2026年のタフトは、普段1〜2人で乗り、軽の扱いやすさとSUVらしい個性を楽しみたい60代に向く一方、後席の乗降を重視する人は比較が必要です。
2026年7月にはタフトに新しい特別仕様車が加わり、カラーや外装の選択肢も拡充されました。60代から長く乗るなら、価格や燃費だけでなく、乗り降り、後席、高速道路での余裕まで見て選びたいところですね。
2026年のタフトは60代におすすめ?向く人・向かない人は?
結論からいえば、前席中心で使う60代にはタフトは相性のよい軽SUVです。一方、後席へ人を頻繁に乗せるなら、スライドドア車も一緒に比較したほうが失敗しにくいでしょう。
まずは、2026年現行タフトとの相性を簡単に整理してみましょう。
使い方 タフトとの相性 理由
1人または夫婦2人で使う ◎ 前席中心の使い方と合いやすい
買い物・通院・街乗り中心 ◎ 軽サイズで取り回しやすい
休日のドライブも楽しみたい ◎ SUVらしい外観や開放感がある
高速道路をよく使う ○ ターボも比較したい
孫や大人を後席へ頻繁に乗せる △ 後席乗降を実車で確認したい
高齢の家族を頻繁に乗せる △ スライドドア車も比較したい
狭い駐車場で後席ドアをよく使う △ ヒンジ式ドアの開閉幅を確認したい
タフトは2020年6月に登場した軽クロスオーバーSUVです。
現行モデルのボディサイズは、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,630mm。最低地上高は190mmあり、軽自動車の扱いやすい車幅を保ちながら、SUVらしい腰高のスタイルを持っています。ダイハツ公式の2026年7月発行カタログでも現行車として掲載されています。
2026年9月時点のメーカー希望小売価格は、Xの2WDが1,435,500円から。WLTCモード燃費は2WDのX・G系で21.4km/L、ターボ系で21.3km/Lです。
ここで60代の方にまず考えてほしいのが、「何人乗れるか」ではなく「普段は何人で使うか」ということです。
子育て中はミニバンや大きなSUVが必要だった方でも、60代になると日常の乗車人数が夫婦2人になることがありますよね。
そうなると、車選びの物差しも変わります。
広さを最優先するより、駐車しやすいこと、乗っていて気分がよいこと、休日にも少し出掛けたくなること。そんな価値が大きくなってきます。
私は、タフトはまさに「大きな車を小さくする」のではなく、今の暮らしに車を合わせ直したい人に向く一台だと考えています。
ただし、軽自動車だから誰にでも乗り降りしやすい、というわけではありません。
タフトの後席ドアは一般的なヒンジ式です。タントのようなスライドドアではないため、狭い駐車場で高齢の家族や孫を後席へ乗せる場合には、ドアを開くための横方向のスペースも必要になります。
この違いはカタログ燃費より、毎日の使いやすさへ直接効いてくる部分ですよ。
2026年7月のタフトは何が変わった?特別仕様車と新色を確認
2026年7月のタフトでは、G系をベースにした「ラギッド ベンチャー」と「アクティブモード」という2つの特別仕様車が設定され、新色スパークオレンジメタリックも加わりました。
ここは「2026年のタフト」を選ぶうえで押さえておきたい変更点です。
ダイハツは2026年7月15日、タフトに2つの特別仕様車を設定しました。
ひとつがG/Gターボ“ラギッド ベンチャー”。
もうひとつがG/Gターボ“アクティブモード”です。
ラギッド ベンチャーでは、スモークメッキとブラックを組み合わせたフードガーニッシュやバックドアガーニッシュ、シルバーの前後アンダーガーニッシュ、ガンメタリック塗装の15インチアルミホイールなどが採用されています。
一方のアクティブモードは、フードガーニッシュや前後アンダーガーニッシュ、15インチアルミホイールなどをブラック系でまとめ、より引き締まった印象にしています。
さらに2026年モデルでは、スパークオレンジメタリックがボディカラーへ追加されています。
つまり今回の変更は、エンジンそのものを大幅に刷新するようなものではなく、タフトらしいSUV感や外観の個性をさらに選びやすくした改良と見ると分かりやすいでしょう。
これは60代の購入判断にも意外と関係があります。
若いころの車選びでは、馬力や加速性能ばかりに目が向いた方もいるかもしれません。
しかし60代からの車は、「乗るたびに気分が上がるか」という感覚も長期所有では大切になってきます。
特に夫婦2人でのドライブや趣味用途が中心になるなら、機械としての便利さを満たしたあとに、外観の好みで選ぶのは決してぜいたくではありません。
2026年9月時点の主な2WD価格は次の通りです。
- X:1,435,500円
- Xターボ:1,529,000円
- G:1,622,500円
- Gターボ:1,705,000円
- G“ラギッド ベンチャー”:1,705,000円
- G“アクティブモード”:1,721,500円
- Gターボ“ラギッド ベンチャー”:1,787,500円
- Gターボ“アクティブモード”:1,804,000円
価格やメーカーオプション、諸費用は変わる可能性がありますので、契約前にはダイハツ公式サイトや販売店で最新情報を確認してください。
私がここで注目したいのは、ターボを選んでも燃費差が小さいことです。
2WDではXがWLTC21.4km/L、Xターボが21.3km/L。Gも21.4km/L、Gターボは21.3km/Lです。
もちろん実際の燃費は交通状況、エアコンの使用、走り方などで変わります。
ただ、「ターボは燃費がかなり悪くなるはず」と思い込んで最初から除外する必要はないという判断材料にはなりますね。
タフトの乗り降り・後席は60代でも使いやすい?
運転席と助手席を中心に使うなら検討しやすいですが、後席を頻繁に使う場合は、座れるかではなく乗り降りの動作まで確認したい車です。
タフトの室内寸法は、室内長2,050mm、室内幅1,305mm、室内高1,270mm。乗車定員は4名です。
ただし、車選びでは「4人乗れる」と「4人で毎日使いやすい」は分けて考えたほうがよいでしょう。
特に60代以降は、車内の数字だけでは分からない部分が重要になります。
たとえば運転席へ乗るとき。
座面へ腰を落とすまでに深くしゃがむ必要がないか。
降りるときに、足を地面へ出してから体をひねる動作が苦しくないか。
頭を大きくかがめないとルーフへ当たりそうにならないか。
こうしたことは全高1,630mmという数字だけでは判断できません。
一方で最低地上高190mmを確保したSUV風の設計なので、一般的な低い乗用車とは着座位置の感覚が違います。
着座位置がある程度高ければ前方を見下ろしやすく感じる人もいますが、反対に体格によっては乗り込む際の足の上げ方が気になることもあります。
だからこそ、私は「全高が高いから楽」「軽だから楽」と決めつけないほうがよいと思っています。
寸法は入口で、最終判断は自分の体です。
後席も同じです。
普段は後席を荷物置き場として使い、年に数回だけ人を乗せる程度なら、大きな問題にならないかもしれません。
ところが、
高齢の親を毎週乗せる。
孫をチャイルドシートへ乗せる。
買い物先の狭い駐車場で後席ドアを何度も開く。
こうなると話は変わってきます。
ヒンジ式ドアは、開いたドアそのものが横へ張り出します。
対してスライドドアは車体に沿って後方へ動くため、隣の車との間隔が狭い場所では人や荷物を通す空間を確保しやすい場合があります。
この「ドアがどう動くか」は、後席を頻繁に使う60代ほど重要です。

比較対象として分かりやすいのがタントです。
タントは助手席側の大きな開口部やスライドドアを生かし、乗降や荷物の出し入れを重視した設計です。
ですから、タフトとタントは「どちらが優れた軽自動車か」ではなく、前席中心の楽しさを取るか、後席の使いやすさを取るかで考えると整理しやすいでしょう。
荷室でも同じ発想が使えます。
容量の数字を見るだけでなく、2Lペットボトルの箱や旅行バッグを持ち上げる動作を想像してみてください。
60代以降では「たくさん積めるか」より、「腰へ負担をかけず積み降ろしできるか」が重要になる人もいます。
展示車を見るときは、バックドアを開けて眺めるだけではなく、実際に荷物を持つつもりで腕を伸ばしてみると違いが分かりやすいですよ。
タフトはNAとターボのどちらが60代におすすめ?
街乗り中心ならNAから、高速道路や坂道をよく使うならターボも必ず比較する、という選び方が現実的です。年齢だけで決める必要はありません。
タフトの自然吸気エンジンは最高出力52ps、最大トルク60N・m。
ターボでは最高出力64psとなり、最大トルクも大きくなります。
数字だけではピンと来ませんよね。
そこで生活に置き換えて考えてみましょう。
スーパー、病院、駅への送迎などが中心。
平坦な一般道を1〜2人で走る。
高速道路へ乗るのは年に数回。
こうした使い方なら、まずNA車を試乗して不満がないか確認すれば十分です。
一方、
夫婦旅行で高速道路へよく乗る。
長い上り坂を走る。
荷物を積んで遠出する。
高速道路の合流で少し余裕が欲しい。
このような人にはターボを乗り比べる意味があります。
60代になると、「速さはいらないからNAで十分」と考える方もいます。
もちろんそれで満足できれば問題ありません。
ただしターボの価値は、スポーツ走行をすることだけではありません。
たとえば高速道路への合流時に、アクセルを必要以上に踏み込まず流れへ合わせやすいと感じるなら、それも一つの使いやすさです。
私は「60代だからターボ不要」ではなく、「自分の道路環境ならどちらが楽か」で選ぶほうが自然だと考えています。
4WDについても同じです。
雪がほとんど降らない地域で、舗装された街中を中心に走るなら2WDで十分と感じる人もいるでしょう。
一方、降雪地へ出掛ける機会が多い、坂道の多い地域で使う、レジャーで未舗装路へ入る機会があるなら、4WDも比較対象になります。
ただし、ここは誤解しないでください。
4WDを選べば雪道で万能になるわけではありません。
雪道ではスタッドレスタイヤなど路面状況に合ったタイヤが重要ですし、速度を落とす、車間距離を取るといった基本的な運転も欠かせません。
SUVらしい見た目と、雪道での安全性は別の話として考えておきましょうね。
スカイフィールトップと安全装備は60代にどんな価値がある?
タフトの個性は、スカイフィールトップによる前席の開放感と、スマートアシストや電動パーキングブレーキなどの運転支援装備です。
タフトを象徴する装備のひとつが、大型ガラスルーフの「スカイフィールトップ」です。
前席の頭上へ大きなガラス部分を設け、シェードも備えています。
これは燃費のように数字で優劣を決められる装備ではありません。
けれど、晴れた日に空が見え、車内が明るく感じられることは、タフトへ乗る理由そのものになる人もいるでしょう。
私は60代からの車選びでは、こうした感覚的な価値をもっと大切にしてよいと思っています。
子育てや通勤のために車を選んでいた時期には、後席の広さや荷物量が最優先だったかもしれません。
その役割が一段落して夫婦2人の時間が増えたなら、「この車なら休日に少し遠回りしたい」と感じることも立派な選択理由です。
安全面ではスマートアシストが用意されています。
衝突回避支援など複数の機能で運転を支えますが、これはあくまで運転者を支援する仕組みです。
装備があるから周囲確認が不要になるわけではありません。
60代から長く乗る場合、機能の数以上に確認してほしいのが「自分で使い方を理解できるか」です。
警告音が鳴ったときに何を知らせているのか。
どの機能が自動で作動し、どの機能は自分で操作するのか。
納車前に販売店で一つずつ説明してもらうと安心です。
電動パーキングブレーキも、使い慣れれば便利に感じる人が多い装備ですが、長年レバー式や足踏み式へ慣れてきた方にとっては最初に戸惑うことがあります。
「便利そうだから大丈夫」と済ませず、試乗の段階で自分の指で操作しておきましょう。
60代がタフトを試乗するとき何を確認すればいい?
試乗では加速性能より、「乗る・止める・降りる・荷物を積む」を自分の日常どおり再現することが重要です。
私なら次の項目を確認します。
- 運転席へ3回ほど乗り降りする
- シート位置を合わせて前方と左前方の見え方を確認する
- バック駐車を最低1回行う
- 助手席にも家族に座ってもらう
- 後席を使うなら、実際に乗る本人に乗降してもらう
- 隣に車があるつもりで後席ドアの開閉幅を見る
- 荷室へ普段の買い物袋を積む動作を再現する
- 高速道路や坂道を使う人はNAとターボを比較する
- 電動パーキングブレーキなど普段使う操作を自分で行う
特におすすめしたいのが、運転席への乗降を一度で終わらせないことです。
展示車へ一度座るだけなら、多くの車が「特に問題なさそう」に感じます。
しかし実際の生活では、
病院で降りる。
スーパーでまた乗る。
買い物を終えて降りる。
自宅へ戻って荷物を降ろす。
という動作を繰り返します。
そこで3回ほど乗り降りしてみると、「少し足を上げにくい」「降りるときに腰をひねる」といった小さな違和感へ気付きやすくなります。
今65歳なら、7年後には72歳です。
もちろん将来の体の状態を正確に予測することはできません。
それでも、今の時点で少し無理を感じる動作は、長く乗るほど気になりやすいという視点は持っておいてよいでしょう。
車選びは靴選びに少し似ています。
サイズ表だけでは、歩きやすいかまでは分かりませんよね。
タフトも同じです。
全長3,395mm、全幅1,475mmという数字を確認したあと、最後は自分の体で確かめてください。
私が考える60代とタフトの相性とは?
ここからは私見です。
私はタフトを、単純な「60代向け軽自動車」ではなく、子育て後の生活サイズへ合わせやすい軽SUVだと考えています。
普段は1人か夫婦2人。
大きなミニバンまでは必要ない。
でも、買い物だけのための道具のような車では少し寂しい。
休日には景色のよい道へ出掛けたい。
そんな方には、タフトの立ち位置がよく合います。
全幅は1,475mmに収まり、軽自動車らしい取り回しやすさがあります。
一方で最低地上高190mm、スクエアな外観、スカイフィールトップ、ターボ設定、さらに2026年にはラギッド ベンチャーやアクティブモードまで用意されました。
つまり、車を小さくしても「楽しさまで小さくしなくていい」という選択肢なのです。
私はそこがタフトの大きな魅力だと感じます。
一方で、後席利用が生活の中心なら評価は変わります。
高齢の家族を頻繁に後席へ乗せる。
孫の送り迎えが多い。
狭い駐車場で後席から何度も乗り降りする。
こうした生活では、スライドドア系軽自動車のほうが動作を少なくできる可能性があります。
そこでタントなどを選んだとしても、タフトを諦めたわけではありません。
自分の生活へ合う車を正しく選べたということです。
もう一つ、60代だから軽自動車を妥協だと考える必要もありません。
以前は大きなSUVやミニバンへ乗っていた方でも、生活が変われば必要な車の大きさも変わります。
大きさを競う時期から、使いやすさと楽しさを両立する時期へ移る。
タフトは、そんな乗り換えに似合う一台だと思います。
まとめ|60代のタフト選びは「前席中心か」が判断の分かれ目
2026年9月時点のタフトは現行販売が続いており、2026年7月にはG系をベースとした「ラギッド ベンチャー」と「アクティブモード」が追加され、新色スパークオレンジメタリックも設定されました。
全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,630mm、最低地上高190mmという軽SUVらしいパッケージに、スカイフィールトップやターボ設定など、日常だけで終わらない楽しさを備えています。
60代でタフトがおすすめなのは、普段1〜2人で乗り、街中での扱いやすさと休日のドライブの楽しさを両立したい人です。
一方で後席へ人を頻繁に乗せる方は、後席ドアの開閉や乗降姿勢まで確認してください。
高速道路や坂道をよく走るならターボ。
雪道を走る機会が多いなら、4WDだけでなく使用するタイヤも含めて考える。
そして何より、運転席への乗り降りを何度か繰り返してみる。
この順番で確認すれば、「見た目は気に入ったけれど毎日は使いにくかった」という後悔を減らしやすくなります。
60代からの車は、若いころと同じ物差しで選ぶ必要はありません。
体に合うか、暮らしに合うか、走る場所に合うか。そこを確認したうえで、最後に自分が好きだと思える一台を選ぶ。
その条件にタフトが当てはまるなら、日常の買い物から夫婦のドライブまで、長く付き合える候補になると思いますよ。
よくある質問
2026年のタフトはいくらから買えますか?
2026年9月時点では、Xの2WDがメーカー希望小売価格1,435,500円から設定されています。オプション、税金、登録諸費用などは別になるため、購入時は最新の公式価格と見積もりを確認してください。
60代ならタフトはターボを選んだほうがいいですか?
年齢だけで決める必要はありません。街乗り中心ならNA、高速道路や長い坂道をよく使うならターボを同じ条件で乗り比べると判断しやすいでしょう。
タフトとタントなら60代にはどちらがおすすめですか?
普段1〜2人で乗り、SUVらしいデザインやドライブの楽しさを重視するならタフトが候補になります。後席への乗降、狭い駐車場でのドア開閉、高齢の家族や孫の乗せ降ろしを重視するなら、スライドドアを持つタント系も比較してみてください。
杉原健一
モーターライフ・アドバイザー



コメント