PR

フィットとノートの維持費はどう違う?e:HEVとe-POWERの燃料代・税金を比較

横長16対9の明るい背景。左側に「フィットとノートの維持費比較」「燃料代・税金・5年10年試算」という大きな日本語見出しを配置し、上下左右に7%以上の余白を確保。右側にはベージュのフィット風コンパクトハイブリッドカーと白いノート風コンパクトハイブリッドカーを同じ縮尺で並べる。電卓 車の維持費
記事内にアフィリエ イト広告が含まれています

2021年モデルのフィットe:HEVとノートe-POWERは、燃料代と自動車税の差が小さく、購入価格や整備費、売却価格が総保有費用を左右します。

年間8,000km走行、ガソリン170円/Lの条件では、フィットの燃料代が年間約335円安く、10年間でも差は約3,349円です。

この記事では、2021年7月21日に公開されたMOTAの比較記事で取り上げられたグレードを基準に、5年・10年の維持費を独自に試算します。

さらに、2026年に2021年式の中古車を購入する場合についても、購入価格差3万円・5万円・10万円で損得がどう変わるのか、具体的に考えていきましょう。

  1. フィットとノートの維持費はどちらが安い?2021年モデルを比較
    1. 2021年7月21日のMOTA比較記事では何が紹介された?
    2. 500km走行時の燃料代は約19円差
    3. 2021年モデルと2026年の中古車は区別する
  2. フィットe:HEVとノートe-POWERの燃料代は年間いくら違う?
    1. e:HEVとe-POWERの仕組みはどう違う?
    2. 年間5,000km・8,000km・10,000kmの燃料代を比較
    3. 実燃費が変わると年間費用はどうなる?
  3. フィットとノートの税金・車検・保険料はどちらが安い?
    1. 自動車税はどちらも年間30,500円
    2. 自動車重量税は2026年中古購入と長期保有で注意
    3. 車検費用は法定費用と整備費用を分けて考える
    4. 任意保険料は同じ条件で見積もる
    5. タイヤ交換費用とハイブリッド車の整備も確認
  4. フィットとノートの5年・10年維持費はいくら?2021年新車購入モデルを試算
    1. 年間維持費の試算条件
    2. 年間・5年間・10年間の維持費比較
    3. 2021年の新車価格を含めた総費用
    4. 売却価格が違えば総保有費用は逆転する
  5. 2026年に2021年式フィットとノートを中古購入するなら、どちらが得?
    1. 2026年中古購入では比較条件をそろえる
    2. 中古車の価格差3万円・5万円・10万円で損得はどう変わる?
    3. 整備費が違えば何万円で逆転する?
    4. 購入価格・整備費・売却価格を組み合わせた損益分岐点
    5. 年間走行距離が変わっても結論は変わらない?
    6. 2026年に中古購入して10年間乗る場合の注意点
  6. フィットとノートは維持費以外に何を比較すべき?50代からの車選び
    1. フィットはシートアレンジと荷室の自由度が魅力
    2. ノートはモーター駆動の走行感覚が特徴
    3. 運転支援装備はグレードとオプションの確認が必要
    4. 50代からは乗り降りと疲れにくさも重要
    5. 私なら中古車の購入前に何を確認する?
  7. まとめ:フィットとノートの維持費は燃料代より購入価格と整備費で判断
  8. よくある質問
    1. フィットe:HEVとノートe-POWERはどちらの燃費がよいですか?
    2. フィットとノートの自動車税は同じですか?
    3. 2021年式を2026年に中古購入して10年間乗るなら、どちらがお得ですか?

フィットとノートの維持費はどちらが安い?2021年モデルを比較

2021年当時の比較条件では、フィットe:HEV HOMEがノートXより車両本体価格で69,300円安く、WLTCモード燃費でもわずかに上回っていました。

ただし、燃費差は0.2km/Lしかありません。

そのため、燃料代だけで選ぶより、購入時の支払総額と保有期間中の費用を合わせて判断する方が合理的です。

2021年7月21日のMOTA比較記事では何が紹介された?

自動車情報サイトMOTAでは、2021年7月21日、自動車ジャーナリストのまるも亜希子さんによるホンダ・フィットと日産ノートの比較記事が公開されました。

比較対象となったのは、2020年2月に登場した4代目フィットと、2020年12月にフルモデルチェンジしたノートです。

どちらも国産コンパクトカー市場で注目を集めたハイブリッド車ですが、モーターとエンジンの使い方には違いがあります。

まず、今回の計算に使用する2021年当時の比較条件を整理しましょう。

比較項目 フィット ノート
比較グレード e:HEV HOME X
ハイブリッド方式 e:HEV e-POWER
当時の車両本体価格 2,117,500円 2,186,800円
価格差 69,300円安い 69,300円高い
WLTCモード燃費 28.6km/L 28.4km/L
エンジン排気量 約1.5L 約1.2L
駆動方式 2WD 2WD

この表は、2021年の比較資料として提示された数値を整理したものです。

当時のメーカー希望小売価格と燃費を用いた比較であり、2026年の新車価格や中古車販売価格を示すものではありません。

なお、MOTA原文の各数値と掲載箇所については、今回の執筆時点で再照合が完了していません。公開用の確定資料として扱う際には、原記事とメーカーの当時の価格表・諸元表による確認が必要です。

500km走行時の燃料代は約19円差

2021年のMOTA比較記事では、レギュラーガソリン151.2円/Lを前提に、500km走行した場合の燃料代も比較されています。

提示された比較値は、フィットが約2,643円、ノートが約2,662円でした。

差額は約19円です。

500kmといえば、休日の遠出や旅行でも十分に走りそうな距離ですよね。

それだけ走っても燃料代の違いは数十円という計算です。

私は、この数字こそ今回の比較で最初に理解しておきたいポイントだと考えています。

燃費性能はもちろん重要ですが、この2台の当時のカタログ燃費差だけで、家計に大きな差が生まれるわけではないということです。

むしろ、購入時の値引きや装備、タイヤ交換費用などの方が、金額として大きくなる可能性があります。

2021年モデルと2026年の中古車は区別する

ここは誤解しやすい部分なので、先に整理しておきましょう。

2021年に新車として購入した車を5年間所有する場合と、2026年に2021年式の中古車を購入して5年間所有する場合では、計算の出発点が違います。

前者は2021年当時の新車価格を使用できます。

一方、後者は2026年の中古車支払総額を使わなければ、実際の購入判断にはつながりません。

中古車では、走行距離、修復歴、装備、整備履歴、車検残存期間によって価格が変わります。

同じ2021年式でも、走行3万kmの車と10万kmの車では、価格だけでなく購入後の整備計画も異なるでしょう。

今回は、2021年当時の新車購入モデルと、2026年に中古車を購入する場合の条件付きシミュレーションを分けて紹介します。

2026年10月時点の両車について、同一条件にそろえた実売中古車価格と買取相場は確認できていないため、現在の市場平均価格を推測して掲載することはしません。

その代わり、実際の販売店見積もりを入手したときに、そのまま使える損益分岐の考え方を示します。


フィットe:HEVとノートe-POWERの燃料代は年間いくら違う?

2021年の比較グレードでは、年間8,000km走行時の燃料代差は約335円です。

ただし、これはWLTCモード燃費を使用した計算であり、実際の燃費を保証するものではありません。

e:HEVとe-POWERの仕組みはどう違う?

フィットのe:HEVとノートのe-POWERは、どちらもガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。

外部から充電する必要はなく、通常の使用ではガソリンを給油して走ります。

しかし、車輪を動かす仕組みには違いがあります。

フィットのe:HEVは、主にモーターで走行しながら、高速巡航などの条件ではエンジンの力を直接車輪に伝えることができます。

走行状況に応じて駆動方法を切り替えることで、効率のよい運転を目指しています。

一方、ノートのe-POWERは、エンジンを発電に使用し、車輪の駆動をモーターが担当します。

エンジンで作った電気とバッテリーの電力を使い、モーターで走る仕組みです。

例えば、街中で発進と停止を繰り返す場面では、どちらもモーターの特性を活用できます。

高速道路では、フィットのエンジン直結駆動と、ノートのモーター駆動という構造上の違いが現れます。

ただし、構造だけで実燃費の優劣が決まるわけではありません。

車両重量、走行速度、道路の勾配、気温、エアコンの使用状況なども影響します。

そのため、フィットが高速道路で必ず低燃費になる、あるいはノートが市街地で必ず有利になる、といった断定はできません。

年間5,000km・8,000km・10,000kmの燃料代を比較

それでは、実際に燃料代を計算してみましょう。

今回の条件は次のとおりです。

  • フィットe:HEV HOME:28.6km/L
  • ノートX:28.4km/L
  • ガソリン価格:170円/L(仮定)
  • 燃費:2021年比較グレードのWLTCモード値
  • 年間走行距離:5,000〜15,000km

170円/Lは比較のための固定条件であり、2026年10月の全国平均価格を示すものではありません。

計算式は、年間走行距離を燃費で割り、ガソリン単価を掛けるだけです。

年間燃料代=年間走行距離÷燃費×ガソリン単価

年間走行距離 フィット ノート フィットの節約額
5,000km 約29,720円 約29,930円 約209円
8,000km 約47,550円 約47,890円 約335円
10,000km 約59,440円 約59,860円 約419円
15,000km 約89,160円 約89,790円 約628円

燃料代は10円単位、差額は丸め前の数値から1円単位で四捨五入しています。そのため、表示金額同士の引き算と差額が一致しない場合があります。

年間10,000km走行しても、燃料代差は約419円です。

月額では約35円になります。

例えば、年間15,000km走る方でも、今回のカタログ燃費差から生まれる節約額は年間約628円です。

この結果から、走行距離が多少変わっても、燃費差だけで大きな購入価格差を埋めることは難しいと分かります。

実燃費が変わると年間費用はどうなる?

ここで、もう一つ大切な数字を見てみましょう。

カタログ燃費の差は0.2km/Lですが、実際の走行環境によって燃費が数km/L変わることは考えられます。

そこで、年間10,000km走行、ガソリン170円/Lという条件で、実燃費別の燃料代を計算しました。

実燃費の仮定 年間燃料代
20km/L 85,000円
22km/L 約77,273円
24km/L 約70,833円
26km/L 約65,385円
28km/L 約60,714円

これは両車共通の仮定シミュレーションであり、実測データではありません。

実燃費が22km/Lの場合と26km/Lの場合では、年間燃料代に約11,888円の差が生まれます。

カタログ燃費の0.2km/L差よりも、実際の使用環境による燃費変動の方が大きな影響を与える可能性があります。

例えば、冬場に短距離通勤を繰り返す方と、信号の少ない郊外道路を一定速度で走る方では、燃料消費の条件が異なります。

中古車を購入するときは、車種全体の平均燃費だけでなく、自分の生活に近い走行条件を参考にすることが重要です。

※画像はAIによるイメージ

フィットとノートの税金・車検・保険料はどちらが安い?

今回の比較対象では、自動車税の通常年額はどちらも30,500円です。

一方、自動車重量税、任意保険、タイヤ交換費用、整備費については、車両条件によって差が生じます。

自動車税はどちらも年間30,500円

自動車税(種別割)は、主にエンジン排気量と初回新規登録時期によって決まります。

フィットe:HEVは約1.5L、ノートe-POWERは約1.2Lのエンジンを搭載しています。

どちらも1.0L超〜1.5L以下の税額区分です。

2019年10月1日以降に初回新規登録された自家用乗用車では、この区分の通常税額は年間30,500円となります。

比較項目 フィット ノート
エンジン排気量 約1.5L 約1.2L
通常の年間自動車税 30,500円 30,500円
5年間の単純合計 152,500円 152,500円
10年間の単純合計 305,000円 305,000円

5年・10年の金額は、通常税額を各年満額で支払うと仮定した計算です。

実際には、購入時期や登録状況によって初年度の負担が変わる場合があります。

また、2021年のMOTA記事に関連する資料には、フィットの自動車税として36,000円という数字が示されています。

しかし、この金額は今回の2021年式・1.0L超〜1.5L以下という条件の通常税額とは一致しません。

元記事が別の前提を使用していた可能性もあるため、原文で確認できないまま36,000円を今回の試算に採用することは避けます。

なお、2019年9月以前に初回新規登録された同排気量区分の自家用乗用車では、通常税額が34,500円となる場合があります。

中古車を購入する際は、車検証に記載された初度登録年月を確認しましょう。

自動車重量税は2026年中古購入と長期保有で注意

自動車重量税は、車両重量や車齢、環境性能に応じた税率区分などによって決まります。

一般的な自家用乗用車で、初度登録から13年未満、エコカー減税などを適用しない通常税率の場合、2年分の税額は次のようになります。

車両重量 2年分の通常重量税
1.0トン以下 16,400円
1.0トン超〜1.5トン以下 24,600円

ただし、これは通常税率の説明です。

フィットとノートの実際の重量税を確定したものではありません。

両車ともグレードや装備によって車両重量が変わるため、正確な重量区分を確認する必要があります。

さらに、ハイブリッド車は登録時期や環境性能によって、エコカー減税などの対象となる場合があります。

2021年のMOTA比較では、両車について購入時や初回車検時の重量税免除が紹介されていたとされています。

ただし、2021年の制度を2026年の中古車購入にそのまま当てはめることはできません。

特に注意したいのが、2021年式を2026年に中古購入して10年間保有する場合です。

2039年ごろには初度登録から18年程度が経過するため、保有期間中に13年超、さらに18年超の車齢区分に達する可能性があります。

自動車重量税は、一定の車齢を超えると税額が変わる仕組みがあります。

ただし、対象車の環境性能による税率区分や、将来の制度改正によって実際の負担は異なります。

したがって、2026年から2036年までの10年間を、同じ重量税額で計算することは適切ではありません。

今回の長期試算では、重量税を含む車検関連費用を一定額で積み立てる仮定を置きますが、将来の税額を正確に再現したものではないことを明確にしておきます。

購入前には、国土交通省の自動車重量税に関する制度案内と、販売店が提示する車検費用の内訳を確認してください。

車検費用は法定費用と整備費用を分けて考える

車検費用は、大きく法定費用と整備費用に分かれます。

法定費用には、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などが含まれます。

一方、整備費用には、点検、調整、交換部品、車検代行などに関する費用が含まれます。

例えば、2年ごとの車検に8万円を準備する場合、年間4万円を積み立てる計算になります。

ただし、この8万円には重量税や自賠責保険料も含めて考える必要があります。

重量税を別に計上しながら、車検費用にも同じ重量税を含めてしまうと、二重計上になってしまいます。

家計簿で同じ買い物を2回記録するようなものですね。

今回は車検関連費用を一つの項目として扱い、その中に法定費用と車検時の基本整備費用を含めます。

なお、タイヤ交換やバッテリー交換などの消耗品費用は、別の整備積立項目で考えます。

実際の見積もりでは、どの費用が車検関連に含まれ、どの費用が別途必要なのかを確認することが大切です。

任意保険料は同じ条件で見積もる

任意保険料は、車名だけでは決まりません。

運転者の年齢、等級、補償内容、年間走行距離、車両保険の有無などが影響します。

また、車両の型式別料率クラスや車両保険の保険価額も関係します。

そのため、フィットとノートを比較する場合は、同じ運転者条件と補償内容で見積もりを取る必要があります。

例えば、年間保険料がフィット60,000円、ノート55,000円だった場合、ノートは年間5,000円安くなります。

5年間では25,000円、10年間では50,000円の差です。

もちろん、これは仮定の例であり、実際にノートの保険料が安いという意味ではありません。

それでも、カタログ燃費から計算した年間335円の差と比較すると、保険料の違いが総費用に大きく影響することが分かります。

タイヤ交換費用とハイブリッド車の整備も確認

2021年の比較資料では、フィットe:HEV HOMEに15インチ、ノートXに16インチのタイヤが紹介されています。

ただし、タイヤ交換費用を比較するには、インチ数だけでは不十分です。

タイヤ幅、扁平率、リム径、荷重指数、速度記号まで含めた正確なサイズを確認する必要があります。

同じ16インチでも、サイズや銘柄によって価格は変わります。

したがって、ノートの方が必ずタイヤ交換費用が高いとは断定できません。

購入候補の車両に実際に装着されているタイヤを確認し、同じ性能帯の製品で4本交換した場合の見積もりを比較しましょう。

また、両車ともハイブリッドシステム用の高電圧バッテリーを搭載しています。

これは通常の12V補機バッテリーとは異なる部品です。

中古車購入時には、ハイブリッドシステムの警告灯、整備履歴、保証対象、保証期間を確認しておくと安心です。

ただし、今回の資料では、両車の駆動用バッテリーの故障率や平均交換費用を同一条件で比較できていません。

そのため、どちらが長期的に故障しやすいかという判断は避けます。


フィットとノートの5年・10年維持費はいくら?2021年新車購入モデルを試算

2021年当時の車両価格と燃費を使用し、その他の維持費を同額と仮定すると、5年間の売却前総費用はフィットが約7.1万円安い結果になります。

ただし、これは2021年に新車購入した場合の仮想モデルであり、2026年の中古車購入費用ではありません。

年間維持費の試算条件

今回の計算では、燃費以外の費用を両車同額に設定します。

費用項目 年間の仮定額
自動車税 30,500円
任意保険 60,000円
車検関連積立 40,000円
消耗品・整備積立 30,000円
共通費用合計 160,500円

車検関連積立40,000円には、重量税、自賠責保険料、検査手数料、基本的な車検整備費用を含む想定です。

消耗品・整備積立30,000円は、タイヤ、オイル、補機バッテリーなどの交換費用を準備するための仮定額です。

両項目で同じ費用を重複計上しないことを前提としています。

なお、これらは実際の整備見積もりや将来の修理費を保証する金額ではありません。

車両購入費、駐車場代、ローン金利、登録諸費用、突発修理費、売却価格は年間維持費の表には含めません。

また、税制改正、経年劣化、物価上昇なども反映していません。

年間・5年間・10年間の維持費比較

対象は2021年のフィットe:HEV HOMEとノートXです。

年間8,000km走行、ガソリン170円/L、その他の維持費を同額とした場合の計算結果を見てみましょう。

比較項目 フィット ノート
年間燃料代 約47,552円 約47,887円
年間共通費用 160,500円 160,500円
年間維持費 約208,052円 約208,387円
5年間の維持費 約1,040,262円 約1,041,937円
10年間の維持費 約2,080,524円 約2,083,873円

各期間の金額は、燃料代を丸める前の数値から計算し、最後に1円単位で四捨五入しています。

そのため、表示された年額を単純に5倍・10倍した金額と、1〜数円の端数差が生じる場合があります。

この条件では、5年間の維持費差は約1,674円、10年間では約3,349円です。

5年間の差を日額に換算すると、1円にも満たない金額になります。

ただし、これは両車の整備費や保険料を同額にしたため、実質的に燃料代差だけが現れた結果です。

実際の維持費が両車とも年間約20.8万円になると予測しているわけではありません。

2021年の新車価格を含めた総費用

次に、2021年当時の車両本体価格を加えます。

フィットは2,117,500円、ノートは2,186,800円です。

比較項目 フィット ノート
2021年当時の車両本体価格 2,117,500円 2,186,800円
5年間のモデル維持費 約1,040,262円 約1,041,937円
5年間の売却前総額 約3,157,762円 約3,228,737円
10年間のモデル維持費 約2,080,524円 約2,083,873円
10年間の売却前総額 約4,198,024円 約4,270,673円

2021年の車両本体価格を使った仮想試算です。登録諸費用、オプション、値引き、ローン金利、駐車場代、突発修理費、売却額は含みません。

5年間ではフィットが約70,975円安く、10年間では約72,649円安い結果です。

この差の大部分は、2021年当時の車両本体価格差69,300円によるものです。

つまり、燃料代の節約によって大きな価格差を回収したわけではありません。

もともとフィットの方が車両価格も燃料代も安い条件だったため、同じ維持費を仮定すればフィットが有利になります。

ここは購入判断で混同したくないところです。

売却価格が違えば総保有費用は逆転する

車の本当の保有費用を考えるときは、購入費と維持費だけでなく、売却価格も重要です。

基本的な計算式は次のようになります。

総保有費用=購入時の支払総額+保有中の維持費-売却価格

先ほどの2021年新車購入モデルでは、5年間の売却前総費用がフィットの方が約70,975円安い結果でした。

では、5年後にノートがフィットより高く売れたらどうなるでしょうか。

フィットの売却価格を80万円と仮定して比較します。

売却条件 フィット ノート 総費用で有利な車
同額で売却 80万円 80万円 フィット約7.1万円
ノートが5万円高い 80万円 85万円 フィット約2.1万円
ノートが10万円高い 80万円 90万円 ノート約2.9万円

売却価格は説明用の仮定であり、実際の買取相場ではありません。

このモデルでは、ノートがフィットより約70,975円高く売れると、5年間の総保有費用がほぼ同じになります。

10年間の場合は、同じ維持費条件なら売却価格差約72,649円が損益分岐点です。

ただし、10年後の査定額は走行距離、車両状態、需要、修復歴などによって変わります。

売却価格を正確に予測することは難しいため、購入時には複数の条件を想定しておくとよいでしょう。


2026年に2021年式フィットとノートを中古購入するなら、どちらが得?

2026年に2021年式を中古購入する場合は、2021年当時の新車価格差69,300円ではなく、実際の中古車支払総額の差で判断します。

特に重要なのは、購入価格差と、その後の整備費・売却価格差の組み合わせです。

2026年中古購入では比較条件をそろえる

例えば、2021年式のフィットe:HEV HOMEとノートXを探すとしましょう。

公平に比較するなら、少なくとも年式、走行距離、修復歴、装備、車検残存期間をそろえる必要があります。

ここでは、両車とも2021年式、走行距離約5万km、修復歴なしという条件を想定します。

ただし、これは比較対象をそろえるための設定であり、実際に該当する販売車両を確認した結果ではありません。

また、2026年10月時点で同条件の中古車支払総額を確認できていないため、特定の市場価格は掲載しません。

実際の比較では、車両本体価格ではなく、登録諸費用などを含む支払総額を使ってください。

中古車の価格差3万円・5万円・10万円で損得はどう変わる?

ここからは、実際の購入判断に使いやすいように、価格差別のシミュレーションを行います。

条件は、2026年に2021年式中古車を購入し、その後5年間所有する想定です。

年間8,000km走行、ガソリン170円/L、燃費は2021年の比較値を使用します。

まず、フィットの方が中古車支払総額で高かった場合を考えます。

フィットの購入価格差 5年間の燃料代差を反映した結果
フィットが3万円高い ノートが約28,326円有利
フィットが5万円高い ノートが約48,326円有利
フィットが10万円高い ノートが約98,326円有利

この表では、燃料代以外の維持費と5年後の売却価格を両車同額と仮定しています。

フィットは5年間で約1,674円の燃料代を節約できますが、購入時に3万円高ければ、その差を埋めることはできません。

反対に、フィットの方が中古車支払総額で3万円安ければ、燃料代差も含めて約31,674円有利になります。

つまり、2021年当時はフィットの新車価格が安かったとしても、2026年の中古車市場で同じ関係が続いているとは限りません。

中古車選びでは、過去の新車価格より、今目の前にある車両の支払総額が重要なのです。

整備費が違えば何万円で逆転する?

さらに、購入後の整備費用を加えて考えてみましょう。

例えば、フィットの中古車支払総額がノートより5万円高いとします。

先ほどの条件では、燃料代を含めてもノートが約48,326円有利でした。

しかし、購入後5年間の整備費がノートの方が5万円多くかかった場合、結果は逆転します。

ノートの整備費が5万円多ければ、フィットが約1,674円有利になります。

反対に、フィットの整備費がノートより3万円多くかかった場合は、ノートの優位が約78,326円に広がります。

これは、どちらかの車種が実際に故障しやすいという意味ではありません。

中古車は、同じ車名でも個体ごとの整備状態が違うことを示した例です。

例えば、購入直後にタイヤ4本の交換が必要な車と、交換したばかりの車では、購入後の負担が変わります。

補機バッテリー、ブレーキ、足回り、エアコンなども確認したい部分です。

私なら、販売価格が安いという理由だけで即決せず、購入後1〜2年以内に必要になりそうな整備内容を販売店に確認します。

見積書の金額だけでなく、車の状態まで含めて比較することが大切です。

購入価格・整備費・売却価格を組み合わせた損益分岐点

ここで、もう一段踏み込んで考えてみます。

2026年に中古購入し、5年間所有する場合、フィットとノートの総費用差は次のように整理できます。

フィットの総費用からノートの総費用を引いた金額は、購入価格差、燃料代差、その他の維持費差、売却価格差によって決まります。

年間8,000kmの条件では、フィットの燃料代が5年間で約1,674円安い計算です。

そのため、両車の整備費と売却価格が同じなら、フィットの購入価格がノートより約1,674円高くなった時点で、総費用がほぼ同じになります。

つまり、燃費差だけを理由に、フィットへ数万円多く支払う経済的根拠は小さいということです。

ただし、フィットの方が5年間の整備費を3万円抑えられるなら、購入価格が約31,674円高くても総費用はほぼ同じになります。

さらに、5年後のフィットの売却価格がノートより5万円高ければ、購入価格が約81,674円高くても総費用はほぼ同じです。

反対に、フィットの整備費が高く、売却価格が低ければ、購入時に安くても総費用で不利になる可能性があります。

この考え方は、フィットとノートだけでなく、ほかの中古車比較にも応用できます。

中古車価格は単なる入口の金額です。

本当に比較したいのは、手放すまでに財布から出ていく金額と、最後に戻ってくる金額との差なのです。

年間走行距離が変わっても結論は変わらない?

では、年間走行距離が多い場合はどうでしょうか。

2021年のWLTC燃費を使用し、ガソリン170円/Lで5年間所有した場合の燃料代差を計算します。

年間走行距離 5年間のフィットの節約額
5,000km 約1,047円
8,000km 約1,674円
10,000km 約2,093円
15,000km 約3,140円
20,000km 約4,186円

年間20,000km走る場合でも、5年間の燃料代差は約4,186円です。

この条件では、年間走行距離を増やしても、燃料代だけで数万円の購入価格差を回収することは難しいと分かります。

ただし、実燃費の差がカタログ値より大きくなれば、結果は変わります。

また、走行距離が増えるほど、タイヤ、ブレーキ、足回りなどの整備費も重要になります。

長距離を走る方ほど、燃費だけでなく、車両状態や整備計画を含めて比較したいところです。

2026年に中古購入して10年間乗る場合の注意点

2026年に2021年式の中古車を購入すると、車齢はおおむね5年です。

そこから10年間乗ると、2036年には車齢がおおむね15年になります。

その間に、車両の状態や必要な整備内容は変化する可能性があります。

また、初度登録から13年を超える時期には、重量税の税率区分を確認する必要があります。

環境性能による区分や将来の制度変更もあるため、すべての車両で同じ増税額になるとは限りません。

さらに、10年間の保有では、駆動用バッテリーや電装品などの修理費用が発生する可能性も考えておきたいところです。

ただし、特定の部品が必ず故障するわけではありません。

保証内容や整備履歴を確認し、必要に応じて予備費を準備するという考え方が現実的でしょう。

私は、2021年式を2026年に購入して10年間乗るなら、購入価格の数万円差よりも、整備状態と購入後の保証内容を重視します。

安く買えたとしても、購入直後に大きな修理費が必要になれば、当初の予算が崩れてしまうからです。

また、10年後の売却価格についても、現在の中古車相場から正確に予測することは困難です。

長期保有では、売却益を大きく期待するより、必要な整備費を無理なく負担できるかという視点が重要だと考えています。


フィットとノートは維持費以外に何を比較すべき?50代からの車選び

フィットとノートは、維持費だけでなく、室内空間、乗り心地、走行感覚、運転支援装備にも違いがあります。

燃料代の差が小さいからこそ、毎日の使いやすさが購入後の満足度を左右するでしょう。

フィットはシートアレンジと荷室の自由度が魅力

フィットの特徴の一つが、センタータンクレイアウトを活用した室内空間です。

燃料タンクの配置を工夫することで、コンパクトな車体の中に使いやすい空間を確保しています。

特に注目したいのが、後席の座面を跳ね上げられるチップアップ機構です。

通常の荷室とは別に、後席部分へ背の高い荷物を積むことができます。

例えば、背の高い観葉植物や、倒したくない荷物を運ぶ場面では便利でしょう。

また、後席を格納することで、荷室を広く使うこともできます。

ただし、実際に積める荷物の大きさは、開口部やシート位置によって変わります。

普段使用するスーツケースや趣味の道具があるなら、購入前に寸法を確認しておきましょう。

私がフィットの魅力として評価したいのは、単に荷室が広いことではなく、荷物の形に合わせて空間を使い分けられる点です。

ノートはモーター駆動の走行感覚が特徴

ノートe-POWERは、モーターによって車輪を駆動する仕組みが特徴です。

アクセル操作に対する反応や、モーター特有の滑らかな加速感に魅力を感じる方もいるでしょう。

2021年のMOTA比較記事でも、e-POWERの走行感覚が注目されていました。

ただし、加速感の好みは人によって異なります。

アクセル操作に対する反応が心地よいと感じる方もいれば、穏やかな加速を好む方もいます。

また、乗り心地や静粛性は、道路の状態や速度によって印象が変わります。

そのため、スペック表だけで優劣を決めるのは難しいところです。

できれば、普段の通勤路に近い道路環境で試乗してみるとよいでしょう。

特に、発進、減速、段差の通過、高速走行時の音などを確認すると、違いを感じ取りやすくなります。

運転支援装備はグレードとオプションの確認が必要

2021年当時のフィットには、Honda SENSINGによる運転支援機能が設定されていました。

一方、ノートXには、プロパイロットやアラウンドビューモニターなどの運転支援・駐車支援機能がオプションとして用意されていました。

ただし、実際の装備内容は年式、グレード、メーカーオプションによって異なります。

中古車の場合、同じノートXでも、プロパイロットが付いている車と付いていない車があります。

フィットについても、装備仕様や機能の内容を確認する必要があります。

運転支援装備は、名前が似ていても作動条件や対応範囲が同じとは限りません。

また、運転支援はドライバーの操作を補助するものであり、自動運転を保証するものではありません。

購入前には、実車の装備と取扱説明書で機能を確認しましょう。

50代からは乗り降りと疲れにくさも重要

50代以降の車選びでは、燃費や購入価格だけでなく、日常の小さな負担にも目を向けたいところです。

例えば、毎日の通勤で乗り降りを繰り返すなら、シートの高さやドアの開口部が気になりますよね。

買い物が多い方なら、荷室の床面高や荷物の持ち上げやすさも重要です。

長距離運転が多い場合は、シートの座り心地や運転姿勢、視界の広さが疲労感に影響することもあります。

狭い駐車場を利用する方なら、車体寸法だけでなく、車両の四隅を把握しやすいかも確認したいところです。

フィットとノートは、どちらも日常生活で使いやすいコンパクトカーです。

だからこそ、カタログの数字だけでは分からない違いを、実際に座って確かめる価値があります。

私なら、できるだけ同じ日に両車を試乗します。

時間を空けずに乗り比べることで、運転姿勢、加速感、静粛性、荷室の使いやすさを比較しやすくなるからです。

私なら中古車の購入前に何を確認する?

今回の維持費計算を踏まえると、私が重視したいのは購入後の出費を予測しやすい車を選ぶことです。

例えば、同じ2021年式で、支払総額が5万円違うフィットとノートがあったとします。

安い方に魅力を感じるのは自然なことです。

しかし、価格が安い理由を確認せずに購入するのはおすすめできません。

走行距離が多いのか、装備が少ないのか、タイヤ交換が近いのか、保証条件が違うのか。

理由によって、その5万円の意味が変わります。

また、整備記録簿が残っているか、定期点検を受けているかも確認したいところです。

ハイブリッドシステムについては、警告灯の有無や保証内容も重要です。

さらに、任意保険の見積もりと、次回車検に必要な費用を購入前に把握しておくと、家計の計画を立てやすくなります。

私は、購入価格が多少高くても、整備履歴が明確で保証内容が充実している車には価値があると考えています。

ただし、保証が付いていればすべての故障を補償してもらえるわけではありません。

対象部品、免責条件、保証期間、走行距離制限などを確認することが必要です。

購入時の価格だけでなく、購入後にどれだけ安心して乗れるかまで含めて比較しましょう。


まとめ:フィットとノートの維持費は燃料代より購入価格と整備費で判断

2021年の比較条件では、フィットe:HEV HOMEがノートXより車両本体価格で69,300円安く、WLTCモード燃費も28.6km/L対28.4km/Lとわずかに有利でした。

年間8,000km走行、ガソリン170円/Lの条件では、燃料代差は年間約335円、10年間で約3,349円です。

また、今回の排気量区分では、2019年10月以降に初回新規登録された自家用乗用車の通常の自動車税は、どちらも年間30,500円です。

2021年当時の新車価格を使った仮想試算では、5年間の売却前総費用はフィットが約70,975円安い結果となりました。

ただし、2026年に2021年式中古車を購入する場合は、現在の支払総額、整備状態、保証内容、将来の売却価格によって損得が変わります。

特に長期保有では、車齢による重量税の扱いや経年整備費にも注意が必要です。

燃費差が小さい2台だからこそ、購入時の数万円差だけでなく、手放すまでの総費用で判断することが重要だと私は考えています。

そして最後は、フィットの室内空間とシートアレンジ、ノートのモーター駆動による走行感覚を実際に比べてみてください。

数字の納得感と毎日の使いやすさ、その両方を大切にして、自分に合う一台を選んでくださいね。


よくある質問

フィットe:HEVとノートe-POWERはどちらの燃費がよいですか?

2021年の比較グレードでは、フィットe:HEV HOMEが28.6km/L、ノートXが28.4km/Lでした。

この条件ではフィットがわずかに上回りますが、実燃費は走行環境によって変わります。

年間8,000km、ガソリン170円/Lで計算した燃料代差は約335円です。

フィットとノートの自動車税は同じですか?

今回比較したフィットe:HEVとノートe-POWERは、どちらも1.0L超〜1.5L以下の排気量区分です。

2019年10月以降に初回新規登録された自家用乗用車なら、通常の年間自動車税はどちらも30,500円です。

ただし、初回新規登録時期や車両条件によって税額が異なる場合があります。

2021年式を2026年に中古購入して10年間乗るなら、どちらがお得ですか?

燃費以外の維持費を同額と仮定すれば、購入時の支払総額が安い方が有利になりやすい条件です。

ただし、10年間の総費用は整備費、保険料、車齢に応じた重量税、売却価格などによって変わります。

購入前には、同程度の年式・走行距離・装備・修復歴の車両で比較し、整備履歴と保証内容も確認することをおすすめします。

杉原健一(すぎはら けんいち)

モーターライフ・アドバイザー/54歳

車やバイクに関する疑問を、初心者の方にも分かりやすくお伝えすることを大切にしています。特定のメーカーに偏らず、車種ごとの魅力と注意点を丁寧に整理し、納得できる車選びをサポートします。

今回の記事では、2021年7月21日のMOTA比較記事で取り上げられたフィットとノートの条件を基準に、燃料代、税金、5年・10年の維持費を独自に計算しました。

また、2026年の中古車購入を想定した価格差別シミュレーションについては、実際の市場価格と混同しないよう、仮定条件を明示しています。

数値や制度は変更されることがありますので、購入時にはメーカー公式資料、販売店見積もり、公的機関の最新情報を確認してください。

コメント