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10万キロ・15万キロ走った車でも買取できる?走行距離が査定に与える影響

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走行距離が10万キロ・15万キロを超えた車でも買取は可能です。ただし、査定額は年式や整備状態、車種の需要によって変わります。

「10万キロを超えたら価値がなくなる」「15万キロなら廃車しかない」と思っていませんか。長年乗ってきた愛車ですから、少しでも納得できる金額で手放したいですよね。

この記事では、10万キロと15万キロの査定評価の違い、ハイエースバン・ステップワゴン・N-BOXの特徴、査定額が0円だった場合の対処法まで、具体的に解説します。

  1. 10万キロ・15万キロの車は買取できる?査定額はどう変わる?
    1. 10万キロを超えたら車の価値はなくなる?
    2. 10万キロと15万キロでは査定評価がどう違う?
    3. 走行距離が5万キロ増えると査定額はいくら下がる?
    4. 10万キロを超えた車は実際に何年使われている?
  2. 10万キロ・15万キロの買取価格が変わる5つの条件とは?
    1. 1. 車種とグレードの需要
    2. 2. 年式と走行距離の組み合わせ
    3. 3. エンジン・変速機・足回りの状態
    4. 4. 修復歴と整備記録
    5. 5. 買取業者の販売ルート
  3. ハイエースバン・ステップワゴン・N-BOXは15万キロでも売れる?
    1. ハイエースバンは10万キロ・15万キロでも需要がある?
    2. ステップワゴンは15万キロでも買取できる?
    3. N-BOXは15万キロでも売れる?
    4. 車種別の買取実績はどう比較すればよい?
  4. 10万キロ・15万キロの車はどこに売る?査定0円の場合は?
    1. ディーラー下取りと買取専門店は何が違う?
    2. 15万キロで査定0円なら廃車にするしかない?
    3. ローンが残っている車でも売却できる?
    4. 契約後の減額トラブルを避けるには?
  5. 10万キロ・15万キロの車を少しでも高く売るには?
    1. 点検記録簿と修理明細をそろえる
    2. 洗車や車内清掃は必要?
    3. 高額な修理は査定前にしたほうがよい?
    4. 査定は何社くらい比較すればよい?
  6. 考察|10万キロ・15万キロの車は「再販売の価値」で考えたい
    1. 同じ車でも査定額が違うのはなぜ?
    2. 10万キロから15万キロになると何が変わる?
    3. 売るか乗り続けるかは今後2年間の費用で考える
    4. 税金や車検費用が増えたら買い替えるべき?
    5. これからの長距離走行車は整備履歴が重要になる?
    6. 私が大切にしたいのは「査定額への納得感」
  7. まとめ|10万キロ・15万キロでも車の買取は諦めなくてよい
  8. よくある質問
    1. 10万キロ走った車は買取価格が0円になりますか?
    2. 15万キロの車は廃車買取と通常買取のどちらがよいですか?
    3. 走行距離が5万キロ増えると査定額はいくら下がりますか?
    4. 15万キロの車はローンが残っていても売れますか?
    5. 20万キロを超えた車は廃車にするしかありませんか?
    6. 10万キロを超えた車は車検前に売るべきですか?

10万キロ・15万キロの車は買取できる?査定額はどう変わる?

10万キロと15万キロは中古車査定で意識されやすい走行距離ですが、どちらも買取価格が必ず0円になる境界線ではありません。

同じ車種・年式・グレード・車両状態で比較すれば、一般的には走行距離が短い車のほうが高く評価されやすくなります。

ただし、走行距離だけで査定額を決める全国共通の固定金額はありません。

10万キロを超えたら車の価値はなくなる?

結論からいうと、10万キロを超えただけで車の価値がなくなるわけではありません。

以前は「車の寿命は10年・10万キロ」という考え方が広く知られていましたが、現在の車の状態を判断するには、それだけでは不十分です。

例えば、同じ10万キロでも、高速道路を中心に走ってきた車と、短距離の買い物を繰り返してきた車では、使用環境が異なります。

短距離走行が多い車では、エンジンが十分に温まらない状態で停止する機会が増え、使用条件によってはエンジンオイルやバッテリーなどに負担がかかる場合があります。

一方、高速道路を中心に走っていた車でも、定期的な点検や消耗部品の交換を怠っていれば、状態が良好とは限りません。

つまり、走行距離は車の状態を判断する重要な材料ですが、それだけで寿命や買取価格を決めることはできないのです。

人間に例えるなら、走行距離は年齢のようなもの。同じ年齢でも健康状態が異なるように、車にも一台ごとの違いがあります。

私はディーラーで車の維持管理に関する相談に接してきた経験から、走行距離という数字だけで買い替えを急ぐ必要はないと考えています。

10万キロと15万キロでは査定評価がどう違う?

10万キロから15万キロへ走行距離が増えると、一般的には中古車としての評価が下がる方向に働きます。

中古車を購入する人が、今後必要になる整備費用や故障の可能性を考えるためです。

走行距離ごとの一般的な評価傾向を整理すると、次のようになります。

走行距離一般的な査定傾向主な確認ポイント
5万キロ前後比較的評価されやすい年式・修復歴・内外装
10万キロ前後走行距離による減額が意識される整備履歴・消耗部品
15万キロ前後車種や販売先による評価差が広がりやすいエンジン・変速機・需要
20万キロ前後一般的な再販売が難しい場合もある故障状況・輸出・部品価値

この表は査定時に確認される要素を整理したもので、特定の査定基準表から算出した金額や、実際の買取実績を示したものではありません。

また、10万キロと15万キロの差が、すべての車で同じ減額幅になるという意味でもありません。

例えば、同じ年式の車でも、10万キロ走行した車に大きな機械的不具合があり、15万キロ走行した車には不具合がない場合、後者の査定額が高くなる可能性があります。

異なる車種や年式を比較する場合は、さらに価格差が複雑になります。

重要なのは、走行距離による価格差を調べるとき、比較する車の条件をできるだけそろえることです。

走行距離が5万キロ増えると査定額はいくら下がる?

残念ながら、走行距離が5万キロ増えた場合の減額を、一律に何万円と示すことはできません。

例えば、10万キロ走行した車の査定額が50万円で、15万キロ走行した同条件の車が30万円なら、差額は20万円です。

ただし、これは計算方法を説明するための仮定であり、実際の買取相場や査定事例ではありません。

同じ比較でも、車種によって差額が大きくなる場合もあれば、小さくなる場合もあります。

さらに、査定を受けた時期が違えば、中古車市場の需給や車両の状態が変わっている可能性もあります。

そのため、走行距離による査定差を知りたい場合は、同じ時期に評価された、条件の近い車両を比較する必要があります。

10万キロを超えた車は実際に何年使われている?

車の使用年数を考える参考として、一般財団法人自動車検査登録情報協会の統計があります。

同協会が公表する「わが国の自動車保有動向」では、令和6年3月末時点の普通乗用車の平均車齢は9.34年とされています。

平均車齢とは、国内で保有されている車が新車登録されてから経過した年数の平均です。

廃車になるまでの平均使用年数ではなく、走行距離別の買取価格を示す統計でもありません。

したがって、この数字から「車は9年程度で寿命になる」と判断することはできません。

なお、統計の対象車種や集計方法によって数字は異なるため、詳しい定義や最新の数値は同協会の公表資料で確認することが大切です。


10万キロ・15万キロの買取価格が変わる5つの条件とは?

10万キロ・15万キロの車には、すべての車種に共通する買取相場はありません。

査定額を左右する主な条件は、車種とグレード、年式、機械的な状態、修復歴と整備記録、そして買取業者の販売ルートの5つです。

「結局、自分の車はいくらになるの?」という疑問が一番気になるところですよね。

ここでは、価格を予測するときに確認したいポイントを、順番に見ていきましょう。

1. 車種とグレードの需要

同じ15万キロでも、車種によって中古車としての需要は異なります。

例えば、仕事に使う商用車と、家族で使うミニバン、街乗り中心の軽自動車では、購入を希望する人の目的が違います。

トヨタのハイエースバンは、荷物を運ぶ仕事や事業用車両としての実用性が特徴です。

ホンダのステップワゴンは、家族での移動や多人数乗車に便利なミニバンとして知られています。

N-BOXは、軽自動車ならではの維持費と室内の使いやすさが魅力です。

こうした用途の違いが、長距離走行車の需要にも影響します。

ただし、人気車種だから必ず高額で売れるわけではありません。

グレードや装備、車両状態によって、同じ車名でも査定額が変わります。

2. 年式と走行距離の組み合わせ

15万キロという走行距離でも、何年間で走ったのかによって評価が変わります。

例えば、15年間で15万キロ走った車なら、年間平均1万キロです。

一方、5年間で15万キロ走った車なら、年間平均3万キロになります。

後者は年式が新しい反面、同じ年式の車と比べて走行距離が多いと評価される可能性があります。

ただし、年式が新しい車には、安全装備や燃費性能などの面で需要が残る場合もあります。

査定では、年式と走行距離の両方を確認する必要があるのです。

3. エンジン・変速機・足回りの状態

走行距離が長い車では、エンジンや変速機などの状態が重要になります。

例えば、エンジンの異音、オイル漏れ、冷却水漏れ、変速時の大きな衝撃などがあれば、修理費用を見込んで減額される可能性があります。

また、サスペンションやブレーキなど、走行に関わる部分の状態も確認されます。

15万キロ走行していても、必要な整備が行われ、目立った不具合がない車なら、再販売できる可能性があります。

ただし、正常に走行できることだけで高額査定になるわけではありません。

中古車として次に購入する人が安心して使用できるかどうかも、評価に影響するからです。

4. 修復歴と整備記録

中古車査定では、修復歴も重要な判断材料です。

一般財団法人日本自動車査定協会などの中古車査定に関する考え方では、修復歴は車体の骨格部分に一定の損傷があり、修正や交換などが行われた履歴を指します。

そのため、バンパーを交換しただけで、必ず修復歴車になるわけではありません。

一方、車体の骨格部分に関わる損傷や修理があれば、走行距離とは別に査定額へ影響する可能性があります。

また、定期点検整備記録簿や修理明細が残っていれば、過去の整備状況を確認する材料になります。

例えば、エンジンオイルや消耗部品の交換履歴が分かれば、査定担当者も車の状態を判断しやすくなるでしょう。

ただし、整備記録があることと、現在の車の状態が良好であることは同じではありません。

記録と実際の車両状態を合わせて確認することが大切です。

5. 買取業者の販売ルート

私が特に注目しているのが、買取業者による販売ルートの違いです。

同じ車でも、国内の一般消費者向けに販売する業者と、商用車や海外向けの販売を得意とする業者では、評価が変わる可能性があります。

例えば、国内で販売するには整備費用が多くかかる車でも、別の用途や販売先があれば価値を見いだせる場合があります。

また、車としての再販売が難しくても、再利用できる部品や金属資源としての価値が残ることがあります。

私は、走行距離が長くなるほど、車の状態だけでなく「誰が、どこへ販売するのか」を考えることが重要になると感じています。

この違いを理解しておくと、最初の査定額が低くても、慌てずに次の選択肢を探せますよ。


ハイエースバン・ステップワゴン・N-BOXは15万キロでも売れる?

ハイエースバン、ステップワゴン、N-BOXはいずれも、15万キロを超えたからといって、必ず買取対象から外れる車種ではありません。

ただし、車種ごとに評価されやすい条件が異なるため、同じ走行距離でも査定の見方が変わります。

ハイエースバンは10万キロ・15万キロでも需要がある?

トヨタのハイエースバンは、仕事や荷物の運搬に使用される商用車です。

そのため、走行距離だけでなく、エンジンや駆動系、荷室の状態、積載能力などが重要になります。

特に、ガソリン車とディーゼル車、2WDと4WDでは、使用目的や購入者の需要が異なる場合があります。

国内の事業用需要に加え、輸出先の条件が合えば海外向けの販売も考えられます。

元の参考情報には、10万キロ走行したハイエースバンが200万円以上で買い取られる可能性があるという説明がありました。

しかし、この数字については年式、グレード、駆動方式、修復歴、査定年月などの条件が確認できていません。

したがって、10万キロ走行したハイエースバンの一般的な買取相場が200万円以上という意味ではありません。

例えば、同じハイエースバンでも、年式が新しく状態の良い車と、古い年式で大きな修理が必要な車では、査定額が大きく異なる可能性があります。

私は、ハイエースバンのような商用車では、一般の買取専門店だけでなく、商用車の販売を得意とする業者の評価も確認する価値があると考えています。

ステップワゴンは15万キロでも買取できる?

ホンダのステップワゴンも、15万キロ走行したという理由だけで買取できなくなるわけではありません。

家族向けのミニバンとして、室内の広さや乗り降りのしやすさなどに需要があるためです。

ただし、長距離走行車では、エンジンや変速機の状態に加え、スライドドアの作動や内装の傷みなども確認したいところです。

特に、家族で長年使用された車では、シートや荷室の状態が再販売時の商品価値に影響する場合があります。

元の参考情報には、ステップワゴンが150万円以上で買い取られる可能性があるという説明もありました。

しかし、こちらも年式、グレード、走行距離、修復歴、査定時期などの条件がそろっていません。

そのため、15万キロ走行したステップワゴンが150万円で売れると期待するのは適切ではありません。

ステップワゴンは世代によって装備や性能が異なるため、同じ車名でも比較する条件をそろえる必要があります。

例えば、安全装備や燃費性能、室内の使い勝手などが、購入希望者の判断に影響する場合があります。

私としては、ミニバンの査定では走行距離だけでなく、家族が日常的に使用する装備が正常に機能しているかも重要だと考えています。

N-BOXは15万キロでも売れる?

ホンダのN-BOXも、15万キロを超えたからといって価値がなくなるわけではありません。

軽自動車は維持費を抑えたい人や、日常の移動に使いやすい車を探している人から選ばれています。

ただし、走行距離が長い車では、エンジンやCVTなどの変速機、足回りの状態が重要です。

例えば、変速時に不自然な振動がある、エンジンから異音がする、オイルの消費が多いといった不具合があれば、査定額に影響する可能性があります。

また、同じN-BOXでも、標準タイプとCUSTOM、年式や装備によって中古車としての需要が異なります。

軽自動車だから必ず安くなるわけでも、人気車だから高く売れるわけでもありません。

特に15万キロを超えた車では、次に購入する人がどの程度の整備費用を見込む必要があるかが重要になります。

車種別の買取実績はどう比較すればよい?

ここは、数字を誤解しないために大切なところです。

本記事では、2026年11月時点で、ハイエースバン、ステップワゴン、N-BOXについて、査定年月・年式・グレード・走行距離・修復歴がそろった実際の買取実績を確認できていません。

そのため、確認できない金額を実際の査定結果として掲載することは避けています。

買取実績を比較する場合は、次の情報を確認しましょう。

  • 車種・グレード:同じ仕様かどうか
  • 初度登録年:年式の違いがないか
  • 査定年月:市場状況が近い時期か
  • 走行距離:10万キロと15万キロなど
  • 修復歴・不具合:車両状態に違いがないか
  • 買取金額:実際の成約額か、単なる査定提示額か

特に注意したいのが、中古車の販売価格と買取価格の違いです。

販売店が提示する中古車価格には、整備費用や販売経費、利益などが含まれています。

そのため、中古車販売サイトで100万円の車を見つけても、同じ条件の車が100万円で買い取られるわけではありません。

また、査定提示額と最終的な成約額も区別する必要があります。

私は、条件の分からない高額査定例を参考にするより、実際の車両状態を確認してもらい、現在の査定額を比較するほうが納得できる売却につながると考えています。


10万キロ・15万キロの車はどこに売る?査定0円の場合は?

走行距離の長い車を売却するなら、ディーラー下取り、一般の買取専門店、車種に合った専門業者、廃車買取業者を比較する方法が現実的です。

特に15万キロを超えた車では、最初の査定額だけで売却先を決めないことが大切です。

ディーラー下取りと買取専門店は何が違う?

ディーラー下取りのメリットは、新しい車の購入と現在の車の引き渡しをまとめて進められることです。

納車日に合わせて引き渡せる場合もあり、手続きを簡単にしたい人には便利でしょう。

一方、買取専門店では、業者ごとの販売ルートによって異なる評価を受けられる可能性があります。

ただし、ディーラー下取りが必ず買取専門店より安いわけではありません。

買い替えの場合は、下取り額だけでなく、新しい車の値引きや諸費用を含めた最終的な支払額で比較することが大切です。

15万キロで査定0円なら廃車にするしかない?

いいえ。査定額が0円だった場合でも、すぐに廃車を決める必要はありません。

まずは、次の順番で確認すると分かりやすいでしょう。

1. 通常の買取査定を受ける:中古車として再販売できるか確認する。
2. 専門業者で査定を受ける:商用車や輸出など、別の販売ルートで評価できるか確認する。
3. 廃車買取の条件を比較する:部品や金属資源としての価値と、必要な費用を確認する。

例えば、車としての再販売が難しくても、エンジン部品やドア、ライト、ホイールなどが再利用できる場合があります。

また、車体の金属部分を資源として回収できることもあります。

※画像はAIによるイメージ

ただし、部品や金属に価値が残っていても、必ず買取金額がつくとは限りません。

引き取り費用や解体費用、輸送費などが必要になる場合もあるからです。

元の参考情報には、金属資源として最低2万円以上になるという説明がありました。

しかし、車種や重量、金属相場、引き取り条件が明らかではないため、すべての車に2万円以上の価値があるとはいえません。

廃車買取を検討する際は、提示された買取額だけでなく、手続き費用などを差し引いた最終的な受取額を確認しましょう。

ローンが残っている車でも売却できる?

ローンが残っていても、条件によっては売却できます。

ただし、車検証上の所有者が誰になっているかによって、必要な手続きが異なります。

例えば、所有者がディーラーや信販会社になっている場合は、売却時に所有権解除が必要になることがあります。

また、売却代金でローンを完済できない場合は、不足分の支払い方法を確認する必要があります。

まずは車検証の所有者欄とローン契約の内容を確認しましょう。

契約後の減額トラブルを避けるには?

査定額が高くても、契約条件が不明確なまま売却するのは避けたいところです。

特に走行距離の長い車では、査定後に不具合が確認される可能性もあります。

契約前には、減額条件、キャンセル条件、入金日、名義変更の手続きを確認してください。

修復歴や把握している不具合については、査定時に正確に伝えることも大切です。

私は、査定額が数万円高いという理由だけで業者を選ぶより、説明が明確で、契約内容に納得できる相手を選ぶことが安心につながると考えています。


10万キロ・15万キロの車を少しでも高く売るには?

走行距離の長い車を有利に売却するには、整備履歴を整理し、車の状態を正確に伝え、販売ルートの異なる業者を比較することが基本です。

高額な修理や特別な作業を急ぐ必要はありません。

点検記録簿と修理明細をそろえる

査定前には、定期点検整備記録簿や修理明細を確認しておきましょう。

エンジンオイルや消耗部品の交換履歴が分かれば、過去の整備状況を説明しやすくなります。

例えば、タイミングベルトを採用する車種では、その交換記録が判断材料になる場合があります。

ただし、タイミングベルトを使用していない車種もあり、交換時期もメーカーや車種によって異なります。

整備記録があるからといって、査定額が必ず上がるわけではありません。

それでも、車の状態を正確に判断してもらうための材料になるでしょう。

洗車や車内清掃は必要?

査定前に洗車をして、車内のゴミや私物を整理しておくと、車の状態を確認してもらいやすくなります。

特に、強い臭いやシートの汚れ、荷室の傷みなどは、再販売時の商品価値に影響する場合があります。

ただし、高額なコーティングや専門業者によるクリーニングを依頼しても、その費用を査定額で回収できるとは限りません。

普段の洗車や掃除機がけなど、無理のない範囲で十分でしょう。

高額な修理は査定前にしたほうがよい?

売却を考えているなら、高額な修理をする前に、現状の査定額を確認することをおすすめします。

修理費用が、そのまま査定額に上乗せされるとは限らないからです。

例えば、修理前の査定額が20万円で、修理後の査定額が25万円になると仮定します。

この場合、修理によって増える査定額は5万円です。

もし修理費用が10万円なら、修理することで差し引き5万円分不利になる計算です。

これは考え方を説明するための仮定であり、実際の買取事例ではありません。

売却のために修理する場合は、修理費用と査定額の増加分を比較することが重要です。

ただし、ブレーキの異常や冷却水漏れ、重大な警告灯の点灯など、安全に関わる不具合がある場合は別です。

そのまま運転を続けず、整備工場に相談してください。

査定は何社くらい比較すればよい?

査定額を比較するなら、販売ルートの異なる業者を組み合わせることをおすすめします。

例えば、一般の買取専門店2社と、商用車や輸出などを得意とする専門業者1社という方法も考えられます。

ただし、3社という数字に特別な根拠があるわけではありません。

大切なのは、同じような販売ルートの業者ばかりを比較するのではなく、愛車を異なる視点から評価してもらうことです。

また、査定時期が大きく違うと、中古車市場の状況が変わる可能性があります。

比較するときは、できるだけ近い時期に査定を受け、引き渡し条件もそろえると判断しやすくなりますよ。


考察|10万キロ・15万キロの車は「再販売の価値」で考えたい

ここからは、長年メーカー直営ディーラーで車選びや維持管理の相談に携わってきた立場から、私なりの考えをお伝えします。

私は、走行距離の長い車の査定では、単に「何万キロ走ったか」よりも、「その車を次に必要とする人がいるか」が重要だと考えています。

同じ車でも査定額が違うのはなぜ?

買取業者は、買い取った車を再販売するまでに、さまざまな費用を負担します。

例えば、整備費用、輸送費、販売経費、在庫を保有するリスクなどです。

一般的な価格形成の考え方を単純化すると、次のようになります。

買取に充てられる金額の目安=想定再販売価格-整備費用-販売経費-必要な利益やリスクへの備え

実際の査定額が必ずこの計算式で決まるわけではありませんが、業者による価格差を理解する助けになります。

例えば、ある業者が車を80万円で再販売できると見込んだとします。

整備費用に15万円、輸送や販売の経費に10万円、利益やリスクへの備えに10万円を見込むなら、買取に充てられる金額は45万円です。

一方、別の業者が同じ車を90万円で再販売でき、必要な費用などの合計を35万円と見込むなら、買取に充てられる金額は55万円になります。

この場合、同じ車でも10万円の差が生まれる計算です。

もちろん、これらは査定の仕組みを説明するための仮定であり、実際の取引実績ではありません。

それでも、なぜ同じ車に異なる査定額がつくのかを理解するには役立ちます。

私は、この価格差を単に「高く買ってくれる業者」と「安く買う業者」の違いだけで考えるべきではないと思っています。

業者ごとの販売先や整備体制、在庫リスクの考え方によって、提示できる金額が変わる場合があるからです。

10万キロから15万キロになると何が変わる?

私が注目したいのは、走行距離が増えることで、車そのものの状態だけでなく、再販売に必要な費用の見込みも変わる点です。

例えば、10万キロ走行した車と15万キロ走行した車では、次に購入する人が想定する消耗部品の交換費用が異なる可能性があります。

また、長距離走行車では、エンジンや変速機だけでなく、足回りや電装品などの状態も確認する必要があります。

こうした費用を見込むほど、業者が買取に充てられる金額は小さくなる場合があります。

ただし、これは15万キロ走行した車が必ず大きく減額されるという意味ではありません。

車両状態が良好で、再販売先の需要があれば、距離による減額が比較的小さくなる可能性もあります。

私は、走行距離による減額を「数字への罰点」ではなく、再販売時の費用や需要を反映した評価として理解すると、査定額の違いが見えやすくなると考えています。

売るか乗り続けるかは今後2年間の費用で考える

10万キロや15万キロに達したとき、多くの方が悩むのは「まだ乗れるのか、それとも買い替えたほうが得なのか」という問題でしょう。

私は、この判断では、今後2年間の費用を比較する方法が分かりやすいと考えています。

一般的な自家用乗用車では、初回の車検は新車登録から3年後、その後は2年ごとです。

そのため、次の車検までの2年間を比較期間にすると、支出を整理しやすくなります。

ここで大切なのは、現在の車を売った場合の金額と、2年後に残る車の価値を、両方の選択肢で同じ基準で扱うことです。

例えば、現在の車の売却可能額が30万円で、2年後には10万円になると仮定します。

この場合、乗り続けることで失う資産価値は20万円です。

さらに、今後2年間の車検・整備費用が15万円、追加修理費用が10万円なら、資産価値の減少と車検・修理費用の合計は45万円になります。

一方、買い替える場合は、新しい車の購入総額から2年後の売却可能額を差し引いた価値の減少を考えます。

そのうえで、現在の車を売却することで得られる30万円を、買い替え側の収支に反映します。

ただし、購入総額から現在の車の売却額を差し引いた金額を使う場合は、その売却額を別の項目でもう一度差し引かないよう注意が必要です。

比較を整理するなら、次のように考えると分かりやすいでしょう。

乗り続ける場合の2年間の費用=現在の車の価値減少額+2年間の維持費

買い替える場合の2年間の費用=新しい車の価値減少額+2年間の維持費

この比較では、現在の車の売却可能額を初期資産として扱い、買い替え時の資金移動そのものは費用として二重計上しません。

また、買い替えに伴う登録費用など、購入価格に含めていない一時費用があれば追加します。

ローン金利などの資金調達費用も、必要に応じて加える必要があります。

実際には、燃料費や税金、保険料、駐車場代なども比較対象になります。

さらに、2年後の売却額や故障リスクは正確に予測できないため、複数の条件を想定することが大切です。

私は、15万キロという数字だけで買い替えを決めるより、今後必要になる費用と現在の買取価格を比較するほうが、家計に合った判断につながると考えています。

税金や車検費用が増えたら買い替えるべき?

長く車に乗っていると、税金や車検費用の負担も気になりますよね。

自家用のガソリン乗用車やLPG乗用車では、原則として初度登録から13年を超えると自動車税種別割が重課される制度があります。

ディーゼル乗用車では、原則として11年を超えると重課の対象になります。

また、自動車重量税には、13年経過、18年経過に応じた税額区分があります。

ただし、一部の環境性能に優れた車両などには例外があり、税金の種類によって経過年数の判定方法も異なります。

具体的な対象条件や税額については、国土交通省、各都道府県などの公式案内で確認してください。

私がここでお伝えしたいのは、税金が増えたからといって、必ず買い替えたほうが得になるわけではないということです。

年間の税負担が増えても、新しい車を購入するために大きな費用が必要なら、現在の車を維持するほうが支出を抑えられる場合があります。

反対に、大きな修理が必要で、今後も故障が続く可能性があるなら、買い替えを検討する理由になります。

走行距離だけでなく、今後の生活と維持費を合わせて考えることが大切ですね。

これからの長距離走行車は整備履歴が重要になる?

私は今後、走行距離の長い中古車を評価するうえで、整備履歴の重要性がさらに高まる可能性があると考えています。

その理由の一つは、車に搭載される電子制御装置や安全装備が増え、車両状態を判断する項目が多様化していることです。

例えば、ハイブリッド車では、エンジンだけでなく駆動用バッテリーや電気系統の状態も重要になります。

また、先進安全装備を搭載した車では、センサーや制御装置が正常に機能しているかも確認する必要があります。

国土交通省は、自動車の電子制御装置に対応する特定整備制度を2020年4月から施行しています。

これは電子制御装置に関わる整備の重要性を示す制度上の動きですが、整備履歴がある車の査定額が必ず高くなることを証明するものではありません。

それでも、どのような点検や整備を受けてきたのかが分かれば、車の状態を判断する材料が増えます。

私は、長く車に乗りたい方ほど、点検記録簿や修理明細を大切に保管してほしいと考えています。

将来の査定だけでなく、愛車の状態を把握し、必要な整備を考える際にも役立つからです。

私が大切にしたいのは「査定額への納得感」

長年乗ってきた車には、数字だけでは測れない思い出がありますよね。

家族との旅行や毎日の通勤、何気ない買い物など、車は生活のさまざまな場面を支えてくれます。

だからこそ、10万キロや15万キロという数字だけで「もう価値がありません」と判断されると、寂しく感じる方もいるでしょう。

ただし、愛着があることと、中古車市場で高く評価されることは別の話です。

私は、その違いを丁寧に説明してもらえることが、納得できる売却につながると考えています。

例えば、査定額が低かった場合でも、どの部分が減額の理由になったのか、どのような販売先を想定しているのかを確認できれば、判断しやすくなります。

反対に、高額な査定額を提示されても、契約後の減額条件や引き渡し条件が不明確なら、不安が残ります。

車を高く売ることだけでなく、提示された価格の理由を理解し、安心して手放せることも大切な価値です。

私は、長距離走行車の売却では、この納得感を忘れずに判断してほしいと思っています。


まとめ|10万キロ・15万キロでも車の買取は諦めなくてよい

走行距離が10万キロや15万キロを超えていても、車を買い取ってもらえる可能性はあります。

査定額は走行距離だけでなく、車種や年式、整備状態、修復歴、再販売先の需要によって変わります。

同じ条件の車であれば、一般的には走行距離が短いほうが高く評価されやすくなりますが、5万キロ増えた場合の減額幅に全国共通の固定金額はありません。

ハイエースバンのような商用車や、ステップワゴン、N-BOXなども、条件によっては長距離走行後に中古車としての需要が残ります。

ただし、車種名だけで高額査定を期待するのではなく、年式やグレード、車両状態をそろえて比較することが重要です。

また、査定額が0円だった場合でも、専門業者や廃車買取業者など、別の評価方法が残っている可能性があります。

売却前には点検記録簿を確認し、無理のない範囲で車を清掃して、販売ルートの異なる業者から査定を受けましょう。

高額な修理をする場合は、修理費用と査定額の増加分を比較してから判断することが大切です。

そして、10万キロや15万キロという数字だけを理由に、慌てて買い替える必要はありません。

今後の車検や修理費用、現在の買取価格、新しい車の購入費用を比較して、自分の生活に合った選択を考えてみてください。

長年付き合ってきた愛車だからこそ、最後まで納得できる判断をしたいものですよね。


よくある質問

10万キロ走った車は買取価格が0円になりますか?

10万キロを超えたという理由だけで、必ず0円になるわけではありません。

車種や年式、整備状態、再販売の需要によっては買取価格がつく可能性があります。

ディーラーで0円と査定された場合でも、販売ルートの異なる業者では別の評価になることがあります。

15万キロの車は廃車買取と通常買取のどちらがよいですか?

正常に走行でき、中古車としての需要が見込める場合は、まず通常の買取査定を受けるとよいでしょう。

一方、重大な故障がある車や通常の買取査定で価格がつかない車では、廃車買取も選択肢になります。

最終的には、買取金額から引き取り費用や手続き費用を差し引いた受取額で比較することが大切です。

走行距離が5万キロ増えると査定額はいくら下がりますか?

走行距離が5万キロ増えた場合の減額幅に、すべての車へ共通する固定金額はありません。

車種や年式、グレード、車両状態、市場の需要によって変わります。

正確に比較するには、同じ車種・年式・グレードで走行距離が異なる実際の買取事例を確認する必要があります。

15万キロの車はローンが残っていても売れますか?

ローンが残っていても売却できる場合はありますが、車検証上の所有者名義とローン契約の条件によって手続きが異なります。

所有者がディーラーや信販会社の場合は、所有権解除が必要になることがあります。

売却代金でローンを完済できない場合は、不足分の支払い方法も確認しましょう。

20万キロを超えた車は廃車にするしかありませんか?

20万キロを超えていても、必ず廃車になるわけではありません。

国内での再販売が難しい車でも、海外での需要や部品としての価値が残っている場合があります。

廃車を決める前に、通常の買取業者と廃車買取業者の両方で評価を確認するとよいでしょう。

10万キロを超えた車は車検前に売るべきですか?

車検前は買い替えを検討しやすい時期ですが、必ず売却したほうが得になるわけではありません。

車検や整備に必要な費用と、新しい車の購入費用、現在の車の買取価格を比較して判断しましょう。

大きな不具合がなく、今後の維持費も許容できるなら、乗り続けることも合理的な選択です。

執筆:杉原健一(モーターライフ・アドバイザー)

長年メーカー直営ディーラーで、お客様の車選びや維持管理に関する相談に携わってきました。車の知識に不安がある方にも分かりやすく、特定のメーカーやサービスに偏らない情報をお届けすることを大切にしています。

本記事は2026年11月時点の情報を基に構成しています。買取価格は車両状態や市場状況によって変動するため、実際の査定額は売却時点で確認してください。統計や税制についても、最新の公式情報を確認することをおすすめします。

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