60代で2026年モデルのデリカD:5を選ぶなら、全幅1,815mmを気楽に扱え、退職後も無理なく維持できるかが大きな判断基準です。
ただし、2026年1月9日の大幅改良でS-AWCや安全装備が強化され、単に「大きなミニバン」では語れない魅力も増しました。旅行や趣味をこれからも楽しみたい方には、年齢を理由に候補から外す必要のない一台です。三菱自動車+1
60代にデリカD:5は向いている?評論家が評価した理由とは?
結論からいうと、デリカD:5は「とにかく小さくて扱いやすい車が欲しい」という60代より、旅行や趣味へまだまだ積極的に出かけたい60代と相性のいい車だと私は考えます。
その理由を考えるうえで参考になるのが、自動車情報誌「ベストカー」が2022年11月30日に公開した「60歳以上の自動車評論家がオススメする60歳からのクルマ選び&現行モデル」です。記事内容は2022年10月時点のもので、自動車評論家の斎藤聡氏は次の3台を推薦しました。自動車情報誌「ベストカー」+1
- 三菱 デリカD:5
- トヨタ RAV4
- マツダ MAZDA3
斎藤氏が重視していたのは、乗降性や快適性だけではありません。
60歳以降の車には、暮らしを楽しくし、行動範囲を広げてくれる「道具」としての価値も大切だという考え方です。デリカD:5については、乗ると気分が高まり、どこかへ出かけたくなるアクティブさを評価しています。自動車情報誌「ベストカー」
さらに、2019年の大幅改良でエンジン、サスペンション、4WD制御が改良されたことにも触れています。自動車情報誌「ベストカー」+1
ここは、60代の車選びを考えるときに見逃したくないポイントですよね。
「そろそろ小さい車にしたほうがいいかな」
「60代で大きなミニバンは欲張りかな」
そんな迷いを感じる方もいるでしょう。
もちろん、小さく扱いやすい車へ乗り換えるのも良い選択です。ただ、車のサイズを小さくすることが目的になってしまうと、キャンプ、釣り、写真撮影、夫婦旅行、家族との遠出など、楽しみまで一緒に小さくしてしまうことがあります。
デリカD:5の魅力は、年齢に合わせて行動範囲を縮めるのではなく、車の力を借りて行動範囲を保つという選択肢を持てることです。
一方で、ここは事実と私見を分けて考えておきましょう。
ベストカーの記事でデリカD:5が推薦されたのは2022年時点の話です。それから約3年以上が経ち、デリカD:5自体も2026年1月に大幅改良されています。
つまり、「評論家が60代へ勧めていたから買う」のではなく、2026年モデルのサイズ、装備、費用を現在の自分の生活に当てはめ直すことが大切なのです。
2026年モデルのデリカD:5は何が変わった?
2026年モデルで大きく変わったのは、S-AWCの採用、e-Assistの強化、内外装の刷新です。
三菱自動車は2026年1月9日、大幅改良したデリカD:5を発売しました。予約開始は2025年10月30日で、発売前日の2026年1月8日時点では約7,000台の注文が入り、月販計画2,000台に対して大きな反響があったと発表しています。三菱自動車
主な変更点を整理すると、次のようになります。
- フロントグリル、前後バンパーなど外観デザインを変更
- ホイールアーチモールを追加
- 8インチカラー液晶メーターを採用
- インストルメントパネルやシート生地を変更
- 車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用
- NORMAL、ECO、GRAVEL、SNOWの4ドライブモードを設定
- 運転支援技術「e-Assist」を強化
三菱自動車の公式FAQでも、これらが2026年モデルの主な変更点として案内されています。三菱自動車 | よくあるお問い合わせ
60代の車選びという視点で私が特に注目したいのは、見た目の変更よりもS-AWCと運転支援の進化です。
S-AWCは4輪の駆動力や制動力を統合的に制御し、さまざまな路面で操縦安定性を高める三菱独自の技術です。三菱自動車+1
雪道へ頻繁に行かない人なら、「自分にはそこまで必要かな」と思うかもしれません。
しかし、雨の日、高速道路、山道などでも、車の挙動がドライバーの意図に沿いやすいことは安心感につながります。私は、60代以降では単純な馬力よりも、疲れにくく、思った方向へ自然に動いてくれることのほうが大切になってくると考えています。
なお、エンジンは2.267Lクリーンディーゼルで、最高出力145PS、最大トルク380N・m。8速ATと4WDの組み合わせです。三菱自動車
ここはRAV4やMAZDA3との違いも見えてくるところです。
MAZDA3はより乗用車的で、日常で扱いやすいサイズ感を重視する人に考えやすい選択肢です。RAV4はSUVとしての使い勝手が魅力ですが、デリカD:5はミニバンの多人数乗車・室内空間と、SUV的な走破性を一台へまとめていることが最大の個性でしょう。
つまり、60代がデリカD:5を選ぶ意味は、「大きな車に乗りたいから」だけではありません。
夫婦旅行、アウトドア、車中での休憩、家族との遠出など、一台で幅広い使い方を続けたい人ほど、この車ならではの価値が生きてきます。
60代で気になるデリカD:5のサイズは?全幅1,815mmをどう見る?
2026年モデルのデリカD:5は、全長4,800mm、全幅1,815mm、全高1,875mm、最小回転半径5.6mです。
ホイールベースは2,850mm、最低地上高は185mm。室内寸法は長さ2,980mm、幅1,505mm、高さ1,310mmとなっています。三菱自動車
項目 2026年モデル デリカD:5
全長 4,800mm
全幅 1,815mm
全高 1,875mm
ホイールベース 2,850mm
最低地上高 185mm
最小回転半径 5.6m
室内長 2,980mm
室内幅 1,505mm
室内高 1,310mm
乗車定員 7人/8人
タイヤ 225/55R18
※三菱自動車公式主要諸元を2026年9月11日に確認。仕様は変更される場合があります。三菱自動車
60代の方に特に意識してほしいのは、全長より全幅1,815mmです。
幹線道路を走っているときは、それほど大きさを意識しないかもしれません。しかし、昔からの住宅街、狭いスーパーの駐車場、病院の立体駐車場などでは話が変わります。
ここで私は、「運転できる」と「気楽に運転できる」を分けて考えることをおすすめします。
一度バック駐車に成功しただけでは判断しにくいんですね。
毎回ハンドルを握るたびに「左側、大丈夫かな」「隣の車に近すぎないかな」と緊張するようなら、数字以上に大きな車へ感じるでしょう。
そこで試乗時には、できれば次のような場面を確認してみてください。
- 自宅周辺に近い幅の道路を走る
- 狭い交差点で左折する
- バック駐車を入口の角度を変えて2回行う
- 隣に車がある想定で乗り降りする
- 運転席から左前方の車両感覚を確認する
- 自宅車庫の幅と高さを事前に測る
- よく利用するスーパーや病院の駐車場を想定する
全高は1,875mmありますから、高さ制限のある機械式駐車場などを利用する方は特に注意が必要です。三菱自動車
販売店の広い駐車場で「意外と簡単だ」と感じても、自宅周辺では電柱、自転車、対向車など条件が増えます。
車はカタログの中ではなく、自分の生活圏で使うもの。
これは60代で長く乗る車を選ぶほど、大切にしたい視点です。
また、2026年モデルでメーカーが装着可能と確認しているタイヤサイズは225/55R18です。P、G、G-Power Packageはいずれもこのサイズとなっています。三菱自動車 | よくあるお問い合わせ+1
18インチタイヤは将来必ず交換時期が訪れる消耗品です。
契約前に「同じサイズを4本交換すると、現在いくらくらいか」を販売店やタイヤ専門店で聞いておけば、数年後の出費をイメージしやすくなりますよ。
デリカD:5は60代でも運転しやすい?乗降と安全装備を確認
デリカD:5は小さな車ではありませんが、2026年モデルでは運転支援や車両制御が進化しています。
だからといって、「大きさを装備が消してくれる」と考えるのは少し違います。
運転支援はあくまで自分の確認や操作を助けてくれる相棒です。
2026年の大幅改良ではe-Assistも強化されました。三菱自動車は安全性能と利便性の向上を変更点の一つとして挙げています。三菱自動車+1
60代の試乗で確認してほしいのは、装備の名称を覚えることではありません。
その装備を使ったとき、自分が楽になるかどうかです。
例えば周囲をカメラで確認できても、画面を見ること自体に忙しさを感じる人もいます。逆に、車体の四隅を把握しやすくなり、大きさへの不安がずいぶん軽くなる人もいるでしょう。
ですから試乗では、直線道路を走るだけで終わらせないでください。
右左折、車線変更、バック駐車まで体験し、試乗後にこう自分へ問いかけてみましょう。
「もう少し運転したい」と感じるか、それとも「もう十分」と感じるか。
この違いは意外と大きいですよ。
また、運転性能と同じくらい確認したいのが乗り降りです。
デリカD:5は最低地上高185mmを確保しています。低い乗用車とは乗車時の足の運び方が違うため、販売店では一度座るだけでなく、運転席への乗降を3回ほど繰り返してみてください。三菱自動車

一回目は、新車に触れるうれしさもあって気にならないものです。
ところが何度か繰り返すと、「少し足を持ち上げるな」「降りるときに手を添えたくなるな」といった日常の感覚が見えてきます。
そして、助手席や後席も同じように確認してください。
62歳で買って8年間乗れば70歳になります。
夫婦で乗る車なら、自分だけでなくパートナーも年齢を重ねていきますよね。高齢の家族を乗せる機会があるなら、なおさら後席の乗降は重要です。
一回なら気にならない小さな動作でも、旅行先で何度も乗り降りすると疲労につながることがあります。
私は、60代から長く乗る車ほど、試乗距離だけでなく乗降回数も試す価値があると考えています。
その一方で、デリカD:5は室内長2,980mm、室内幅1,505mmを確保しています。三菱自動車
ここに、この車の「交換条件」があります。
外では大きさが負担になり得る一方、中ではその大きさが余裕になる。
夫婦2人だけで近所の買い物が中心なら、ここまでの広さは不要かもしれません。
しかし、旅行用品、アウトドア用品、家族の荷物を積みたい人にとっては、大きさがそのまま価値になります。
60代のデリカD:5の維持費は?燃料・税金・タイヤを試算
年間1万km走る場合、WLTCモード燃費12.9km/Lを基準にすると必要な軽油は約775Lです。軽油160円/Lと仮定すれば、燃料代は年間約12万4,000円、自動車税は年43,500円が一つの目安になります。
ただし燃料代は、あくまで比較用の試算です。
2026年9月11日に確認した三菱自動車公式サイトでは、デリカD:5のメーカー希望小売価格は次の通りです。三菱自動車+1
- G:451万円から
- G-Power Package:474万6,500円から
- P:494万4,500円から
すべて4WDのクリーンディーゼルモデルで、公式WLTCモード燃費は12.9km/L。市街地モード10.1km/L、郊外モード12.8km/L、高速道路モード14.7km/L、使用燃料は軽油です。三菱自動車+1
年間1万kmなら、
10,000km ÷ 12.9km/L ≒ 775L
となります。
軽油160円/Lなら、
775L × 160円 ≒ 124,000円
です。
もちろん、実際には渋滞、気温、短距離走行、エアコン、積載量、運転方法などで燃費は変わります。三菱自動車も公式諸元で、使用環境や運転方法によって実際の燃料消費率は異なると案内しています。三菱自動車
税金についても確認しておきましょう。
デリカD:5の総排気量は2.267Lです。三菱自動車
2019年10月1日以降に初回新規登録された自家用乗用車のうち、排気量2.0L超〜2.5L以下の自動車税は年額43,500円です。2026年の静岡県公式案内でも同額が確認できます。静岡県公式サイト+1
ここにさらに、
- 任意保険
- 車検費用
- エンジンオイルなどの消耗品
- 225/55R18タイヤ
- 駐車場代
- 定期点検・整備費
などが加わります。
60代で考える場合、私は「今、買えるか」だけでは少し足りないと思っています。
収入の形が変わったあとでも、気持ちよく維持できるか。
ここまで考えておきたいところです。
現役時代と退職後では、同じ月2万円、3万円の支出でも感じ方が変わることがあります。
ですから契約前に、燃料、自動車税、任意保険、車検・整備、タイヤという5項目だけでも年間費用を書き出してみてください。
大切なのは、「老後が不安だから一番安い車を買う」ということではありません。
反対に、「最後の車になるかもしれないから」と予算を無理に広げることでもありません。
デリカD:5に乗ることで夫婦旅行が増えたり、趣味へ出かける回数が増えたりするなら、支出に見合う価値を感じられるでしょう。
しかしローンや維持費のために、肝心の旅行や趣味を減らさなければならなくなったら少し寂しいですよね。
車は人生を楽しむための道具です。
車を維持すること自体が生活の目的にならない予算を決めておくことが、60代では特に大切だと私は考えます。
なお、車両価格、税制度、燃料価格、保険料、タイヤ価格などは変わる可能性があります。購入時には三菱自動車の最新価格表、自治体、販売店、保険会社などで改めて確認してください。
60代のデリカD:5選びは「5年後の一日」で決めよう
ここからは、2022年の評論家による評価と2026年モデルの仕様を踏まえた私見です。
私なら60代でデリカD:5を選ぶとき、「今日乗れるか」ではなく「5年後も自分から乗りたいと思えるか」を判断軸にします。
62歳で買えば5年後は67歳。
8年乗れば70歳です。
今は問題なくても、全幅1,815mmの車体感覚や乗降動作への感じ方は変わるかもしれません。
一方で、「年齢が上がったら小さい車」という一本道で考える必要もないでしょう。
ベストカーの記事で斎藤聡氏が重視したのは、生活を楽しくし、行動範囲を広げてくれる車という考え方でした。自動車情報誌「ベストカー」
そして2026年モデルでは、そこへS-AWCや強化されたe-Assistが加わりました。三菱自動車+1
私が購入前におすすめしたいのが、「5年後の一日」を頭の中で走らせてみることです。
朝、自宅の駐車場から出る。
スーパーへ行ってバックで駐車する。
夫婦で何度か乗り降りする。
旅行の日には高速道路を走る。
旅先の少し狭い駐車場へ入れる。
夕方、疲れた状態で自宅へ戻る。
その一日を想像して、「ちょっと大きいけれど、それでもこの車で出かけたい」と思えるでしょうか。
そう思えるなら、全長4,800mm、全幅1,815mmというサイズは、広い室内と行動力を得るための納得できる対価になるかもしれません。三菱自動車
逆に、自宅駐車場から出す場面を想像しただけで毎回緊張しそうなら、その感覚も無視しないでください。
60代の車選びでは、憧れを大切にすることと同じくらい、日常に積み重なる小さなストレスを見逃さないことが重要です。
私はデリカD:5を、「60代には大きすぎる車」と一括りにする必要はないと考えています。
むしろ問題は年齢ではありません。
この大きさを日常で扱う負担より、この車で出かけられる楽しさのほうが大きいか。
そこが分かれ目です。
2026年度に向けた今回の大幅改良でデリカD:5はS-AWCや安全装備を進化させました。さらに三菱自動車によると、2025年度の国内販売台数は26,379台となり、2007年の発売以来で過去最高を記録しています。三菱自動車
長く販売されてきたモデルでありながら需要が伸びている背景には、ミニバンの実用性とSUV的な走破性を組み合わせた、他車では置き換えにくい個性があるのでしょう。
60代からの車に求めるものが「小ささ」だけではなく、「これからどこへ行けるか」なら、デリカD:5は一度実車で確かめてみる価値のある候補だと思います。
まとめ|60代のデリカD:5はサイズと維持費を受け入れられるかが分かれ目
2026年モデルのデリカD:5は、全長4,800mm、全幅1,815mm、全高1,875mm、最小回転半径5.6m。小さく扱いやすいミニバンではありません。三菱自動車
一方、2026年1月9日の大幅改良ではS-AWCを採用し、4種類のドライブモードを設定。e-Assistも強化され、内外装も刷新されました。三菱自動車+1
価格はGの451万円からPの494万4,500円からで、WLTCモード燃費は12.9km/L。2.267Lディーゼルのため、2019年10月以降に新規登録される自家用乗用車なら自動車税は年43,500円です。三菱自動車+2三菱自動車+2
60代で検討するなら、販売店ではただ座って説明を聞くだけでなく、狭い道、左折、バック駐車、前後席への乗降まで試してみてください。
さらに、燃料、税金、保険、タイヤ、車検・整備を含め、退職後も維持できる金額か確認しておきましょう。
60代だからデリカD:5を諦める必要はありません。
反対に、「まだ運転できるから」と無理をする必要もありません。
大きさを日常で気楽に扱え、無理なく維持でき、それでも5年後にこの車で出かけたいと思えるか。
この3つがそろうなら、2026年モデルのデリカD:5は単なる大きなミニバンではなく、60代からの行動範囲を支えてくれる相棒になり得るでしょう。
よくある質問
60代でデリカD:5に乗るのは大きすぎませんか?
2026年モデルは全長4,800mm、全幅1,815mm、全高1,875mmなので、小さな車ではありません。三菱自動車
ただし年齢だけで判断する必要はありません。自宅周辺の道路やよく使う駐車場で無理なく扱えるか、バック駐車や乗降を実車で確認し、「操作できる」ではなく「気楽に使える」と感じられるかで判断するといいでしょう。
2026年モデルのデリカD:5は何が変わりましたか?
大きな変更は、S-AWCの採用、NORMAL・ECO・GRAVEL・SNOWの4ドライブモード設定、e-Assistの強化、8インチカラー液晶メーターの採用、外装デザインの変更などです。2026年1月9日に発売されました。三菱自動車+1
見た目だけではなく、走行安定性や運転支援まで手が入った大幅改良と考えると分かりやすいでしょう。
デリカD:5の年間燃料費はどのくらいですか?
公式WLTCモード燃費は12.9km/L、燃料は軽油です。年間1万km、軽油160円/Lと仮定すると、単純計算では年間約12万4,000円になります。三菱自動車+1
ただし実燃費や燃料価格によって変動します。購入前には任意保険、税金、225/55R18タイヤ、車検・整備なども合わせて年間予算を考えてみてくださいね。
杉原健一
モーターライフ・アドバイザー


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