55歳の自動車保険料は、50代平均で車両保険なし年31,629円、一般型の車両保険あり年61,688円が一つの目安です。
さらに、55歳・20等級・ゴールド免許という具体例では、車両保険なし年27,876円、一般型の車両保険あり年57,300円という試算もあります。ただし、実際の保険料は等級や車種、走行距離、運転する家族などによって変わります。
55歳の自動車保険相場はいくら?
55歳の自動車保険料を見るときは、50代全体の平均と、55歳に条件を絞った個別試算を分けて考えることが大切です。
まず、目安となる数字を整理してみましょう。
データ 主な条件 車両保険なし 車両保険あり
50代平均 2025年4月~2026年3月の利用者集計 年31,629円 年61,688円
55歳の試算例 20等級・ゴールド免許など 年27,876円 年57,300円
50代平均はインズウェブが2025年4月から2026年3月までの自動車保険一括見積もりサービス利用者を集計したものです。
車両保険なしは年間31,629円、一般型の車両保険ありでは年間61,688円となっています。
月払いの参考額は、それぞれ約2,768円と約5,398円です。
ただし、この月額は単純に年額を12で割ったものではなく、年払いより約5%高くなるという当該参考額の算出上の仮定を置いた数字です。実際の分割払いや月払いの扱いは保険会社によって異なるため、契約時には確認してくださいね。
つまり55歳なら、ざっくりした目安としては、車両保険なしなら年3万円前後、一般型の車両保険ありなら年6万円前後から考え始めると分かりやすいでしょう。
ここで気をつけたいのは、「55歳なら誰でも3万~6万円」という意味ではないことです。
50代平均には、6等級に近い人も20等級の人も、軽自動車に乗る人も高額な普通車に乗る人も含まれます。運転者の範囲や走行距離も同じではありません。
自動車保険は、年齢だけで値札が決まる商品ではないんですね。
そのため、自分の保険料が平均より高くても、すぐに「払い過ぎ」と判断する必要はありません。反対に、平均より安いからといって、必要な補償まで十分とは限りません。
平均額は答えではなく、自分の契約を見るための物差しとして使うのがちょうどよいでしょう。
55歳・20等級なら自動車保険料はいくら?
55歳・20等級・ゴールド免許などの条件による一例では、車両保険なし年27,876円、一般型の車両保険あり年57,300円です。
これは損保ジャパンが2026年7月30日更新の記事で紹介している保険料例です。
主な試算条件は次のようになっています。
- 年齢:55歳
- ノンフリート等級:20等級
- 事故有係数適用期間:0年
- 免許証:ゴールド
- 使用目的:日常・レジャー
- 車種区分:自家用小型乗用車
- 運転者:本人限定
- 年齢条件:35歳以上補償
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 人身傷害:7,000万円
車両保険ありの場合は一般条件で、車両保険金額265万円、自己負担額5万円-10万円という設定です。
この条件では、車両保険なしが年27,876円、月2,323円。車両保険ありでは年57,300円、月4,775円となっています。
先ほど紹介した50代平均の31,629円、61,688円と比べると、20等級・ゴールド免許などの条件が整ったこの例は、どちらも平均よりやや低い水準ですね。
ここから読み取れる大切なポイントがあります。
55歳の保険料を見るときは、年齢より先に「何等級なのか」を確認した方が実態をつかみやすいということです。
ノンフリート等級は一般に1~20等級で管理され、通常、新規契約は6等級から始まります。一定の条件を満たした2台目以降の新規契約では7等級から始められる制度もあります。
無事故で更新を続ければ原則として等級が上がり、20等級まで進みます。
55歳なら、20代や30代から長く自動車保険を継続し、20等級になっている方もいるでしょう。その場合、年齢だけでなく長年の無事故実績が保険料に反映されやすくなります。
逆に、55歳で初めて自分名義の自動車保険に加入する場合や、事故によって等級が下がっている場合は、同じ55歳でも保険料が違ってきます。
友人から「私は月2,000円くらいだよ」と聞くと、自分の月5,000円が高く感じるかもしれませんよね。
でも、等級も車種も車両保険も違えば、単純比較はできません。
年齢、等級、車、補償内容までそろえて初めて、保険料を正しく比較できると覚えておきましょう。
なぜ55歳の自動車保険料は比較的低くなりやすい?
55歳を含む50代は、年代別の平均を見ると、若い世代より自動車保険料が低い傾向があります。
インズウェブの2025年4月~2026年3月の集計では、車両保険なしの年間平均保険料は次のようになっています。
30代は37,254円、40代は33,800円、50代は31,629円、60代は29,916円です。
一方、70歳以上では36,754円へ上がっています。
一般型の車両保険ありでも、40代62,205円、50代61,688円、60代59,006円に対し、70歳以上では68,546円です。
この数字から見ると、50代から60代にかけてはいったん平均保険料が低くなり、70歳以上では再び上昇していることが分かります。
私はこの点が、55歳で保険を考えるうえで意外に重要だと思っています。
「55歳で保険料が安くなったから、このまま老後も同じくらいだろう」と考えるのではなく、年齢や事故リスク、商品改定などによって将来の保険料は変わり得るからです。
若い年代まで広げると違いはさらに大きくなります。
同じ集計では、車両保険なしの年間平均は18~20歳で194,324円、21~25歳で87,782円、26~29歳で51,778円でした。
50代の31,629円と比べると、若年層ほど平均保険料が高いことが分かります。
ただし、この年代別データは、同じ車種、同じ等級、同じ走行距離にそろえて年齢だけを変えた実験ではありません。
年代ごとに契約条件そのものが異なるため、「50代だから必ずこの割合で安くなる」という意味ではない点には注意してくださいね。
55歳の保険料が比較的低くなりやすい背景には、長年保険を継続して高い等級になっている人が多いことや、保険会社が設定する年齢条件など複数の要素があります。
ですから、正確には「55歳になると自動的に安くなる」のではなく、「安い条件がそろっている人が多い年代」と考える方が分かりやすいでしょう。
55歳の任意保険料を大きく左右する条件は?
55歳の任意保険料を見直すなら、特に確認したいのは車両保険、等級、運転者の範囲、年齢条件、走行距離、使用目的です。
なかでも、数字で違いが見えやすいのが車両保険です。
インズウェブの50代平均では、車両保険なしが年31,629円、一般型の車両保険ありが年61,688円でした。
差額は年間30,059円です。
一般型の車両保険ありの平均額は、車両保険なしの約1.95倍になります。
ただ、この30,059円をそのまま「車両保険を外せば得する金額」と考えるのはおすすめできません。
車両保険を外すということは、その分、事故や自然災害などで自分の車が損害を受けたときの自己負担リスクを自分で引き受けるということだからです。
私は、30,059円を単なる節約額ではなく「大きな自己負担を保険会社へ移すための費用」として見る方が、保険本来の意味に近いと考えています。
インズウェブの同期間の50代利用者を見ると、車両保険の設定は一般型38.9%、車対車プラス限定A6.1%、車両保険なし55.0%でした。
半数を超える人が車両保険なしを選択していることになります。
しかし、55%が外しているからといって、自分も外すべきとは限りません。
判断するときは、少なくとも次の4つを確認してみましょう。
車の現在価値、ローン残高、修理費を貯蓄から払えるか、全損したとき次の車を買えるかです。
たとえばローンがまだ大きく残っている車で全損すると、車はなくなったのにローン返済だけ続き、そのうえ次の車が必要になる場合があります。
一方、年式が古く車の価値が低くなり、万一買い替えることになっても預貯金で十分対応できるなら、車両保険の範囲を見直す余地が出てきます。
「55歳だから車両保険はいらない」ではなく、事故時に自分の家計がどこまで耐えられるかで判断するのがポイントですよ。
子どもが運転するなら運転者範囲を確認する
55歳前後は、子どもが免許を取り親の車を運転するケースと、反対に子どもが独立して夫婦だけで運転するケースの両方があります。
ここは保険見直しの大きな分岐点です。
夫婦しか運転しなくなったなら、保険会社の商品によっては運転者の範囲を狭めることで保険料を抑えられる場合があります。
反対に、若い同居家族が新たに運転するようになったのに、以前の本人限定などをそのままにしていると、事故時に補償されない可能性があります。
保険会社によって「本人限定」「本人・配偶者限定」など設定できる区分は異なります。
昔あった区分が現在はなくなっている商品もありますので、古い保険証券の知識だけで判断せず、現在の契約内容を確認してくださいね。
年齢条件は「誰が運転するか」とセットで確認する
55歳の夫婦だけが運転する契約なら、商品によっては35歳以上補償などの年齢条件を設定できる場合があります。
ところが、20歳の同居する子どもも車を運転するとなれば、同じ条件のままでは補償対象にならないケースがあります。
年齢条件が誰に適用されるかは、記名被保険者との関係などによって扱いが決まり、保険会社や商品によって詳細も異なります。
そのため、「うちの子は別居だから大丈夫だろう」「たまにしか乗らないから問題ないだろう」と自己判断せず、契約している保険会社の約款や条件を確認することが大切です。
保険料を安くすることより、実際に運転する人が補償されていることを優先する。
ここだけは順番を逆にしないでくださいね。

55歳なら補償内容をどう見直せばいい?
55歳の自動車保険は、最初から「削れる補償」を探すのではなく、家計では負担しきれない損失を先に残し、その後で重複や不要部分を整理すると考えやすくなります。
まず確認したいのが、対人賠償と対物賠償です。
55歳・20等級の損保ジャパンの保険料例でも、対人・対物賠償はいずれも無制限という設定になっています。
交通事故では、相手に大きな人的損害を与える場合だけでなく、高額な車両や建物、設備などを損壊する可能性もあります。
そのため私は、保険料を少し下げる目的で対人・対物の上限を安易に削るより、他の部分から見直す方が安心だと考えます。
人身傷害について、インズウェブの2025年4月~2026年3月の50代利用者では、3,000万円が68.3%、5,000万円17.2%、1億円4.6%、2億円6.7%、なし3.2%でした。
最も多いのは3,000万円ですが、これは「55歳なら3,000万円が正解」という意味ではありません。
家族を扶養しているか、収入がどの程度あるか、貯蓄や他の保障がどれくらいあるかでも必要額は変わります。
搭乗者傷害では、1,000万円26.0%、500万円10.7%、なし63.3%でした。
人身傷害と搭乗者傷害はどちらも自分側のケガに関係する補償ですが、保険金が支払われる仕組みは同じではありません。
「名前が違うから両方必要」と決めるのではなく、どの事故で、誰に、どのように保険金が支払われるのかを確認して選びたいところです。
また、55歳前後では夫婦でそれぞれ車を所有している家庭もありますよね。
弁護士費用特約、個人賠償責任特約、ファミリーバイク特約などは、契約によって家族まで補償対象になる場合があります。
2台の車に同じような特約が付いているなら、補償範囲が重複していないか確認してみましょう。
必要な補償まで削るのではなく、同じ役割の補償が二重になっていないかを見る。
これなら、安心を落としすぎず保険料を整理しやすくなります。
55歳の自動車保険料を下げるにはどうする?
55歳で保険料を見直すなら、現在の契約条件を生活実態に合わせたうえで、同じ補償条件の見積もりを複数比較するのが基本です。
最初に現在の保険証券や契約画面を開き、次の点を確認してみましょう。
- 現在のノンフリート等級
- 事故有係数適用期間の有無
- 実際に運転する人
- 運転者限定の範囲
- 年齢条件
- 車両保険の種類と保険金額
- 年間走行距離
- 使用目的
- 重複している可能性のある特約
- 年払い・分割払いなどの支払方法
55歳前後では、数年前と車の使い方が変わっていることがあります。
たとえば、子どもの送迎が終わった、転職や働き方の変化で通勤距離が短くなった、子どもが独立して夫婦しか車を使わなくなった、といった変化ですね。
年間走行距離が1万km程度だった人が、今では5,000km程度しか乗らなくなっていることもあるでしょう。
使用目的についても、商品によって「業務」「通勤・通学」「日常・レジャー」などの区分があります。
契約時と現在の使い方が変わっているなら、正しく申告したうえで見直せるか確認してみてください。
保険会社そのものを比較することも有効です。
インズウェブが2024年3月1日~8月31日に一括見積もり利用者へ行ったWebアンケートでは、回答者1,774人のうち50代は599人でした。
50代が「見積もりを取った中で最も安かった」と回答した保険会社は、1位SBI損保、2位チューリッヒ保険、3位は三井ダイレクト損保とSOMPOダイレクトが同票でした。
ただし、これは「55歳ならこの順番で安い」というランキングではありません。
保険会社ごとに、車種、走行距離、地域、年齢、等級などを保険料へ反映する方法が異なるため、ある人に安かった会社が別の人にも安いとは限らないからです。
ソニー損保が50代向けに示した2026年7月1日始期の保険料例でも、20等級・ゴールド免許・年間走行距離3,000km以下などの条件で、車種によって金額が違っています。
ヴェルファイアは車両保険なし17,070円、一般型車両保険あり46,380円。セレナは15,610円と34,310円、ハリアーは15,480円と35,010円という例です。
ここで大切なのは、これらを先ほどの損保ジャパンの57,300円などとそのまま横並びにして、「どちらの会社が安い」と判断しないことです。
各社が示している試算条件は同一ではないため、会社間の直接比較には使えません。
自分で見積もりを取るときには、対人・対物、人身傷害、車両保険、免責金額、運転者範囲などをできるだけ同じ条件にそろえましょう。
価格だけが違う状態を作ってから比べれば、「補償を減らしたから安く見える」という誤比較を防ぎやすくなります。
55歳の保険料は「60代・70代まで同じ」と考えない
55歳からの自動車保険で私が特に意識しておきたいと思うのは、今の保険料を老後まで固定して考えないことです。
年代別平均では、車両保険なしの場合、50代31,629円から60代29,916円へいったん下がる一方、70歳以上では36,754円へ上昇しています。
一般型の車両保険ありでも、50代61,688円、60代59,006円、70歳以上68,546円という流れです。
もちろん、これは異なる利用者を年代別に集計した平均であり、一人の人の保険料がその通りに変化するわけではありません。
それでも55歳の時点で、「今後ずっと保険料は下がっていくだろう」と決めつけないための材料にはなります。
さらに60歳前後になると、定年や再雇用によって通勤がなくなったり、年間走行距離が減ったりする人もいます。
一方で、車を買い替えて車両価格が上がれば、車両保険料が増える可能性もあります。
だからこそ、私は55歳の自動車保険を「一度選んだら終わり」と考えず、生活が変わったタイミングで設計し直すものとして考えるのがよいと思います。
年30,059円という車両保険あり・なしの平均差も、10年間なら単純計算で300,590円です。
ただし、この30万円だけを見て「外した方がお得」と考えるのは少し違います。
保険料を払わなかった代わりに、事故時の数十万円、100万円以上の損失を自分で引き受ける可能性があるからです。
55歳からは「年間保険料を最小にする」というより、家計から突然出ていくと困る金額を保険で守り、そのうえで無駄を削るという順番が大切だと私は考えています。
たとえば、全損しても次の車を現金で買えるなら、車両保険を薄くする判断がしやすくなります。
一方、住宅費や教育費、車のローンなどが残っていて、急に100万円単位の出費が出ると困るなら、多少保険料を払ってでも大きな支出を保険へ移す意味があります。
これが、55歳という家計の節目で自動車保険を見るときの一つの判断軸になるでしょう。
まとめ|55歳の自動車保険相場は年3万~6万円前後が目安
55歳の自動車保険料を考えるなら、50代平均の車両保険なし年31,629円、一般型車両保険あり年61,688円が最初の目安になります。
さらに、55歳・20等級・ゴールド免許などの条件による損保ジャパンの一例では、車両保険なし年27,876円、車両保険あり年57,300円です。
ただし、平均値と個別試算は同じものではありません。
実際の任意保険料は、等級、事故歴、免許証の色、車種、車両保険、運転者の範囲、年齢条件、走行距離、使用目的などで変わります。
特に55歳では、子どもの免許取得や独立、車の買い替え、通勤状況の変化などによって、数年前とは最適な契約条件が違っていることがあります。
まず現在の家族と車の使い方を確認する。そのうえで必要な補償を決め、最後に同じ条件で複数の見積もりを比較する。
「相場より安い保険」を探すより、「自分の家計では負担できない損失を守りながら、不要な保険料を減らす」こと。
それが、55歳からの自動車保険を納得して選ぶための基本だと私は考えています。
よくある質問
55歳の自動車保険は月いくらくらいですか?
50代平均を参考にすると、月払いの参考額は車両保険なし約2,768円、一般型の車両保険あり約5,398円です。
ただし、この月額は一定の算出仮定による参考値です。実際の保険料や分割払額は、等級、車種、補償内容、保険会社などによって異なります。
55歳で20等級なら自動車保険はいくらですか?
損保ジャパンが示した55歳・20等級・ゴールド免許などの2026年の試算例では、車両保険なし年27,876円、一般型の車両保険あり年57,300円です。
本人限定、35歳以上補償、日常・レジャー使用などを含む特定条件での一例なので、自分の条件で見積もることが必要です。
55歳になったら車両保険は外しても大丈夫ですか?
55歳という年齢だけで車両保険の要否は決められません。
車の現在価値やローン残高、全損時に次の車を購入できる貯蓄があるかなどを確認し、「車両保険料を払う負担」と「事故時に自分で負担する金額」を比べて判断しましょう。



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