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夫婦二人ならスペーシアで十分?買い物から旅行まで使い勝手を検証

夫婦二人の買い物と旅行を想定したスペーシア風軽ハイトワゴンと買い物袋や旅行バッグ 車選び
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夫婦二人で街乗りを中心に、ときどき旅行するなら、スペーシアは十分候補になります。後席を荷物に使える二人乗車では、軽自動車の弱点である積載量も補いやすいからです。

ただし、高速道路を頻繁に走る夫婦や、静粛性・力強い加速を重視する方まで「二人なら軽で十分」と決めつけるのはおすすめできません。現行スペーシアの寸法や燃費、荷室アレンジと、実際に指摘されてきた弱点を一緒に見て判断することが大切です。

この記事では、2024年3月31日に公開されたオートフラットの「スペーシア購入は『後悔する』という意見が!後悔するといわれる理由」で取り上げられた評価を出発点に、スズキ公式の現行型スペックも照らし合わせながら、「夫婦二人ならスペーシアで十分なのか」を具体的に検証します。オートフラット+1

夫婦二人ならスペーシアで十分?数字から見る結論

買い物や通院などの日常利用が中心で、年に何度か二人旅行をする使い方なら、スペーシアはかなり相性のよいサイズです。

理由を感覚ではなく数字で見てみましょう。現行スペーシアは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,785mm。室内寸法は長さ2,170mm、幅1,345mm、高さ1,415mmで、最小回転半径はスペーシアのNA車で4.4mです。スズキ

項目 現行スペーシアの主な数値 夫婦二人での意味
全長 3,395mm スーパーや自宅駐車場で扱いやすいサイズ
全幅 1,475mm 狭い生活道路でも幅を把握しやすい
全高 1,785mm 頭上方向に余裕を作りやすい
室内長 2,170mm 前後方向の室内空間を確保
室内高 1,415mm 背の高い荷物にも対応しやすい
最小回転半径 4.4m 駐車やUターンで小回りを生かしやすい
WLTC燃費 HYBRID G 2WDで25.1km/L、HYBRID X 2WDで23.9km/L 日常利用で燃料消費を抑えやすい

燃費値は国土交通省審査値で、実際の燃費は道路状況、エアコン使用、乗員数、運転方法などによって変わります。スズキが2023年11月9日に発表した3代目スペーシアでは、HYBRID G・2WDのWLTCモード燃費を25.1km/L、HYBRID X・2WDを23.9km/Lとしています。スズキ+1

数字を見て私が注目するのは、単に「室内が広い」ことではありません。

外側は軽自動車規格の小ささを保ちながら、内側を縦方向に大きく取っていることです。夫婦二人にとっては、この外寸と室内空間の組み合わせが大きな意味を持ちます。

子どもが独立したあとも、以前と同じように大きなミニバンを所有し続ける必要があるとは限りません。

普段乗るのは二人。買い物も二人。通院も二人。そして旅行のときには二人分のバッグを積む。

この使い方なら「4人が快適に乗って、さらに4人分の旅行荷物も積めること」を基準にしなくてよくなります。

つまり夫婦二人にとって重要なのは、最大乗車人数よりも、365日のうち大部分を占める日常で大きすぎないことなんですね。


2024年の「スペーシアは後悔する」という評価は何を指していた?

元ネタのオートフラット記事では、スペーシアについて好意的な点だけでなく、購入後に気になり得る部分も紹介されていました。

記事が挙げていた主な論点は、内装の質感、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、加速、乗り心地、横風、積載量です。また、シートの硬さ、雨音や走行中の音、フロントガラス形状による信号の見え方を気にする声がある一方、「広い窓と高いシートで運転しやすい」「後席は足を伸ばせるほど広く乗り降りしやすい」といった評価も紹介されています。オートフラット

積載性については、4人で旅行すると後席を人が使うため、荷物の置き場所が制約されるという指摘でした。

ここが「夫婦二人」という条件にすると、大きく評価が変わるところです。

4人乗車なら「後席=人の場所」ですが、二人乗車なら「後席=必要に応じて荷物にも使える場所」になります。

元記事で弱点として挙げられた積載性が、夫婦二人ではそのまま弱点にならないわけですね。これがこの記事で最も大切な判断材料です。

しかも現行型では、スズキ公式が左右独立リヤシートスライドを案内しており、HYBRID Gを除いて荷室側から後席を動かせるストラップも設定されています。さらにワンタッチダブルフォールディングリヤシートにより、後席を倒して荷室を広げられます。スズキ

スズキは27インチサイズまでの自転車を積載できる設計も案内しています。ただし、自転車の形状やサイズによって積めない場合があるため、これは「何でも載る」という意味ではありません。スズキ

さらにスズキ自身による使用例では、後席を前方へスライドさせた状態で容量68Lのスーツケースを2個積載した例も紹介されています。夫婦二人の旅行を考えるうえでは、「旅行バッグが積めそう」という抽象論より、こちらのほうがイメージしやすいでしょう。スズキ

なお、元記事の情報で注意したいのがACCです。

元記事ではACCが搭載されていない点を不満として挙げていますが、3代目スペーシア発表時のスズキ公式情報では、スペーシア HYBRID Xに「セーフティプラスパッケージ」として、全車速追従機能・停止保持機能付きACC、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド、車線維持支援機能が設定されていました。スズキ

したがって、「スペーシアにはACCがない」と現行車全体の特徴として受け取るのは適切ではありません。

中古車を含めて検討するときは年式やグレード、メーカーオプションの有無によって装備が違います。ネットの記事を読む際は、「どの年式について書かれた情報なのか」を確認したいところですね。


スペーシアは夫婦二人の買い物・旅行でどこまで使える?

日常の買い物ではスペーシアの小さな外寸が生き、二人旅行では使わない後席を荷物側へ振り分けられる。この二つを両立できることが夫婦二人で使う強みです。

まず買い物を考えてみましょう。

全長3,395mm、全幅1,475mm、最小回転半径4.4mというサイズは、スーパーの駐車場、自宅周辺の細い道、病院の駐車場などを日常的に走る場面で扱いやすさにつながります。スズキ

もちろん「軽自動車なら誰でも駐車が簡単」とまでは言えません。

運転席から車両感覚をつかみやすいか、斜め前方が見やすいか、バックするときに距離感をつかめるかは、運転する人の体格や経験によって変わります。

元記事でも、フロントガラスの形状から信号が見えにくいと感じる意見と、広い窓や高い着座位置から運転しやすいという意見の両方が紹介されています。オートフラット

これは口コミのどちらかが間違っているのではなく、同じ車でも座る人によって視界の印象が違うと考えるほうが自然です。

旅行では荷物の置き方がポイントになります。

夫婦二人なら後席を常時乗員用として空けておく必要がありません。後席を前へスライドさせて荷室を広げたり、さらに大きな荷物なら後席を倒したりと、旅行内容に合わせて使い分けられます。

※画像はAIによるイメージ

スズキ公式が68Lスーツケース2個の積載例を示していることを考えると、一般的な夫婦二人旅行について「軽だから荷物がほとんど載らない」と心配しすぎる必要はないでしょう。スズキ

ただし、ここには大切な条件があります。

キャンプ道具、大型クーラーボックス、ゴルフ用品、釣り道具などを同時に積む場合は、単純な旅行バッグ2個とは条件が違います。また、旅行途中で家族を乗せる予定があるなら、後席を荷物専用にできなくなります。

私なら購入前に、カタログの「荷室が広い」という言葉だけでは判断しません。

普段使っているスーツケースの大きさを確認し、「この二つを載せたあと、お土産を置く場所は残るか」と考えます。

車の荷室選びは、家の収納選びとよく似ています。

空っぽの状態を見れば広く感じますが、本当に知りたいのは「自分たちが持っている物を入れたあと、余白がどれだけ残るか」ですよね。

夫婦二人でスペーシアを検討するなら、後席を含めた実際に使える荷物空間を見ることが、カタログ上の容量以上に大切だと私は考えます。


高速道路や長距離旅行ではスペーシアの弱点が出る?

高速道路を走ること自体は問題ありませんが、高速・長距離を頻繁に使う夫婦ほど、NAエンジンの加速感、横風、シート、静粛性を実車で確認したほうが安心です。

元記事では、スペーシアの気になる点として加速の物足りなさや、背の高い車体が横風の影響を受けやすいという評価が紹介されています。またシートの硬さや車内に入る音を気にする声も取り上げられていました。オートフラット

一方、3代目についてスズキは、環状骨格構造や構造用接着材によってボディー剛性・操縦安定性を高め、減衰接着剤や左右計8か所の遮音バッフルによって静粛性にも配慮したと説明しています。スズキ

つまり、「背の高い軽だから高速道路は苦手」と一言で片づけるのも、「新型だからまったく問題ない」と断言するのも、どちらも少し乱暴なんですね。

現行スペーシアのNAエンジンは0.657Lで最高出力49PS。スペーシア カスタムには64PSのターボ仕様も設定されています。スズキ+1

夫婦二人で荷物も比較的少なく、年に数回高速道路を利用する程度なら、NA車でも十分と感じる方はいるでしょう。

しかし、高速道路の合流が多い、山間部へ頻繁に出かける、長い上り坂を走る機会が多いという夫婦なら、カタログ燃費だけでNA車を選ばず、実際の加速感を確かめたいところです。

また、高速旅行では助手席の評価が意外に重要です。

運転する人はハンドル操作に意識が向いていますが、助手席の人はシートの当たり方、上下方向の揺れ、ロードノイズなどを長時間受け続けます。

夫婦二人の車なのに、運転する一人だけで試乗して決めるのはもったいないと私は思います。

できれば二人で販売店へ行き、途中で運転席と助手席を交代してみてください。

運転する方は、発進、交差点、バック駐車、坂道での加速を確認する。助手席では、乗り降り、座面の硬さ、足元、揺れ、会話のしやすさを見る。

この確認だけでも、「口コミでは高評価だったのに自分たちには合わなかった」という失敗をかなり避けやすくなります。

特に毎月のように片道200〜300km級の旅行をするなら、スペーシアだけで決めず、コンパクトカーや小型ミニバンも比較する価値があります。

反対に、高速道路は年に数回。旅行は温泉や観光が中心。日常の大部分は近所の買い物と通院。

そんな生活なら、旅行の数日だけを基準に大きな車を365日所有するより、毎日の扱いやすさを優先する考え方も十分合理的でしょう。


夫婦二人のスペーシア選びで後悔しない判断基準は?

ここまでの情報から、私は「夫婦二人ならスペーシアで十分です」と無条件には言いません。

より正確には、街乗り中心で、ときどき二人旅行を楽しみ、後席を荷物スペースとして自由に使える夫婦なら、スペーシアの長所をかなり生かしやすいと考えます。

販売実績を見ても、スペーシアは決して一部の人だけが選ぶ車ではありません。

全国軽自動車協会連合会の2023年1〜12月の軽四輪車通称名別新車販売確報では、スペーシアは122,275台で乗用車3位でした。1位はN-BOXの231,385台、2位はタントの159,392台です。全国軽自動車協会連合会

元記事が「トップ3」と紹介していた部分を一次資料まで確認すると、2023年は実際に3位、年間122,275台だったことが分かります。

販売台数が多いから自分にも合う、という意味ではありません。

むしろ多くの人が使う車だからこそ、「乗り心地が気になる」「加速がもう少し欲しい」「内装の質感が好みではない」といった評価が出てくるのは自然なことです。

重要なのは口コミの点数ではなく、その不満が自分たちの日常と重なるかどうかです。

4人旅行で荷物が入りにくいという不満なら、二人利用では後席を荷物に回せるため影響は小さくなります。

反対に、高速道路での加速や横風が気になるという評価は、二人利用になっても消えません。高速旅行が多い人にとっては、こちらのほうが重要な口コミです。

内装の質感も同じです。

プラスチック部分を見て物足りないと感じる人もいれば、豪華さより掃除のしやすさや気軽さを重視する人もいます。

ですから試乗では「スペーシアは良い車ですか?」と考えるのではなく、「私たち夫婦の暮らしに、この車は合っていますか?」と見るほうが答えに近づきます。

私が夫婦二人の車選びで特に重視したいのは、車を「最大イベント」に合わせないことです。

年に一度の長距離旅行だけを基準にすると、大きく余裕のある車が欲しくなります。

でも実際には、何でもない平日にスーパーへ行き、病院へ行き、駅へ家族を迎えに行き、狭い自宅駐車場へ戻ってくる。

そうした日常が車との付き合いの大部分ですよね。

スペーシアの全長3,395mm、全幅1,475mm、最小回転半径4.4mという小ささは、その「何でもない日」に効いてきます。一方で旅行の日には、後席スライドや折り畳み機構によって荷物側へ空間を広げられます。スズキ+1

私はここに、夫婦二人とスペーシアの本当の相性のよさがあると感じています。

「軽なのにこんなに広い」だけではありません。

普段は小さな車として使い、必要な日だけ室内を大きく使える。

子育てを終えた夫婦の車選びでは、この「余分すぎない余裕」が、大きな車の絶対的な広さより心地よい場合があります。

一方、静かな高速巡航を最優先したい、頻繁に長距離を走る、大型の趣味用品を常に載せる、後席にも頻繁に人を乗せるという生活なら、コンパクトカーや小型ミニバンを含めて比較したほうがよいでしょう。

車選びに「夫婦二人なら軽自動車が正解」という公式はありません。

自宅駐車場、スーパー、病院、旅行先、高速道路。自分たちが一年間で実際に走る場所を思い浮かべ、そのうち何割でスペーシアの小ささがメリットになり、何割で軽自動車の限界が気になりそうかを考えてみてください。

それが、カタログの数字を「自分たちの暮らしの数字」に変える一番よい方法だと思います。


まとめ|夫婦二人ならスペーシアは街乗り+旅行の有力候補

夫婦二人で使うスペーシアは、日常の買い物や通院を中心に、ときどき二人旅行へ出かける生活なら有力な選択肢です。

現行型は全長3,395mm、全幅1,475mm、最小回転半径4.4mという軽自動車らしい取り回しやすい寸法でありながら、室内長2,170mm、室内高1,415mmを確保しています。HYBRID G・2WDのWLTCモード燃費は25.1km/Lです。スズキ

さらに後席をスライドしたり倒したりでき、スズキ公式には68Lスーツケース2個を積載した使用例もあります。二人乗車なら後席を荷物側へ回せるため、4人旅行で指摘される積載性の弱点を感じにくくなる可能性があります。スズキ+1

一方、元記事で取り上げられていた加速、横風、シート、走行音などは、高速・長距離旅行をする夫婦ほど確認しておきたい部分です。ネットの口コミだけで結論を出さず、二人で試乗して運転席と助手席の両方から確かめるのがよいでしょう。オートフラット

結論として、「街乗り中心+年に数回の二人旅行」ならスペーシアは十分候補。「高速・長距離中心」なら他クラスも含めて比較する。この線引きが、夫婦二人で選ぶときには分かりやすいと思います。

大きい車ほど安心とは限りませんし、小さい車ほど我慢が必要とも限りません。

二人の暮らしに必要な広さだけを持ち、何でもない日の買い物でも気軽に使えること。それを大切にする夫婦なら、スペーシアは長く付き合いやすい一台になり得ます。


よくある質問

夫婦二人ならスペーシアで二人分の旅行荷物を積めますか?

二人乗車なら後席を荷物用に活用できるため、一般的な旅行には対応しやすいと考えられます。

スズキ公式でも、後席を前方へスライドさせて68Lのスーツケースを2個積載した使用例が紹介されています。ただし、キャンプ用品など大型荷物を同時に積む場合は、実物の荷物サイズで確認してください。スズキ

スペーシアは高速道路を使う夫婦にも向いていますか?

高速道路の利用はできますが、頻繁に長距離を走るなら試乗をおすすめします。

元記事では加速や横風、乗り心地などを気にする評価が紹介されています。一方、3代目ではスズキがボディー剛性、操縦安定性、静粛性の向上を図ったと説明しているため、古い口コミだけで判断せず現行型を実際に確認することが大切です。オートフラット+1

スペーシアで後悔しやすい夫婦はどんな人ですか?

高速道路や長距離移動が生活の中心で、静粛性や力強い加速を特に重視する夫婦、大型の趣味用品を頻繁に積む夫婦は、スペーシアだけで決めずコンパクトカーや小型ミニバンも比較したほうがよいでしょう。

反対に、日常の買い物や通院が中心で、後席を荷物スペースとして柔軟に使える夫婦なら、スペーシアの小さな車体と広い室内という特徴を生かしやすいと私は考えます。

杉原健一

モーターライフ・アドバイザー

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