2023年の調査ではノートが1位、オーラが5位でしたが、これは「かっこいい車」の評価です。現行車は価格と装備を見比べ、約45万円の差を自分が使う機能で判断しましょう。
2026年8月24日発表の車両本体価格では、ノート X 2WDが239万9,100円、ノート オーラ G 2WDが284万9,000円です。差額は44万9,900円。2023年のランキングと現行車の違いを分けて、価格や標準装備、試乗時に確かめたいことを整理しますね。
ノートとオーラの違いは?価格・装備を先に比較
大きな違いは、車の位置づけと装備の構成です。ノートはe-POWERを搭載するコンパクトカー、オーラは上質なデザインや快適性、先進技術を備えるプレミアムコンパクトとして日産が案内しています。価格差だけでなく、どの装備が標準で、普段どんな場面で使うかを合わせて考えたいところです。日産の2026年8月24日発表資料では、両車の仕様変更と価格が公表されています。
比較項目 ノート ノート オーラ
2WDの比較グレード X:239万9,100円 G:284万9,000円
4WDの比較グレード X FOUR:268万5,100円 G FOUR:309万6,500円
2WD同士の差額 — 44万9,900円高い
日産の位置づけ e-POWER搭載コンパクトカー 上質さや快適性を重視するプレミアムコンパクト
2026年8月の主な変更 本革巻ステアリングをテーラーフィット採用品へ変更(一部除く) 2WDはステアリングヒーターと前席シートヒーターが標準装備
価格は消費税込みの全国希望小売価格です。税金(消費税を除く)、自賠責保険、販売諸費用、オプションや付属品の価格は含まれていません。したがって、表の金額は購入時の支払総額ではなく、車両本体価格の比較に使う目安です。
また、XとGは同じ装備をそろえたグレード同士ではありません。44万9,900円は「ノートからオーラにすると、同じ装備を足しても必ずこの金額差」という意味ではないんですね。必要な装備を選んだ見積もりを取り、総額で比べることが大切です。
2026年8月の価格を基準にした日産のWebカタログでは、価格は東京地区メーカー希望小売価格として掲載されています。購入時の販売価格は販売会社によって異なる場合があり、仕様や装備も変更されることがあります。記事の価格は2026年8月24日発表資料と、2026年8月現在のWebカタログを確認した時点の情報です。最新の価格と装備は、購入する地域・グレードで確認してください。
2023年のランキングでノートは1位、オーラは何位?
ねとらぼリサーチが公開したランキングでは、ノートが1位、ノート オーラが5位でした。対象は全国の60代以上で、アンケートは2023年11月2日に実施、有効回答数は830票。記事は2023年12月31日に公開されています。設問は「300万円以下の日産の車でかっこいいのは?」でした。
上位5車種は次のとおりです。
- 1位:ノート
- 2位:セレナ
- 3位:日産サクラ
- 4位:ルークス
- 5位:ノート オーラ
この順位から分かるのは、調査に回答した60代以上の人たちが、候補の中から「かっこいい」と感じる車を選んだ結果です。乗り心地や燃費、故障の少なさ、購入後の満足度を測ったものではありません。販売台数の順位とも別です。
「60代以上」には60代だけでなく70代以上の人も含まれます。そのため、「60代だけの好み」と読み替えるのも正確ではありません。さらに「300万円以下」はアンケート時点の対象車についての条件で、現行価格表を示すものではありません。
ランキングの2位から4位には、ミニバンのセレナ、軽自動車の日産サクラ、ルークスが並んでいます。車の大きさや種類を一つにそろえた比較ではなく、日産車のデザインに対する印象を尋ねた調査と考えると、順位の意味がつかみやすいですね。
ノート オーラは、2021年に発売されたノートをベースに上質さを高めた車として紹介され、第42回日本カー・オブ・ザ・イヤー(2021–2022)の受賞も取り上げられていました。ノートは2005年に初代が登場し、2016年にはe-POWER搭載車が発売された経緯が紹介されています。どちらもノートの名前を持つ車ですが、ランキングでも異なる車名として扱われています。
ここで私が大事にしたいのは、順位を「どちらを買うべきか」の答えにしないことです。デザインの評価は候補を知るきっかけになりますが、乗り降りや操作のしやすさ、必要な装備、予算は、実際に使う人の生活に合わせて確かめる必要があります。
約45万円の価格差はどの装備で考える?
2026年8月24日の仕様変更では、ノート オーラの2WD車にステアリングヒーターと前席シートヒーターが標準装備されました。日産の発表資料で対象として明記されているのは「ノート オーラ」「ノート オーラ NISMO」の2WD車です。4WD車や別年式の車まで同じ条件とは限らないため、検討中のグレードの装備表を確認してください。
手や座面の冷たさが気になりやすい人、冬の朝や寒い地域で運転する機会が多い人には、ヒーター類があることで快適性を感じられる場面がありそうです。ただし、使う頻度が少ない人にとっては、標準装備でも価格差を納得する理由にならないかもしれません。装備が付いているかだけでなく、自分が使うかどうかが判断の分かれ目です。
2026年8月の発表では、ノートの2WD寒冷地仕様未装着車とノート オーラ NISMOを除く全車で、本革巻ステアリングを合成皮革素材「テーラーフィット」採用のステアリングに変更したとされています。素材の名称だけでは手触りの好みまでは分かりません。ハンドルを握る感覚を重視する人は、実車で触れてみるのがよいでしょう。
装備差を考えるときに注意したいのが、グレードごとの条件です。たとえばノート Black Editionでは、インテリジェント アラウンドビューモニターやインテリジェント ルームミラーなどが標準装備と発表されています。オーラ Black Editionでは、NissanConnectナビゲーションシステム、BOSEパーソナルプラスサウンドシステム、ETC2.0、プロパイロットが標準装備です。これらはそれぞれのBlack Editionについての案内で、ノートやオーラの全グレードに付くわけではありません。
ここを踏まえると、約45万円を「オーラの快適装備だけの値段」と見るのは難しいと考えます。比較したノート Xとオーラ Gではグレードが違い、車両価格には装備や車の位置づけの違いが含まれています。しかも、オーラのG 2WDとG FOURでは駆動方式が異なり、同じ2WDでもBlack Editionやレザーエディションでは価格が変わります。車名だけを並べて差額を評価するより、必要な仕様をそろえて判断するほうが現実的です。
たとえば、冬場の運転が多く、ステアリングヒーターや前席シートヒーターを日常的に使いそうなら、オーラの2WD車を比較候補に入れる理由になります。逆に、予算を抑えたい、必要な機能を絞って選びたい、ヒーター類をあまり使わないという人なら、ノートを軸に見積もる考え方もあります。
音楽やナビ、駐車時の確認機能を重視する人は、希望する機能がどのグレードで標準か、オプション設定かを一つずつ確かめましょう。特にBlack Editionの装備は魅力的に見えても、通常グレードの比較にそのまま当てはめることはできません。カタログの「標準」「メーカーオプション」「ディーラーオプション」の区別を確認すると、必要な装備を追加した後の価格が見えやすくなります。
60代以上が試乗で確かめたいポイントは?
年齢だけで車の向き不向きを決める必要はありません。体格や運転姿勢、普段の道や駐車環境は一人ひとり違うので、自分が使う場面に近い条件でノートとオーラを比べてみましょう。
試乗のときは、走行中の印象だけでなく、乗り込む前後の動きや操作のしやすさも確認すると判断材料が増えます。
- 乗り降りの動作を確認する
ドアの開き方、腰を下ろす動き、足を出し入れする動作を試します。腰や膝に気がかりがある場合は、運転席に座るときだけでなく、降りるときの動作も確かめましょう。
- いつもの姿勢でシートとハンドルを合わせる
普段履く靴で座り、背中をシートにつけた状態でペダルに無理なく届くか、ハンドルを握ったときに肩に力が入りすぎないかを見ます。短い時間で座り心地を決めず、試乗中も姿勢が保ちやすいか意識してみてください。
- 駐車のときにミラーや画面を確認する
カメラの映像やミラーの見え方が、自分にとって確認しやすいかを確かめます。可能なら、販売店に相談して駐車場での車庫入れや切り返しも試してみましょう。
- 使う予定の機能を自分で操作する
ヒーターやナビ、よく使うスイッチの位置と操作方法を確かめます。説明を聞くだけでなく実際に触れると、毎日の運転で迷いそうか想像しやすくなります。
- 条件をそろえて支払総額を比べる
駆動方式、必要なオプション、購入方法などをできる範囲でそろえて見積もりを取ります。車両本体価格に必要な装備と諸費用を加えた金額で比べると、予算との関係を整理できます。
できれば同じ日に両方を試すと、道や天候などの条件を近づけて比べやすくなります。試乗の時間やコースは店舗ごとに異なるので、乗り降りや駐車を確認したいと事前に伝えておくとスムーズです。
安全運転を支援する機能についても、名前だけで安心しきらず、どんな条件で作動するかを確認しましょう。日産は、安全装備が運転を補助するもので、あらゆる状況で衝突を回避するものではないと案内しています。周囲や路面の状況を自分で確かめながら運転することが基本です。
ノートとオーラ、どちらが合う?価格差の考え方
私見では、ノートとオーラの選び分けは「60代以上かどうか」ではなく、予算と日々使う装備の優先順位で考えるのがよいと思います。必要な機能を選び、車両価格をできるだけ抑えたい人は、ノート Xを出発点に比較できます。寒い時期の快適装備や内外装の質感も重視し、必要な費用を予算内で納得できる人は、オーラ Gを含めて検討する意味があります。
約45万円の差を検討する価値が出てくるのは、たとえば次のような使い方です。
- 冬の運転が多く、ステアリングヒーターや前席シートヒーターを使う機会が多そう
- ハンドルや内装の質感を、毎日触れる部分として重視したい
- ナビやサウンドなど、希望する装備が検討中のグレードに標準装備されている
- その装備を別グレードやオプションでノートに加えた場合と比べても、オーラの総額に納得できる
反対に、装備の使用頻度が低い、車両価格を抑えることが最優先、必要な機能を選んで付けたいという人は、ノートを中心に見積もると予算を整理しやすいでしょう。装備の数が多いかより、「その装備をいつ、どのくらい使うのか」を考えると、価格差の受け止め方が具体的になります。
私なら、まずノート Xとオーラ Gの価格を出発点にして、希望する装備を販売店で確認します。そのうえで、両車の見積もりに必要な装備や費用を反映し、支払総額を比べます。同じ日に運転席へ座り、乗り降り、駐車時の表示、手が触れる部分の感触も確かめます。カタログだけでは決めにくい使いやすさを、自分の動作で確かめられるからです。
実車で試乗・比較した感想をこの記事に加えているわけではありません。そのため、どちらが静か、疲れにくい、運転しやすいといった優劣は断定できません。こうした感覚は、試乗する人の体格や運転姿勢、道の状況でも変わるので、販売店で確かめていただきたい部分です。
2023年のランキングは、ノートに関心を持つきっかけとして役立ちます。一方で、現在の価格や装備を判断する資料としては、2026年の発表やカタログを見る必要があります。ランキングと現行仕様をそれぞれの役割で使えば、順位の印象に引っ張られず、自分に合う条件を整理できます。
まとめ:ランキングを入口に、価格と装備を実車で確認
2023年の「300万円以下のかっこいい日産車」調査では、全国の60代以上からノートが1位、ノート オーラが5位に選ばれました。これは830票によるデザインのアンケートで、販売台数や満足度のランキングではありません。
2026年8月24日発表の2WD車両本体価格は、ノート Xが239万9,100円、オーラ Gが284万9,000円で、差額は44万9,900円です。オーラの2WD車にはステアリングヒーターと前席シートヒーターが標準装備されていますが、グレードや駆動方式で条件は異なります。
価格差を判断するときは、希望する装備をそろえた見積もりと、自分の使い方に沿った試乗を組み合わせましょう。ランキングを入口にしながら、最後は現行の仕様と毎日の使いやすさで選ぶことが大切です。
よくある質問
2023年の調査でノート オーラは何位でしたか?
5位でした。ねとらぼリサーチが2023年11月2日に実施した全国の60代以上を対象とする調査で、設問は「300万円以下の日産の車でかっこいいのは?」でした。有効回答数は830票です。
ノートとオーラの2WDの価格差はいくらですか?
2026年8月24日発表の車両本体価格では、ノート Xが239万9,100円、オーラ Gが284万9,000円で、差額は44万9,900円です。オプションや諸費用を含めた支払総額は、販売店で見積もりを確認してください。
オーラのシートヒーターは全車に付いていますか?
日産の2026年8月24日発表では、オーラの2WD車に前席シートヒーターとステアリングヒーターが標準装備されました。購入するグレード、駆動方式、年式の装備表で確認しましょう。
杉原健一(すぎはらけんいち)
モーターライフ・アドバイザー



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