ヤリスクロスとヴェゼルの車幅差は25mm、全長差は160mmです。狭い道や奥行きの短い車庫では、寸法上ヤリスクロスが有利になります。
ただし、車庫入れのしやすさは車幅だけでは決まりません。最小回転半径や運転席からの視界、駐車場前の通路幅によっても変わります。
今回は2026年9月に公開された比較情報とメーカー公表諸元の代表値をもとに、狭い住宅街や自宅の車庫でどちらが扱いやすいのか、具体的な数字から考えていきましょう。
ヤリスクロスとヴェゼルの車幅は何mm違う?公式諸元の代表値を比較
ヤリスクロスの全幅は1,765mm、現行世代のヴェゼルは1,790mmです。
ヴェゼルの方が25mm、つまり2.5cm広いことになります。
ただし、狭い道や車庫入れを考えるなら、全幅だけでなく全長や最小回転半径も一緒に確認することが大切です。
車幅・全長・最小回転半径の比較表
2026年9月28日に公開されたGCグローバルクレスト熊本中央(株式会社ガレージシステム)の比較記事では、ヤリスクロスとヴェゼルの車体寸法や、それぞれの特徴が取り上げられています。
中古車情報を扱うガリバーでも、両車の寸法や年式による違いを確認できます。
今回の比較では、こうした情報を参考にしながら、トヨタ自動車の「ヤリスクロス主要諸元表」と本田技研工業の「ヴェゼル主要諸元表」に掲載される代表的な数値を整理しました。
比較項目 ヤリスクロス ヴェゼル
全幅 1,765mm 1,790mm
全長 4,180mm 4,340mm
全高 1,590mm 1,580〜1,590mm
ホイールベース 2,560mm 2,610mm
最小回転半径 5.3m(比較対象仕様) 5.3〜5.5m(仕様による)
乗車定員 5人 5人
※2026年9月時点の比較情報を基礎とした代表値です。すべての年式・グレードに共通する数値ではありません。
今回のヤリスクロスは全長4,180mmの標準的な車体仕様、ヴェゼルは全長4,340mmの現行世代の標準的な車体仕様を比較対象としています。
ヴェゼルRSなど、仕様によって全長や全高が異なる車両は、同じ条件の比較には含めていません。
また、最小回転半径については、ヤリスクロスの5.3m、ヴェゼルの5.3〜5.5mという比較資料上の数値を採用しています。
今回の資料確認だけでは、2026年時点の全グレードについて、型式・タイヤサイズ・最小回転半径の対応関係を完全には確定できていません。
したがって、ヤリスクロスの全仕様が5.3m、ヴェゼルのすべての18インチ装着車が5.5mという意味ではありません。
購入する車両の年式、型式、グレード、装着タイヤを確認し、それぞれのメーカー公式主要諸元表で照合してください。
なお、この記事は公表数値と仮定した道路・駐車場寸法による比較です。両車を同じ場所で実測・比較試乗した結果ではありません。
車幅25mmより全長160mmの差が気になる理由
2台の車幅差は2.5cmです。
例えば、幅2,500mmの駐車枠の中央に車を停めた場合、車体左右に残る余裕は次のようになります。
幅2,500mmの駐車枠 ヤリスクロス ヴェゼル
車体全幅 1,765mm 1,790mm
駐車枠との差 735mm 710mm
中央駐車時の片側余裕 367.5mm 355mm
左右それぞれの余裕の差は12.5mmです。
つまり、車幅だけを比較すると、ヴェゼルだから駐車枠が極端に狭くなるわけではありません。
一方、全長には160mmの違いがあります。
奥行き4,800mmの車庫を想定すると、車体全長を差し引いた前後の余裕は、ヤリスクロスが合計620mm、ヴェゼルが460mmです。
この16cmの差は、車庫の奥に壁がある場合や、車の前を歩くスペースを確保したい場合に意味を持ちます。
私は、車庫入れを考えるときには、横幅だけでなく前後の余裕にも注目してほしいと思っています。
車を停められることと、停めた後に使いやすいことは、少し違うからです。
カタログの車幅にドアミラーは含まれる?
一般に、カタログに記載される全幅にはドアミラーの張り出しが含まれていません。
そのため、全幅1,765mmや1,790mmという数字だけで、門柱の間を安全に通れるか判断することはできません。
特に、ミラーを展開した状態で狭い入口を通る場合には、実際のミラー外端間の幅が重要です。
今回の比較資料からは、両車のミラー展開時・格納時の実幅を同じ測定条件で確定できませんでした。
未確認の寸法を推測して通過可能と判断するのは避けたいところです。
自宅の入口が狭い場合は、販売店に実車の測定を相談することをおすすめします。
狭い道ではヤリスクロスとヴェゼルのどちらが運転しやすい?
狭い住宅街では、全幅と全長が小さいヤリスクロスの方が、寸法上は取り回しに余裕を持ちやすいと考えられます。
ただし、車幅差は25mmですから、運転のしやすさを決定づけるほど大きな違いとは限りません。
道幅3mの住宅街ではどれくらい余裕がある?
例えば、幅3,000mmの道路を、車体が中央に位置するように走ると仮定します。
この場合、車体左右に残る計算上の余裕は次のとおりです。
道幅3,000mmの場合 ヤリスクロス ヴェゼル
車体全幅 1,765mm 1,790mm
道路幅との差 1,235mm 1,210mm
中央走行時の片側余裕 617.5mm 605mm
片側の差は12.5mmです。
この数字から分かるのは、直線的な狭い道路では、両車の車幅差だけで運転感覚が大きく変わるとは限らないことです。
ただし、実際の住宅街では、道路の端まで自由に使えるわけではありません。
側溝や電柱、ブロック塀、植木鉢などがあると、通行できる幅はさらに狭くなります。
また、対向車が来た場合には、相手の車幅と車両同士の間隔も考えなければなりません。
例えば、全幅1,800mmの車同士が横に並ぶと、車体幅の合計だけで3,600mmになります。
道幅3mの場所では、車体だけでも横に並ぶことができません。
このような場面では、ヤリスクロスでもヴェゼルでも、無理にすれ違おうとせず、安全な待避場所を利用する必要があります。
車幅が25mm狭いことは利点ですが、通行できるかどうかを左右するのは、道路全体の条件です。
狭い交差点では全長160mmの差がどう影響する?
私が特に注目したいのは、狭い交差点で曲がる場面です。
例えば、住宅街の細い道路から、さらに細い道路へ左折する状況を考えてみましょう。
車体が長いほど、前後の張り出しや後輪の通る位置を意識する必要があります。
ヤリスクロスはヴェゼルより全長が160mm短く、ホイールベースも50mm短い代表仕様です。
この違いは、狭い場所で車体の向きを変えるときに有利に働く可能性があります。
ただし、ホイールベースが短いから必ず小回りが利くわけではありません。
実際の旋回性能には、前輪がどれだけ切れるかという設計上の条件も関係します。
また、曲がるときには前輪と後輪が同じ場所を通りません。
後輪は前輪より内側を通るため、曲がり角の縁石やブロック塀に近づくことがあります。
これを「内輪差」といいます。
狭い交差点では、車幅の小ささだけでなく、車体全体がどのような軌跡を描くかが重要なのです。
運転席からの視界も比較したい
ヤリスクロスは、全長4,180mmのコンパクトな車体が特徴です。
前後の寸法が短いことは、狭い場所で周囲との距離を把握するうえで利点になり得ます。
一方、ヴェゼルは水平基調のダッシュボードなど、前方視界に配慮した内装設計が特徴です。
車体は大きめでも、運転席からの景色がすっきりしていると感じる方もいるでしょう。
ただし、どちらの見切りが優れているかは、運転者の身長や座席位置によっても変わります。
試乗では、次の点を確認してみてください。
- 左前方の車体位置を把握しやすいか
- ドアミラーで道路端や後輪付近を確認しやすいか
- Aピラーによる死角が気にならないか
- 後退時に車体後端との距離感をつかみやすいか
Aピラーとは、フロントガラスの左右にある柱のことです。
交差点で歩行者や自転車を確認するときにも関係するため、実際の運転姿勢で確かめることが大切です。
私は、狭い道が苦手な方ほど、カタログの車幅だけでなく、運転席から周囲がどう見えるかを重視してほしいと考えています。
車庫入れでは最小回転半径5.3mと5.5mの違いが重要?
車庫入れでは、最小回転半径が小さい方が有利になる場面があります。
ただし、最小回転半径が同じでも、全長や車体形状が違えば、必要な切り返しや周囲との距離感は変わります。
ここは、車選びで見落としやすいポイントですね。
最小回転半径の0.2m差は何を意味する?
今回の比較資料では、ヤリスクロスは5.3m、ヴェゼルは仕様によって5.3〜5.5mという数値が紹介されています。
5.3mと5.5mの差は0.2m、つまり20cmです。
最小回転半径とは、ハンドルを大きく切って低速で旋回したとき、一般に外側前輪が描く軌跡の半径を示す数値です。
数字が小さいほど、小さな円を描いて曲がれる傾向があります。
ただし、これは車体の最も外側が描く軌跡そのものではありません。
車体前端や後端の張り出し部分は、タイヤとは異なる軌跡を描きます。
そのため、最小回転半径が20cm小さいからといって、駐車場前の通路幅が必ず20cm少なくて済むわけではありません。
また、ヴェゼルでは16インチ装着仕様と18インチ装着仕様などで、最小回転半径が異なる場合があります。
ただし、タイヤのインチ数だけで決まるわけではなく、ステアリングの切れ角や車両設計も関係します。
購入候補がヴェゼルe:HEV Zなどの18インチ装着仕様であれば、該当年式・グレードの公式諸元を確認してください。
ヤリスクロスについても同様です。
5.3mという代表値を、すべてのグレードに当てはめないことが大切です。
バック駐車で車体前端が外側に振れる理由
ここからは、カタログ寸法だけでは分かりにくい、実際の運転操作について考えてみましょう。
例えば、狭い通路から左側の駐車枠へバックで入れる場面です。
ハンドルを左に切って後退すると、車体後部は左側の駐車枠へ向かい、前部は右側へ振れる動きをします。
このとき、車体前端が通路の反対側にある壁や車に近づくことがあります。
つまり、バック駐車では、後方だけを見ていればよいわけではありません。
車体前端が外側にどれだけ動くかも確認する必要があるのです。
ヤリスクロスはヴェゼルより全長が160mm短いため、車体の前後寸法という点では有利です。
ただし、その160mmが前後のどこに配分されているかは、車体設計によって異なります。
前輪からフロントバンパーまでの距離や、後輪からリアバンパーまでの距離も関係するため、全長差だけで前端の振れ幅を計算することはできません。
私は、ここが今回の比較で特に重要な部分だと考えています。
最小回転半径の数値が同じでも、車体の前後の張り出しが異なれば、壁に近づく位置やタイミングが変わる可能性があります。
したがって、ヴェゼルの5.3m仕様とヤリスクロスの5.3m仕様を比べても、車庫入れのしやすさが完全に同じとはいえません。
この考察は車体寸法と一般的な旋回特性に基づくもので、両車の実際の車体軌跡を測定した結果ではありません。
前面通路が狭いと切り返しが増える?
駐車枠の幅が十分でも、その前にある通路が狭いと、車体の向きを変えるスペースが不足することがあります。
例えば、幅2,500mmの駐車枠が並ぶ駐車場を想像してください。
駐車枠そのものには両車が収まるとしても、前面通路が狭ければ、バックで進入するための角度を確保しにくくなります。
このとき、車体をいったん前に出して向きを修正する「切り返し」が必要になる場合があります。
切り返しの回数は、最小回転半径だけで決まるものではありません。
車体全長、前後の張り出し、駐車枠の位置、通路幅、進入角度などが関係します。
私は、車庫入れに不安がある方には、最小回転半径の数字を比べるだけでなく、駐車場前の通路の形を確認してほしいと思います。
広い展示場では簡単に停められても、自宅の車庫では何度も切り返す必要があるかもしれません。
反対に、通路が十分に広ければ、ヴェゼルの大きさが大きな負担にならない可能性もあります。

門柱間2.1mなら両車とも通れる?
門柱の間が2,100mmの場合、車体全幅だけを差し引くと、ヤリスクロスは335mm、ヴェゼルは310mmの余裕があります。
中央をまっすぐ通過するなら、左右の計算上の余裕はそれぞれ167.5mmと155mmです。
しかし、この計算にはドアミラーが含まれていません。
また、道路から斜めに進入する場合には、車体の角が門柱に接近する可能性があります。
そのため、門柱間2.1mという数字だけでは、どちらも安全に通過できるとは判断できません。
特に、道路と駐車場の間に角度がある場合は注意したいところです。
直線的に通過できる入口と、狭い道路から90度近く向きを変えて入る入口では、必要なスペースが異なります。
ミラーを格納すれば通過できる場合でも、周囲の確認が難しくなるため、無理な進入は避けてください。
自宅の入口が狭い方は、販売店に相談し、実際の車両寸法と進入条件を確認することが大切です。
ヤリスクロスとヴェゼルの駐車支援機能はどう違う?
両車には、駐車時の確認や操作を助ける装備が用意されています。
ただし、装備内容は年式・グレード・オプションによって異なるため、車名だけで優劣を決めることはできません。
ヤリスクロスの駐車支援装備
ヤリスクロスには、トヨタの予防安全技術「Toyota Safety Sense」が採用されています。
ただし、Toyota Safety Senseに含まれる機能と、駐車を支援する個別装備は区別して確認する必要があります。
駐車時に注目したい装備として、パノラミックビューモニター、パーキングサポートブレーキ、トヨタ チームメイトのアドバンスト パークなどがあります。
パノラミックビューモニターは、車両周囲の状況を映像で確認するための機能です。
アドバンスト パークは、対応する車両で駐車操作を支援する機能になります。
ただし、これらがすべての年式・グレードに標準装備されているわけではありません。
今回の資料確認では、2026年時点の全グレードについて標準装備とメーカーオプションの対応関係を確定できていないため、購入候補の公式装備表で確認してください。
ヴェゼルの駐車支援装備
ヴェゼルには、ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」が採用されています。
こちらも、Honda SENSINGという名称だけで、駐車支援装備がすべて備わっていると考えることはできません。
駐車時に確認したい装備には、マルチビューカメラシステム、パーキングセンサーシステム、リアカメラによる後方確認機能などがあります。
マルチビューカメラシステムは、車両周囲の状況を複数の視点から確認するための装備です。
パーキングセンサーシステムは、対応する障害物への接近を知らせる機能になります。
ただし、これらも年式やグレードによって装備状況が異なります。
特に中古車では、同じ車名でも装備内容が違う場合があるため、現車確認が欠かせません。
車幅25mmよりカメラの見やすさが役立つ場合もある
私は、駐車が苦手な方ほど、カメラやセンサーの使いやすさを比較する価値があると考えています。
例えば、駐車場の左側に壁がある場合です。
車幅が25mm狭くても、運転席から壁との距離をつかみにくければ、駐車に時間がかかるかもしれません。
一方、車体が少し大きくても、周囲の状況を確認しやすい装備があれば、落ち着いて操作できる場合があります。
ただし、カメラやセンサーには死角や検知できない条件があります。
映像に映っていない場所が安全とは限りません。
駐車支援機能はあくまで補助であり、目視やミラーによる確認が基本です。
試乗時には、画面の大きさだけでなく、映像の見やすさや切り替え操作、警告音の分かりやすさも確認してみましょう。
ヤリスクロスとヴェゼルはどちらを選ぶべき?駐車環境別に考察
ここまでの比較から、狭い道や奥行きの短い車庫では、寸法上ヤリスクロスが有利と考えられます。
一方、ヴェゼルには後席や室内空間のゆとりという魅力があります。
私は、どちらが優れた車かを決めるよりも、自分の生活で何を優先するかを整理することが大切だと考えています。
駐車環境によって優先すべき寸法は変わる
同じ駐車場でも、どこに余裕がないかによって、確認すべきポイントは異なります。
例えば、横幅に余裕があっても奥行きが短い車庫では、全長が重要です。
反対に、奥行きが十分でも入口の門柱が狭ければ、ミラーを含めた実際の車幅が重要になります。
さらに、前面通路が狭い場合には、車体を旋回させるための空間も考えなければなりません。
私なら、次のように判断材料を整理します。
普段の駐車環境 優先して確認する項目 判断の方向性
狭い住宅街 全幅・ミラー・視界 ヤリスクロスが寸法上やや有利
奥行きの短い車庫 全長・車止め位置 ヤリスクロスが有利
門柱のある駐車場 ミラーを含む実幅・進入角度 実測と現車確認が必要
前面通路の狭い駐車場 全長・旋回時の車体軌跡 ヤリスクロスが有利な可能性
広い駐車場 乗降性・室内空間 ヴェゼルも有力
後席を頻繁に使う 室内寸法・乗降性 ヴェゼルのゆとりが魅力
この表は、公表諸元から考えられる判断の方向性を整理したものです。
実際の駐車のしやすさを測定したランキングではありません。
後席の広さを重視するならヴェゼルも魅力
ヴェゼルは、ヤリスクロスより全長が160mm長く、ホイールベースも50mm長い代表仕様です。
また、比較資料に掲載される室内寸法では、ヤリスクロスの室内長1,845mmに対し、ヴェゼルは2,020mm程度の数値が紹介されています。
室内幅についても、ヤリスクロスの1,430mmに対して、ヴェゼルは1,445mmという代表値があります。
ただし、これらは対象年式や仕様、測定条件を完全に統一した比較ではありません。
室内寸法の数字だけで、後席の足元が何mm広いと判断することはできません。
それでも、ヴェゼルの室内空間にゆとりを感じるかどうかは、購入時に確認したいポイントです。
例えば、後席に大人を乗せる機会が多いご家庭では、車体が少し大きくなることよりも、乗員が快適に過ごせることを優先する選択も合理的でしょう。
一方、後席をほとんど使わず、通勤や買い物が中心なら、ヤリスクロスのコンパクトな車体が日常の扱いやすさにつながる可能性があります。
私は、車の大きさを単なる負担として考えるのではなく、その大きさによって何が得られるのかまで比較したいと思っています。
壁際で乗り降りできるかも確認したい
車庫入れで見落としやすいのが、駐車した後の乗り降りです。
車体が駐車枠に収まっていても、運転席のドアを十分に開けられなければ、毎日の使用で不便を感じることがあります。
例えば、右側に壁がある駐車場です。
車を中央に停めた場合の余裕だけでなく、実際に運転席側へどれだけ空間を残せるかを考える必要があります。
ここで大切なのは、車体全幅だけではドアの開閉に必要な空間を判断できないことです。
ドアの長さやヒンジの位置、開く角度によって、乗り降りのしやすさは変わります。
私は、試乗時に車を停めた後、実際にドアを開けて降りてみることをおすすめします。
普段使うバッグや買い物袋を持った状態を想像すると、より生活に近い判断ができますよ。
また、後席に家族を乗せる場合には、後席ドアの開き方や足元のスペースも確認したいところです。
車体の幅が25mm違うことよりも、ドアを開けたときの使いやすさが、日常の満足度に影響する可能性があります。
50代からの車選びでは毎日の負担を減らしたい
50代になると、車に求めるものが変わってくる方もいらっしゃいます。
以前はデザインや走行性能を優先していたけれど、最近は駐車のしやすさや乗り降りの負担が気になる、という方もいるでしょう。
そんなときは、毎日の運転で負担を感じる場面を具体的に考えてみてください。
例えば、自宅の車庫入れに毎回切り返しが必要なのか、買い物先で狭い駐車枠を使うことが多いのか。
こうした条件によって、適した車は変わります。
狭い道を頻繁に走るなら、ヤリスクロスの小さな車体は魅力です。
一方、長距離移動や家族との外出が多いなら、ヴェゼルの室内空間にも価値があります。
車を購入する瞬間の満足だけでなく、何年も使い続けたときの快適さまで考えたいですね。
購入前に確認したい自宅車庫の6つの寸法
自宅の駐車場が狭い場合は、購入前に次の6か所を確認しておくと判断しやすくなります。
- 駐車スペースの最も狭い部分の幅
- 門柱や壁の間の有効幅
- 車止めを含めた実際の奥行き
- 駐車場前の道路・通路の幅
- 運転席や後席のドアを開けられる余裕
- バック駐車時に切り返せるスペース
特に見落としやすいのが、駐車場前の通路幅です。
駐車枠が十分に広くても、前面通路が狭ければ、バックで進入するために何度も切り返す必要があります。
また、駐車場の奥に壁がある場合は、リアゲートを開ける空間も考慮したいところです。
車を停められても、荷物を取り出せなければ日常生活で不便を感じることがあります。
なお、車庫の奥行きは単に車体全長を差し引くだけでなく、車止めの位置やバンパーの張り出しも考慮する必要があります。
購入前には、販売店の担当者と相談しながら、実際の車両で確認することが安心につながります。
中古車では年式・型式・タイヤ仕様を確認
中古車を検討する場合は、車名だけで寸法を判断しないことが重要です。
ガリバーの比較情報では、ヴェゼルの全幅として1,770〜1,790mmという範囲が紹介されています。
これは、過去の世代や異なる仕様が比較対象に含まれるためです。
現行世代の代表的なヴェゼルの全幅は1,790mmですが、過去のモデルまで含めてすべて同じ車幅とは限りません。
また、最小回転半径も年式や仕様によって異なる場合があります。
中古車を購入するときには、年式、型式、グレード、装着タイヤを確認したうえで、該当するメーカー主要諸元表と照らし合わせましょう。
ヤリスクロスについても、一部改良によって装備構成が変更される場合があります。
駐車支援装備についても、標準装備なのかメーカーオプションなのか、購入する現車で確認することが大切です。
今回の記事では、2026年の改良内容について、発表日や全グレードの装備変更を個別に確定できていないため、未確認の変更点は断定していません。
新車でも中古車でも、最新の公式情報を確認してください。
私ならこう選ぶ|狭い道ならヤリスクロス、広さならヴェゼル
今回の寸法比較を踏まえると、私なら自宅周辺に狭い道路が多く、車庫入れの機会も多い場合は、ヤリスクロスを優先して検討します。
全幅1,765mm、全長4,180mmというコンパクトな車体は、取り回しを重視する方にとって魅力的です。
特に、奥行きが限られた車庫では、全長160mmの差が使い勝手に影響する可能性があります。
一方、駐車場に余裕があり、後席に家族を乗せる機会が多いなら、ヴェゼルも有力な選択肢です。
車幅25mmの違いだけを理由に、候補から外す必要はないと考えます。
ただし、最小回転半径が5.5mとなる仕様では、狭い通路での取り回しを確認したいところです。
私が最も伝えたいのは、車幅だけで優劣を決めるのではなく、自宅の駐車環境に合った寸法を優先することです。
その視点があれば、車選びの迷いも少しずつ整理できるのではないでしょうか。
まとめ|ヤリスクロスとヴェゼルの車幅差は25mm、車庫入れでは全長も重要
ヤリスクロスの全幅は1,765mm、ヴェゼルの現行世代の代表的な全幅は1,790mmで、車幅差は25mmです。
全長はヤリスクロスが4,180mm、ヴェゼルが4,340mmで、160mmの差があります。
また、今回の比較資料では、最小回転半径はヤリスクロスが5.3m、ヴェゼルが仕様によって5.3〜5.5mとされています。
狭い道や奥行きの短い車庫なら、寸法上はヤリスクロスが有利です。
一方、後席の広さや室内のゆとりを重視するなら、ヴェゼルにも十分な魅力があります。
ただし、車庫入れのしやすさは、車幅や最小回転半径だけでは決まりません。
前面通路の幅、車体前端の振れ、門柱の位置、運転席からの視界なども重要です。
購入前には、自宅の駐車環境を測り、可能であれば実車で取り回しを確認してみましょう。
毎日安心して運転できる一台を選ぶことが、心地よいカーライフにつながると私は考えています。
よくある質問
ヤリスクロスとヴェゼルの車幅は何センチ違いますか?
ヤリスクロスの全幅は1,765mm、現行世代のヴェゼルの代表的な全幅は1,790mmです。
差は25mm、つまり2.5cmで、ヴェゼルの方が広くなっています。
ヤリスクロスとヴェゼルはどちらが小回りしやすいですか?
今回の比較資料では、ヤリスクロスの最小回転半径は5.3m、ヴェゼルは仕様によって5.3〜5.5mです。
ヴェゼルの5.5m仕様と比較するとヤリスクロスが数値上有利ですが、実際の取り回しは全長や車体形状、視界によっても変わります。
狭い駐車場ではヤリスクロスとヴェゼルのどちらがおすすめですか?
車体寸法を優先するなら、全幅が25mm狭く、全長も160mm短いヤリスクロスが有力です。
一方、駐車場に余裕があり、後席の広さも重視するならヴェゼルも検討する価値があります。
杉原健一(すぎはら けんいち)
モーターライフ・アドバイザー



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