との差は、年間約29,200円。

単価と走行距離が10年間同じなら、差は約29万円です。

ただし、ここで「燃費が良ければ良いほど高い車へ買い替えても得」と考えるのは少し早いですよ。

たとえば燃料代を10年間で29万円減らすために、現在より車両価格が50万円、100万円高い車へ買い替えるのであれば、燃料費だけでは価格差を回収できません。

燃費性能を見るときは、燃費差×年間走行距離×乗る年数と、購入価格の差を一緒に考えることが大切です。

年5,000kmなら燃費差の効果も半分になる

年間走行距離が5,000kmなら、15km/Lの場合は年間約58,300円、20km/Lなら43,750円です。

差は年間約1万4,600円ほどになります。

年間1万kmのケースと比べると、節約効果はおおむね半分ですね。

これは55歳からの車選びで、とても重要な視点だと私は考えています。

50代後半になると、今は毎日通勤で使っていても、60歳や65歳で働き方が変わり、年間走行距離が減ることがあります。

逆に、退職後に夫婦で旅行へ行く機会が増えて、走行距離が伸びる人もいるでしょう。

そこで、現在の走行距離だけでなく、

55~60歳、60~65歳、その後

と暮らしを分けて想像してみてください。

車の維持費は、車の性能表だけで決まる数字ではありません。

自分の生活予定を数字へ置き換えて初めて、「自分の維持費」になります。


55歳から65歳まで10年でいくら?約207.2万円の内訳

今回の記事で中心となる10年試算を、もう一度シンプルに整理しましょう。

1.5Lクラス、年間1万km、実燃費15km/L、ガソリン175円/L、車検積立年6万円という条件では、

自動車税30万5,000円+ガソリン代約116万7,000円+車検積立60万円=10年間約207万2,000円です。

これは、55歳から65歳まで同じ条件が続いた場合の単純試算です。

そして、任意保険・駐車場・タイヤ・バッテリー・オイル・故障修理・ローン・買い替え費用は含みません。

ここをセットで覚えておけば、「車の維持費が10年で207万円しかかからない」と誤解せずに済みますよ。

たとえば自宅に無料の駐車場がある人と、月2万円の月極駐車場を借りる人では、それだけで10年間の差は、

20,000円×12か月×10年=240万円

になります。

今回試算した税金・ガソリン・車検の3費目より、駐車場代だけの方が大きくなるケースもあるわけです。

この比較を見ると、「車種の燃費を1~2km/L良くすること」だけが維持費対策ではないことが分かりますよね。

50代からの家計では、細かな節約より、大きな固定支出から確認する方が効果を把握しやすいんです。

年払い・隔年払いを月額化すると家計が見える

車の支出が怖く感じやすいのは、支払時期がバラバラだからです。

税金は年1回、車検は2年ごと、タイヤやバッテリーは数年ごと。その一方でガソリン代は毎月かかります。

今回の例なら、

自動車税30,500円は月約2,540円。

ガソリン代116,700円は月約9,700円。

車検積立60,000円は月5,000円です。

3費目合計なら、月平均約17,300円になります。

さらに4年ごとに8万円程度のタイヤ交換を想定するなら、月約1,700円を別に積み立てる方法もあります。

こうしておけば、

「突然タイヤで8万円飛んだ」

ではなく、

「タイヤのために毎月約1,700円使っている」

と考えられます。

車の維持費は、雷のように突然落ちてくる支出に見えますが、実際には多くが数年単位で予想できます。

月額化しておくと、その雷を少しずつ小さな雨に変えられるんですね。


13年超の車は買い替えるべき?今後3~5年の総支出で判断

ここは、55歳から車を維持するうえで特に大切な判断ポイントです。

13年を超えて税金が上がった、あるいは車検が高くなったという理由だけで、買い替えを決める必要はありません。

見るべきなのは、今後3~5年間に今の車へかかりそうな総支出です。

たとえば自動車税の重課による負担増が年間約5,000円なら、5年間でも約2万5,000円です。

それに対して新しい車へ買い替えるために200万円、300万円とかかるのであれば、税金だけを理由にした買い替えが家計上有利とは言い切れません。

一方で、次の車検から数年間に、

タイヤ、バッテリー、足回り、エアコン、電装品などの高額整備が重なりそうなら話は変わります。

もちろん、故障時期を正確に予測することはできません。

だからこそ私なら、車検見積書や点検結果を見ながら、次の3~5年間を、

「今の車に乗る費用」と「買い替えた場合の費用」

の二本立てで比較します。

今の車なら税金、車検、消耗品、想定修理費。

買い替えるなら車両価格、ローン、税金、任意保険、燃料費などです。

ここで中古車の下取り額があるなら、それも買い替え費用から差し引いて考えます。

長年お客様と話してきて感じるのは、「車検が高かったから買い替える」という判断より、次の数年間の総額を並べてから決めた方が納得しやすいということです。

数字を分解すると、不安も少し輪郭を持つんですよね。


私見|55歳の維持費は「65歳でも払えるか」で考えたい

ここからは私自身の考えです。

55歳という年齢は、自動車税や車検費用を直接変える条件ではありません。

それでも「55歳の車維持費」を考える意味は大きいと思っています。

なぜなら、今から10年後は65歳だからです。

55歳では毎月無理なく払える車でも、60歳や65歳で働き方や収入が変われば、同じ維持費の感じ方は変わるかもしれません。

逆に住宅ローンや子どもにかかる支出が減って、50代前半より車を楽しみやすくなる人もいるでしょう。

ですから私は、「安い車にしなければならない」とは考えていません。

大きなSUVが好きなら、その楽しさには立派な価値があります。

長距離旅行を楽しみたいなら、快適性や安全装備を優先する意味もあります。

大切なのは、車両価格だけを見て「今なら買える」と判断せず、65歳になっても維持費を負担しながら気持ちよく所有できるかまで考えることです。

車両価格は、お店の入口に貼られた一枚の値札です。

一方、維持費はその後の暮らしの中へ毎月少しずつ溶け込んでいくお金です。

今回の例では、税金・ガソリン・車検だけでも10年約207万円でした。

ここへ任意保険、タイヤ、修理費などを足せば、車との付き合いに必要なお金はさらに大きくなります。

でも、その数字が分かったからといって、車を楽しむことまで諦める必要はありません。

むしろ先に数字を知っておけば、「ここまでは使って大丈夫」という自分なりの線を引けます。

私は、50代からの車選びではこの安心感がとても大事だと思っています。

燃費だけが一番いい車でも、税金だけが一番安い車でもなく、自分の暮らしに無理なく収まり、それでも乗るたび少しうれしい車。

55歳からの一台は、そんな基準で選んでもいいのではないでしょうか。


まとめ|55歳の車維持費は3費目で年約20.7万円、10年約207.2万円

1.5Lクラス、年間1万km、実燃費15km/L、ガソリン175円/L、車検積立を2年12万円と仮定した場合、税金・ガソリン・車検積立の3費目は年約207,200円、55歳から65歳まで10年間で約2,072,000円です。

10年間の内訳は、自動車税約30万5,000円、ガソリン代約116万7,000円、車検積立60万円となります。

ただし、この金額には任意保険、駐車場、タイヤ、バッテリー、オイル、故障修理、ローン、買い替え費用などを含んでいません。

また車検積立12万円は記事上の仮定で、重量税や自賠責などを含めて準備する想定です。実際の車検費用は車種や整備内容によって変わります。

55歳だから維持費が高くなるのではなく、排気量、車齢、走行距離、燃費、整備状態、駐車環境によって金額は変わります。

そして13年・18年と車齢が進んだときも、税金が上がったという一点だけで買い替えるのではなく、今後3~5年の維持費と買い替え費用を比較することが大切です。

まずは自分の車の自動車税、1年間の走行距離、実燃費、次回車検の見込み額を紙に書いてみてください。

そこから55歳、60歳、65歳と数字を並べてみると、「これからこの車とどう付き合うか」がずっと考えやすくなりますよ。


よくある質問

55歳の車維持費は年間いくらが目安ですか?

今回の1.5L車・年間1万kmという条件では、税金・ガソリン・車検積立の3費目で年約20万7,200円です。

ただし任意保険、駐車場、タイヤ、修理費などは別なので、車の全維持費を示す金額ではありません。

55歳から65歳まで車にいくらかかりますか?

同じ条件が10年間続く単純試算では、税金約30万5,000円、ガソリン約116万7,000円、車検積立60万円で約207万2,000円です。

任意保険や駐車場、消耗品、修理、ローン、買い替え費用は別途考える必要があります。

13年を超えた車は買い替えた方がいいですか?

13年を超えただけで買い替えた方が得とは限りません。

税負担の増加額だけではなく、今後3~5年の車検・消耗品・修理費と、新しい車の購入費を並べて比較すると判断しやすくなりますよ。

杉原健一(モーターライフ・アドバイザー)

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