
MLBの歴史では、数々の偉大な打者が名を刻んできました。
華麗で堅実な打撃技術で、数千の安打を記録し、MLB記録を更新してきました。
この記事では、MLB安打数ランキングの名を連ねる選手たちを紹介します。
- MLB通算安打数
- MLBシーズン安打数
- MLB2022年安打数
彼らの名をたたえながら、MLBの安打数ランキングを見ていきましょう。
MLB安打数ランキング:通算
順位 | 安打数 | 選手 | 在籍期間 | 在籍年数 |
---|---|---|---|---|
1 | 4256 | ピート・ローズ (Pete Rose) | 1963~1986 | 24年間 |
1963年にシンシナティ・レッズからメジャーデビューしました。
この年、打率.273、6本塁打、41打点で、ナショナル・リーグの新人王を獲得しました。
首位打者を3回獲得し、1973年には、シーズンMVPも獲得しています。
1985年にタイ・カッブの持つ4191安打を超え、MLB記録を更新しました。
順位 | 安打数 | 選手 | 在籍期間 | 在籍年数 |
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2 | 4189 | タイ・カッブ (Ty Cobb) | 1905~1928 | 24年間 |
1905年にデトロイト・タイガースからメジャーデビューしました。
1907年に、当時の史上最年少での首位打者になると、1919年まで9年連続で首位打者になりました。
また、近代野球(1901年~)以降で初めて、3回の打率4割を達成しています。
通算4,189本の安打を記録し、長い間MLBの安打記録保持者とされていました。
順位 | 安打数 | 選手 | 在籍期間 | 在籍年数 |
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3 | 3771 | ハンク・アーロン (Hank Aaron) | 1954~1976 | 23年間 |
1954年から1976年までの23年間、メジャーリーグでプレーしました。
首位打者を2回獲得、1957年には、本塁打と打点の二冠を達成し、シーズンMVPを獲得しています
本塁打王に4回輝き、長打力と堅実な打撃を兼ね備えていました。
1974年にベーブ・ルースの持つ通算本塁打記録を抜き、通算歴代2位の755本塁打を放っています。
順位 | 安打数 | 選手 | 在籍期間 | 年数 |
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4 | 3630 | スタン・ミュ-ジアル (Stan Musial) | 1941~1963 | 22年間 |
5 | 3515 | トリス・スピーカー (Tris Speaker) | 1907~1928 | 22年間 |
6 | 3465 | デレク・ジーター (Derek Jeter) | 1995~2014 | 20年間 |
7 | 3435 | キャップ・アンソン (Cap Anson) | 1871~1897 | 27年間 |
8 | 3430 | ホーナス・ワグナー (Honus Wagner) | 1897~1917 | 21年間 |
9 | 3419 | カール・ヤストレムスキー (Carl Yastrzemski) | 1961~1983 | 23年間 |
10 | 3384 | アルバート・プホルズ (Albert Pujols) | 2001~2022 | 22年間 |
11 | 3319 | ポール・モリター (Paul Molitor) | 1978~1998 | 21年間 |
12 | 3314 | エディ・コリンズ (Eddie Collins) | 1906~1930 | 25年間 |
13 | 3283 | ウィリー・メイズ (Willie Mays) | 1951~1973 | 22年間 |
14 | 3255 | エディ・マレー (Eddie Murray) | 1977~1997 | 21年間 |
15 | 3252 | ナップ・ラジョイ (Nap Lajoie) | 1896~1916 | 21年間 |
16 | 3184 | カル・リプケンJr. (Cal Ripken, Jr.) | 1981~2001 | 21年間 |
17 | 3166 | エイドリアン・ベルトレイ (Adrián Beltré) | 1998~2018 | 21年間 |
18 | 3154 | ジョージ・ブレット (George Brett) | 1973~1993 | 21年間 |
19 | 3152 | ポール・ウェイナー (Paul Waner) | 1926~1945 | 19年間 |
20 | 3142 | ロビン・ヨーント (Robin Yount) | 1974~1993 | 20年間 |
21 | 3141 | トニー・グウィン (Tony Gwynn) | 1982~2001 | 20年間 |
22 | 3115 | アレックス・ロドリゲス (Alex Rodriguez) | 1994~2016 | 22年間 |
23 | 3110 | デーブ・ウィンフィールド (Dave Winfield) | 1973~1995 | 22年間 |
24 | 3089 | イチロー (Ichiro) | 2001~2019 | 19年間 |

どの選手も20年近くMLBの第一線で活躍しているんですね。
MLB安打数ランキング:シーズン
順位 | 安打数 | 選手 | 達成年 | 所属(当時) |
---|---|---|---|---|
1 | 262 | イチロー (Ichiro) | 2004 | シアトル・マリナーズ |
1992年にNPBのオリックス・ブレーブス(現オリックス・バファローズ)に入団しました。
日本での活躍を経て、2001年にシアトル・マリナーズへ移籍し、MLBデビューを果たしました。
2004年に262安打を記録し、ジョージ・シスラーのシーズン最高安打数記録を更新しました。
通算で3,089本のMLB安打を記録し、MLBの3000安打クラブにも加わりました。
順位 | 安打数 | 選手 | 達成年 | 所属(当時) |
---|---|---|---|---|
2 | 257 | ジョージ・シスラー (George Sisler) | 1920 | セントルイス・ブラウンズ (現ボルチモア・オリオールズ) |
1915年から1930年までMLBでプレーしました。
1920年シーズンに257本の安打を記録し、最高安打数記録を樹立しました。
その後も安定した打撃成績を維持し、通算で2,812本の安打を記録しました。
特に打率の面で優れていて、1922年にMLB史上3位の.420を記録、シーズンMVPを獲得しています。
順位 | 安打数 | 選手 | 達成年 | 当時の所属 |
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3 | 254 | ビル・テリー (Bill Terry) | 1930 | ニューヨーク・ジャイアンツ (現サンフランシスコ・ジャイアンツ) |
1920年代から1930年代にかけてニューヨーク・ジャイアンツで活躍しました。
1930年に打率.401で首位打者を獲得し、ナ・リーグ史上最後の4割打者となりました。
また、その年のシーズンMVPにも選出されました。
1932年から監督を兼任しますが、その間も打率3割以上を維持していました。
順位 | 安打数 | 選手 | 達成年 | 当時の所属 |
---|---|---|---|---|
3 | 254 | レフティ・オドール (Lefty O’Doul) | 1929 | フィラデルフィア・フィリーズ |
5 | 253 | アル・シモンズ (Al Simmons) | 1925 | フィラデルフィア・アスレチックス (現オークランド・アスレチックス) |
6 | 250 | チャック・クライン (Chuck Klein) | 1930 | フィラデルフィア・フィリーズ |
6 | 250 | ロジャース・ホーンスビー (Rogers Hornsby) | 1922 | セントルイス・カージナルス |
8 | 248 | タイ・カッブ (Ty Cobb) | 1911 | デトロイト・タイガース |
9 | 246 | ジョージ・シスラー (George Sisler) | 1922 | セントルイス・ブラウンズ (現ボルチモア・オリオールズ) |
10 | 242 | イチロー (Ichiro) | 2001 | シアトル・マリナーズ |
11 | 241 | ヘイニー・マナシュ (Heinie Manush) | 1928 | セントルイス・ブラウンズ (現ボルチモア・オリオールズ) |
11 | 241 | ベーブ・ハーマン (Babe Herman) | 1930 | ブルックリン・ロビンス (現ロサンゼルス・ドジャース) |
13 | 240 | ダリン・アースタッド (Darin Erstad) | 2000 | アナハイム・エンゼルス (現ロサンゼルス・エンゼルス) |
13 | 240 | ウェイド・ボッグス (Wade Boggs) | 1985 | ボストン・レッドソックス |
13 | 240 | ジェシー・バーケット (Jesse Burkett) | 1896 | クリーブランド・スパイダーズ (1899年解体) |
16 | 239 | ロッド・カルー (Rod Carew) | 1977 | ワシントン・セネタース (現ミネソタ・ツインズ) |
16 | 239 | ウィリー・キーラー (Willie Keeler) | 1897 | ボルチモア・オリオールズ (1899年解体) |
18 | 238 | イチロー (Ichiro) | 2007 | シアトル・マリナーズ |
18 | 238 | ドン・マッティングリー (Don Mattingly) | 1986 | ニューヨーク・ヤンキース |
18 | 238 | エド・デラハンティ (Ed Delahanty) | 1899 | フィラデルフィア・フィリーズ |
21 | 237 | ジョー・メドウィック (Joe Medwick) | 1937 | セントルイス・カージナルス |
21 | 237 | ポール・ウェイナー (Paul Waner) | 1927 | ピッツバーグ・パイレーツ |
21 | 237 | ハリー・ハイルマン (Harry Heilmann) | 1921 | デトロイト・タイガース |
21 | 237 | ヒュー・ダフィー (Hugh Duffy) | 1894 | ボストン・ビーンイーターズ (現アトランタ・ブレーブス) |
25 | 236 | ジャック・トビン (Jack Tobin) | 1921 | セントルイス・ブラウンズ (現ボルチモア・オリオールズ) |

年間通して、安定的に安打を打たなければ達成できない数字ばかりですね。
MLB安打数ランキング:2022年シーズン
2022年の安打数ランキングを紹介します。
アメリカン・リーグ
順位 | 安打数 | 選手 | 所属(2023年所属) |
---|---|---|---|
1 | 189 | ボー・ビシェット (Bo Bichette) | トロント・ブルージェイズ |
2 | 183 | ホセ・アブレイユ (Jose Abreu) | シカゴ・ホワイトソックス (ヒューストン・アストロズ) |
3 | 180 | アーメッド・ロザリオ (Amed Rosario) | クリーブランド・ガーディアンズ |
4 | 179 | ナサニエル・ロウ (Nathaniel Lowe) | テキサス・レンジャーズ |
5 | 177 | アーロン・ジャッジ (Aaron Judge) | ニューヨーク・ヤンキース |
6 | 175 | ブラディミール・ゲレーロ Jr. (Vladimir Guerrero Jr.) | トロント・ブルージェイズ |
7 | 173 | ルイス・アラエス (Luis Arráez) | ミネソタ・ツインズ (マイアミ・マーリンズ) |
8 | 171 | ザンダー・ボガーツ (Xander Bogaerts) | ボストン・レッドソックス (サンディエゴ・パドレス) |
9 | 168 | スティーブン・クワン (Steven Kwan) | クリーブランド・ガーディアンズ |
168 | ホセ・ラミレス (Jose Ramírez) | クリーブランド・ガーディアンズ | |
11 | 166 | アレックス・ベルドゥーゴ (Alex Verdugo) | ボストン・レッドソックス |
12 | 164 | ラファエル・デバース (Rafael Devers) | ボストン・レッドソックス |
13 | 163 | マーカス・セミエン (Marcus Semien) | テキサス・レンジャーズ |
14 | 160 | 大谷翔平 (Shohei Ohtani) | ロサンゼルス・エンゼルス |
15 | 158 | ホセ・アルトゥーベ (Jose Altuve) | ヒューストン・アストロズ |
ナショナル・リーグ
順位 | 安打数 | 選手 | 所属(2023年所属) |
---|---|---|---|
1 | 199 | フレディ・フリーマン (Freddie Freeman) | ロサンゼルス・ドジャース |
2 | 194 | トレイ・ターナー (Trea Turner) | ロサンゼルス・ドジャース (フィラデルフィア・フィリーズ) |
3 | 178 | ポール・ゴールドシュミット (Paul Goldschmidt) | セントルイス・カージナルス |
4 | 177 | ダンズビー・スワンソン (Dansby Swanson) | アトランタ・ブレーブス (シカゴ・カブス) |
5 | 174 | ジェフ・マクニール (Jeff McNeil) | ニューヨーク・メッツ |
6 | 172 | マニー・マチャド (Manny Machado) | サンディエゴ・パドレス |
7 | 170 | フランシスコ・リンドーア (Francisco Lindor) | ニューヨーク・メッツ |
8 | 168 | オースティン・ライリー (Austin Riley) | アトランタ・ブレーブス |
9 | 164 | アレク・ボーム (Alec Bohm) | フィラデルフィア・フィリーズ |
10 | 163 | ノーラン・アレナド (Nolan Arenado) | セントルイス・カージナルス |
11 | 162 | ピート・アロンソ (Pete Alonso) | ニューヨーク・メッツ |
12 | 159 | ブランドン・ニモ (Brandon Nimmo) | ニューヨーク・メッツ |
13 | 155 | イアン・ハップ (Ian Happ) | シカゴ・カブス |
14 | 154 | ムーキー・ベッツ (Mookie Betts) | ロサンゼルス・ドジャース |
15 | 153 | トミー・エドマン (Tommy Edman) | セントルイス・カージナルス |
まとめ
この記事では、MLB安打数ランキングを紹介しました。
- MLB通算安打数
- MLBシーズン安打数
- MLB2022年安打数
安打数で上位に入るためには、ケガなどに気をつけながら、好調を維持する必要があります。
それを20年以上にわたって安定的に安打を生産するために、弛まぬ努力をした選手達には尊敬しかありませんね。
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