プロ野球の延長戦:何回まで行うの?

プロ野球

この記事では、プロ野球の延長は何回まで行われるのか?解説します。

ゆっくりくつろぎながらテレビやネット配信でプロ野球を観ていると、両軍ともお互いひかず延長戦ってこともありますね。

試合の長さに関する疑問を持つファンは少なくありません。

それでは、プロ野球の延長は何回まで行われることになっているのでしょう?

プロ野球の延長は何回まで?

試合が9回終了時に同点の場合、決着がつくまで延長戦に突入します。

しかし、どこまで延長するかは、試合の種類によって異なります。

ここでは、プロ野球の延長戦ルールと、その背景について掘り下げて解説します。

プロ野球(NPB)の場合

プロ野球の延長戦は、通常9回で同点の場合に行われます。

9回裏まで終わって両チーム同点の時、プロ野球の延長は最大12回まで行われます。

プロ野球の延長が実施されるのは下記の試合です。

  • セ・パ両リーグのレギュラーシーズン
  • セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ
  • 日本選手権シリーズの第7戦まで

どの場合も、延長戦に時間制限はありません。

日本選手権シリーズの第8戦は延長の制限なく、12回以降も決着がつくまで続行します。

12回を超えても決着がつかない場合は、引き分けとなります。

1990年から2000年、セ・リーグのみ、15回まで延長戦が許されていました。

しかし、長時間に及ぶ試合は選手の健康を損なうだけでなく、ファンの帰宅時間が遅くなるなどの問題がありました。

そのため、12回までという制限を設けることで、これらの問題をある程度解消しようとしたわけです。

なお、オールスターゲームには、延長戦はなく、9回で試合終了です。

メジャーリーグベースボール(MLB)の場合

一方、メジャーリーグベースボール(MLB)では、延長戦が特定の回数で打ち切られることはありません。

勝敗が決するまで、理論上は無限に延長戦が続く可能性があります。

このシステムは、最終的には勝敗を明確にすることを目的としています。

ただし、実際には様々な外的要因で試合が中断されることもあります。

例えば、悪天候による試合の中断や、ダブルヘッダーの第1試合での時間制限などがそれにあたります。

MLBの延長については、こちらの記事で解説しています。

プロ野球延長戦が導入された背景

プロ野球における延長戦は、試合の公平性を保つために必要なルールです。

ここでは、延長戦が導入された背景と、それが今日の野球文化にどのように根付いているかを掘り下げていきます。

試合の決着をつけるため

9回終了時に同点である場合、勝敗を明確にするために延長戦が行われます。

この制度は、すべての試合において公平な結果を出すためのものです。

引き分けという結果を可能な限り避け、勝者と敗者を明確にすることで、リーグの順位決定にも影響を与えます。

また、延長戦は選手たちにとっても、自らの能力を最大限に発揮する機会になります。

特に、緊迫した試合展開の中でのパフォーマンスは、選手個々の価値を高めることにもつながります。

ファンの期待に応える

延長戦は、試合の緊張感を高め、ファンにとって忘れられないものとなります。

特に接戦の場合、延長戦への期待感は非常に高まり、試合の興奮度を最高潮に引き上げます。

延長戦に入ることで、試合の予測不可能性が増し、観戦体験をより一層豊かなものにします。

さらに、延長戦はチーム間の戦略的な駆け引きを見せる舞台ともなります。

どのようにして選手を配置し、どのタイミングで代打や代走を送るかなど、監督の采配が試合の行方を左右することも少なくありません。

ルールの進化と調整

1972年から1987年までオイルショックによる節電のため、試合開始から3時間から3時間20分の間に制限されました。

その後、1990年にプロ野球の延長を回数も時間も無制限にして、引き分けの試合をなくすという方針が出されました。

しかし、球場周辺住民の反対や警察の意見もあり、延長15回で引き分けの場合は再試合となりました。

2011年から2012年は東日本大震災による節電のため、試合開始から3時間30分に制限されました。

最近では、世界的な生活様式の変化を受けて2020年は10回まで、2021年は9回で打ち切っていました。

ただし、2021年の日本シリーズだけは、決着がつくまで延長していました。

延長戦における戦略

延長戦では、通常のイニングとは異なる戦略が求められます。

勝利を目指して、チームはピッチャーの運用や攻撃戦略において、より緻密な計画を立てる必要があります。

ここでは、延長戦でよく見られる戦略の詳細と、それらがいかに試合の行方を左右するかを深掘りします。

ピッチャーの運用

延長戦では、リリーフピッチャーの管理が一層重要になります。

特に、リリーフピッチャーの残り数や、その日のコンディションが、監督の戦略を大きく左右します。

多くの試合が行われる中で、ピッチャーの消耗を避けながら、勝利につながる投手を選択することが求められます。

また、延長戦に入ることで、通常では見られないピッチャーの起用もあり得ます。

例えば、先発投手をリリーフとして投入したり、通常はクローザーとして活躍する投手を早めに投入したりします。

このように、勝利のためには、通常の役割を超えた起用がなされることもあります。

攻撃面での戦略

延長戦では、一点を争う展開となることが多く、小技を駆使した攻撃が重要となります。

例えば、犠牲バントでランナーを進塁させる、盗塁を試みるなど、スコアリングポジションにランナーを置くことが重要視されます。

また、代打の起用にも独自の戦略が求められ、試合状況や相手ピッチャーのタイプに応じた最適な打者を選ぶ判断が必要です。

延長戦では、一般的に守備側が有利とされるため、攻撃側はよりアグレッシブな姿勢を見せることが求められます。

相手の守備の隙をつき、1点を積極的に狙うことで、プレッシャーを相手にかけることができます。

守備戦略の調整

延長戦では、守備もまた重要な役割を果たします。

特に、ランナーを出した際の守備配置や、状況に応じた内外野の守備位置など、細かな調整が求められます。

守備のミスが直接的に点数につながる可能性が高いため、守備陣の集中力と連携が試合のキーポイントとなります。

さらに、延長戦に入るとプレッシャーが高まるため、精神的な強さもチームに求められます。

冷静な判断と、予期せぬ状況に対応できる柔軟性が、延長戦を制するためには不可欠です。

延長戦の名勝負

過去の日本のプロ野球の延長に驚きの記録があります。

最長イニング

1942年5月24日の大洋対名古屋戦でのイニング数は、28回まで及びました。

それでも決着がつかず、引き分けた上にピッチャーは両軍とも完投しました。

最長試合時間

試合時間が最長だったのは、1996年9月8日の横浜ベイスターズ対ヤクルトスワローズ戦です。

この試合では、延長14回で6時間19分かかり、6対5でヤクルトが勝っています。

日本シリーズ最長試合時間

日本シリーズでの最長試合時間は、2010年第6戦の千葉ロッテマリーンズ対中日ドラゴンズ戦です。

延長15回で5時間43分かかり、延長15回で2対2の引き分けで終わっています。

まとめ

プロ野球の延長戦は、ただ時間を延長するだけでなく、試合の緊張感を高め、戦略的な深みを加え、ファンにとって忘れられないドラマとなります。

最大12回まで闘いが繰り広げられ、これがプロ野球の醍醐味の一つとなっています。

延長戦は、チーム戦略の見せ場であり、選手個々の技術や精神力、監督の戦略が試される場でもあります。

どのようにしてチームが勝利に向かって全力を尽くすか、そのプロセスは多くの感動を呼び、時には伝説となる名勝負を生み出します。

また、延長戦は、勝敗がはっきりしないまま試合を終えることなく、勝者と敗者を明確にすることで、スポーツとしての正当性と公平性を確保します。

その結果としての勝利は、選手にとってもファンにとっても、より大きな価値を持つものとなります。

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