CX-30は、全長4,395mmの扱いやすさと上質な室内を両立し、2026年改良で2.5Lエンジンや安全装備も充実したコンパクトSUVです。
「CX-30はどんな車?」「幅1,795mmは大きすぎない?」「2026年モデルは何が変わった?」という方へ、2026年7月23日に発表された商品改良の内容を軸に、サイズ、価格、走り、室内、安全装備、向いている人まで順番に整理します。
CX-30はどんな車?2026年の商品改良で何が変わった?
CX-30は、マツダが2019年から国内販売している5人乗りのコンパクトSUVです。
大きなSUVほど場所を取らず、それでいてSUVらしい着座位置や荷室、落ち着いた内外装を備えているのが特徴ですね。
2026年7月23日、マツダはCX-30の商品改良を発表し、同日から受注を開始しました。販売は2026年8月から順次開始されています。
今回の改良で特に押さえておきたいのは、次の4点です。
- 新たに「e-SKYACTIV G 2.5」を追加
- グレード体系を6種類へ整理
- 特別仕様車「Air Edition」を新設定
- 先進安全装備と快適装備を強化
従来からある2.0L系だけでなく、2.5Lエンジンの選択肢が加わったことで、CX-30は「街中中心の扱いやすいSUV」だけでなく、余裕ある加速感や長距離移動まで重視したい人にも選びやすくなりました。
2026年9月時点の主な基本情報をまとめると、次のようになります。
項目 CX-30
乗車定員 5人
全長 4,395mm
全幅 1,795mm
全高 1,540mm
パワートレイン e-SKYACTIV G 2.0/e-SKYACTIV G 2.5
駆動方式 2WD(FF)/4WD※グレードによる
WLTCモード燃費 14.5〜16.2km/L
メーカー希望小売価格 2,640,000円〜
※価格・装備は変更される可能性があります。購入時はマツダ公式サイトや販売店で最新情報を確認してください。
ここで少し注意しておきたいのが、「e-SKYACTIV G 2.0」と「e-SKYACTIV G 2.5」は同じ名前の並びでも性格が同じではないことです。
2.0Lのe-SKYACTIV G 2.0は、ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」を組み合わせています。一方、2026年に追加されたe-SKYACTIV G 2.5は、2.5Lの高効率ガソリンエンジンを採用しています。
つまり、「2.0と2.5は排気量だけ違う」と簡単に考えない方がよいんですね。
2026年のAir Editionは何が特徴?
CX-30には2026年改良で、特別仕様車「Air Edition」が加わりました。
設定されるのは「20 Air Edition」と「25 Air Edition」です。
Air Editionでは、ピュアホワイトとグレーを基調とした明るい室内を採用。外装では複数のパーツをブラックでまとめ、通常モデルとは少し違う引き締まった印象に仕上げられています。
25 Air Editionのシートには、合成皮革とレガーヌ®を組み合わせています。
明るい内装は「汚れが気になるな」と思いますよね。その点も考慮され、合成皮革を使う一部には防汚性や撥水性を持たせています。
さらにボディカラーでは、2026年の商品改良に合わせてエアログレーメタリックとジンクグリーンメタリックが追加されました。
私は、この改良は単に「新しい特別仕様車を増やした」という話だけではないと感じています。
CX-30が、走りやSUVらしさだけではなく、「毎日眺めるもの、毎日触れる空間としての心地よさ」をより強く打ち出した改良と見ると分かりやすいでしょう。
CX-30のサイズは大きい?全幅1,795mmをどう考える?
CX-30のボディサイズは、全長4,395mm、全幅1,795mm、全高1,540mmです。
名前に「コンパクトSUV」と付くと、一般的なコンパクトカーの感覚で乗れると思ってしまいそうですが、特に注意したいのは全幅ですね。
1,795mmですから、横幅はほぼ1.8mあります。
軽自動車や5ナンバーサイズのコンパクトカーから乗り換える方は、最初に「思ったより横があるな」と感じる可能性があります。
一方、全長は4.4mを下回ります。
つまりCX-30は、前後方向へ大きく伸びたSUVというより、長さを抑えながら横方向に安定感を持たせたプロポーションと考えるとイメージしやすいでしょう。
車の大きさに不安がある方は、次の5点を実車で確認してみてください。
- 自宅の駐車枠へ余裕を持って入れられるか
- 駐車後に運転席・助手席のドアを開けられるか
- 自宅周辺の細い道ですれ違いに負担がないか
- スーパーなど日常的に使う駐車場で扱いやすいか
- 契約中の機械式駐車場の制限を満たすか
カタログで「全幅1,795mm」と読んでも、実生活で大きいか小さいかまでは分かりません。
たとえば自宅の駐車スペースが広ければ、1,795mmでもほとんど負担にならないことがあります。
反対に、車そのものは入っても、左右の壁や柱が近くてドアを十分に開けられないと、毎日の乗り降りが地味に大変になってしまいますよね。
この違いはとても重要です。
車幅だけでなく「車幅+人が乗り降りする空間」で考える。
これはCX-30を選ぶときにぜひ覚えておいてほしい視点です。
全高1,540mmは立体駐車場でメリットになる?
CX-30のもう一つの特徴が、全高1,540mmです。
SUVとしては比較的低めに抑えられています。
マツダもCX-30のサイズ設計について、狭い道での扱いやすさだけでなく、車高制限1,550mmの機械式立体駐車場を想定した設計であることを案内しています。
都市部で機械式駐車場を利用する方には、気になるポイントですよね。
ただし、ここは誤解しないでください。
全高1,540mmだから、すべての立体駐車場に入れるわけではありません。
機械式駐車場には全長、全幅、全高だけでなく、車重、タイヤ外幅、最低地上高など独自の制限が設定されている場合があります。
特にCX-30は全幅1,795mmありますので、全高は問題なくても全幅側で条件に合わない可能性があります。
契約中または利用予定の駐車場について、必ず個別の規格を確認してくださいね。
サイズを見るなら「駐車場」と「左前」を試したい
私がCX-30のような1.8m近い車幅の車を選ぶなら、試乗で一番確認したいのは高速道路ではありません。
まず、駐車場と狭めの道路です。
運転席から左前の距離感がつかみやすいか、駐車枠の白線がどのように見えるか、バック時に車体がどこまで入っているか。
この感覚が自分に合えば、数値上の1,795mmほど大きく感じないことがあります。
逆に、広い幹線道路だけを試乗して「思ったより運転しやすい」と判断すると、自宅に戻って初めて苦労することもあります。
試乗は「車の性能を試す時間」というより、自分の暮らしと車の相性を確認する時間だと考えると失敗が減りますよ。
CX-30の室内と荷室は使いやすい?夫婦二人の旅行にも合う?
CX-30は、室内の広さだけを前面に押し出したSUVではありません。
むしろ特徴は、運転する人が車との一体感を得やすい空間と、助手席側のすっきりした開放感を両立させようとしているところにあります。
「とにかく広ければ正義」という設計ではないんですね。
私はここがCX-30の好き嫌いを分けるポイントだと思います。
ミニバンのように頭上や左右へ大きく広がる空間を期待する人には、思ったほど広く感じない可能性があります。
一方で、「必要な広さがあればいいから、落ち着いた空間で運転したい」という方には相性がよいでしょう。
シートは6グレードで素材が違う
2026年改良後のCX-30は、次の6グレードで構成されています。
- 20C
- 20S
- 20G
- 20 Air Edition
- 25L
- 25 Air Edition
20C、20S、20Gはクロス系シートです。
20 Air Editionは合成皮革とクロス、25Lはスムースレザー、25 Air Editionは合成皮革とレガーヌ®を組み合わせています。
見た目だけなら上位グレードへ心が動きますよね。
ただ、毎日使う車では「高級そうか」よりも、自分の体に合うかの方がずっと大切です。
展示車に座るときは10秒ほどで降りず、背中、腰、太ももの裏が自然に支えられているか確認してみてください。
シートヒーターやベンチレーションのような快適装備も魅力ですが、まず基本となる座り心地が合っていることが先です。
荷室は「何L」より自分の荷物で考える
CX-30の荷室も、数字だけで判断しない方がよいでしょう。
買い物袋、旅行バッグ、ゴルフバッグ、キャンプ用品、ベビーカーなど、積みたい物によって使いやすさの基準は変わります。
荷室そのものに余裕があっても、荷物が開口部を通しにくければ使い勝手は下がりますよね。
反対に、数値上の容量が突出していなくても、普段使う荷物が無理なく収まり、持ち上げる高さも苦にならなければ十分実用的です。
夫婦二人の旅行を想定するなら、キャリーケースや旅行バッグを2人分積む場面をイメージしてみてください。
販売店へ相談できるなら、実際に使っている物と近い大きさの荷物を持ち込んで確認するのが理想です。
ここで後席を倒さず積めるのか、片側だけ倒す必要があるのかでも、使い方は大きく変わります。
普段後席へ人を乗せる方なら、荷室だけを見るのではなく、「人を乗せた状態でどこまで荷物を積めるか」を確認したいですね。
静粛性とオーディオもCX-30らしいポイント
2026年モデルでは、グレードによりオーディオ構成も違います。
20Cは6スピーカー、20S・20G・20 Air Edition・25Lではマツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカーが設定されています。
25 Air EditionにはBoseサウンドシステム+12スピーカーが標準装備され、20 Air Editionや25Lでも仕様によって選択できます。
音楽が好きな方には魅力的ですよね。
ただし私は、試乗の最初はオーディオを切って走ることをおすすめします。
舗装の荒れた道路や速度の上がる道を走って、タイヤ音や風切り音、後方から聞こえる音がどの程度気になるかを確認してみましょう。
そのあとに音楽を流すと、室内の静かさとオーディオの価値をより判断しやすくなります。
CX-30の走りは?2.0Lと2.5Lの違いはどこを見る?
2026年モデルのCX-30では、e-SKYACTIV G 2.0とe-SKYACTIV G 2.5の2種類が用意されています。
2.0L系は20C、20S、20G、20 Air Editionに搭載されます。
2.5L系は25Lと25 Air Editionです。
先ほど触れたように、e-SKYACTIV G 2.0は2.0LガソリンエンジンにM HYBRIDを組み合わせたパワートレインです。
減速時のエネルギーを活用し、発進加速時にはモーターがエンジンを補助します。
一方、e-SKYACTIV G 2.5は、2026年の商品改良で追加された2.5L高効率ガソリンエンジンです。
マツダは、追い越しや発進など素早く加速したい場面で、ドライバーの意図に沿った加速力を出しやすくすることを特徴として挙げています。
これは、どちらが上か下かという話ではありません。
街中での買い物や通勤が中心なら、2.0L系で十分満足できる方も多いでしょう。
一方、高速道路への合流、追い越し、山道、長距離移動が多い方なら、2.5Lの余裕を実際に比べてみる価値があります。
WLTCモード燃費は14.5〜16.2km/L
CX-30の公式サイトで案内されているWLTCモード燃費は、仕様により14.5〜16.2km/Lです。
ここで大切なのは、カタログ燃費を「自分が必ず出せる燃費」と考えないことですね。
実際の燃費は、渋滞、気温、エアコン、短距離走行の多さ、坂道、積載量、運転の仕方などで変わります。
燃費だけで2.0Lと2.5Lを決めるより、自分が年間どこを何km走るのかまで考えて選ぶ方が現実的です。
たとえば年間走行距離が少ない人なら、燃費差より購入価格や装備の違いの方が家計への影響が大きい可能性があります。
反対に長距離を頻繁に走る人なら、小さな燃費差も積み重なります。
「km/L」だけではなく「年間でどう使うか」まで落とし込む。
これが、車選びを数字比べで終わらせないコツですよ。
CX-30の安全性能は?2026年改良で何が進化した?
2026年の商品改良では、CX-30の安全装備にも手が入っています。
特に重要なのは、これまでCX-60やCX-80に採用されていた先進安全機能の一部が、CX-30にも展開されたことです。
主な変更には、ブラインド・スポット・モニタリングの降車時警告機能、緊急時車線維持支援、スマート・ブレーキ・サポートの機能拡張などがあります。
スマート・ブレーキ・サポートでは、対向車との衝突被害軽減、交差点での事故回避支援、右直事故への対応、前進時の左右接近物検知、自動二輪への対応などが追加されています。
また、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールには速度標識連動機能が加わりました。
アダプティブ・LED・ヘッドライトも進化しています。
ここは2026年モデルを選ぶうえで見逃しにくいポイントでしょう。
外観の変化は写真でも分かりますが、安全支援機能の進化はカタログを丁寧に読まないと気付きにくいからです。
BSMの降車時警告は日常でも意味がある
ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)では、走行中の後側方車両だけではなく、降車時の警告機能も追加されています。
停車後に後方から近づく車両や自転車を検知すると、表示や警報音で注意を促します。
これは派手な装備ではありませんが、私は日常生活との相性がよい進化だと思います。
スーパーや駅前で道路側のドアを開ける場面など、車を降りる瞬間にも危険はありますよね。
「走っている間だけが安全性能ではない」という考え方が見える装備です。
もちろん、支援機能が付いていても後方確認を省略してよいわけではありません。
あくまでドライバー自身の目視を補助するものとして使うことが基本です。
360°ビュー・モニターは全車標準ではない
CX-30で車幅が気になる人には、360°ビュー・モニターも魅力があります。
2026年モデルでは、360°ビュー・モニター(シースルービュー)は25Lと25 Air Editionに標準装備。
20S、20G、20 Air Editionではメーカーオプションとして設定されています。
ここは「CX-30なら全部付いている」と思い込まないよう注意したいところです。
中古車を検討するときも、年式とグレードだけで判断せず、実車に装備されているかを確認してください。
特にCX-30は全幅1,795mmありますから、狭い駐車場で周囲を確認できる映像支援は便利です。
ただし画面には映像の特性や死角があります。
ミラー、目視、モニターを組み合わせて使うことが大切ですよ。
JNCAPでは2021年度ファイブスター賞
CX-30は、2021年度の自動車アセスメント(JNCAP)で「自動車安全性能2021ファイブスター賞」を受賞した実績があります。
現在の2026年モデルはそこからさらに商品改良を重ねていますが、JNCAPの受賞年度は2021年度です。
ここは「2026年モデルが2021年度試験で評価された」と混同しないようにしたいですね。
安全評価を見るときは、いつ、どの仕様が、どの基準で試験されたのかまで見ることが大切です。
賞の名前だけを並べるより、この時間軸を理解する方が信頼できる車選びにつながります。
CX-30のグレードはどれを選ぶ?価格と装備を整理
2026年改良後のCX-30は、6グレードに整理されています。
メーカー希望小売価格のスタート価格は次の通りです。
グレード パワートレイン 価格
20C e-SKYACTIV G 2.0 2,640,000円〜
20S e-SKYACTIV G 2.0 2,734,600円〜
20G e-SKYACTIV G 2.0 2,970,000円〜
20 Air Edition e-SKYACTIV G 2.0 3,190,000円〜
25L e-SKYACTIV G 2.5 3,410,000円〜
25 Air Edition e-SKYACTIV G 2.5 3,520,000円〜
※2026年9月時点のメーカー希望小売価格。税金、保険料、登録諸費用、オプションなどは別途必要です。最新価格は公式情報で確認してください。
20CはCX-30の基本を抑えたい人向け
20Cは、今回の改良でカタログモデルとして選びやすくなったベーシックグレードです。
クロスシートと6スピーカーを備え、CX-30の基本的なサイズや走行感覚を比較的抑えた価格から選べます。
「豪華装備より、まず車そのものが気に入るか確認したい」という方なら比較の出発点にしやすいでしょう。
ただし、安全装備や快適装備にはグレード差があります。
価格差だけを見て決めず、自分が欲しい装備を追加した場合に総額がどうなるかまで見ておきたいですね。
20S・20Gは装備と価格のバランスを比較
20Sと20Gは、e-SKYACTIV G 2.0を搭載する中核グレードです。
20S以上では8スピーカーのマツダ・ハーモニック・アコースティックスが採用されます。
さらに一部装備はパッケージオプションで追加できるため、「全部入りは必要ないけれど、欲しい装備は少し足したい」という方にも比較しやすい構成です。
ただ、オプションを重ねると上位グレードとの差が縮まることがあります。
見積もりは20Sだけ、20Gだけではなく、近い上位グレードも同じ条件で作ってもらうと判断しやすいですよ。
Air Editionは内装の雰囲気を重視する人に注目
20 Air Editionと25 Air Editionは、明るいピュアホワイト/グレー系の室内を特徴としています。
外装もブラック系のパーツでまとめられ、通常仕様よりスポーティな印象です。
20 Air Editionには運転席・助手席シートヒーターも標準装備されています。
25 Air Editionでは2.5Lエンジンに加え、合成皮革/レガーヌ®シート、Boseサウンドシステム+12スピーカー、運転席・助手席シートベンチレーションなどが標準装備されています。
「CX-30を移動手段としてだけでなく、長く過ごす自分の空間として選びたい」という人には魅力が分かりやすいでしょう。
25L・25 Air Editionは走りの余裕も重視したい人向け
25Lと25 Air Editionにはe-SKYACTIV G 2.5が搭載されます。
25Lは2WDだけでなく4WDも設定され、25 Air Editionも2WD/4WDから選べます。
高速道路をよく使う方、坂道が多い方、追い越し時の余裕を重視したい方なら、一度2.0Lと2.5Lを乗り比べてみる価値があります。
ここでも「排気量が大きい方が上」という単純な選び方はおすすめしません。
2.5Lの余裕に価値を感じない使い方なら、価格差を別の装備や購入後の維持費へ回す考え方もあります。
逆に、長距離を頻繁に走るなら、毎回感じる加速の余裕は数字以上の満足につながることがあります。
CX-30が向いている人・向いていない人は?
ここまで確認すると、CX-30の立ち位置が見えてきます。
私が考えるCX-30に向いているのは、コンパクトカーでは少し物足りないけれど、大型SUVほどの広さや存在感までは必要ない人です。
特に相性がよさそうなのは、夫婦二人で買い物から旅行まで1台で使いたい方でしょう。
全長4,395mmなら大型SUVほど前後に長くなく、SUVらしい着座位置や荷室を確保しています。
一方で、室内の広さを最優先する方や、後席へ大人を頻繁に乗せる方には、ほかの車種も含めて比べた方がよいでしょう。
CX-30は5人乗りですが、「定員5人」と「大人5人が長時間ゆったり移動できる」は別の話です。
後席をよく使うなら、実際に家族や同乗者にも座ってもらい、膝前、頭上、ドア開口、乗り降りのしやすさを確認してください。
また、狭い住宅街を毎日走る人にとっては、全幅1,795mmが負担になる可能性があります。
これは装備では解決できない部分です。
360°ビュー・モニターがあれば駐車を支援してくれますが、道路そのものが狭ければ車幅は変わりません。
だからこそ、自宅周辺の道を想定した試乗が重要なんですね。
筆者が考えるCX-30の本当の魅力
個人的には、CX-30の魅力は「クラス最大」「燃費トップ」「荷室最大」のような、一つの数字で勝負するところではないと思っています。
もっと広いSUVはあります。
もっと小回りの利く車もあります。
燃費だけなら、別の選択肢が候補に上がるでしょう。
それでもCX-30には、サイズ、デザイン、運転姿勢、室内の落ち着き、走り、安全支援を、日常で扱いやすいところへまとめた魅力があります。
たとえるなら、何でも放り込める巨大な旅行バッグではなく、必要な物がきれいに入り、持って歩く姿まで気に入れる上質なバッグに近いですね。
2026年改良で2.5LやAir Editionが加わったことで、その性格がさらに分かりやすくなりました。
単に選択肢が増えたのではなく、CX-30の中で「実用性重視」「上質さ重視」「走りの余裕重視」を選び分けやすくなったと私は見ています。
これが2026年モデルを見るうえで大切なポイントです。
「小さいSUV」ではなく「生活に収まるSUV」と考えたい
CX-30を検討するとき、「コンパクトSUVだから小さい」と考えるより、「自分の生活に収まるサイズか」と考える方が失敗しにくいでしょう。
全幅1,795mmは決して細い車ではありません。
しかし全長4,395mm、全高1,540mmという寸法には、都市部や日常生活で扱いやすくしようという狙いが見えます。
だから判断すべきなのは、CX-30が一般論として大きいか小さいかではありません。
あなたの家の駐車場に収まるか。普段の道を走れるか。いつもの荷物が積めるか。助手席の人も楽に乗れるか。
そこまで確認して初めて、「自分にとってちょうどいい」が決まります。
マツダによると、2025年度の購入者のうち81.7%が購入前に試乗または体感を行ったとされています。
10人中8人以上という数字を見ると、実車で確かめることの大切さが伝わってきますよね。
私もCX-30は、スペック表だけで選ぶより、座った瞬間や走り出した瞬間の感覚を確認してほしい車だと考えています。
CX-30を買う前に試乗で確認したいポイント
CX-30が気になったら、最終判断の前に実車を確認してみましょう。
まず運転席へ3〜4回乗り降りしてみてください。
展示場ではドアを大きく開けられますが、自宅駐車場では隣の車や壁があり、半分ほどしか開けられないこともあります。
その状態を想像しながら動いてみると、毎日の使いやすさが見えてきます。
次に、運転席を普段の位置へ合わせ、前方、斜め前、左右のミラーを確認しましょう。
特に左前の車両感覚が自分にとってつかみやすいかは重要です。
走り出したら、広い幹線道路だけではなく、可能なら住宅街に近い道や交差点も体験したいところです。
ハンドルをどれくらい切れば曲がれるか、対向車とのすれ違いで緊張しないかを確認します。
そして、ぜひ駐車を試してください。
360°ビュー・モニター装着車なら、どのタイミングで映像が表示され、画面を自分が直感的に理解できるかも見ておきましょう。
最後に助手席と後席です。
夫婦二人で乗るなら、普段助手席に座る人にも同行してもらうと理想的ですね。
さらに旅行を考えているなら荷室も開けて、バッグを持ち上げる高さや開口部を確認しましょう。
車選びでは、カタログを見ている間は「こちらが車を選んでいる」感覚があります。
でも買ったあとには、駐車場、道路、乗り降り、荷物の積み方といった日常から、毎日その車の使いやすさを評価することになります。
だから私は、最後の判断基準を「一番装備が多い車」ではなく、自分の日常に無理なく溶け込む車に置くことをおすすめします。
まとめ|CX-30は2026年改良で選び方が広がったコンパクトSUV
CX-30は、全長4,395mm、全幅1,795mm、全高1,540mmというボディに、SUVらしい視点の高さ、落ち着いた室内、日常で使いやすい荷室、運転支援機能を組み合わせた5人乗りコンパクトSUVです。
2026年7月23日の商品改良では、e-SKYACTIV G 2.5が新たに追加され、グレード体系は20C、20S、20G、20 Air Edition、25L、25 Air Editionの6種類になりました。
さらにAir Editionの追加、エアログレーメタリックとジンクグリーンメタリックの採用、安全支援機能の進化など、見た目だけでなく中身も変更されています。
価格は264万円からですが、グレードや駆動方式、オプションによって総額は変わります。購入時には最新の公式価格と見積もりを確認してください。
CX-30が向いているのは、大型SUVほどのサイズは必要ないものの、コンパクトカーより少し余裕が欲しく、デザインや室内の質感、走りの自然さも重視したい方です。
夫婦二人での買い物から旅行まで1台でこなしたい方にも、検討しやすい一台でしょう。
一方、全幅1,795mmは決して小さくありません。
細い住宅街や狭い駐車場を日常的に使う方は、「コンパクトSUVだから大丈夫」と決めつけず、自宅環境を想定して実車で確認してください。
車選びは、スペック表の点数競争ではありません。
ドアを開け、座り、左右を見て、荷物を積む場面を想像し、実際に少し走ってみる。
そのときに「これなら毎日無理なく付き合えそうだな」と感じられるかどうかが、結局はいちばん大切です。
CX-30が気になっている方は、2.0Lと2.5L、通常グレードとAir Editionも比べながら、ご自身の暮らしに合う一台を探してみてくださいね。
よくある質問
CX-30のサイズは大きいですか?
CX-30は全長4,395mm、全幅1,795mm、全高1,540mmです。
全長は4.4m未満ですが、全幅は約1.8mあるため、軽自動車や5ナンバーサイズのコンパクトカーから乗り換える場合は大きく感じる可能性があります。
自宅駐車場や普段使う道路で問題がないか、実車確認をおすすめします。
2026年のCX-30は何が変わりましたか?
2026年7月23日の商品改良で、新しいe-SKYACTIV G 2.5の追加、6グレードへの体系整理、特別仕様車Air Editionの設定、安全・快適装備の強化などが行われました。
ボディカラーにはエアログレーメタリックとジンクグリーンメタリックも追加されています。
CX-30は夫婦二人の旅行にも向いていますか?
日常の買い物から週末旅行まで1台で使いたい夫婦二人には検討しやすいSUVです。
ただし、旅行バッグの大きさや量は家庭によって違うため、購入前に荷室開口部や後席を使った状態での積載性を確認すると安心ですよ。
杉原健一
モーターライフ・アドバイザー



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