新車と5年落ち中古車の5年間の費用を参考試算すると、新車153万円、中古車173万円となり、新車が20万円有利になる条件があります。
ただし、これは軽スライドワゴンを想定したシミュレーションです。実際の市場平均や、すべての車種に当てはまる結果ではありません。
購入時に75万円安い中古車が、なぜ5年後には逆転するのでしょうか。費用の内訳と損益分岐点を確認しながら、ご自身の車選びに役立てていきましょうね。
新車と5年落ち中古車は5年間でどちらが安い?参考試算の結果
今回の参考試算では、購入費と一部の保有費用から5年後の売却価格を差し引くと、新車が153万円、中古車が173万円になります。
つまり、中古車は購入時に75万円安いものの、5年間の参考負担額では新車が20万円有利という計算です。
ただし、この20万円差は、あらかじめ設定した購入価格、整備費、売却価格によって生まれたものです。
実際の新車と中古車の優劣を証明する調査結果ではありません。
今回の比較は実際の市場調査ではなく独自シミュレーション
この試算の出発点となった資料には、2025年6月19日付の「車を買うなら新車?中古?5年後のコスパで徹底比較!」という記事名が示されていました。
しかし、2026年10月26日時点で本稿に提供された情報からは、その記事の正式な掲載媒体、執筆者、掲載先、対象車種、グレード、価格の算出根拠を独立して確認できていません。
そのため、本稿では当該記事を確認済みのニュースとして紹介せず、提供された数値を使った軽スライドワゴンの仮想的な費用比較として再構成しています。
購入価格や維持費についても、実際に販売店から取得した見積もりではありません。
ここを最初にはっきりさせておきたいと思います。
数字は便利ですが、前提が分からないまま使うと、実際よりも確かな情報に見えてしまうからです。
新車と中古車の比較条件を整理
今回のシミュレーションでは、同じ車格の軽スライドワゴンを購入し、5年間使用してから売却するケースを想定します。
具体的な条件は次のとおりです。
- 比較対象:同じ車格の軽スライドワゴン
- 新車:新車購入から5年間保有
- 中古車:5年落ちで購入し、さらに5年間保有
- 年間走行距離:10,000kmを想定
- 5年間の追加走行距離:50,000km
- 売却時の車齢:新車は5年、中古車は10年
- 比較方法:購入費と設定した保有費用から売却価格を差し引く
仮に中古車の購入時走行距離が50,000kmなら、5年後には100,000kmになる計算です。
ただし、購入時50,000kmという数字も説明用の仮定であり、特定の中古車の実測値ではありません。
また、同じ車格であっても、新車と5年落ち中古車では安全装備、燃費、内装、保証内容などが異なる場合があります。
今回は、それらの違いを金額に換算していません。
5年間の費用内訳を比較表で確認
今回の数字を正しく理解するために、まず費用の範囲を明確にします。
表に含めるのは、車両購入費、税金・保険などの仮定額、車検費用、整備・修理・消耗品費、5年後の想定売却価格です。
一方、燃料代、駐車場代、ローン金利は含めません。
税金・保険などの40万円については詳細な内訳が未確認であり、車検費用との間で重量税や自賠責保険料が重複していないかも検証できていません。
したがって、以下は費用項目の重複排除まで完了した実際の総所有コストではなく、設定値に基づく参考計算です。
費用項目 新車 5年落ち中古車
購入費(諸費用込みの仮定) 175万円 100万円
税金・保険など(仮定) 40万円 40万円
車検費用(仮定) 8万円 18万円
整備・修理・消耗品(仮定) 10万円 25万円
5年間の支出合計 233万円 183万円
5年後の想定売却価格 80万円 10万円
5年間の参考負担額 153万円 173万円
計算式は次のようになります。
5年間の参考負担額=購入費+設定した保有費用-5年後の想定売却価格
新車の場合は、175万円+40万円+8万円+10万円-80万円=153万円です。
中古車の場合は、100万円+40万円+18万円+25万円-10万円=173万円になります。
この設定値の範囲では、計算上の差額は20万円です。
ただし、税金や保険、車検費用の重複が判明した場合には、数値を修正する必要があります。
また、5年間の支出合計と参考負担額は異なります。
支出合計は実際に支払うと仮定した金額の合計ですが、参考負担額は将来の売却代金を差し引いた数字です。
売却価格は5年後まで確定しないため、購入時に必要な現金やローン返済額と混同しないようにしましょう。
中古車が75万円安いのに20万円高くなる理由
この計算で最も注目したいのは、購入価格と売却価格の関係です。
中古車は購入時点で新車より75万円安くなっています。
しかし、車検と整備・修理・消耗品費を合計すると、新車18万円に対して中古車43万円です。
この部分で中古車は25万円不利になります。
さらに、5年後の想定売却価格は新車80万円、中古車10万円です。
売却時に回収できる金額には70万円の差があります。
中古車は購入時に75万円安いものの、車検・整備費で25万円、売却価格で70万円不利になるため、差し引き20万円高くなる計算です。
75万円-25万円-70万円=-20万円という関係ですね。
税金・保険などの40万円は両者で同額に設定しているため、この差額計算では相殺されています。
私は、この結果から「新車の方がお得」と決めつけるべきではないと考えています。
むしろ大切なのは、20万円という差が、どの仮定によって生まれているのかを理解することです。
特に将来の売却価格は変動しやすいため、次に購入するときの判断材料として慎重に扱いたいところです。
参考試算で中古車の車検・整備費が25万円高い理由は?
今回の設定では、中古車の車検・整備費が新車より25万円高くなっています。
ただし、これは実際の平均維持費の差ではありません。車齢が進むことで生じる費用の違いを考えるための仮定です。
車検費用は新車8万円、中古車18万円で比較
今回の試算では、新車の車検費用を8万円、中古車を18万円に設定しています。
差額は10万円ですが、実際に必ずこれだけの差が生まれるわけではありません。
自家用乗用車の車検は、原則として新車登録後の初回が3年、その後は2年ごとです。
新車を購入して5年間使用し、5年目の車検満了前に売却するなら、保有中の車検は通常1回になります。
一方、5年落ち中古車の場合は、購入時に車検がどれだけ残っているかで条件が変わります。
購入直後に車検が必要な車もあれば、次回車検まで期間が残っている車もあります。
したがって、車検費用を比較する際には、単に車齢だけでなく、購入日と車検満了日を揃えて考える必要があります。
さらに、車検の請求額には複数の費用が含まれます。
法定費用には自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などがあります。
これとは別に、車検基本料金や、必要に応じた部品交換・修理費が発生します。
今回の試算では、税金・保険など40万円と車検費用を別項目にしていますが、内訳が未確認です。
もし両方に同じ法定費用が含まれていれば、二重計上になります。
実際の比較では、車検費用を法定費用、基本料金、追加整備費に分け、重複がないように計算してください。
5年落ち中古車で確認したい消耗品
中古車を購入するときに気になるのが、購入後の修理費ですよね。
5年落ちの車でも、整備状態が良ければ大きな修理を必要とせずに使用できる場合があります。
一方、購入後に消耗品の交換時期が重なる可能性もあります。
例えば、次のような部分です。
- タイヤ:残り溝、ひび割れ、製造からの経過年数
- バッテリー:使用年数、始動性能、点検結果
- ブレーキ:パッドやディスクの摩耗状態
- 足回り:ゴム部品や緩衝装置の状態
- エアコン・冷却系統:作動状態や整備履歴
ここで重要なのは、5年落ちだから交換が必要だと決めつけないことです。
タイヤを最近交換した中古車と、交換時期が近い中古車では、購入後の費用が違ってきます。
また、年間走行距離が少なくても、短距離走行の繰り返しや長期間の保管によって、部品の状態に差が生じることがあります。
反対に、走行距離が多くても、適切な点検整備を受けてきた車が良好な状態を保っている場合もあります。
私が中古車選びで重視したいのは、走行距離の数字だけでなく、点検整備記録簿と現在の車両状態を組み合わせて確認することです。
記録簿で過去の交換履歴を把握し、必要に応じて販売店や整備事業者に現在の状態を確認してもらうと、購入後の費用を見積もりやすくなります。
新車保証と中古車保証の違いも確認
新車にはメーカー保証が設定されており、保証条件に該当する不具合については、保証期間中に修理を受けられる場合があります。
ただし、一般保証と特別保証では対象部品や期間が異なり、すべての故障や消耗品交換が保証されるわけではありません。
中古車にも、メーカー保証が残っている車や、販売店独自の保証が付いている車があります。
購入前には保証期間だけでなく、対象部品、免責条件、修理を受けられる場所などを確認しておきましょう。
例えば、エアコンや電装品、変速機などの故障が保証対象になるかどうかは、購入後の安心感に関わります。
保証を延長するために費用が必要なら、その金額も比較に含める必要があります。
私は、車両価格が少し高くても、整備状態や保証内容が明確な中古車には検討する価値があると考えています。
購入後に何が起きるかを完全に予測することはできませんが、確認できる情報を増やすことで、不確実な部分を減らせるからです。
5年後の売却価格が変わると新車と中古車の損得は逆転する?
今回の参考試算では、売却価格が20万円変わるだけで、新車と中古車の負担額が同額になります。
つまり、最初の計算結果は、将来の査定額という不確実な条件に大きく左右されるのです。
新車の売却価格80万円、中古車10万円という仮定
まず、車両購入費から5年後の想定売却価格を差し引いてみます。
新車は175万円で購入し、80万円で売却する想定です。
購入価格と売却価格の差は95万円になります。
一方、中古車は100万円で購入し、10万円で売却する想定です。
こちらの差額は90万円です。
実は、購入価格と売却価格だけを比較すると、中古車の方が5万円有利になっています。
それでも参考負担額で新車が有利になるのは、車検・整備費の差が25万円あるためです。
このように、購入費と売却価格の差を分けて考えると、どの部分が損得を左右しているのか分かりやすくなります。
ただし、5年後の売却価格は購入時点では確定していません。
車種の人気、走行距離、車両状態、修復歴、モデルチェンジ、中古車市場の需要などによって変動します。
また、現在の中古車販売価格と、将来の買取査定額は別のものです。
販売価格には販売店の整備費用や利益なども関係するため、現在100万円で売られている中古車が、将来いくらで買い取られるかを単純に計算することはできません。
中古車の売却価格が30万円なら同額になる
今回の中古車は、売却前の支出合計が183万円という設定です。
新車の参考負担額153万円と同額にするには、売却価格がいくら必要でしょうか。
計算は簡単です。
183万円-153万円=30万円。
つまり、中古車が5年後に30万円で売却できれば、新車と同額になります。
基準の10万円より20万円高く売れることが条件です。
さらに31万円で売却できれば、参考負担額は152万円となり、中古車が1万円有利になります。
もちろん、10年落ちの軽スライドワゴンが実際に30万円で売れると予測しているわけではありません。
これは損益分岐点を確認するための計算です。
新車の売却価格が60万円に下がった場合
今度は、新車側の売却価格だけを変更してみます。
新車の支出合計は233万円です。
想定売却価格を80万円から60万円に下げると、233万円-60万円=173万円になります。
中古車の参考負担額173万円と同額です。
さらに新車の売却価格が59万円になれば、参考負担額は174万円となり、中古車が1万円有利になります。
このように、売却価格が想定から20万円動くだけで、最初の結論が変わる可能性があります。
私は、今回の比較で特に重要なのは、この売却価格の不確実性だと考えています。
購入時の価格は見積書で確認できますが、5年後の売却価格は約束された金額ではありません。
そのため、購入前には売却価格を一つの数字に固定せず、低めの場合も計算しておくことが大切です。

中古車が新車よりお得になる条件は?20万円差の損益分岐点
今回のシミュレーションでは、中古車の購入価格が20万円安くなる、修理費などが20万円減る、あるいは売却価格が20万円上がると、新車と同額になります。
ただし、これは他の条件を固定した場合の計算です。
実際の中古車市場では、価格が安い車ほど走行距離が多いなど、複数の条件が同時に変わることがあります。
中古車の購入価格が100万円から80万円になったら?
参考試算では、中古車の購入費を100万円に設定しています。
これが80万円になり、他の条件がすべて同じだったと仮定しましょう。
参考負担額は173万円から20万円減り、153万円になります。
新車と同額です。
さらに79万円で購入できれば、中古車の参考負担額は152万円となり、1万円有利になります。
つまり、今回の設定では中古車の購入費80万円が損益分岐点です。
ただし、安い中古車には価格が低い理由がある場合もあります。
走行距離、修復歴、装備、保証、整備状況などが異なれば、同じ条件で比較していることにはなりません。
例えば、購入費が20万円安くても、購入後に追加整備費が20万円必要なら、費用面の優位性はなくなります。
購入価格だけで判断せず、購入後に必要となる費用まで含めて確認しましょう。
修理費と売却価格が同時に変わったら?
中古車の費用は、整備・修理費と売却価格が同時に変動する場合もあります。
そこで、基準の参考負担額173万円から条件を変更してみます。
以下はすべて筆者による仮定の計算であり、実際の修理費や査定額の予測ではありません。
中古車側の仮定 参考負担額 新車との差
基準条件 173万円 20万円高い
整備・修理費10万円減 163万円 10万円高い
売却価格10万円増 163万円 10万円高い
整備費10万円減+売却10万円増 153万円 同額
整備費15万円減+売却10万円増 148万円 5万円安い
整備費10万円増+売却10万円減 193万円 40万円高い
この表では、新車側の条件を固定しています。
また、中古車の購入費、税金・保険など、車検費用も変更していません。
例えば、整備・修理・消耗品費が25万円から10万円に減り、売却価格が10万円から20万円に上がった場合、合計25万円の改善になります。
その結果、参考負担額は148万円となり、新車より5万円有利です。
反対に、整備費が10万円増え、売却価格が10万円下がれば、参考負担額は193万円になります。
新車との差は40万円に広がります。
ここで私が注目したいのは、中古車の状態によって結果が大きく変わり得ることです。
整備履歴が明確で、購入時に消耗品の状態を確認できる車なら、修理費の見通しを立てやすくなります。
ただし、整備状態が良いことと、将来高く売れることは同じではありません。
購入後の修理費と将来の売却価格は、それぞれ別の不確実性として考える必要があります。
新車と中古車の差額を月額に換算すると?
今回の20万円差を5年間の60か月で割ると、月平均約3,333円です。
ただし、これは参考負担額の差を単純に月割りした数字であり、実際の毎月の支払額ではありません。
新車と中古車では購入時に必要な資金が75万円違います。
そのため、月平均の負担額が小さいからといって、購入時の資金繰りまで同じになるわけではありません。
例えば、新車をローンで購入する場合、借入額が増えれば利息負担も大きくなる可能性があります。
仮に追加の75万円を年利3%、60回の元利均等返済で借りると、毎月の返済額は約13,500円、利息総額は約5万9,000円です。
これは追加借入75万円だけを取り出した概算であり、実際のローン契約条件を示すものではありません。
中古車側に追加の借入がなく、新車側だけにこの利息が発生すると仮定すれば、20万円の差は約14万円に縮まります。
実際には頭金、金利、返済期間、手数料などによって結果が変わります。
私は、車の総費用と家計の資金繰りを分けて考えることが大切だと思っています。
将来の売却価格を期待して高額な車を購入しても、毎月の返済で生活に余裕がなくなってしまっては、安心して車を楽しみにくくなりますよね。
新車と中古車を購入する前に確認したい5つのポイント
ここまでの比較から分かるのは、購入価格だけでなく、整備費、保証、保有期間、売却価格を同じ条件で確認する必要があるということです。
実際に購入を検討する際は、次の5つを押さえておきましょう。
1.購入費は諸費用込みの支払総額で比べる
新車と中古車では、車両本体価格以外の費用が異なる場合があります。
登録・届出関係の費用、納車費用、整備費、保証費用などを確認し、同じ範囲の支払総額で比較しましょう。
中古車の表示価格が安くても、必要な整備や保証を加えると支払総額が変わることがあります。
2.税金・保険・車検費用を重複させない
今回の参考試算で最も注意が必要なのが、この部分です。
税金・保険などの費用と車検費用を別々に計上するときは、重量税や自賠責保険料を二重に含めていないか確認しましょう。
任意保険についても、契約者の年齢、等級、補償内容などによって保険料が変わります。
同じ条件で見積もることが大切です。
3.中古車の整備記録簿と保証内容を確認する
中古車では、過去の点検整備履歴と現在の状態を確認します。
特にタイヤ、バッテリー、ブレーキ、エアコンなどは、購入後の費用に影響する可能性があります。
修復歴の有無や保証対象部品も確認し、不明な点は販売店に説明を求めましょう。
4.5年後の売却価格は複数の条件で計算する
売却価格を一つの数字だけで決めないことも大切です。
例えば、新車なら80万円、70万円、60万円という複数の仮定を置き、それぞれの参考負担額を比較します。
中古車も同様に、10万円、20万円、0円などのケースを計算できます。
これらは査定予測ではありませんが、売却価格が変わった場合の影響を把握できます。
5.何年間乗る予定なのかを先に決める
5年間で買い替える方と、10年以上乗り続ける方では、重視する費用が変わります。
長期間保有する場合は、車検回数や整備費、消耗品交換の見通しが重要になります。
また、売却せずに乗り続けるなら、5年目の想定売却価格は実際に受け取る現金ではありません。
10年間の比較をするなら、10年間の支出と最終的な売却価格を改めて計算する必要があります。
今回の5年間の数字を単純に2倍するだけでは、正しい比較にならないのです。
新車と5年落ち中古車はどちらを選ぶべき?私の考察
今回の参考試算を通して、私が特に重要だと感じたのは、中古車の初期費用の低さと、新車の将来の売却価値をどう評価するかという点です。
この二つは、どちらも購入者にとって大切ですが、家計に与える影響の時期が違います。
中古車の75万円安いという価値は小さくない
今回の条件では、新車175万円に対して中古車100万円です。
購入時に必要な資金には75万円の差があります。
この75万円を手元に残せることには、単純な総費用比較だけでは表しきれない価値があります。
例えば、急な出費に備える生活資金として残しておくこともできます。
定年後の生活を見据えて車を選ぶ方なら、購入時に多額の資金を使わずに済むことが安心につながるかもしれません。
私は、5年後の売却価格が高いという理由だけで、無理をして新車を選ぶ必要はないと考えています。
購入時に必要なお金と、将来回収できるかもしれないお金は、同じものではないからです。
一方、手元資金に余裕があり、新しい安全装備やメーカー保証を重視する方には、新車が合っている場合もあります。
どちらが正解かは、家計と車に求める条件によって変わります。
新車の高い売却価格を過信しない
今回の計算では、新車の5年後の売却価格を80万円に設定しています。
この数字が60万円に下がれば、中古車との参考負担額は同額になります。
つまり、新車が有利という結果は、売却価格の仮定に相当程度依存しているのです。
特に車の売却価格は、将来の市場環境によって変わります。
人気車種であっても、モデルチェンジや需要の変化によって査定額が下がる可能性があります。
反対に、中古車の需要が強く、想定より高い価格で売却できる場合もあるでしょう。
だからこそ私は、売却価格を高めに見積もった計算だけで購入を決めない方がよいと考えています。
低めの売却価格でも家計に無理がないかを確認することが、安心につながります。
長く乗るなら売却価格より整備状態を重視したい
今回のシミュレーションは、5年間で売却する前提です。
しかし、実際には気に入った車を10年以上乗り続けたい方もいるでしょう。
長く乗る場合、購入から5年後の売却価格より、その後の整備費や車両状態が重要になることがあります。
例えば、新車を10年間乗る場合と、5年落ち中古車を10年間乗る場合では、最終的な車齢が10年と15年になります。
その間の修理費や消耗品交換費は、同じとは限りません。
また、古い車でも丁寧に整備されていれば、長く使用できる場合があります。
私は、長期保有を前提にするなら、購入価格の安さだけでなく、整備履歴、部品供給、保証、今後の修理費を重視したいと思います。
ただし、特定の年数や走行距離に達したら必ず故障するというわけではありません。
車両の状態を個別に確認することが基本です。
新車・中古車・未使用車を同じ条件で比較する
新車と5年落ち中古車の中間的な選択肢として、届出済未使用車もあります。
届出済未使用車は、すでに届出されているものの、一般の使用者による使用がほとんどない軽自動車です。
車種や在庫状況によっては、新車より購入費を抑えられる場合があります。
ただし、価格差がほとんどないケースもあり、初回車検までの残存期間や保証条件にも注意が必要です。
そのため、新車、中古車、未使用車を比較するときは、車両価格だけでなく、諸費用込みの支払総額と保証内容を確認しましょう。
年式によって安全装備が異なる場合もあります。
特に衝突被害軽減ブレーキなどの機能は、車種名が同じでも年式やグレードによって仕様が異なることがあります。
価格や在庫、保証条件は変動するため、最新の内容はメーカーや販売店の公式案内で確認してくださいね。
私が考える、後悔しにくい車選びの基準
長年、車に関するさまざまな疑問と向き合ううえで、私が大切にしているのは、数字だけで結論を急がないことです。
今回の試算では、新車が20万円有利でした。
しかし、購入時には中古車の方が75万円少ない資金で済むという条件もあります。
将来の売却価格が想定より低くなれば、計算結果は変わります。
中古車の整備状態が良ければ、修理費を抑えられる可能性もあります。
逆に、購入後の修理費が想定より増えれば、中古車の負担は大きくなるでしょう。
つまり、最初に出た20万円差だけを見て、どちらか一方を選ぶのは早いのです。
私なら、まず購入時の予算を決め、その範囲で新車と中古車の支払総額を比較します。
次に、車検・整備費を同じ条件で見積もり、最後に売却価格を複数のケースで計算します。
そのうえで、保証、安全装備、乗り心地、使い勝手など、金額にしにくい価値も確認します。
車は毎日の通勤や買い物、休日の外出を支える大切な存在です。
安く購入できても、使いにくさや故障への不安が大きければ、満足できないかもしれません。
反対に、少し費用がかかっても、自分の生活に合った車なら納得できることもあります。
最も安い車と、最も満足できる車は、必ずしも同じではありません。
私は、この違いを理解したうえで選ぶことが、後悔の少ない車選びにつながると考えています。
まとめ|新車と中古車は購入価格だけでなく5年間の費用で判断しよう
新車と5年落ち中古車の損得は、購入価格だけでは決まりません。
今回の軽スライドワゴンを想定した参考試算では、新車153万円、中古車173万円となり、新車が20万円有利でした。
ただし、これは対象車種や費用内訳が確認された市場調査ではなく、設定した数値によるシミュレーションです。
特に税金・保険と車検費用の重複が未検証であり、燃料代、駐車場代、ローン金利も含んでいません。
そのため、実際の5年間の総所有コストを示すものではありません。
今回の計算で重要なのは、購入時の75万円差が、車検・整備費と売却価格の条件によって逆転する仕組みです。
中古車の購入価格が20万円下がる、または想定売却価格が20万円上がるなどの変化で、両者の参考負担額は同額になります。
購入前には、同じ条件の見積もりを取得し、費用の重複をなくしたうえで、将来の売却価格を低めに見積もるケースも計算しましょう。
そして、5年で買い替えるのか、10年以上乗るのかによっても、判断は変わります。
私が今回の比較でお伝えしたいのは、「安く買うこと」と「安く乗ること」は別だということです。
数字の意味を一つずつ確認しながら、ご自身の予算と暮らしに合う一台を選んでくださいね。
よくある質問
新車と5年落ち中古車は5年間でどちらがお得ですか?
車種や購入条件によって異なります。
今回の費用範囲が限定された参考試算では、新車153万円、中古車173万円となり、新車が20万円有利です。
ただし、実際の市場平均や確定した総所有コストではないため、購入時には個別の見積もりが必要です。
中古車が新車よりお得になるのはどんな条件ですか?
購入価格が安く、整備・修理費を抑えられ、将来の売却価格が高い場合などです。
今回の設定では、中古車の購入費が100万円から80万円に下がるか、売却価格が10万円から30万円に上がれば、新車と同額になります。
いずれも他の条件を固定した仮定の計算です。
5年後の車の売却価格は購入前に分かりますか?
正確に確定することはできません。
車種の人気、走行距離、車両状態、市場環境などによって査定額が変わるためです。
購入前には、想定売却価格を一つに決めず、低めの場合も含めて複数の条件で費用を比較しておくと安心です。
モーターライフ・アドバイザー
杉原健一


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